さて、3回目の今日はなんと!!!卵帝氏が、自信作エンパイアジェネラルをひっさげ登場だ!
ライトな兄弟が待ちに待ったライトサイドミニチュア、エンパイアジェネラル!
卵帝氏がWH人生で培った全てを出し切ったこの作品を、共に研究できることを心から喜ぼうではないか!

卵帝氏がアドルフと名付けたこのエンパイアジェネラルは
つい最近まで日本語版のエンパイアジェネラルとして広く販売されてきた。
ただここ最近絶版になってから影を潜め、なにげに入手困難となってしまったようだ。
さらに2000アニュアルなどの書籍にもこいつのデータが無く、誰が作ったミニチュアなのか
RoRリサーチ部隊では追求することが出来なかった!情報求む!
さて、以下から卵帝氏自らによるペイント解説を始める!
馬に関して
エンパイアやケイオス野郎の兄弟ならば一度は見たことがあるプラ馬だ。ランナーを見てみると「1991」と刻印がある。
つまり、バンダイがガンダムF91のプラモとか作ってる頃にコレは生まれたわけだ。
出来自体は決して悪くはないのだが、正直「見飽きた」という感じだな。いいかげん新規造型してほしいもんだ。

組み立ての際は、プラセメントを使って合わせ目を消しながら組み立てると後が楽だ。
両方の面に接着剤を3回ずつぐらい塗ってから張り合わせると、合わせ目の部分からプラが溶けたものが「ぶしゃっ」とハミ出してくる。
接着剤が乾燥してからコイツを削り落とせば、完全に融合するという寸法だ。
接着剤が完全に乾燥するには一週間程度かかるがね(笑)。

俺様は常に3個ぐらいこうした処理を施した馬をストックしているので、すぐに作業に入れる。オススメだ!

バーディング伝説
最初に手をつけたのはプラ馬のバーディングだ。元がつるつるなだけに中々チャレンジ精神をそそられるな
(こういうやつが沢山居るからいつまでたっても新規造型にならないのだ)。
最初に描いたのは骸骨だ。
Vomit BrownとBestial Brownを等量混ぜたもので骸骨の形を描く。
その色に、Bleached Boneを少しずつ混ぜながらグラデをかけていこう。
残念ながらどうやれば骸骨が描けるのかと言う事は文章で教える事は出来ない。
「骸骨に見えるまでやれ」としか言えないな。

HAHAHA!!!
骸骨の下に月桂冠と宝石を描きこんだら、次はタスキ?だ。
Leprous BrownとBestial Brownを等量混ぜたもので形を描き、
Bleached Boneを混ぜながら縁に向かって明るくしていく。
さらに文字を書かねばならないのだが、ここは慎重にいきたいところだ。
息止めてな。
今回は「REIKLAND」、「SIGMAR」と書いてみたぞ。
次にバーディングの縁の赤色だ。Scab Redを塗り、
それにBlood Red→Blezing Orengeとグラデをかけた。

最後に角の部分にFiely Orengeをチョンと乗せて完成だ。
いよいよバーディングの仕上げに入ろう。ウネウネ模様だ。
本来ならば金色で行きたいところだが、シタデルの金色は隠ぺい力が極めて弱い。かといって黄色も発色が悪い。
そこで今回はBubonic Brownを使用した。極細の筆を使ってひたすら描いていこう。気が遠くなるね…
全てが終わったらVernishをかけて終了だ!
念版
今回はバーディングの右側面に念版を取り付けてみた。
決してバーディングを両面描くのが面倒だったからではないぞ!

これもLeprous Brown&Bestial Brownから始める。
やはりBleached Boneでグラデをかけていくわけだが、
タスキよりBleached Boneの割合を多くすることで違いをだしてみた。
それからFlesh Washでグレイジングを行った。文字は適当に「らしく」書いた。
カールフランツのサインも入れてみたぞ。
馬の体
馬の体は、Bestial Brownでベースコートをした後、
Bestial BrownとSneakbite Letherを等量混ぜたもの→Sneakbite Lether→
Sneakbite Letherに少々Bleached Boneを混ぜたもの、という風にグラデをかけた。
馬の体はハイライトを強くしすぎない方が良いようだ。

最後にBrown Inkでグレイジングを行って終了!
本体 軍服&マント
いよいよ本体の親父のペイントに入ろう。まず軍服からだ。
この親父はレイクランド州軍のジェネラルと言う設定にしたので白い軍服でペイントしてみた。
まず、Rotting Freshでベースコートする。
それから、Rotting FreshとBleached Boneを等量混ぜたもの
Bleached BoneBleached BoneとSkuul Whiteを等量混ぜたもの、
とグラデをかけていく。
最後に服のシワの一番出っ張った部分にSkuul Whiteをチョンと乗せて終了。

写真で見るとただの白にしか見えないな…
マントはScab Redでベースコートの後、
Red Gore→Red GoreとBlood Redを等量混ぜたもの、とグラデをかけ、
その色に少しずつVomit Brownを混ぜながら2段階ほどさらにハイライトを入れた。

VomitBrownを混ぜる、と言うのは俺様もWDを見るまで思いつかなかったが、
いざやってみるとマイルドなグラデがかかって中々良い感じだ。

最後にRed Inkでグレイジングしておこう。
鎧は、バーディングと同じようにBubonic Brownでウネウネを描き込んだ。
さらに面積が小さいから死ねる事請け合いだ。

次に縁の金色。
説明が前後してしまうのだが、このミニチュアに使った金色は全て次の方法でペイントした。
まず、Dwarf Bronzeをペイントし、Chestnut Inkでウォッシュする。
次にShining Gold→Burnished Gold→
Burnished GoldドにMithril Silverを等量混ぜたもの→Mithril Silver、
とグラデをかけた。
金色に続き銀色は、Boltgun Metalをペイントした後Black Inkでウォッシュ、
Chainmail→Mithril Silverと立ち上げた。
最後にVernishを塗って質感を出しておこう。
いよいよ人形は顔が命!の時間だ。ケツの穴を引き締めてかかれや。

まず全体をDwarf Fleshでペイント。
続いてDwarf FleshにElf Fleshを等量混ぜたもの→Elf Flesh、とグラデをかける。
それからFlesh Washでウォッシングをする。
インクが乾いた後にもう一度Elf Fleshで最終的なハイライトを入れる。
眼の部分はChaosBlackをペイントした後、白目の部分をSkull Whiteで描きこむ。
通常はもうちょい複雑な方法を使うのだが、このモデルは非常に目が小さいのでムリっぽかった。
指輪のミニチュアと同じぐらいの目の大きさなんだよ…
次にヒゲ&髪の毛だ。
このミニチュアの全てがヒゲに凝縮されていると言っても過言ではあるまい!

Chaos Blackをペイントした後、Skull Whiteを混ぜながら立ち上げていく。
毛の流れを描き込むとリアルになるぞ。

最後にElf Fleshに少量のBlood Redを混ぜたものを唇にペイントして終了だ。
シールド
いよいよペイントも大詰めだ。
宝石はBlood Redをペイントした後、
右上に向かってRed Gore→Scab Redとグラデをかけ、
左下に向かってBlezing Orenge→Fiely Orenge→
Fiely OrengeにSkull Whiteを混ぜたもの、とやっていく。
最後にSkuul Whiteに少量のBlood Redを混ぜたもので、光の反射を描きこんで終了。
宝石塗りの方法はHEのアーミーガイドを始め色んな場所に載ってるので、それらを参考にしてくれや。
金属部は先ほど解説した通り。
シールドの縁はCodex GreyにChaos Blackを等量混ぜたもの→Codex Grey→
Fortress Greyとグラデをかけた後、Skyblue Inkでウォッシュした。

最後のインクウォッシュで色々な色調が出せるので試して欲しい。
シールド全体にVernishをかけて終了だ!
まとめ
こうして完成したエンパイアジェネラルがコレだ。

バトルブックを持っている兄弟達ならば知っていると思うが、
このモデルの見本は非常〜〜にゴッドなペイントが施されている。
俺様も最初は「アレをまんま再現してやるぜ!」と意気込んでいたんだが、冷静になって見てみると「はい!ムリ!」だ。
取り敢えず、現時点でのMAXパワーをつぎ込んで頑張ってみた。
反省点は色々あるのだが、言うと兄弟達の目がそこに行ってしまうので言わんぞ(笑)。

このメタルは決して最高の造型!と言うわけではないと思うが、旧メタルならではの怪しさが炸裂していてナイスだ。
帝国軍人を目指す兄弟達は是非ペイントしてみて欲しい。

戻る