ウォーハンマー40Kスタートセットのボックスアート by Rman(R2.6.6)


ウォーハンマー40Kの9版がいよいよ発表されました。予告によると今回は8版のルールを基本にアップデートを図る内容とのことで、
既存コデックスもそのまま流用可能でありながらいっそう遊びやすくなるようです。楽しみでなりませんねぇ。
それに何が嬉しいって僕の大好きなネクロンが入ってるってことです。スペースマリーンVSネクロンのスタートセット、あまりにも僕得過ぎじゃないですか。
正式な内容の発表が待ち遠しいですね。

さてさて、9版が発売ということで、過去のボックスを思いつきで集めてみました。
40Kの歴史を振り返る、というほど大きな話をするつもりも記憶もありません(最近物忘れがひどい)が、ボックスアートを眺めつつ思い出話をつらつらと書き連ねてみます。


第三版

僕が40Kを始めたのは2000年。その頃の40Kは第三版でした。
この重厚なボックスアート。まさにグリムダークネスな遠未来を表現したジョン・ブランシェのアートワークは美しいとしか言いようがありません。
個人的にこのボックスのデザインは最高オブ最高だと思いますね。部屋にオブジェとして箱ごと飾っておきたくなるほどです。

2000年当時、まだまだ日本では日本語版が出ているファンタジーバトルがメジャーなイメージもありましたが、
海外ではすでに40Kの方が人気は高くなっていたようです。
第二版までのややこしいルールを整理し画期的に遊びやすくなった版として、現在の40Kに繋がる確固たる人気を築き、
基本的なゲームの雰囲気はこの版で形作られたというイメージがあります。

英語版しか無かったですが、英語版のルールブックとコデックスをボロボロになるまで酷使して沢山遊びましたね。

このボックスの内容は今の基準で言えばけっこう厳しいですが、当時はやはりバーゲンプライスでお得感のあるものでした。
当時のダークエルダーのデザインがお世辞にもあまり格好良いと言えなかったものの、
まだまだ一発整形のプラが多い中マルチパーツプラキットだったので豪華でしたね。通常販売のキットを詰め込んだ内容でした。
ルールブックも完全版が入っていましたがソフトカバーで激重だったため、箱の中で表紙が傷付いてるのはデフォでした笑。


第四版

この版から日本語版が発売されるようになりました。
2005年7月、40Kが日本語化される、このニュースは本当に熱くなったものです。
当時ウォーハンマー直営店だったホビーセンターも一気に店舗数を増やした時期で、
まさに日本ウォーハンマーの第一次黄金期の訪れがこの版の発売だったのではないでしょうか。
英語版からのコアなファンはもちろん大歓喜、この版から40Kを始めたという人も一気に増加し、日本における40Kの人気を押し上げた版だと思います。

と言っても、僕はこの頃はファンタジーバトルの方に夢中になってたこともあり、あんまり4版を遊ばなかったんですよね。
でも4版の後半で発表されたアポカリプスという巨大アーミーでの対戦というサプリメントで俄然興味が湧いたというのはあります。
ボックスの内容的にはマリーンとティラニッドの一般兵科のみという割と地味目な内容でしたが、その代わりテレインが豪華でしたね。
僕は日本語版が出たのと当時はティラニッドをやりたかったこともあって安価に基本兵科が沢山手に入るとあって、このボックスは4つくらい買いました。
なので3セット分くらいの壊れた航空機テレインが未だに在庫されてて困っています(笑)。

ボックスアートもシンプルにカッコイイですよね。ちゃんとミニチュアの写真も盛り込んで内容が分かりやすいのも良いです。


第五版

2008年、40Kの第五版が発売され、日本語版も英語版と同時発売になりました。
日本語版が出るのは当たり前になっていた時代で、まさに日本ウォーハンマー黄金期真っただ中という感じで勢いがあったように思います。

5版のスターター「ブラックリーチ強襲」はウルトラマリーンとオルクの決戦をテーマにしたスタートセットで、充実の内容が話題になりました。
もはやスターターセット=簡易ミニチュアという方程式はそこに無く、
両軍ともにキャラクター、基本兵科、エリート兵、特殊ユニットといったアーミーの体裁をまとった内容であり、
ミニチュアゲームの魅力はミニチュアにある、と堂々と宣言しているかのような素晴らしいセットでした。

僕もこのスタートセットの魅力的なコンポーネントに心惹かれ、久しぶりに40Kを再開しようかな〜という思いに至りました。
5版もすっかり浸透していた2009年、インペリアルフィストの制作を開始したのでした。
40Kに本腰入れるぞ!と本気になれたのもこのブラックリーチあってこそだったので、思い入れはやっぱり強いですね。
何気にオルク野郎にとってはデフコプタのキットが未だにこのボックスにしか入って無いという変なことになってるので、
見つけたら押さえておいて間違いないアイテムかもしれません。


第六版

2012年6月、6版スタートセットが発売され、なんと日本人悲願であった40Kのルールブック完訳版も発売されました。
まさに界隈は祝福ムードで満ち溢れ、ダーク・ヴェンジェンス(通称DV)という非常にアレなタイトルを皆で大いに喜んだものです。
当時の喜びを僕なりにレポートした記事もありますので、興味のある方はぜひ。ウォーハンマー40K6版発売 ルールブックレビュー

それにしても尖ったデザインで来たなと思いましたねこのボックス。ダークエンジェルのザ・ロックをイメージした感じでしょうか。
これはデザインを放棄したというわけではなく、やはりウォーハンマー40Kのタイトルバナーだけである種の神通力があるので、
それを最大限に引き出した凄いデザインなのでしょう、きっと。お子ちゃま感性な僕的には「え〜なにこれ〜面白くな〜」って感じでしたが笑。

内容は非常に充実していたものの、マリーンがダークエンジェル専用モデルになったことはちょっと驚きでしたし、
ケイオスのモデルはどれもめちゃくちゃ凝った造形で素晴らしかったです。
ダークエンジェルはアーミーとしては作るつもりなかったものの、
ボックスに封入されたシナリオ付き40Kイントロゲームを遊ぶためだけに塗ってあげたくなるほど格好良かったです。

で、結局ダークヴェンジェンスがあるからダークエンジェルも作ればいいんじゃない!?ってなってDAの別売りモデルをかなり買い込んでしまったのは、まぁ
GWの思惑通りなのかもしれません(笑)。


第七版

2014年5月、第七版が発売されました。非常に残念なことに第七版は当初日本語版がありませんでした。
というのもルールブックのみの発売でいつもは定番だったボックス型のスタートセットが発売されなかった異例の版上げとなったのです。
6版は日本語版に完訳されたのに、6版の生存期間が非常に短かったのは残念でしたね。
当時は日本でも唐突で異例のペースでの版上げに反発する人も多く、英語版しかない新版を無理に遊ばずとも6版を遊び続けたいと思われる方もおられたと思います。

この版からはGWの世界的な方針転換により外国語版の出版販売が縮小され、
日本語版も「日本のホビーシーンは日本語版を出せるほど成熟していない」と公式から最後通告ともいえるメッセージを出されてしまったのです。
本当にこの時代はかなり苦しい時代だったように思います。

でも新版に移行して数カ月後、ボックスセットが発表され、それでようやく日本語版のルールブックも封入されたので一安心したのを覚えています。
ミニルールブックだけどルール部分は完訳でギッシリとした充実の内容でしたね。
しかしこのボックス、6版とタイトルが同じだけあって内容は1体ケイオスチャンピオンが追加されただけで6版と全く同じというのが何とも言えない感じでしたが、
でも良いモデル揃いの名作セットだったのも確かです。いつか塗ってやりたいですねぇ。

あと箱絵はやっぱりスッキリよりもこっちの泥臭いイラストが描かれたものの方が僕は好きでした!


第八版

2017年8月、40Kの8版が発売されました。もう皆さんにとってもお馴染みであろうダークインペリウムです。
プライマリスマリーンとデスガードのミニチュアの格好良さは歴代ボックスセットでも最高峰の充実の内容でした。
完全版ルールブックも入っているのも素晴らしかったです。
でも、その仕様のあおりを喰らって、日本語版が発売されなかったのは残念でした。
基本ルールを1枚のシートにまとめるというAoS譲りの路線で始まった8版は、
ついに日本語版の分厚い完全版ルールブックが発売されないまま版変わりを迎えようとしています。

でも、この8版時代は日本におけるホビーシーンの第二黄金期と言えるほどに盛り上がった版になりましたね!
コデックスも日本語化が進みましたしホワイトドワーフ誌も日本語で読めたのは6版末期の最後通告からすれば奇跡とさえ思います。
(当たり前じゃないですよね、ほんと)

プレイヤー人口もずっと増えて、5版の頃から遊んでる古参プレイヤーよりもこの8版から始めた人の方が人数は多いのではないでしょうか。

このボックスアートも色味の雰囲気を3版のに寄せつつ、直近のセットよりもよりエピック感が感じられて、
まさに新たなる歴史の始まりを感じさせるワクワク感がありました。

さぁ9版発売までもう少しです!楽しみ過ぎておしっこ漏れそうですね!

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