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PAINTING MASTERCLASS?(<この?がポイントだ!)も順調に連載二回目をむかえた!
今回の題材もライトな兄弟には申し訳ないが、ダークなミニチュアだ。おっと、ここがRoRだってことを忘れないように。
RoRに光を求めちゃいけないぜ。
さて、今回の題材はズバリRmanの信仰する神スラーネッシュの、チャンピオンだ!
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このスラーネッシュチャンピオンの正式名称は知らない。でも天才Jes
Goodwinがデザインしたミニチュアだ。
なんといっても、このゾクゾクするほどのスラーネッシュっぷりがたまらないよな!
鮮麗されたデザイン、細部に仕込まれた面白い造形は昔のミニチュアならではの楽しさがあるね。
おっと、コレ、実は随分と古いミニチュアなんだが、海外通販が出来る人にとっては今でも容易に入手することができる。
GW-USでもUKでも売っているぞ。アーカイヴをチェックだ。 |
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それでは、ペイントの前にいつものヤツ。そう、バリ取り、パーティングライン削り、キラ粉落とし、これらはもちろんやる。
ただ、今回は例外だった。なんとこのミニチュア、サフを吹いたのは2年近く前の話なんだ。
その頃の僕と言ったらキラ粉を落とすのもかなり希で...。
しかもサフが粉だってたもんだから、正直ペイントするのには勇気がいったよ。ま、結果なんとかなったけどね。 |
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鎧 |
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とりあえずは面積の広い鎧から塗った。
鎧の色はズバリ、スラーネッシュのシンボルカラー紫だ。
まずはベースカラーにMIDNIGHT
BLUE少々とLICHE
PURPLEを混ぜたモノを使う。
それにLICHE PURPLEの割合を増やしながらハイライトにあげていく。
完全にLICHE PURPLEに色が変わったら、次はWARLOCK
PURPLEを混ぜていった。
最終的なハイライトはLICHE4:WARLOCK5:SKULL
WHITE1くらいの割合でミックスさせたものを使った。
この紫部分の鎧は微妙に無数の凹凸があり、どうやって塗るのか迷うところだが、
塗料を通常より薄くし、塗り重ねることで、この凹凸を損なわずにペイントできると思う。 |
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鎧の縁はSHINING GOLDをベースコート。とにかく造形が繊細で細かいから、紫部分にはみ出さないように極細の筆を使う。
ここで通常ならBROWN INKでウォッシュしたい所だが、造形が細かすぎてウォッシュができそうになかったので、
あえてしていない。SHINING
GOLDにMITHRIL SIVERを混ぜながらハイライトに上げていった。
ただ、左写真の肘の部分は綺麗にくびれていたので、線を書くようにBROWN
INKを塗った。 |
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胴体と左肩の鎧は、黒の単純なグラデーションをかけている。CHAOS
BLACKにFORTRESS GREYを徐々に混ぜながらハイライトに上げていく。
ただし、ハイライトは控え目に。CHAOS
BLACKのベースカラーも広く残しておけば、ちゃんと黒いアーマーに見えるからな。 |
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このひょうきんな顔は、足についている。こういう面白さは旧メタルならではだよな。
コれだけの表情を持っているのだから、鎧の飾りとして塗ってしまうのは勿体ない。
そこで、あえて生々しくペイントしてみた。
ベースカラーにはLICHE PURPLEとSPACEWOLVES
GREYを混ぜたものを使用。
そのベースカラーにさらにSPACEWOLVES
GREYを混ぜながら上げていき、最終的に
ハイライトはSW GREYが来るようにする。 |
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歯はCHAOS BLACKのベースカラーの上から、BLEACHED
BONEを塗っただけだ。とにかくムチャクチャ小さいから、
これ以上塗り重ねるのはちょっと難しいといった所だからね。 |
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さて、この顔、どこにあるかわかるかな?
なんと、股間部分にある!「さすがスラーネッシュ!」と感嘆の声をあげずにはいられないな!
股間がミューテーションしたのか、単なる鎧なのかは知らない。
ただ前者のつもりでペイントした!そのほうが’らしい’だろう?ペイントの仕方は概ね上記のヤツと一緒だ。 |
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皮 |
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ブーツ(皮)は何色にするか迷った。スラーネッシュで皮って言ったら黒皮しかないだろう!って
気もするんだけど、今回黒にできなかった理由がある。
そう、鎧を黒で塗ってるんだ。すでにね。
そこで、赤を思いついた。赤の皮っていかにも妖しい雰囲気があると思うんだけどどう?
ベースカラーはSCAB REDを使った。それにBLOOD
REDを混ぜながら、上げていく。
最終的にはハイライトにBLOOD
REDとBLAZING
ORANGEを半々くらい混ぜたものを使う。
こういった凹凸の無い面にグラデーションは丁寧にやろう。
SCAB REDの色を広めに残しておけば、オレンジっぽくもならず、綺麗な赤になる。 |
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この手の部分も足に合わせた配色としてある。
塗り方はブーツの所と同じだが、拳の骨ばった所にハイライトを置く。
このハイライトはブーツの時よりも、すこしオレンジを強くするといいだろう。
より立体的に見えるようになる。 |
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共通して、ポチポチがついてるから(正式名称はなんていうんだろう?)、まずはCHAOS
BLACKを塗り、
MITRIL SIVERをチョンと乗せてやる。このCHAOS
BLACKを塗る過程をサボると境目が曖昧になって格好悪くなるぞ。 |
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ミューテーション |
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このミューテーションがこのスラーネッシュチャンピオンにとって最大の特徴、そして誇りであり、
もっとも気合いを入れて塗るべきところだろう。
ベースカラーにTENTACLE
PINKを使う。そしてシェイド部分にはBLOOD
REDと
TENTACLE PINKを半々にしたものを使い、境目をハッキリさせておく。
それからTENTACLE PINKにBLEACHED
BONEを混ぜながらハイライトを入れていく。
最後のハイライトはBLEACHED
BONEにSKULL WHITEをほんの少しだけ混ぜたものを使用した。
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この尻尾の先も特徴のひとつで、目立つ部分である。
イメージしたのは「絶えず色が変化しつづける触手」だったんだが、再現は難しいね。
まず、全体にグラデーションをかける。黄色〜緑〜青〜深青になるようにする。
そしてシェイド部分に薄く溶いたMIDNIGHT
BLUEを使う。非常に細かい造形なので、
はみ出さないように細心の注意を払った。
そして、一本一本ベースカラーにSKULL
WHITEを混ぜたモノで
約2段回ほどのグラデーションをかけている。
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剣や装飾品 |
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剣もこのスラーネッシュチャンピオン独特のモノだと思う。
グレートウェポンだけにミニチュアに占める剣の面積も大きい。手を抜かずにやる。
この剣も意志を持っているらしく、顔が付いている。
ベースカラーはLICHE PURPLEで、SKULL
WHITEを混ぜながらハイライトをいれていく。
中央に連なる宝石も下から赤、オレンジ、黄色と色を変えながら宝石塗りをした。
歯はベースにSNAKEBITE LETHERを使い、混色なしでハイライトにBLEACHED
BONEを使った。 |
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刃は真ん中から上側と下側のペイント法が違う。
まず下側は
ベースカラーにFORTRESS
GREYにCHAOS BLACKを混ぜたモノを使用。
SKULL WHITEを混ぜながらグラデーションを下に下にかけていく。
最終的に端がSKULL WHITEになるようにした。
剣の真ん中から上はベースカラーをFOTRESS
GREYでペイントし、
下側とは逆に中心にむかってSKULL
WHITEを混ぜながら上げていく。
最終的にこの中央のラインがクッキリすることで、剣らしさが出てくるのだ。 |
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まだまだこの剣のペイントは僕も研究段階だから、これがベストかどうかはわからないのが正直なところではある。
最後に質感を出すためにつや出しの必携カラーVARNISHを塗る。 |
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剣の持ち手は、玉状のものがつらなって形となっている。
ここはベースカラーをSTORM
BLUEで塗り、宝石塗りの要領でULTRAMARINES
BLUEを混色していく。
ハイライトには薄く溶いたSKULL
WHITEを乗せた。ここまですれば、存分にマジックウェポンのように見えるだろう! |
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背中には本まで背負っている。
これが意味することはケイオスソーサラーとしても使うことが出来るというということだ。
いや、ちょっと無理があるかもしれないな...。
本はシンプルにBESTIAL BROWNを塗り、若干のSKULL
WHITEを混ぜてハイライトを入れた。
ここは柔らかい質感を表現したかったので、全体にぼんやりとハイライトをいれている。
逆に本の縁は固い黒皮を表現したかったので、グラデーションはそこそこにエッジに
キツメのFORTRESS GREYを入れた。 |
綱は黒の部分をしっかり残すことで、それらしく見えるようになる。各ねじれ毎にベースカラーのSNAKEBITE
LEATHERを塗り、
各ねじれ毎にBRONZED FLEASHを混ぜながらハイライトを入れていった。 |
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この装飾品は、左肩後方から垂れている。
スラーネッシュは貴族階級に多く信者を持つ、というのをヒントに、貴族らしい清楚な色合いで塗ってみた。
まずベースカラーにULTRAMARINES
BLUE少量、SPACEWOLVES
GREYを混ぜたものを使用し、
それにSPACEWOLVES GREYを足しながらハイライトをかけていく。
もちろん、最終的にはSKULL
WHITEをハイライトにする。 |
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仕上げのベースデコレート |
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この最後の仕上げをやるかやらないか、で ミニチュアの完成度は随分と変わってくる。
今までやってなかった人はぜひ技法を覚えて挑戦してもらいたい。
なに、技法といっても難しいことではない。
まずベースに木工用ボンドを塗る。そしてサンドを付ける。
乾いたらそれをSCORCHED BROWNで塗りつぶす。
次ぎにLEPROUS BROWNでドライブラシ、BRONZED
FLESHでドライブラシをし、
ハイライトにBLEACHED BONEをドライブラシする。
ペイントが乾いたら木工用ボンドでステティックグラス(草)を接着する。
簡単だろう? |
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最後に
こうして完成した作品がこれだ>スラーネッシュチャンピオン
今回はペイント技法の紹介以外にも、配色の考え方、旧ミニチュアの面白さも含めた内容となっていると思う。
繰り返すが、このスラーネッシュチャンピオンを始め、ミューテーションウォーリアーは現在でも購入が可能だ!。
是非とも一度、これらのミニチュアを手にとって欲しい。きっと思いも寄らぬ楽しい発見が君を待っているハズ!
君がケイオスプレイヤーならばアーミーの特色を出すためにも便利なアイテム群であると思う。
Let's TRY!! |