
H28.7.25
この記事はRmanが40k史上最大規模のモデル、ウォーロードタイタンをいかにして作ったかをまとめた制作記録です。
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「Warlord Battle Titan」
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イントロダクション
40Kのファンであれば帝国軍が誇るゴッドマシーン「タイタン」の名を知らぬ者はいないことでしょう。
タイタンと一言で言っても最近40Kで大活躍のインペリアルナイトからフォージワールド製のウォーハウンド・タイタンやリーヴァータイタンなど、様々なタイタンが存在しています。
これらのタイタン群は、40Kよりも大きなスケールのゲーム「WARHAMMER 40K
epic」で活躍したモデルを40Kスケールでモデル化したもので、
オールドファンを大いに喜ばせているだけでなく、プラキット化されたインペリアルナイトはepicを知らない世代の趣味人にも熱狂的に受け入れられ、
今や40Kの戦場でナイト級タイタンが闊歩する光景は日常的ものにさえなっているといいます。

そんな中でも、やはりレジンキットの40Kスケール・フォージワールド製タイタンは決して一般的といえるほど普及はしていないように思います。
かなり巨大で、お値段も見た目相応に決して安くはありませんし、工作難易度も非常に高いため普通の人はなかなか手を出せないシリーズなのかもしれません。
日本独自の事情でいえば、フォージ専用ルールを使用するモデルはアポカリプス専用という風潮も根強くあり、普通のゲームでフォージルールは使わないのが一般的になっている、
ということもフォージ製タイタンがほとんど戦場に出てこない後押しをしているのかもしれませんね?ま、僕も最近のゲームシーンには疎いので想像ですけども。
フォージワールド製のタイタンシリーズは2014年までは頂点をリーヴァー・タイタンとし、その下にウォーハウンド・タイタンがラインナップされていました。
前述したepicでは主役級を張っていたウォーロード・バトルタイタンは発売を(極一部のファンから)切望され続けてきましたが中々発売されることはありませんでした。
そもそも、ウォーロードタイタンが発売されるのかどうか、それすらもハッキリとはしていなかったのですが、僕には信じ続けている言葉がありました。
それが、初代アポカリプスが出版された2007年に、フォージワールドから出た公式アナウンス。
「この本に載ってるやつは全てモデル化する、ウォーロードタイタンも必ず出す」(詳しくはうろ覚えですが)。
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初代アポカリプスの出版を機に40K趣味人を再開した僕は、いつか発売されるというウォーロード・タイタンをどれほど待ち焦がれてきたことでしょう。
この1ページにどれだけの夢と浪漫、妄想を掻き立てられたことでしょう!

アポカリプスのゲームは世界だけでなく日本でも大いに盛り上がったため、
世界はもちろん日本の中でさえもウォーロードタイタンを自作して出撃させた趣味人が何人もいらっしゃるそうです。
ウォーロード・タイタンの公式ルールはこの初代アポカリプス本でしかサポートされていないのにも関わらず、
数々のウォーロードタイタンが世界中の熱狂的な趣味人によって作りあげられてきました。

この3体のルシウス型ウォーロードタイタンは3体とも海外の趣味人がフルスクラッチしたもので、僕がネットで見つけた中でも抜群にカッコイイと良いと感じた作品です。
僕も憧れの気持ちこそ強くありましたが、どうせなら公式モデルが欲しいという気持ちは強く、ずっと正式発表を待ち続けて来ました。
特にリーヴァータイタンを完成させた5年前(平成23年、ひえ〜もう5年も経つのか!)からその気持ちは高まり続けてきました。
そして初代アポカリプス本出版の2007年から数えること8年が経った2015年、ついにフォージワールドからウォーロード・タイタンが発売されたのです。 |
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アポカリプス本でイラスト化されている角ばったルシウス型ではなく、
オールドepicファンには懐かしい丸っこい甲殻を背負ったマーズ型で発表されたウォーロード・タイタン。

もうその姿をネット越しに見た時はあまりの格好良さに僕の脳は痺れ、心拍数も500くらいに跳ね上がった(死ぬ)ような思いがしました。
息は止まり、目の玉は3センチくらい飛び出して、まさに生死の境をさまよう程の興奮に見舞われたその時の心境を言葉にすると、
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおぉお
あああああああぁぁうぉ、うぉ、うぉおおおろーぉぉぉど!!!!」って感じです(笑)。もう言葉にはなってないですね・・・。
嬉しくて大興奮したのはもちろんですが、一方では冷静に「もうちょっと早く出てくれたらな〜」とも思いましたね。
妻と幼い子供がいれば、ミニチュアのペイントをする時間は必然的にほとんど無くなってきます。
そんな只中で発表されたウォーロードタイタンに対して、よしんば買うことが出来ても作る時間が無いという現実があるわけです。
僕もまだまだ新米お父ちゃんですが、子育てって色々と半端無いです。世の中全てのお母さんとお父さんに尊敬の気持ちを持つほどに。
僕にとって大切なホビーさえも、子育ての前には「無」になります。
僕の作品がホワイトドワーフにどれだけ載ろうとも妻から言わせれば「黄色がどんだけ上手く塗れようが、それが子育ての役にたつの?」となるのです(笑)。
そんなのかんけーねー!ってかそういうつもりで趣味やってるわけねーだろう!!と言いたくもなりますが、時に過酷な子育てを共に闘っている夫婦ですから、
妻の言葉の真意もわからなくもないのです。
なので、ウォーロード作成などという一大事業は「死ぬまでには作ろう」というあって無いような目標にせざるを得ませんでした。
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ウォーロード・タイタン入手
しかし、人生には色々と転機があるものですね。
二人目の妊娠が分かった昨年11月末から1歳の息子を育てながら二人目をお腹の中で育んでくれた妻には本当に感謝と愛しさの気持ちでいっぱいです。
そして、8月の出産予定日を前に息子を連れて出産前後で合わせて約2カ月の里帰り。
休日は会いにいけるにしても、平日はというと気軽に会いにいける距離ではないため、どうしても平日の夜は時間があり余ってしまいます。
こんな時、ろくでもない男は不倫に走ったりするんでしょうね、ファンキーでモンキーな人とか・・・。
しかし妻を心の底から愛し、かつ根っからの趣味人である僕がやることと言えば・・・
「今作らなくて、いつ作るウォーロード・タイタン!!!!」
これしかありません(笑)!
かなりの高額品であるウォーロードタイタンの入手にはイギリスのEU離脱騒動によるポンドの乱高下を含み紆余曲折ありましたが、比較的穏便に入手することができました。
結婚してから趣味のことは二の次三の次で、家族や仕事を最優先してきた僕の我儘を赦してもらえた形です。家族に感謝するのみです。
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どどお〜〜ん。注文から約1週間でイギリスよりウォーロードタイタンが到着しました。
さすが、箱が馬鹿デカイです。 |
段ボールを開けてみると、レギオ・タイタニクスのマークが刻まれた化粧箱が!!!
リーヴァータイタンですら袋にバサっと入ってるだけだったことを思うと、
やはりウォーロードは格が違う! |
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赤い箱2つはウォーロード本体、白い箱は武器と頭です。 |
そして、タイタン購入者に贈られる証明書も入っておりました。
僕のウォーロードは371番目に生産されたモデルということです。 |
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せっかくなので、ウォーハンド・タイタンとリーヴァータイタンの証明書も一緒に並べてみました。
これはタイタン保有者にとって大切な書面、車で言えば車検証みたいなものですからね、永久保存ですね。
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ウォーロード・タイタンの何が素晴らしいって、カラーの説明書が付属しているのです!
今まではペラ紙数枚だったのに比べてこの気合いの入り方。さすがフォージ最高額のキットです。 |
この説明書を見れば組み立ては非常に判り易そうに感じました。
パーツの数は半端無いですが、この説明書のおかげで不安は全くありませんでした。 |
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今回はタイタン専用デカールも二種類ほど購入しました。
配色は悩み中でしたが、赤色のレギオメタリカではなく見本の黄色い肩アーマーがカッコイイ、
レギオ・グリフォニクスで塗ってみようかな〜と思っていました。 |
箱を開けてみるとバサーっと入ってます。
梱包材でしっかりくるんであったのでダメージは一切なし。 |
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相変わらずアホみたいにデカいタグが付いてます。
抜けは抜群に良いですね! |
この美しい太もも。見ているだけでも欲情を掻き立てられ、ウットリしてきます。笑
パーツ一つ一つを愛でながら、パーツ確認作業を進めていきました。 |
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今回のウォーロード、何が素晴らしいって検品の担当者サインが入ってるんですよね。
これならほぼ欠品は無いだろうと安心感がありました。 |
とはいえ、細かいパーツも含めると凄まじいパーツ数、数日かけてチェックしました。 |
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残念!!!サンフューリープラズマ・アナイアレイターのパーツが一部欠品しているようでした。
すぐにフォージワールドに足りないパーツがあるよ、と上の2枚の写真を送りましたところ、数時間でお返事が・・・・ |
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この写真が送られてきました。製品の仕様変更を行っており、このパーツに全て組み込み済みだぜ!だから欠品じゃないので安心して組み立ててくれ兄弟!
ってなメールでした。写真まで送ってくれてメチャメチャ親切なフォージスタッフ!ま、仕様変更したなら説明書に追記しとけよ、というツッコミはともかく、ありがとう!
結果的には欠品はゼロ。さすがタイタンシリーズは気合いが違う。
これで、いよいよ制作開始です。 |
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パーツクリーニング開始!
検品が済んだら間髪入れずにパーツクリーニング開始です。
日本の親切なプラモデルと違ってこいつは海外製ガレージキット、けっこうな死闘が始まります。 |
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これ、ネタでも何でもなくけっこうガチで、
ノコギリを使わないと切れないような極太タグとかありますからね。まさに戦闘モード。 |
ま、しかしですね、この物量ですよ。今になって冷静になると「やべぇ」としか言えないんですが、
何かこれを目の前にした僕はアドレナリンで脳みそが煮えてましたね。 |
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もう無心でタグを切っては投げ千切っては投げ、ほぼノーストップでレジンを削り続けました。
ゴミだけでも凄い量。 |
ターボレーザーも6門ありますからね・・・
この掌の武器だけで戦場を制圧できるんじゃないでしょうかね? |
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前回のリーヴァータイタンではカッタ―で指を切るという失敗をしましたので、
今回は超ゴツい革製手袋をしながら作業をしていきました。
僕はけっこう肌が弱いので、手荒れを防ぐ意味でもこれは有効でしたね。 |
深夜に数日間、時間にして約5〜6時間かけて全てのパーツクリーニングが完了しました。
特に達成感に浸るでもなく、即、次の行程に進みました。
何でこんなに生き急いでいるのでしょうね?笑 |
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レジンは洗浄が命
フォージ製のレジンキットは離型剤がかなりベトベトに残っていますので、洗浄が非常に重要です。
これを怠ると、シタデルのアンダーコートがいくら強力といっても、いとも簡単に色剥がれに見舞われてしまうことでしょう。
この行程が僕にとっては一番面倒に感じるところですかね〜。
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まずはマジックリンを買ってきました。離型剤もつまるところ油汚れみたいなもんですから、
これに漬け置きするのはかなり有効なのです。 |
たっぷり使って熱湯と混ぜて、この状態で約24時間は放置しました。
妻がいたらお風呂場でこんなレジンキット洗浄なんてまず出来ません(笑) |
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レジンキットはマジックリンやその他のリムーバーで漬け置きするだけで十分という声もありますが、
僕が過去に沢山のフォージキットを作ってきた実感として、
漬け置きだけでは不十分な印象があるんですよね。 |
なので、磨き粉でガシガシと表面を削る勢いでやります。
自撮りするほどに気合いは十分(笑)。
ゴム手袋に保護メガネも付けて、安全対策はバッチリです。 |
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ガリガリと磨き、お湯をはったお風呂にどぼんと投げ入れていきます。
初期状態のギトギトが漬け置きでテカテカに、そして磨き上げでサラりとした表面に。
このイメージ、伝わりますかね? |
これだけのパーツ(本体のみ)を磨き終えたら、もう腕はパンパンで額からは玉のような汗が。
「タイタン制作はスポーツか!」と思いました(笑)。 |
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扇風機とエアコンの風があたる場所でしっかりと乾かしました。このボリュームで本体のみ。武器は別ですからね〜。ヤバいです。
冷静になったら作れないですよ、これは。
たぶん、アレですね。ここ数年間、あまりペイント出来なかったという事情もあって、いざやり始めたらもう勢いが止まらなくなってるんですよね。 |
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武器と頭も本体と同じ行程で、まとめて洗浄しました。 |
ほんと、これもまたそれなりにボリュームあります。
洗浄が全て終わるとさすがに一山越えた感はありましたね・・・。 |
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組み立て開始!! |
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今回の組み立てにあたって、新兵器を導入しました。それが電動ドリルです。
前回はタミヤ製の小さなドリルでやり過ごしましたが、あれでは威力不足と判断し、前もってこの大きいドリルを準備しました。
ま、ミニチュア用ではなくてもともと日曜大工用に持ってたものなんですけどね。 |
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それから、もはや定番となったWAVEの黒瞬着と瞬着硬化スプレーの名コンビ。
これ無くしてタイタンの組み上げは不可能です。 |
まずは両足の組み立てから始めます。
必要なパーツを説明書を見ながら確認し、揃えておきます。 |
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こんな感じで軸打ちをしていきます。やはり上半身の重量が凄そうなので、
足や関節にかかる負荷は相当なものだろうと思い丁寧にやります。 |
後悔だけはしたくないので、丁寧に軸を打っていきます。
電動ドリルがあるので穴あけは楽勝ですけどね! |
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こんな感じで主要なパーツが組み上がってきました。
これらを好みの角度で接着していくことになります。 |
関節部分は十分に接着剤を入れて圧着した後に、
横から2本ほど軸打ちをしてガチガチに固定しました。これで安心ですね。 |
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組み立てながら角度を調整していましたが、なかなか良い角度にならないんですよね。
まぁ、こんなもんかな〜と納得しつつ。 |
いよいよ両足と股を接着します。黒瞬着をたっぷりと注いでガッチリくっ付けます。 |
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さらに念を入れ、股と両足の接着部にも軸打ちをしてもう完璧なほどにガチっと組み上げました。
ふ〜一安心と思った束の間、アレ!?なんかおかしいぞ、これ・・・!!!
一段上の左写真をもう一度見てください。逆間接で組み上げてました。 |
ギョぇぇぇぇ!!!あまりの衝撃に思わず顔面蒼白です。
うわぁ〜〜まさかの大失敗!説明書もしっかり見たのになぜ間違った。頭悪すぎるだろう!!
ああああああ!!!どどどどどど、どうしよう?
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ボキッ!バキバキバキッ!!
もう半ベソかきながら軸を無理やり二ッパーで掴んで引き抜き、
思いきってボキっと接着部をデストロイ。我ながら頭悪すぎて悲しみを覚えました(笑)。 |
格闘すること数十分、何とか本来の形に組み上がりました。
こうして見るとやっぱり全く違和感ありません。これが正解だったんですよ!!
不悪句! |
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腰の補強も兼ねるピストン接着はタイタンでは慣れた作業といったところでしょうか。 |
これにて足の骨格は完成です。ひと波乱ありましたが、何とか組み上がって安堵しました。
ナイトやマリーンと並べてもアホみたいにデカいですね・・・! |
ボディ制作に入りますッ! |
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ボディはかなり大きな板を数枚組み合わせて形になります。
思いのほか合いが悪く、けっこうガタガタなんで接着剤でしっかり固めて誤魔化しました。 |
体の中はガランドウなので、この状況ならけっこう軽めです。
リーヴァータイタンは体の中身も造形されてたのでちょっと寂しい気もしますが、
塗らなくていいのはホッとしますね。 |
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更にどんどん組み上げて接着していきます。
ここまで盛ると上半身もやっぱり凄い重さに。 |
そして、お楽しみの外装プレートの仮設置です。デ、デカイ!!凄いボリューム!!
最高にテンションあがりました!このサイズ、1歳半の息子と同じぐらいなんじゃ・・・!? |
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背面も凄い造形、狂気を感じる作り込みです。この背面の作り込みに惚れたんですよね〜。
ま、塗るのは大変そうですが・・・。 |
とりあえずこういった形で本体の組み立ては完了しました。
組み立てだけでも一大事業って感じですね、ウォーロードは。
この時点でけっこう満足しちゃってました。 |
武器の組み立て
本体組み立てが完了しても、まだまだ組み立て作業は終わりません。何と言ってもランドレイダーよりデカい武器が4つもあるのですから。
とはいえ、本体の組み立てが終わっているだけに気持ちの上ではかなり余裕がありました。サクサクいきますよ〜って感じですね。 |
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まずはサンフューリー・プラズマ・アナイアレイターの組み立てからです。
この武器はこの2カ月くらい前に発売されたばかりの新製品です。
性能はともかく、見た目が好きです(笑)。 |
勢いガシガシと組み立てていきましたよ!見てください、このデカさ。
リアル人間用のプラズマガンってくらいのサイズです(笑)。 |
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もう一方の主砲はベリコサ・ヴォルケーノ・キャノンです。
これはウォーロード発売当初より売られている武器です。 |
たぶん、一発で一山吹き飛ばすほどの威力があるのでしょうね〜。
これもアホみたいにデカイです。 |
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途中省略しますがカラパス・レーザーブラスター2門もさくっと組み立てました。
武器の組み立ては悩む部分も調整する部分も特になく、かなりのハイスピードで完成しました。 |
お楽しみの頭も組み立てます。昔、プラモを作る時はまず頭から作ってたんですが、
これを最後に作るとは僕も大人になったものです。? |
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中身もやっぱり凄い作りこまれていますね〜。これは頑張って塗らないといけませんねぇ! |
かなりの勢いで武器も頭も組んだので、手が黒瞬着だらけです。
これが洗ってもなかなか落ちないんですよねぇ〜 |
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すでにこの時点でニヤニヤタイムを楽しんでしまいました。 |
丁度、明日はお休みですよ。明日のお休みに備えてアンダーコートの下準備。
接着部分にはきっちりマスキングテープを貼って保護します。我ながらマ・ジ・メ! |
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アンダーコート
アンダーコートスプレーを吹く最高の条件、それはおそらく湿度は低く気温は高め、かつ日陰。
その全ての条件がこの日、整っていました。まさに神なりし皇帝陛下の思し召しとしか考えられません!
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いや〜ほんっと最高の天気です。梅雨時にこのタイミングでちゃんと組み上がっているという、
計算を超えたスムーズな進行。素晴らしいですね。 |
スプレーを吹く前にちゃんと新聞紙でベランダの床を保護します。
こういうのが大事なんですよね、きっと。 |
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とりあえずアンダーコートを丁寧に数度にわたって吹き、徹底的に真っ黒にしました。
プラ製品と違ってレジンはアンダーコートをきっちり乗せておかないとペイントを弾いてしまうので、
もうこれでもかというくらい吹き続けました。 |
完全に真っ黒になったら場所を移してしっかりと乾かします。 |
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お次はアーマープレートの裏面からアンダーコートをします。 |
黒スプレーでこちらもしっかりと黒くしていきます。
あくまで勢いではなく、数度に分けて乾かしながら何度もスプレーしていくことが大切です。 |
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ひっくり返して、表面もアンダーコートします。 |
今度はスカルホワイトでアンダーコートです。こちらもしっかりと数度に分けて(以下略)。 |
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ウォーロードタイタン1機のアンダーコートで新品黒2本使い切り、白1本半を使いました。
いやぁ〜ここまで使うとは予想以上の消費でした・・・。在庫があって助かった。 |
アンダーコートも終了したので、
一旦タイタン制作工房と化していたリビングを綺麗に片付けました。気持ちもスッキリ。 |
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アンダーコートしたアーマーの白色を残したい部分にマスキングをします。 |
翌日も晴天です!これ、まさに奇跡。 |
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内部骨格はいちいち全部筆で塗るのもシンドイので、銀スプレーを吹くことにします。
リーヴァータイタンで実践済みなので、この辺りは安心の進行です。 |
しっかり銀色を吹きました。
アンダーコートから一日置いているので、問題なく銀色になってくれました。
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アーマー裏面もとりあえず銀スプレー。 |
アーマー表面は青色メインの一部黄色にすることにしました。
レギオ・グリフォニクスの公式設定とは違う色ですが、もう細かいことは気にしない方針です! |
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しっかりスプレーを吹いていきます。 |
二色の青色を重ね吹きして、微妙にグラデをかけてみようという試み。 |
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まぁまあ上手く言ったような気がします。
エアブラシほどではないにしてもこれでもう完成でいいじゃん?ってくらいに良い色。 |
全体につや消しスプレーを吹きます。
これによって、後の筆塗り時に塗料の食い付きが劇的に向上します。 |
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アーマー全部につや消しスプレーをしっかり吹いて、数時間お外で乾燥させました。 |
ボディと足の内部骨格にもつや消しスプレーをしっかり吹いておきます。これが、本当に大事。 |
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さてさて、ここで再び「仮組」お楽しみタイムですよ〜。
銀スプレーした本体、もうこれ完成でいいんじゃない?みたいなね。テンション上がりまくりです!やっぱ、スプレーでベースカラーのペイントっていうのは良いもんですね。
半分くらい完成した気分になれますからねぇ。 |
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調子に乗ってアーマーも装着させてみちゃいましょう〜!うほほ、こりゃかなりカッチョイイんじゃないかしら!
や、やべぇよ、もう傑作誕生の予感しかしない・・・!(こういう無駄なテンションの高さがデカ物制作には必須と考えております笑) |
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いよいよペイントを開始しますっ
一度は綺麗に片付けたリビングに再びタイタン製造工場のごとくペイントコーナーを構築しました。
新聞紙で過剰なまでに養生し、不測の事態に備えます。デカものを塗る時って塗料が飛び散ったりしそうな気がするんですよね〜。
髪の毛一本落ちてるだけで気になっちゃう綺麗好きな妻を持つもつものとしては、用心して、し過ぎるということはありません。 |
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憩いのダイニングテーブルがこんな感じでまさにタイタン製造工場って感じに。
この状況を妻に見られたら首を絞められる可能性もあるので、里帰り中の今しかないです。
ペイント専用部屋にはエアコンが無いので、リビングが色々と都合が良いんですよねぇ・・・
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タイタンの足元にある黒い円盤、これが超便利アイテム、テレビ回転台です。
しかも直径40センチというまさにジャストサイズ。
タイタンはデカいし重いしで、手に持ってペイントは難しいので、これが大活躍の予感。 |
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まずは下半身を中心に塗っていくことにしました。
この辺もリーヴァータイタンと同じ行程ですね。アーマーに金縁を塗ります。
ファレホとアーミーペインターのゴールドがメチャメチャ発色良くて使い勝手抜群です。 |
僕はもうちょいヒロイックかつ80年代元祖エピックの頃のド派手なイメージを表現したかったので
見本に使われていない赤色を使ってみました。
金縁にはファレホのスキンウォッシュというインクでシェイディングしています。
骨格の銀色はホルベイン社製アクリル絵の具用の黒インクを薄めてシェイディング。 |
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作業のスピードアップに扇風機は必須ですね! |
ウォーロードもデカイんですが、パーツ一つ一つを塗っていく分には普通です。
アーマープレートのペイントは楽しいだけでしたね。 |
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今回のタイタンはリアリティを持たせたいという狙いからウェザリングやダメージ塗装にも挑戦。
以前作った2機のタイタンは完成させるのが精一杯で、汚し塗装はしてなかったんですよね。
と言っても土っぽい茶色を複数色ドライブラシしまくるだけですけどね。 |
オモチャっぽかったアーマープレートにも重厚感が出て来ましたかね!?
我ながら上手くいったな〜と、ニヤニヤしてしまいますね。
金縁も最後にちょこっとシルバーでドライブラシしてやったらエッジも立って完璧!って感じでした。 |
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このレギオ・グリフォニクスのデカールもガンガン使います。
このグリフォンマークの格好良さに惹かれたのもグリフォニクスに決めた理由の一つ。
レギオ・メタリカのデカールがあれば、このウォーロードも赤色で塗っても良かったんですけどねぇ。 |
デカールを貼りつけたらデカール軟化剤を塗布し丸一日は放置します。
デカール軟化剤は塗った直後はデカールがシワシワになって不安になりますが、
乾燥させると曲面にも完全フィットしちゃうので面白いんですよね。 |
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そしていよいよアーマープレートを装着させていきます。
青色はスプレーを吹いただけでも良いかな〜と思ってたのですが、
やっぱり若干間が持たない感じでしたので、
毛先の痛んだ硬めの筆で叩きつけるように色を3、4重に重ねていきました。 |
足に全てのアーマープレートを装着させると、もうヤバイですね。
カッコ良すぎておしっこチビリそうでした。
全体の状況を見ながら汚し塗装も施して、とりあえず下半身はこれで一旦完成です! |
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マグネタイズ
マグネタイズという言葉をご存じでしょうか?ガレージキットなどでは割と一般的な手法のようですが、
平たく言うと強力なマグネットでパーツ同士をくっつける手法です。メリットは言うまでも無くパーツの可動や取り変えが出来るようになるといったところです。
前回のリーヴァータイタンの時には両腕のマグネタイズに失敗して結局接着剤で無理やり誤魔化したのを覚えている方もおられることでしょう(笑)。
今回はサイズがサイズですし、重さもかなりのものですから出来れば分割出来た方がいいはず、と思ってこのタイミングで果敢に挑戦です。 |
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腕の関節部にマグネットを仕込むためにドリルで穴を開けていきました。
これからニッパーも使ってガシガシと大きな穴にしていきます。 |
何とかマグネットをセットすることができました。
使ったマグネットはネオジム磁石、直径2センチ厚さ5ミリのものです。 |
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ボディにも同じマグネットを仕込んで黒瞬着を流し込み、ガチガチに固めています。 |
こんな感じでマグネット同士を貼り合わせます。何度もパーツ同士の擦り合わせをして、
ピッタリ、ガチっと磁石同士がくっつくようにしました。 |
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ガチャンッ!!!
両腕もがっちりホールドしました!よっしゃぁぁ!!上手く出来た〜〜〜!!!もう、嬉しさがこみ上げてきました。
苦手意識のあったマグネタイズ、何とか今度は成功したようです。武器の重さもかなりのものですが、磁力の方が勝ってるようでまったくグラグラしません!
もうこの時点でウォーロード制作に勝利したような気がしましたね!笑 |
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上半身のペイント |
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この上半身も何だかんだで大ボリュームです。手に持ってペイントすることは不可能に近いので、
テレビ用回転板が本当に役にたちます。こちらもホルベイン社の黒インクをバシャ―と流してます。 |
ボディと同時進行で頭もペイント開始です。塗り分けをして、インクウォッシュも終わった状況。 |
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一気に塗ってしまいました。黄色は軽くならないようにシェイドも入れつつ仕上げました。
いつもの外周(エッジ)に向けてのハイライトはこのサイズだと違和感ありそうなので、
これで正解だったかな〜と思います。 |
ボディの銀色ウォッシュも乾いた頃を見計らって、ベースカラーを塗り分けていきました。
こうして見るとけっこう銀色がなくなっちゃいましたね。
金色を塗るのがけっこうシンドかったです。 |
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後ろのエキゾーストがとにかく迫力あってカッコイイんですよね〜。
ここまで塗り分けるのにかなりの時間を要しました。 |
けっこう疲れたのでモチベアップのために頭を装着させて、眺めながらしばしの休息です。 |
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背中のエキゾーストは装飾も非常に凝っていますので、丁寧に塗り込んでやりました。
ここでも赤色をワンポイントに使ってみました。足元とのコーディネートはバッチリ!? |
エキゾーストの排気口はおそらくドス黒い煙を吐き出しているでしょうから、
思い切ってガシガシと黒色で汚していきました。 |
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全体のウォッシュをして乾燥させた後に、改めてドライブラシを全体に施し、
造形を際立たせていきました。一気に見栄えがしてきましたね! |
我が家の台所まで作業スペースが浸食しています。
デカもの制作には広いスペースが必須な感じはしますね〜。 |
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ボディの本体も概ね出来たところで、いよいよ全体の印象を大きく左右するであろう重要な
ボディーの各種プレートのペイントを開始しました。一番のお楽しみ、とも言えますね。 |
腕に装着するプレートは昔のエピックでよくあった風の市松模様にしてみました。
さり気なくやるのが通っぽいかな〜とか自画自賛しつつ、ペンで下書きした線に沿って塗り分け。 |
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アーマープレートの金縁、さらにインクウォッシュをしたところです。
肩に装着する紋章シールドは下地の塗り分け後、
デカールを貼りつけたのみで、抜群にカッコよくなりましてお得感あり。 |
黄色い肩用プレートも金縁を丁寧に塗り分けました。
ほんと、今回使用したファレホ&アーミーペインターの金色は使い勝手良かったですね〜。
シタデルカラーの金色も性能は抜群ですが、
今回だけはちょっと使用量が半端無いため、勿体なくて使えませんでした(笑) |
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市松模様も何とかここまで丁寧に塗り分けました。
そんなに目立つ部分ではないので、ここまでやっておけば十分なはずです。 |
組んでしまえばプレートアーマーの裏側が見えることはほとんど無いとは思いつつ、
念を入れて銀色をベタ塗りしました。元々銀スプレーを吹いているので、サクッと塗れました。 |
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ヴォイドシールド・プロジェクターも単体モデルとしては最大規模の8個搭載。
1個が500円玉くらいのデカさです。銀色でベタ塗りしまして・・・ |
インクウォッシュして、乾燥後再び銀色でドライブラシ。
ま、凝りだすと塗り方は色々とありそうなんですが気力の関係上こんなところにしておきますかね。 |
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ちょっとここで気分転換を兼ねてボディの細かい部分を仕上げました。
各種センサーの宝石塗りやパイプ類の塗り分けです。
アーマー装着しちゃうとほとんど見えなくなっちゃうんですけどね。 |
いよいよここからボディのアーマーを塗っていきます。
以前のリーバータイタンはベースカラーはスプレーそのままだったのですが、
今回はここから一歩進んでみたいと思っていました。 |
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じゃーん!先割れした死に筆をさらに酷使して、叩きつけドライブラシ&汚し塗装を施しました。
これは・・・・我ながら良い出来栄え! |
さっそく装着させてみようではありませんか!
いやぁ・・・これはテンションあがりますねぇ。 |
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うひょおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜!やべぇ、ヤバすぎる。
これはカッコイイ!こんなにカッコよく作っちゃって良いんでしょうか?
って自分で言っちゃうくらいにカッコイイ!!(笑)
そもそもレギオ・グリフォニクスの公式カラーってこんな青色のボディじゃないんですけどね、もうこれだけカッコ良かったら設定カラーとか関係ないですよね。
こいつはスペシャルな機体なので特殊カラーを身にまとっているのだ、とか言っても通るくらいの説得力があるんじゃないですかね!重ね重ね自分で言います(笑)。 |
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ところで、ここで気が付きました。頭の中を塗っても頭の上のヘッドカウルがデカ過ぎて
中身ほとんど見えないんじゃない・・・? |
ほとんど見えないなら、なんか真面目に塗るのもアホらしい気がしてきましたので、
クルーはサクサクっと塗りました。プリセプス本人はともかく操縦士2名は全く見えないですからね。 |
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ま、テキトウ塗りでもこうして置いてみるとそれなりに見えますね・・・。 |
ここでようやくヘッドの目にあたるレンズやセンサー類を丁寧に仕上げました。 |
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頭は着脱するメリットはほぼ無いので、軸打ち2本+黒瞬着でガッチリ接着してしまいます。 頭は別商品として販売されているので今後、他の頭も発売されるのでしょうけども、
他にカッコイイ頭が出てどうしても欲しくなったら
また本体買ってもう一機作った方が熱いですよね、たぶん。 |
ガッチリと固定させました。
もう、何も言えねぇ!って感じのカッコよさです。 |
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ここまで来て海の日を含めた三連休に突入です。日曜日は妻と子供に会いにいくことになってますが、土曜日は丸一日作業時間に充てることが出来ます。
このタイミングでここまで出来ていれば、もう一気に完成まで持っていくしかありません!! |
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肩アーマーは面積も大きいため、この叩きつけドライブラシをやって良かったな〜と改めて思いました。
たぶんスプレーによる1色だと間が持たなかった気がしますね・・・。 |
黄色の肩アーマーのペイントは一番気合いが入りました。
なんせ見本の黄色の肩パッドに惚れてレギオ・グリフォニクスを選んだくらいですから。
青色と同じく叩きつけドライブラシで広い面積の表面に表情をつけていきました。 |
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お楽しみの装着の儀。黄色は今までも得意とする色ではありましたが、
この新しい塗り方に挑戦できたことは何よりの収穫になったかもしれません! |
ハァ〜〜〜、もうヤバイですね。ヤバいしか言えない高校生みたいでスミマセン。
いやもう、これはヤバいんですもん・・・・(笑)。比較用にタンクも置いてみましたがやっぱデカイです。 |
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休息の時 |
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日曜日は妻と子供が待つ妻の実家へ。一週間ぶりに会う息子と沢山遊んで、心から癒されました。
子供たちの笑顔を守るため・・・この惑星の子供たちの未来の為にも・・・・
お父ちゃんは必ずやウォーロード・タイタンを完成させねば・・・・・(違)。 |
武装のペイント |
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イイ感じでしっかりと休息が出来たお陰で制作モチベーションは更にヒートアップ。
武器も臆することなく進めていきます! |
いや〜デカイです。マリーン1体と比べてもこの大きさ。
ランドレイダーよりデカイですからね・・・・。 |
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とりあえず外装は金色を塗り分けし、
本体は明るめのシルバーでドライブラシした後にインクウォッシュ。
そして扇風機の風を当てて強制乾燥です。 |
インクがしっかり乾いた状態です。
なんか、元の暗めの銀色スプレーで作ったベースカラーと同じような雰囲気になってしまいました。
インクウォッシュ、不要だったかも・・・。 |
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見本の作例だと銃口に向けて焼けたチタンっぽい色で仕上げてあるんですよね〜。
これが非常にカッコよく、おそらくエアブラシでクリアーカラーを吹きつけてあるのでしょうけど、
エアブラシは導入していないので筆でインクウォッシュしました。 |
ヴォルケーノ・キャノンには外装パーツも付属しており、
ここぞとばかりにデカールを貼ってそれっぽくしました。 |
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こんな感じで塗り分けからハイライトまで入れてヴォルケーノ・キャノン本体は完成です。 |
見本の作例に倣って外装パーツに刻まれたキルマークを入れました。
これ、ドクロ1枚1枚が独立したデカールになってて、貼りつけるのに大変苦労しました。 |
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最終的につや消しクリアーを塗り、デカールを馴染ませてからさらに汚し塗装を重ねて完成です。 |
ジャジャジャーン!これにてヴォルケーノ・キャノンも完成です!
我ながら良い出来栄えに満足!インクで銃身の焼けが表現出来たのが嬉しい! |
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さぁ〜どんどん先行くよ〜止まってはいられません。
プラズマ・アナイアレイターも迫力満点! |
ざっくりと塗り分けました。僕は元々プラズマウェポンのデザインが大好きなので、
プラズマ最大級のコイツを塗れる幸せに感謝。 |
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勢いに乗って肩に背負うレーザーブラスターも同時にペイントを進めました。 |
レーザーブラスターは明るめの銀をドライブラシ。
黒インクによるシェイディングは無駄っぽかったので止めることにします。 |
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プラズマキャノンの砲身をどのような色で塗るか、これが難しいところです。
見本は金色で塗ってましたが・・・僕はインペリアルフィスト制作の際に
プラズマは青色にすることが多かった為、銀色の上から青インクを重ね塗りしました。 |
外装部も本体と同様のペイントで仕上げました。
やはり青色の砲身がかなりド派手で迫力のある見た目に仕上がったような気がします。 |
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レーザーブラスター本体も砲身の焼けを複数色のインクで表現してみました。 |
外装もこだわりの黄色塗りで仕上げました。排気口からの排ガス汚れも表現しています。 |
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1本でもリーヴァータイタンの主砲級のサイズですので、2本同時はなかなか大変でしたが、
仕上がりには満足です。これにて武器も4本全て完成!!
いよいよ・・・・か、完成か! |
と、その前に・・・細かい副武装のペイントが残っていました。
これは至近距離の敵に対する武器なんでしょうね。
一応全体の雰囲気になじむようなペイントを心がけました。 |
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フロント部にはモーラーボルトキャノンを装着。 |
背面にはツインリンク・ラスキャノンを装着しました。これにて本体工事は完了ですッ! |
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ベースデコレート
そもそもタイタンにベースは必要なのかと言えば、賛否あるところと思いますが、
個人的にウォーカー型ビークルには様式美としてベースが必要という考えが僕の中にあり、今回はペイント時に大活躍したテレビ回転台をそのまま使用することにしました。
リーヴァータイタンやウォーハウンドタイタンの時に使用したアクリル板は丈夫さやシャープさでは最高の素材ですが、いかんせん高価なんですよね・・・
テレビ回転台ならば価格は約1,000円で、回転できるのはゲーム時にも非常に使える機能でしょうし、おまけに丈夫。まさに理想的なタイタン用のベースです。 |
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これは昔GWから販売されていたレディーメイドの塹壕です。
塗らなくても雰囲気があって良いモノです。これをベースデコレートに利用することにします。 |
塗らないで使う前提のテレインだけあって、最初から草が植えてありましたが、
今回はベースとの一体感を出すために、全てカッタ―でこそぎ落しました。 |
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こんな感じで配置します。タイタンの足の置き場もざっくりとマーキングします。
今回はタイタンはベースに接着しないことにしました。 |
たっぷりボンドを塗りたくりサンドをまきます。
さらにその上から表面の強化のために水で薄めたボンドを全体に塗布。 |
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乾燥は扇風機必須ですね。
仕事に出る前にここまでセットしておけば、帰ってきた時には完全に乾いてました。 |
完全に乾燥したら昔購入した情景ボード・ペイントセットの余りを全体に塗ります。
これ、昔のファンデーションカラーの大瓶で、未だに残ってるほどに量が多く使い勝手がイイです。 |
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大量の塗料をしっかり塗りました。塹壕も一体感を出すために上からしっかり塗りあげました。 |
こちらも昔のタウセプトオーカーって色(だったかな?)の大瓶です。これをドライブラシに使用します。 |
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こんな感じに仕上がりました!悪く無いですよ、これはッ!!!
ベース中央の紫色の物体は・・・ |
今から約15年前に作ったケイオスドレッドノートの残骸です。
昔は若気の至りでこんな勿体ないことしちゃったんですよね〜。
タイタンのベースデコに使われて、コイツもようやく成仏してくれることでしょう。 |
「ウォーロード・タイタン大地に立つ!」 |
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ウォーロード・タイタンついに完成です!!!感無量ですッ!!! |
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この圧倒的なデカさ。もはやこいつを「ミニチュア」と呼ぶ人はいないことでしょう!!
ミニチュアゲーム用の駒なんですけどね、基本的には。 |
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背面の内部フレームむき出しの造形美もペイントすることでより引き立てられた気がします。個人的にはこの後ろ姿に惚れたんですよね〜。
テレビ回転台のおかげで気軽に後ろが見れる幸せ・・・。 |
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我がインペリアルフィストの精神的存在キャプテン・サンドロスがウォーロードタイタンと共闘する。
そんなシーンを再現できて、我ながらドラマチックなベースデコが出来たな〜と自画自賛が止まりません!(笑) |
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バナーの制作
見本の作品には必ずといっていいほど装着されているアイテム、それが股下の巨大なバナーです。キットには付属されていません!
このバナーをどうやって調達するか、本体のペイント中にずっと思案し続けてきました。
以前作成したリーヴァーやウォーハウンドの時は海外のファンが作ったバナーをプリントアウトしてそのまま使ってましたが、
今回のウォーロードはそういうお手軽な方向とは真逆を行きたい気はしていました。
そもそもウォーロードを作ること自体、必然性や効率性とは無縁のプロジェクトなわけですから・・・。
やるなら、真っ正面から挑むしかない・・・!!本体完成というこの段になってようやく決心がつきました。 |
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素材としては薄いプラ板がベストなのでしょうけど、買いに出かけるのが億劫だったので、
手近にあった画用紙を使うことにしました。まずは鉛筆で下書きです。
基本的にはフォージの公式作例を見ながら、参考にしました。
見本は細か過ぎるのでだいぶ大雑把に真似しました。 |
それをざっくりシタデルカラーで塗り分けていきます。
これを塗りながら、「こんなことやっててちゃんと完成するんだろうか?」と、
自分でも懐疑的になりましたね。
この後、全体をきっちり整えてから手持ちのGW製デカールを貼りまくり・・・・ |
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最終的にはこんな感じに仕上げました。我ながら上出来!!(笑)。ここまで良いモノが出来るとは〜〜〜!!と予想以上の結果でした。
ドクロや祝詞のデカールはシスターオブバトル専用デカールのもので、これがあったからこそ、この完成度になったのだと思います。
手描きしてたらこうはいきませんからね・・・・! |
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手芸屋さんで買ってきたチェーンを使用して股下にバナーを装着させました!さらに密度が増して、これは素晴らしい!あると無いとでは大違いです! |
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完成ですッ!
ではでは、帝国が誇るタイタンの集合図をお楽しみください! |
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この迫力!帝国軍が誇る最強のゴッド・マシーンが勢揃いです!
この巨大兵器が戦場に展開されることになれば、帝国軍の勝利は確約されると言っても過言ではありません!
いや〜頑張りました(笑)。ブツの到着から完成まで一カ月かかってないというのは、一般的な基準から言っても「早すぎ!」って感じですかね、やっぱり。
あれ?これリーヴァータイタンの時と同じ感想のような(笑)。
まぁ、今回はリアルにタイムリミットがありましたので、ゆっくりと愉しむという以上に早く仕上げなきゃ!という思いが勝っていたのは確かです。
作成中に二人目が産まれたら、たぶんそれはそれで色々と忙しくなったり気持ち的にも集中できなくなって、途中で止まってしまった気もするんですよね〜。
こういう大物を途中で止めちゃうと、次に制作再開するまでにかなりの時間を要す可能性が高いですし、数年単位で空いたりすると下手すりゃ一生完成しないかもしない、
そんな風に思うと「今やるしかない!」って気合いが半端無かったです。
個人的な事情ですが、これまでの僕は趣味の時間とは別に、仕事関係の資格取得のために色々と時間を割いてきました。
それがあることで、趣味への取り組みは(信じられないかもしれませんが(笑)気持ち的にも物理的にも50%くらい制限をしてきました。
僕が廣島ミニチュアゲームの会で幽霊部員になっている理由もその辺りにあったりするわけです。
しかし僕も結婚して子供も産まれ、そろそろ本気ださないとヤバイってことで奮起して本気で取り組んだ結果、目標としていた資格を昨年ようやく取得することが出来ました。
ウォーロードタイタンへの取り組みはそういう意味でも僕の趣味への思いを気持ち的にも物理的にも100%ぶつけることが出来たように思います。
それがこの超速完成に繋がっているようにも思います。100%本気でこのホビーに取り組めたのは趣味人始めてから初めてでした。
時間を忘れて没頭できたことで、妻と子供が居ないという寂しさを紛らわしていた側面もあったかもしれませんが(笑)、
ツイッターで途中経過を掲載し、多くの応援や「いいね!」を頂けたことが嬉しくて、制作のモチベがどれほど高まっていったことでしょう。
応援してくださった皆さん、改めてありがとうございました。
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僕がウォーハンマーを始めたのが2000年ですから、今から16年も前のことになります。
初めて塗ったウォーハンマー用のミニチュアはファンタジーバトル5版のスタートセットに付属のブレトニア・ボウマンでした。

こいつを2学期の期末テスト前日に徹夜で塗ってた時の僕が、16年後にウォーロード・タイタンを完成させているなんて、想像できるハズもありません。
思い返せば、ブレトニアボウマンから始まった僕の趣味人人生は決して平坦では無かったように思いますが、ウォーハンマーが大好きという気持ちだけは変わらずにやってきました。
そういう意味でもウォーロードタイタン制作は結果的に必然だったという気もします。
まぁ、でもアレですね、考えてみれば、テスト前日の深夜にブレトニアボウマンを塗りきって、これはカッコイイ!!こんなに上手に塗れるとは我ながら天才かもしれん!と
独り幸せな気持ちで満たされていた10代のあの頃と基本的に精神構造は変わってない気はしますね(笑)。自画自賛は最初から得意でした(笑)。
ウォーハンマーへの一途な思いをここに帰着させることが出来て本当に幸せです。 |
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さてさて、このタイタンレギオンが今後出撃することがあるのでしょうか。
僕がウォーハンマーを作り続ける大きな理由はやはりミニチュアがゲームの駒であるという側面に魅力を感じているからです。
アーミーという単位でミニチュアを揃えたり作ったりするのも、ゲームで使えるからこそ、なんですよね。
そういう意味ではやはりこのタイタン達もいつか戦場で活躍させてやりたいと思っています。
まぁ、対戦相手が居てこその対戦ゲームですので、
ウォーロードタイタンが出撃できるかどうかは廣島会のメンバーの軍拡次第といったところでしょうか(ムチャ振り)。 |
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さて、この長大な制作レポートの締め繰りにタイタンのスケール比較写真を掲載したいと思います。
これをですね、僕は自前のコレクションでやってみたかったんですよ〜!
こんな写真を全て自前で撮れる僕は「タイタン・マイスター」を名乗ってもいいですよね?
ま、だからどうってことでもないんですけどね(笑)。
こうして並べてみるとインペリアルナイトがドレッドノートサイズに見えてくる気がしますね・・・。
ちなみに、ウォーロードタイタンの実寸は身長60センチ、横幅45センチ、体重8キロでした。
デカ過ぎるし重過ぎるしで、分割せずに運ぶのはほぼ不可能な仕様となっております。

なのでこんな感じでちゃんと分割できますよ〜。
一応、日本全国どこからでも、アポカリプス戦に招待していただければ
タイタン持参で参戦するという気持ちだけはあります!(笑) |
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このレポートを最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
模型一つ作っただけで人生まで語ってしまって、いささか大げさな気もしますが、よく妻からも「何でもかんでもいちいち大げさなんよ、鬱陶しい!」って実際言われてます(笑)。
とはいえ、タイタンへの熱い思いや楽しみが伝われば幸いです。
そして「こんなノリで作れちゃうなら、オレもタイタン作っちゃおうかな〜」と思ってくれる人が出てきてくれたら、この長大なレポートを作った価値があったというものであります。
フォージの大物だからといっても恐れることは無い、それはこのレポートを見てくださった人には実感をもって理解していただけたと思います(笑)。
僕もこれでやりたいことはやりきった感がありますので、2人目が産まれましたらより一層、仕事と子育てに全力投球し、愛する妻を心身ともに支えていきたいと思います。
ホビーは逃げない。ここまで続いたのだから、これからも僕の人生と共にこのウォーハンマーというホビーはあり続けることでしょう。
焦ることなく、末長くマイペースに楽しんでいきたいと思います! |
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