エンリケ・アルフォンソ中隊長 Captain Enrique Alfonso by 鉄
鉄さんのコメント
最近はパテや貴重なビッツでヤバいコンバージョンしたコマンダーキャラクターの投稿が当たり前になってきた中で申し訳ないのですが(笑)、
コンバージョンのコの字も見えなさそうなコマンダーを投稿してみました。
と言うのも、マリーンって必要に迫られて派手なコンバージョンする必要がほぼ無いんですよね〜。
あったらするのかと言われたら、恐らくしないであろうと思いますが(笑)。
ホント、ありがとうプラボックスと言った具合ですね。

さて、そんな作品ですが、バレバレでありきたりなビッツだけで構成されてますね。
見る人が見れば物足りないかもしれません。
しかし、あえて言うなら自分はズブの素人で辛抱溜まらんので(笑)、これ以上要求されても「その、なんだ、困る」と言った部分もあったりします。
なにしろ、作業を凝り過ぎると凝った分だけ完成が遠のくのです。
それが原因でアーミーの完成が遠のくと考えると耐えられるでしょうか。
俺は耐えられません(笑)。

なので、必要に迫られたこともあって工作時間は恐らく1時間以内でしょうか、それぐらいでビャッと素体を完成させ、ペイントしました。
しかもいつものようにタクティカルマリーンの作業をしながら(笑)。
いついかなる時でもボルトガン装備のマリーンは外せない、悲しき性の中で生まれた片手間キャプテンとも言えるでしょう。
とは言えそれが悪いことではなく、一般兵のペイントを踏襲しながら発展させたので非常に統一感のあるキャラになったのではないでしょうか。

ちなみにこの人の名前であるエンリケ・アルフォンソと言うのはカスティーリャ(現在のスペイン)のエンリコ2世からとってまして、
ペドロ1世を自ら倒し王になったと言う香ばしいエピソードを持った王でございます。
彼もいつしかペドロから戦団長の座を貰う時が来るかもしれませんね。
一般的なオリジナルキャラクターと言うと良い子が多いので、逆に既存のキャラの地位を狙うぐらいの気概があって欲しいという思いからこうなりました。
マリーンも悲劇的な野心家が居ても良い筈なのですから。

そんな背景にあるエンリケ中隊長でして、非常にムリの無い堅実なアーミー製作スタンスがすべて滲み出ている一作であります(自分で言う、笑)。
なので恐らくガンガン続くであろうクリムゾンフィスト投稿の1発目にあえてこいつを見せることにしました。
何故なら、エンリケ中隊長こそがこのアーミーの顔であり、背教者や異種族に振り下ろされる鉄槌の一撃のほかにないからに違いないからである!

設定
栄光の陰には常に評価されざる者が居る。
絶対的な強者に出し抜かれた弱者、光の届かぬ死地へ送り出された英雄、そして間に合わなかった愚か者。
彼、エンリケ・アルフォンソは全てに該当する、哀れな当て馬だ。
そう、同じ兄弟であるペドロ・カントールの踏み台になり、戦団の復興の踏み台にされた、哀れな戦士なのだ。

彼の叙事詩はペドロ・カントールがその名を轟かせたメルチット・サウンド攻防戦までさかのぼる。
栄光の陰には常に評価されざる者が居る。
あの奇跡的であろう決死の突入作戦に参加し、より大量のオークの死体を量産したとされるが、やはり栄誉を得たのはペドロであり、彼ではない。
されど彼はそれでも良いと考えていた。同胞たるペドロが栄誉に浴する、それは良いことなはずだと。

そのような"良いこと"が続き、ペドロの元で皇帝陛下の為よと忠義を尽くしていた彼に二つの転換点が現れる。
それは、彼の中隊長昇格とかの痛ましい事件である「リインズワールドの戦い」である。

中隊長として始めの聖務としてイースタンフリンジのある星系で発生した内乱を完膚なきまでに叩き潰し、<背教者>の軍勢を焼き尽くしたその時、
痛ましい事件が起こったのである。
要塞院の陥落。報告を聞いたエンリケは動揺したが、即座に帰路を急ぐ。
自らに下賜された宝剣「ドルンの豪力」に付いた<背教者>の血を拭う事も忘れ、情報を調べるばかり。
リインは今どうなっているのか、と。

しかし彼らがその戦いに参加することなく、ペドロの英雄的活躍によって終結することになる。
後は残党狩りと言った所だろうか。どちらにせよ、またしても栄誉はペドロの下に向いたのだ。

こうして、クリムゾンフィスト戦団の中隊長として栄光の道を踏み出していた彼は、戦団と同じくリインズワールドの戦いで影の如きものとなってしまった。
古参の同胞は皆ペドロを推し、エンリケは「戦団最大の危機に参加できなかった」として誰も推す者は居なかったのである。
エンリケの中で何かが壊れた。それは彼の穢れ無き、忠義の心だったのかもしれない。

これからエンリケは栄光を得ることに腐心し、いつの日か"栄誉を吸い取ったペドロの元から戦団長の座を取り戻す"、などと無謀極まりない野心を抱いている。
哀れな当て馬が、何を成せるかなど限られたモノでしかないはずなのだが、再起を計る軍団の小さな罅がどう言った影響を及ぼすのか、まだ誰もわからない。
願わくば、その当て馬の凶刃が、同胞へ向かないことを祈るばかりだろう。


Rmanのコメント
鉄さんのクリムゾンフィストについにキャプテンが登場ですね!
このキャプテンはかなり後回しになっていたようですが、やはりスペースマリーンアーミーにはキャプテンが必須ですよね〜見た目的にも。

鉄さんは、素組みを強調されてらっしゃいますが、レリックブレイド装備も立派なコンバージョンですし、
プラボックスのパーツから自分好みのパーツをチョイスするのもセンスが問われる大事な部分です。
そういう意味ではこのキャプテンの威風堂々とした佇まいからは、鉄さんのクリムゾンフィストにかける気持ちが伝わってくるような迫力と力強さを感じますよ〜。
巨大なレリックブレイドを片手で空高く掲げるポーズは兄弟チャプターたるブラックテンプラーの
エンペラーズチャンピオンを参考にされたとかで、目の付け所もいいですね〜。センスを感じます。
ペイントについてもトループ塗りを1歩進めて、丁寧な仕事をされてますね。
赤色がより鮮烈ですし、紺色の鎧もより自然なハイライトがはいってます。
何より良いのが今までの鉄さんにありがちだった色のはみ出しなんかが全く無いところです。
背中のバナーもいいですね〜。FISTの文字もキマってます。

アーミー内のキャラクターはその時に出来うる最高の技術をもってじっくりペイントするのもやっぱり良いモノですね。
自分の出来る最高の仕事を積み重ねていくことで、ペイントのレベルもあがっていくものだと思いますので。

それはそうと、何でしょうかこの設定は。もうレネゲイト寸前じゃないですか(笑)。

キャプテンになるほどの力を手にしたものには、その力ゆえに数多の誘惑にさらされ続けても、
それを律する強靭な精神力が必要なわけですが、もう陥落へのカウントダウンが始まってますね〜(笑)。
スペースマリーンといえど、元々は人の子であり、その心に狂気を宿した時、どれほど恐ろしいことが起こるのか・・・。
ホルスの大逆という悪夢の時代を思い起こさせる熱い設定です。

「なぜ私を認めんのだぁぁぁぁぁ!!!」とか叫びながらペドロに切りかかるという展開を想像せずにはいられませんッ!

これは僕のインペリアルフィストと対戦する時にめちゃめちゃ熱いストーリーが生まれてきそうで、非常に楽しみです!(笑)
しかし・・・僕もレネゲイト版インペリアルフィスト中隊長を組み立ててあるので、ネタが被りましたね(笑)。