アーミー概要
制作者名 Rman
アーミー名 ジャスペーレ卿率いる第一討伐軍
ジェネラル名 マルグリメイスの討伐者ジャスペーレ
製作期間 2023年5月頃〜2023年9月
アーミーの規模 約1500ポイント

僕の中でブレトニアは数あるアーミーの中でも特別なアーミーでした。
それと言うのも、僕がウォーハンマーを知って一番最初に憧れたアーミーがブレトニアだったからであります。
ブレトニアへの憧れ、その始まりは5版日本語版スタートセットのアーミーがブレトニア(とリザードマン)だったからに他ありません。

こちらは英語版のスタートセットの写真です。

初めて手にしたウォーハンマーのミニチュアがブレトニアのボウマンとナイトオブザレルム。
まずはペイントセットに入っていたブレトニアボウマンを塗ってみて、自分はペイントの天才かもしれない、と幻想を抱き、
続けてナイトを塗ってみて、馬のバーディング(布)ペイントの難しさに驚き、若干の挫折感を味わったあの日をいつまでも覚えています。

その後、若干の現実逃避もありケイオス魔道にのめりこんで行きました
黒下地を基本としてケイオスを塗り始めた僕には、ブレトニアのペイントは難し過ぎるという思いがすっかり定着してしまったのでした。
ケイオスウォーリアーのアーミーを作りつつ、初めてウォーハンマーを遊ぶことになったの2000年の暮れのこと。
広島の有機溶剤さんのブレトニアが初めての対戦相手でした。
そのアーミーの鮮やかで美しいペイント、もの凄い強い突撃力にペイント面でもゲーム面でも完敗を実感し、ブレトニアに対する憧れと畏怖の念は益々高まってしまったのでした。
この2騎のナイトが僕が初めて塗って挫折感を味わったブレトニアナイトです。
グラデーションのかけ方もまったく分からずまだ手探りでペイントを始めた時期でした。(2000年始め頃)
何を塗ってもそこそこ上手く塗れてかなり自分才能ありまくりやん?ってなってた僕でさえも、この出来はちょっと見本とかけ離れていることが実感できて、
ブレトニアは無理だなって諦めがついてしまったのでした。

その後、僕は実に沢山のアーミーを作り続けてきました。



FBだけでも、ケイオスウォーリアーケイオスドワーフビーストマントゥームキングエンパイアハイエルフと6つのアーミーを作りました。
どのアーミーを振り返ってみても、何一つとして恥じることのない出来栄えのアーミーになったと今でも胸を張れます。

だからこそ、一度手を付けて諦めたブレトニアへの憧れの気持ちが消えることはずっとありませんでした。
2015年にオールドワールドがエンドタイムした後ですら、その思いは僕の心にずっとひっかかったままでした。
アーミー製作を始めるまで

2015年にオールドワールドが滅び、ファンタジーバトルのタイトルが消え、エイジオブシグマーが到来しました。
そのエイジオブシグマーも現在では第三版となり、今や非常に魅力的な世界観が醸造されています。
しかし僕は40Kに夢中になり過ぎていたことと、やはりオールドワールド消滅の心の傷が癒えておらず、ずっとAoSは買い専になっていました。
本は全部買ってるし、ミニチュアもかなり買いまくっているんですけどね・・・。

オールドワールドが消滅したことで心の傷が癒えていなかったオールドタイプにとって近年嬉しいニュースといえば、
「ウォーハンマーオールドワールド」の復活の報に他なりません。

僕も俄然勇気が湧いてきたというか、かっこわるいけども損得勘定ってのもあって、何だかんだで僕の中でミニチュアペイントってゲームありきなんですよね、やっぱり。
一度絶版になってしまい、遊ぶ見込みのたたないミニチュアを塗りたいと思う程、GWは暇を与えてくれなかったという言い方もできるかもしれませんが、
あえてブレトニアを塗ろうとなるには、何となく塗ってみた・・・はなかなかに難しかったと思います。

やはり、オールドワールド復活の報を受け、かつての憧れの気持ちに火がついた、というのが事実です。

ZONOさんへの感謝

僕はブレトニアへの憧れの思いが常々燻っていたこともあり、絶版となる前からコツコツとブレトニアのミニチュアをコレクションしてきました。

加えて、関東の友人ZONOさんから彼のコレクションしていたブレトニアを数年前にまとめて譲り受けたことで、僕のコレクションはかなりマッシブなものとなりました。

ZONOさん、その節は本当にありがとうございました。
オールドワールド消滅により心に傷を負った者としてZONOさんの絶望感は僕も深く理解しているつもりです。
そしてブレトニアだけはAoSにも転生できなかったことの安堵と、諦めと、複雑な思いがきっとあったと察します。

深く愛したコレクションを手放すと決めた苦渋の決断。

結果的に僕が今こうしてブレトニア人生を歩めることはやはりZONOさんの葛藤の延長線上にあるわけです。
そういう意味でもZONOさんへの感謝の気持ちと共にこのアーミーは有り続ます。
このモヒカンジェネルが我がアーミーのジェネラル、ジャスペーレ卿です。

このモデルは知る人ぞ知るというか、5版後期にスタートセットに限定封入されたモデルです。
他では公式通販で買い物すれば貯まるスカルズというシールを25枚集めてもらえるという入手ルートしかなく、非常にレア度の高いものでした。

僕は5版スターター入り限定版を6版が出てから購入し入手したメタル製キットを広島のブレトニアン有機溶剤さんにお譲りし、
その後何とか再度手に入れることができたので、いつかブレトニアを塗る時がきたら作るぞと心に決めていました。

ライオンだか豹だかの毛皮をまとっていて、かなりキャラが立ったモデルだと思います。
我がアーミーに獅子王ルーレン公を向かい入れるまではアーミーのジェネラルとして活躍してもらいたいと思います。
5版ブレトニアのナイトオブザレルムを塗ってみた

アーミー制作の始まりって割と唐突なんですよね。オールドワールド復活の具体的なニュースに触れているとフツフツと何か塗りたくなってきた、からのナイトオブザレルム。
ゴールデンウィークの休暇時間を使って、組立を始めました。ツイッターで写真載せた時にみんな「え?いまからブレトニア?しかもランスフォーメーションってマジ?」って
なってたと思います。僕自身もなってました(笑)。ほんとにやるんかい?と半信半疑ながらも、組み立てて見ると20数年前の憧れの思いが爆発してしまいました。

そういえば、かつて地球一番黄色い男とGWに評された僕のインペリアルフィストの初ペイントも割と唐突に始まった覚えがあります。
あの時の始まりもこんな感じでした。

5月というと、ちょうど40Kが新版(第10版)に切り替わるタイミングでもあったりで、何を作ろうかなぁと判断に迷う時期だったこともあり、
しかし迷って何にも手に付かなくなるのは時間がもったいない、ってことで思い切って組立を始めたのが良かったです。

そして塗り始めてみると
「塗れる、塗れるぞ」って感じで流石に20年以上のキャリアが確かなものだったことを実感しました(笑)
現代はコントラストペイントが発明されていることで、白下地からの鮮やかなペイントを支える強力な後押しになりました。
黒下地からの立ち上げの場合、クソ面倒くさい馬の体のペイントも白下地からのコントラストでかなりバッチリ決まるんですよね。すごい、楽になりました。
そして、ナイトの見せ場である馬のバーディングもコントラストを使えば一発で鮮やかでありながらも深みも出るので最高のベースカラーになりますね。
そこからコントラストでついた自然な陰影をガイドに重ね塗りをすることで、かなり塗りやすくなりました。

ブレトニアといえば6版でオールリニューアルされたのですが、僕が塗ってるのは一番憧れていた5版時代のモデルになります。
このクソ古いプラ馬も久しぶりに塗ってみると飾りやモールドが最小限であるがゆえに自由度の高さは最高峰なので実は非常に良い素材だと気付きました。
(無理やり褒めてみました)

実際このプラ馬を塗ってると、昔やり残した宿題に、ようやく正面きって取り組めたようなそんな清々しい気持ちにもなりますね。
正真正銘、初めて塗ったウォーハンマーのミニチュアがこのブレトニアアーチャーでした。
9色入ってたペイントセットのカラーだけで塗って、シタデルカラーのあまりの塗りやすさに衝撃を受け、自分は天才かもしれない・・・!と舞い上がったのでした。


(RoRを始めた頃の記事より抜粋)
ペイントセット1980円は安かったですね!(いや、当時は高えぇ!って思いながら買ってたんですがね)

この白青の軍服のやつは15体塗ってちゃんとユニットして完成させたのですが、23年の時の中で残っているのはこの2体だけです。
赤い服の方はリーダーということで配色を変えてみたのですが、弓が銀色で殴りに行っても強そうですよね(笑)。
そんなわけで、23年ぶりにブレトニアアーチャーを塗ってみたのですが、とにもかくにも塗りやすい。
最近の凝りまくった造形のウォーハンマーに慣れていると、まるで無印的なシンプルさ。めちゃくちゃ塗りやすかったです。
一発整形なので筆が入らない場所なんてまるでない。
モールドも浅く、顔の造形も怪しいものですが、今はこの塗りやすさが逆に新鮮で、楽しめました。

なんかすごい満足感ありましたね。
23年のウォーハンマーライフで色々と塗ってきたけど、ここに戻ってこれたかぁ〜という感慨がありましたね、なんか。
メタルのコマンドグループも当時は持って無かったのですが、贅沢に使えるのが嬉しいですよね。
メタル製のマンアットアームズ(ハルバード装備)も今では非常に珍しいモデルだと思います。
ZONOさんからお譲りいただいたものと僕が集めていたものを合わせて何とか20体で組めました。
5版仕様で言うと必要にして十分な人数です。
6版以降のプラの歩兵はかなり泥臭い造形になったのですが、この5版の歩兵は崩れすぎてない軍装で、個人的にはこっちの方が好みだったので、嬉しいですね。
23年前の当時でもけっこうレアだったメタル製のボウマンをZONOさんからお譲りいただいた重厚なコレクションの一端であります。
しっかりペイント出来て満足であります。

ペガサスナイト完成

僕の中ではペガサスに騎乗したヒーローが単騎で上空(フライングハイ)から突撃してきてケイオスナイトを壊滅させられたという非常に鮮烈な思い出があったため、
自分がブレトニア作るならあのペガサスヒーローを絶対に塗るぞと決めていました。
ある意味、こいつを作りたいからアーミーを作り始めたと言っても過言ではないほどに好きなモデルなんですよね。
かなりド派手な配色になってしまったのですが、憧れのイメージに近い雰囲気で塗りきれました。
この翼はX(旧ツイッター)でもだいぶ褒められたので嬉しかったのですが、コントラストの灰色塗って、白色でドライブラシっていうシンプルなペイントなんです。
ちゃんと白い翼なのに、めちゃくちゃ陰影くっきりするのでかなり効果的なペイントだったと自画自賛しています。
5版でペガサスナイトはヒーロー扱いでしたが、6版でペガサスナイトはユニットになってしまったんですよね。
ユニットで登場は当時かなり衝撃でした。カッコイイんだけどちょっと付いてけないなって思ってしまったり・・・。
このメタルのヒーロー単騎駆けに憧れていたこともあり、ペガサスナイトが群れるなんて・・・と。

結果当時は買わず終いでしたが、こうしてブレトニア作ることになるなら、6版対応もできるように買っておけば良かったなぁっていまにして思います。

でも、来年のオールドワールド復活の折には再版されることはほぼ間違いなさそうなので、楽しみです。
さて、この集合写真の背景にあるブレトニア仕様のテントは5版英語版のみにあったキャンペーンシリーズのボックスに入っていたペーパークラフトのテレインです。
実は以前持っていたのですが、一度手放してしまい、改めて手に入れるのは無理かなと思っていたのですが、関東の友人タンケンさんが譲ってくださいました。
タンケンさん、その節は誠にありがとうございました。ベースも含めてしっかり作ってやったので、この先軽く20年は持たせるつもりです。
(今まで作ったペーパークラフト系純正テレインも長持ちしてるので大丈夫!)
この写真なんか、もう神がかっていると自分で自分を最大限ほめちぎりまくりたいと思いました。

ブレトニアのペイントって言ってみれば時節に乗っかってないので、ほんとにマイブームに忠実に塗ってるんですよね。
誰にも忖度せず、自分の為だけに塗れる。

それ故に、かなりハイペースに塗れてるように思います。制作期間約4ヶ月でここまで塗れたら上出来というか、
国家資格取得に向けて勉強を頑張っているフリをしつつアーミーを増強しまくっていた我が趣味人人生の全盛期並みのハイペースであります。
ちなみに、現在は何かから逃避したりはしていませんので、ご安心ください。

二人の息子が小学生になり、家に居る時は兄弟二人で勝手に遊ぶ時間も増えたので、ちょっとしたフリータイムが増えた感じではあります。
妻の理解もあり、全方位に感謝の絶えない日々を過ごすことができています。
この記事を書いている時点での最新作は徒歩のダムセルです。彼女を塗ったことでブレトニアアーミー制作の前半戦を無事に終えられたような気分です。
我がアーミーも淑女を迎えたことで、騎士達はより士気を高め勇猛果敢に戦場を駆け抜ける事でしょう。

非常に美人のミニチュアでしたので、造形の良さを活かせるように気を付けて塗りました。
昔のGWは女性ミニチュアがちょっと弱い(悪く言えばブサイク)印象もありましたが、全然錯覚でしたね。見本がちょっとアレだっただけなのかも。
ブレトニアのペイントが絶好調なので、古くからの友人 卵帝くんが5版英語版のスタートセットをボックスごと譲ってくれました。
ナイトもボウマンも一気に増強できて非常に心強い増援となりました。
5版のブレトニアの情景に憧れて作っているので、来年のオールドワールド復活が来てもまず再版されないであろう旧ナイトが非常にありがたいです。
最後まで塗りきってやりたいと思っています。卵帝くん、ありがとうございました!
今後の展望

ということで、憧れのブレトニアアーミーが形になっていく過程を心より楽しんでいる今日この頃です。

しかもまだまだ塗りたいミニチュアは目白押しであります。
2ユニット目のナイトオブザレルム、グレイルナイト、スピアーマン、マウンテッド・スクアイア、トレビシェット、そしてルーレン公。
これぐらいは最低塗りきって、オールドワールド復活に備えたいと思います。

同郷の友人はたさんもオールドワールド発売したらトゥームキング作る!と宣言してくださってるので心強いことこの上ないです。

そして、いつか旧日本語版や英5版、6版〜8版のファンタジーバトルに舞い戻り、かつてオールドワールドで共に戦った旧友と再び集えたらなぁって思ったりもしています。
ホビーライフは夢が尽きることがありませんね。

ミニチュアを作り続けることで、これからも人生満喫していきたいものです。

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