ストンパ by 有機溶剤
有機溶剤さんのコメン
ワシがオーク製作開始時に思い描いていた念願の2000pでのデビュー戦を終えたことを一つの節目としまして、
その記念モデルとして、すでに買ってあったストンパを製作しました。

2011年8月のデビュー戦のロスターに20人のシュータボゥイを増員した言わば”真・2000p”
を完成させてRman城でのリベンジに臨んだのが9月でした。

その時はマリーナホップでの模型展示会まで約1ヶ月の猶予があったので、
「これはもう完成させて展示会に出品するしかないじゃろう!まぁ余裕もって2週間ぐらいでイケルじゃろうし」などとタカをくくって後で痛い目を見ることになりました。
まぁいつもこんな感じなんで慣れてきましたよ(笑)

まず組み立てから結構苦労しています。いやパーツの合いとかは問題ないんですが、
部品に番号はあるものの組み立て説明図に一切番号表記が無いっていう男らしい仕様のために、両腕の部品(特にパイプ類)を探すのに非常に骨が折れました。

ウチのアーミーの初ストンパなので、無難にGWの見本のビッグレッドっぽいものを目指して組んではいますが、
ジェントルマンのこだわりとして、タンクコマンダーとストンパの顔がお揃いの片メガネ(チェーン付)になるようにオシャレにコーディネイトしてあります(笑)

そのあたりの空気を読んでRman君がナイスな頭部アップ写真を入れてくれてるあたり流石先輩だと思いましたよ〜(笑)

あと、持ち運び等の取り回しを考慮して、かりびあん君のタイタン同様にネオジム磁石を首、両肩各部に仕込んであります。
その副産物として若干可動するので表情がつくのが面白いところです。マグネで失敗とか、まぁ無いですよ。ホント(笑)
(こんなことやってるせいで組み立てに更に余計な時間がかかったわけですが・・・)

ペイントについても作例見本のビッグレッドを見ながら少し暗めになるように注意して赤色を入れていきました。
ちなみにスプレー塗装した一番暗い色から6段階のグラデーションをかけています。
色のイメージ的には鉄工所に置いてあるサビ止め塗装がされた鉄骨あたりですかね。

ストンパは出鱈目に切り出してある鉄板をボルトや溶接で繋ぎ止めて作られているようなので、
装甲版の継ぎ目の別パーツ感が出るようキツ目のエッジを心がけました。

基本塗装が完成したら、各部の塗り分けとマーキングになりますが、両腕は銀色のスプレーを下地にしているので、
シタデルウォッシュなどでシェイディングした後に赤色の外版部を筆塗りで仕上げています。

今回マーキングとして黄色のチェック模様を描きましたが、ここは黄色の発色が命なので、迫る締め切りの中、十分な時間をつかって行いました。
ゴールデンイエローを鮮やかに発色させた後、オレンジ系でシェイドを入れてあります。

そしてマーキングの最大の目玉となるイービル・サンのシンボルマークですが、
マーク中央に純ブラッドレッドを使うことを最初から決めていたので、本体色の赤を暗めにしたのは、ブラッドレッドの円を目立たせるためってことでした。
実際の作業は、ガイド円をコンパスで描いて、あとは手描きでがんばるっていうバトルワゴン(赤)の時と同じ方法で行っています。
チェック模様と太陽の黒いフレア部のバランスが大事なので、手直しを加えながら慎重に、なおかつオーキーに決めたいところですね(笑)

で、最後はいわゆる汚し塗装(チッピング)ですが、ストンパの表面積が膨大なため、この作業の終わらないこと終わらないこと・・・

いつもは殆どそんなことはやらないのですが、今回あえて行ったのは、
ストンパのデザインの最大の持ち味となる「出鱈目なツギハギ感」を強調する最後のダメ押しとしての狙いがあるからです。

戦車模型の本には「エッジを明るくするドライブラシと、エッジの塗装のはがれを表現するチッピングは効果がかぶるので、
チッピングをするのならエッジ出しのドライブラシは不要」みたいなことが書かれていましたが、
実際自分で実験してみたらエッジにしっかりグラデーションをかけてダメ押しにチッピングを被せた方がウォーハンマー的には圧倒的にカッコイイと感じたので、
今回手間を惜しまずに丁寧に行いました。

ちなみに1つ1つの色剥がれを表現する時大きさを極小にすると巨大なストンパのスケール感が出るようなので、
そのあたりを注意するとカッコよくなると思います。

で、すべての作業が終わったのが予定を1週間過ぎた出発前日っていうまさにギリギリのタイミングでした

展示会に間に合い、更に来場のお客様にそれなりに喜んでいただけたようですし、冷や汗ものでしたが完成できてホントに良かったです。
出来たから少し調子こきますが締め切りってのも大事ですね(笑)


Rmanのコメント
作品からはもちろんのこと、有機溶剤さんのコメントからもこのストンパにかけた情熱と思い入れが伝わってきますね〜。
まさに超大作だと思います。
デカものだからと変に手を抜いたりせず、非常に緻密に丁寧に仕上げられ、情報量の多さが半端じゃありません。
チッピングも凄い密度で、造形のデタラメ感に反して非常にリアル感があり、そのおかげでオルクのアポカリ兵器として非常に説得力溢れる作品に仕上がっていると思います。
ほんと・・・この作業量には恐れいります。

どこをとっても見応え抜群で、オルクの面白さの全てがこのストンパに詰め込まれているかのようですね〜。
お腹のイービルサンの絵もめちゃめちゃカッコイイです!

割り切ってタイタンをペイントしてきた僕ですが、こうして塗りこまれた大型モデルを見るとやはり、心に響くものがありますね〜。
これほどのストンパを身近に見ることが出来て幸せです。

そして、ここまでくるともう、次回のアポカリプス戦が楽しみでなりませんね!いやぁ〜このストンパと早く大激突してみたいものです!