加減した下限ミニチュア撮影法

by ムッチー


ドーモ、ブレンディウスです。
引継ぎに際し威嚇的に更新レギュレーションを制定しましたが
投げっぱなしでも警戒されてしまうので自分が行っているミニチュア撮影を
掲載する事で啓蒙しつつハウトゥになればと思いしたためます。

と言っても自慢じゃないですが自分は写真に詳しくないのです。
ですのでコンパクトデジカメを使ってそこそこ安価な撮影環境などを晒したり
雑誌やカメラに詳しい友人に教えて貰った事の受け売りを共有して行きたいと思います。

今回の目標はコンパクトデジカメで
 フラッシュを焚かずに撮る事です。

フラッシュがダメな理由を説明すると
●ミニチュアは小さいのでピントを合わせる為にだと相当近づかなくてはならず
●フラッシュが強くて一方では明るくなり過ぎて白くなり、
●もう一方では影が強くなりすぎてミニチュアの本来のクオリティが
 画像にしたら激減してしまうからです。


目的はミニチュアの魅力を
できるだけ損なわない撮影方法です。


なのでコンデジで良い程度の加減でありながら、
イロハに倣って行くと十分なクオリティでありながら下限の上級者になれるメソッドとして
加減した下限ミニチュア撮影法として記したいと思います。
デジタル一眼の人は自分より詳しいので各人で調べてください

写メの人はコンデジにするか適宜アレンジしてください。

では以下【撮影環境】【撮影設定】【撮影技術】と分けて解説します

【撮影環境】

まずは自分のカメラ。
フジフィルムのFINEPIX J15。
3年くらい前でも1万ちょいの激やs…リーズナブルなヤツです。



次いで我が家の撮影スタジオ。
正体は安売りのPCラックから天板を取った物です。

足があるとクリップライトを使えるので照明の選択の幅が広がるのが利点ですが
ライトを二個置いて背景紙を固定できるならなんでも良いです。
有り物で済ますなら観音開きの棚付きの勉強机を使ってるのを見た事が有ります。
予算があるならメタルラックをそれらしく組んでもいいし、
リッチにそろえるなら模型向けのミニスタジオも多数あります。

奥の逆向きにした小物ラックに背景用の布を垂らして撮影します。
布は自分が使っているのは写真用品コーナーで¥1000ほど。
ライトには明るすぎるのでトレーシングペーパーを掛けてます。

背景は白バックなら画用紙でも良いです。ジオラマなら情景は自前で。



勝手に拝借失礼しましたが過去記事よりRmanさんの撮影スタジオ。
照明、背景があれば十二分なのです。
重要なのが照明!
物は勉強用のデスクライトでもクリップ式でも良いですが左右2個は用意しましょう。
するとフラッシュが無くても十分な明るさを得らるのと、
左右から光が当たり影が淡くなり綺麗に撮れます。
「上からも」と書くハウトゥ本もありますがあればと言う感じで。
光が足りない時はアルミホイルをクシャクシャにしてダンボールに貼って簡易レフ板でも作ってみましょう。

電気屋に行くと蛍光灯の色を問われて戸惑うと思いますが
ライトの色は
「電球色じゃなく」昼光色か昼白色を選べば大丈夫です。
あとは後述、撮影設定で補えます。
明るさは単位がマチマチですが100W相当もあれば十分です。

カメラ用に三脚は必ず用意しましょう。
ミニチュア用ならゴツイのじゃなくて¥1000程からありますし小さいのは百均にもあります。
何故必要かと言うとシャッターを押すと力が下向きに掛かるので手ブレの原因になるのですが、
三脚がある事で地面に力が逃げてブレを軽減できます。
【撮影設定】
マニュアル設定が弱いと当時から言われてた4年以上前で1万円強程度の我が家のコンデジ基準で設定します。
まず撮影モードを「マニュアル」に、次いで「ISO感度」は100にしてます。
この欄は明るい場所で静物なら小さくて良いそうです。意味は分かりません。
ピクセルは最大の8Mにしました。

「露出補正」は±0にしてますが照明の明るさに拠るので試し撮りをして調べて下さい。
多少の暗さなら後で画像加工しても良いです。

「ホワイトバランス」は野外のは無視して蛍光灯1、2、3、電球とあります。
画面の赤さに関わるので照明の色に合わせて。ウチでは蛍光灯2にしてます

後はボタン操作で「接写(マクロ)」をONに、フラッシュをOFFにして終わり。
ついでに撮影技術に項に関わってきますが「セルフタイマー2秒」にしておきましょう。
我が家のカメラは絞りだのシャッタースピードなどはありません。

【撮影技術】
三脚に加えてセルフタイマーにしておくとシャッターを切った時に指で押してブレるのが軽減されます。
どうしても三脚が使えない時は腋を締めて息を止めて。
また写真は上手く行ったと思っても意外とブレてたりして、撮り直すのは面倒な物です。
先にバシバシ撮って後で取捨選択しましょう。

注目させたい顔が画面上部にあり構図を優先させると狙い通りピントが合わないと言う時は、
まず顔を画面中央に持ってきてオートフォーカスを顔に合わせたら、
カメラを被写体と水平に動かして任意の構図に収めましょう。
カメラの角度が変わるとオートフォーカスの意味がないので気をつけて

以下図解

↑ミニチュアを画面に収めようとすると中央にピントが寄ってしまうが顔を見せたい!


↑そんな時はミニチュアが画面からハミ出てもシャッターを半押しにしてまず顔にピントを合わせる。


次にシャッター半押しのままカメラを水平に動かしてミニチュアを画面に収めて
シャッターを切る!

以下横から見た図。

↑成功例


↑ダメな例
★ピントが合う=レンズからの距離なので角度が変わると微妙に距離がズレてしまうのです!


ほらこんなに違う!
終わりに
上手くも詳しくも無いですが聞き齧りでもなんとか撮ってます。
自分の作品ははRoRで見て頂きたいですが、
これくらいだと現物からの遜色は少ないのではないかと自画自賛してます。

製作途中の写真をアップする程度ならさておき、写真投稿は出来上がった画像が作品になります。
折角丁寧に塗ったミニチュアを遜色なく、できれば105%くらいにしたいものです。
資材を完全に0から揃えるとバトルフォースまでは行かずとも大型ビークルくらいのお値段にはなってしまい
ついつい後回しになってしまう事もあるでしょうが、
RoRに残る画像はいずれ来る新人趣味人候補の方が見て魅了される作品になるかもしれません。
一度の投資で趣味人界の未来を一角を担えるのなら少し気張ってみても良いのではないでしょうか?
ってちょっと大袈裟かも(笑)

加えて背景色について言及したRmanさんの撮影法記事
●上手な(?)ミニチュア撮影方法
を合わせれば誰しも十二分に美しい写真が撮影できると思います

情景付きの写真を撮りたくて盤面上での撮影をされる方も多いですが、
そうすると照明が確保しづらい場合も多いのでそのケースもおいおいカバーできたらと思います。

おわり。

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