出戻りレーサーその2(ミニ四駆) by Rman(H23.2.12)


「思い出は思い出として大事にしつつ、今という時を楽しもう」ってなスタンスで僕はウォーハンマー一筋の趣味人生活を送ってきましたが、
ここ最近はレーサーとしての魂が再び燃えてきています(笑)。といっても20年くらいのブランクがあるので「再び」という言葉自体がおかしいかもしれません。

とりあえず、レースをするにはまずもって対戦相手が必要ということで、兄を誘い、近所の幼馴染の友人にも声をかけてマシンを作ってもらえることになりました。
2人とも僕としては意外なほど食いつきが良かったのには正直驚きました。やはり男の子はいつまでたっても車に燃えるもんです(笑)。大であれ小であれ。

3人でレースをすると決まればコースが必要です。昔は友人が持ちこんできたペラペラの安いコースでも大満足で、いつものレース場といえば、近所の中学校の駐車場でした。
オフロード走行の一直線、それはもうアクシデントの連続でしたね(笑)。
マシンを受け取るヤツがキャッチし損ねて溝に転落とか、マシンを追いかけていって足で踏んずけるとか・・・・(笑)、
マシンがぶっ壊れることは再々ありギューギャー言いながらも、割に寛大な心で遊んでましたね〜。良い思い出です。

しかし、大人としては今更そんなことはやってられません(笑)。
そこで、コースを買うことになるわけですが、タミヤ純正の立派な3レーンのコース(全週20m)が定価19800円。
お、けっこう安いね?とか思ってしまった僕は完全なGW信者って感じですが(笑)、何故かこのコースがアマゾンで新品7800円とかの投売りバーゲン状態だったので、
勢い2個買いました。なんかめっちゃタイミング良かったって感じです。金銭的には余裕もあってほんとは3個くらい欲しかったんですが、さすがに置く場所が無いので断念(笑)。
この状態で送られてきました(笑)。配達員から家族までモロバレでちょっと恥ずかしかったです(笑)。しかもクソでかいですね〜これは。
このダンボール箱がけっこう優れモノで、コースをちゃんと収納できるように中仕切りが工夫されています。
このダンボール自体もかなり丈夫なので、この箱は捨ててはいけません。でも、デカすぎてクソ邪魔なのも事実です(笑)。
GWのバトルボードの比ではありません・・・・、ほんと3個目買わなくて良かったって感じです。
昔は高くてとても買えなかったアイテムの一つがこのラップタイマー。まぁそもそもコースすら持ってなかったので買うわけもなくって感じですね。
サーキットのラップタイム(3レーンのコースでいえば3週のタイム)を計測してくれます。コンマ2桁まで正確に計測できる仕様です。
細かなチューニングの成果が体感ではなく実測でわかるので非常に有用なアイテムです。



さてさて、それでは!僕が1週間の間、ミニチュアペイントをお休みして(笑)製作したマシンを紹介します。
ダッシュ3号ことシューティングスター・ファンタジックイエロー号です!
このシューティングスターはミニ四駆PRO用にリデザインされたボディですが、昔のイメージそのままの造形。
今見ても僕なんかは格好良く見えてしまうので、ミニ四駆のデザインはホンモノだな〜と唸らされるもんがあります。
まぁカラーリングセンスはちょっとアレな感じで、自分でもちょっと納得いってない気もしますが、まぁとりあえず愛車は愛車です。

ちなみにコテコテにチューンするのは僕的に「かっこわるい」って気がしてたので(笑)、ほんとはモーター以外はド・ノーマルで走ろうかと思ってました。
このPRO用シャーシ(MSシャーシといいます)は基本ポテンシャルが非常に高いと定評があるそうなので、
コテコテと重量を増やすよりシンプルに走った方が速いんじゃない?とか思って。

ところが、近所のデパートに行っておもちゃ屋を覗いたら1コーナーにミニ四駆改造パーツがズラリと売られていて、思わず勢いで散財してしまったということなんです(笑)。
いやぁ、ミニ四駆って今なら全然安いじゃん、とか思ってましたが、パーツひとつひとつが積み重なると凄い値段になりますねぇ〜。軽く5,000円くらい使ってしまいました(笑)。
昔は高嶺の花だった「ボールベアリング」、小さなパーツ4つで600円のあれ、今だったら楽勝じゃん!とか思ってましたが結局高くて買えませんでした(笑)。
フロントとリアに設置した青い板はFRP製で非常に固いものです。これで前後の剛性を上げ、ローラーを正確に動かすのが目的です。
ちなみにこのFRP板は大昔に兄が作ったマシンの残骸が捨てずに残ってて、そこから戴いてきたものです。

マシンの心臓部とも言えるモーターは比較的新しく黄色が目印の「ライト・ダッシュモーターPRO」。
トルクチューンとハイパーダッシュの中間性能らしいです。僕的にはハイパーダッシュを使ったら負けって感じなのであえてこちらにしました(笑)。
というより昔の記憶だとハイパーダッシュはコースアウトしまるってイメージなんですよねぇ。



そして、次は幼馴染の友人ブルーパンダ君のマシン。
トライダガーXX(ダブルエックス)というマシンで、漫画レッツ&ゴーから始まったフルカウル型の新マシンです。
派手派手で格好良いボディーです。純正のシールを丁寧に貼って、マシン中央から前方に向かって出ているマフラー(?)はシタデルカラーでペイント(笑)。
シャーシは僕と同じくMSシャーシ。小径ホイールがフルカウル型の特徴です。これが狂と出るか吉と出るか。
チューニングメニューが図らずも僕と似た感じになってしまいましたが、なかなか硬派な雰囲気が漂ってます。
モーターはハイパーダッシュPROです。やっぱり(笑)。



そして最後は兄のマシン。兄は昔から名車アバンテの大ファンだったので、そのアバンテを現代風にアレンジしたアバンテMk2をチョイス。
アバンテといえば鮮烈な青色を思い浮かべる人も多いと思いますが、兄が散々迷って選んだ色はメタリック・レッド。
そして兄のひとこと「じゃぁ、ボディーはおまえが塗っとってよ、頼むね〜」(笑)。というわけでボディーは僕がペイントしました。
文字とかが一切入ってないので良い意味でも悪い意味でもミニ四駆らしくないって気はしますが、なかなか格好良く仕上がったと思います。

で、肝心かなめのシャーシは何か凄いことになってました。軽量センターシャーシに加え、フロント、リアを切ったり貼ったりして車高をギリギリまで下げ、FRPでガチガチに強化。
前後にはブレーキシステムであるアンダースタビまで装備という本格派。
一応、マシンのチューニングに関するルールはタミヤの公式大会のルールに準拠ということで、ローラーは6個まで付けられるのですが、
ホームサーキットなら6個は不要!という独自の理論により4個しかセットしてありません。
でもこのフロントについたボールベアリングのローラーが(大昔の兄のマシンからもぎ取ってきたパーツ)めちゃめちゃ回るんです。
指でシュっとやったらずーっと回ってます。15年以上の歳月の中で、完全に脱脂して回りがよくなってるみたい(笑)。

モーターは言わずもがなの「ハイパーダッシュPRO」(笑)。

レース当日

レース当日、いよいよコースを自宅の屋根付き駐車場に広げました。デカイ!(笑)
2セット使用でこのデカさとなると3つは敷地の面積的にも完全にキャパシティーオーバーってことがわかり、買わんで良かったと改めて思いました(笑)。
しかし自宅でこんなけっこう本格的なコースで遊べるなんて嬉しいかぎりです。
このコースは壁も固くて、コースの継ぎ目もほとんど目立たない、非常に精度の高い商品でした。さすが日本製。
とりあえず、このコースでモーターだけアトミックチューンに交換したノーマルのエンペラーを走らせてみました。
すると、レーンチェンジ・ブリッジを越えた所で見事飛び出してコースアウト(笑)。素の状態でも早いことは早いですが、安定感に欠けるということがよくわかりました。
やはり完走出来なければ意味が無いですからねぇ。

今回のレースは全員ニッケル水素電池を使用しました。ニッケル水素電池はミニ四駆的には最強らしいですね。
ミニ四駆のパッケージには「ニッケル水素電池は絶対に使用しないでください!」と書いてありましたが、
タミヤ自ら「パワーチャンプNEO」というニッケル水素電池を昨年末に発売してますので、やっぱり大人の事情ってことだったんでしょう(笑)。
そして3人でワイワイ言いながら走らせては仕様を小変更してまた走らせて、を繰り返し出たタイム(3週合計)は・・・
1位 兄のアバンテMk2「7.36秒」。
2位 ブルーパンダ君のトライダガーXX「7.53秒」
3位 僕のシューティングスター「7.98秒」

という結果になりました。

何と、僕のマシンが一番遅かったわけですが・・・・、しかしけっこう良い勝負になったと思います。
分析してみるに、兄のアバンテはやはり車高まで下げるという本格チューニングと無駄の無いローラーの動きによるなめらかなコーナリングによる最速タイムだったように思います。
うちに持ってきて最初に走らせた時は異常に遅かったので「素人が手を入れすぎたせいで結局遅いじゃん!」とか馬鹿にして(笑)、本人もがっくりと肩を落としてましたが、
途中でタイヤのシャフトが曲がっていることに気付き、僕の強化シャフトを譲ってあげたらいきなり最速になって大はしゃぎ(笑)。

ブルーパンダ君のトライダガーの速さの秘訣はやはり小径ホイールでしょうか。
がっつしなストレートが無いコースなだけに、コーナーをトルキーに走り抜けることが出来る小径ホイールはメリットが大きかったみたいです。
実は僕は小径ホイールのマシンより絶対大径ホイールって思ってたので、この結果には驚かされました。フルカウル・マシン侮りがたし・・・ですね。
しかし、まだまだ速くなる予感のするマシンです。

で、僕のマシンは何かアレ?って感じですか(笑)。規定幅一杯一杯までやって、ライトダッシュモーターもこのコースでは割に合ってる気はするのですが、
それでも8秒フラットというタイム。ミニ四駆は奥が深い!ってことでしょうか!。まだまだ色々改良の余地はありそうです。


いやぁ、それにしてもミニ四駆はめちゃめちゃ速いですね。もう目にも留まらぬ速さです。チュイィィィーーーーン!という甲高い音を立てながら小さなマシンがコースをギュンギュン周回する様子は
子供の時の興奮そのままに非常に熱くなるものがありました。
やっぱり作ったおもちゃで遊べるってのは僕の性にあってますね〜。否、
ミニ四駆はおもちゃじゃない、マシンだ!(笑)<この台詞は漫画でよく使われてました。

シューティングスターを愛車として今後も強化していこうと思いますが、今僕が作っているマシンがダッシュ四駆郎連載時に憧れだったマシン、プロトエンペラーです。
劇中でのこのマシンの圧倒的速さと、このマシンを操る鬼堂院 陣の超人っぷりとクールさにシビれたファンは非常に多いと思います。
このボディーは大昔の当時はミニ四駆の大きなイベントで限定販売されたもので非常にレアでしたので、僕なんか当時はホンモノを見た事はおろか存在すらしりませんでした。
今はわりと普通に再販されてて(笑)、そりゃ買いますわね。
シャーシはリア・エンジン型シャーシの完成系ともいえるVSシャーシ採用で見た目は昔のマシンですが、ミニ四駆PROのマシンとも互角に戦えるポテンシャルがあるそうです。
ボディーキット自体は大昔のそのものでしかも附属のシールがすごくチャチかったので、PROTO EMPERORの文字以外は全て自分で塗装しました。
紫色は白サフを吹いてから、タミヤのスプレーをベタ吹きで。
レンズ部分はモールドもなく、見本でも銀ベタだったので、箱絵なんかを参考にレンズっぽく見えるようにペイントしました。
こんなところで無駄に、ミニチュアペイントで磨いたテクニックが役に立ちました(笑)。

このマシンも理想を追求すればまだまだやれることはありそうですが(ボールベアリングとか・・・)、予算と相談しつつ楽しんでいこうと思います。
いや、ほんとミニ四駆ってマジになると凄い金かかりますよ(笑)。まぁGW信者の僕が言うなって感じですけどね。




といったところで、ミニ四駆の話もこれぐらいで(笑)終わりたいと思います。
このままミニ四駆を続けていけば、いずれは僕の趣味であるウォーハンマー、車、パン作りの三柱に並ぶ一柱になりそうな勢いですが、
ミニ四駆の話しはまたいつか(笑)。
ウォーハンマラーの皆さんで、もし現役レーサーがいたらぜひレースしましょう!あ、その前にウォーハンマーの対戦ですね・・・(笑)。

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