ウォーハンマー40K 9版スタートセットの紹介 by Rman(R2.11.22)

この記事ではウォーハンマーの販売元であるGamesWorkshop(ゲームズワークショップ社)をGW、ウォーハンマー40,000を40Kと書きます。


ウォーハンマー40Kをやってみようと思っても、商品のラインナップが多彩過ぎて道に迷ってしまう人もいるかもしれません。

何の趣味にせよ、始める時には不安が付き物です。どうしようかな?買ってみようかな?でも向いて無いかもしれないしなぁ、そんな感じ。
そもそも買ってすぐ遊べるゲームと違って、自分で塗ったりするところがどうにも「自分に出来るだろうか」と心配になっちゃう人多いと思います。

そんな方はまずはこちらの本を買ってみるといいかもしれません。

ゲッティング・スターテッド・ウィズウォーハンマー40,000(2350円)R2.11.22現在

お値段も2350円(R2.11.22現在)と、むちゃくちゃ高いものでもありません。
ウォーハンマーホビーの楽しみである「集める、作る、塗る、遊ぶ」をしっかり解説してあるフルカラー88ページの1冊はかなりの満足度があると思います。
ちゃんと設定も解説してあって、ウォーハンマー40Kの世界観をざっくり掴むには十分なボリュームです。
何より完成作品の写真が豪華で、パラパラと眺めるだけでも目の保養になります。
この本にはおまけでスペースマリーンとネクロンのミニチュアも付属しています。

もちろん、塗ってない未組み立てのキットなので、この写真は見本塗装が施されたものです。
こんな風に塗るにはどうやって塗ったらよいか、そこらへんも丁寧に解説してあって、同じ色で塗るために必要なカラーも掲載されてるので、
この本を読みながら必要なカラーや筆を集めていくのもいいかもしれませんね。

自分で塗ってみたら、驚くほど簡単に塗れちゃってミニチュアペイントの魅力を実感できると思います。
その際に、使うカラーは少々お高いですが、シタデルカラーなりミニチュアペイント専用のカラーを使われることを強くオススメします
一般的なホビーショップで売ってる瓶に入ったアクリルカラーやエナメルカラーとかを使うと、あんまり上手く塗れない気がします。
(使いこなせる人は問題無いでしょうけど)

そして、カラーを少し揃えたら公式サイトなどで気に入ったミニチュアを探してみると楽しいかもしれません。
気に入ったミニチュアを塗るだけでもウォーハンマーはとても楽しい!

ちなみにこの本はウォーハンマーを始める(ゲームをする)上で必ずしも必要というものではありません。
こちらの本はそんなにお金を使わずにウォーハンマーに触れてみたい、というニーズに応える商品だと思います。


「趣味を始める時、退路が用意されていることが大事」、と僕に説いた人がいます。


こちらの本を見て、「やべぇ、思ったより沼が深そうやし、おぼれ死ぬかもしれんからやめとこう」ってなっちゃった人には、
まさに程良い出費で済む(退路が用意されている)というところかもしれません(笑)。


さて、ここからはいわゆるスタートセットについて解説していきます。
現在の40Kは第9版と言われ、新しいスタートセットが3種類発売されています。
色んな意味で素晴らしいセットなので、僕も買ってみましたよ!

リクルート・エディション(6250円)R2.11.22現在


スタートセット3種類の中でも最もお買い求め安い価格設定のセットです。
といっても内容は文句なしの充実度。これだけでもちゃんと遊べますからね!



裏面にもしっかり内容物が解説されております。キャラクターも付属しており、セットの内容だけで小さいながらも軍団(アーミー)を持つことが出来ます。
このアーミーを育てるという概念が、ミニチュアゲームならではの楽しみと僕は思います。
もちろん、気に入ったミニチュアを塗るだけでも十分過ぎるほどに楽しいし、
アーミー作って遊ぶ人より、気に入ったモデルを買って純粋に模型として楽しむ人の方が実は多数派なのかもしれません。

ともあれ、このセットはスペースマリーンやネクロンを作ってみたい人には程良いボリュームでまさに最初のセットに相応しいものです。



箱を開けるとどちゃっとプラが入ってます。



こんな感じ。ちなみにスタートセットだから簡易的なミニチュアかというと全くそんなことはなく、普通の単品売りのキットと同じものが入ってます。
今回は完全スナップフィット式なので、接着剤が不要になってるのも嬉しいですね。


こちらは完成見本で、このミニチュアが入ってます。真ん中の人が司令官ですね。
ちなみにこのモデルをバラで買うと合計7000円くらいしますので、すでにお得です。いやほんと。
バラ売りの値段が高過ぎって話はともかくとしてですね…(笑)


そしてネクロンはこれだけ入ってます。
マリーンより1体1体が弱いため、数も多く入ってるので、ゲームしない人にとってはピンとこないかもしれませんが、ゲーム的には互角になるように調整されています。
ちなみに、ネクロンウォーリアー10体の単品セットのお値段、公式サイトで確認してみましょうか。



こんなことになってます。同じものですからねぇ。リクルート・エディションの方が安いって意味がわかりません。
GW社はこういう足し算を間違える商品展開をたまにやってて、
逆に言えばこのスタートセットがいかに優遇されているかがよくわかります。

というより単品のネクロンウォーリアーを買う人っているんでしょうかね?不思議です。

滅茶苦茶お得ってことが分かった所で次はゲームに使うツールです。


ゲームで使う為の定規とサイコロのセットです。
定規はゲームで使う専用の尺(mvという単位=インチ)になっています。



この定規がですねぇ、なかなか良いモノなんですよ。凝ったネクロンの文様が刻まれててカッコイイし、そこそこ丈夫です。
色んなミニチュアを買って長距離射撃なども出来るようになってくると、レンジが足りなくなっちゃいますので、いずれ別売りのメジャーを購入する必要も出てきますが、
このセットで遊ぶ分には十分な長さというところですし、1本持っとくと便利かもしれません。



このセットの良い所は戦場マットも同梱されているところです。



光沢があるもののそれなりに丈夫な紙製の戦場マットです。広げると最初のゲームには丁度良いサイズの戦場が出来あがります。
ひと昔前はこういう便利なアイテムもなく、会議机とかダイニングテーブルの上で情感も何もない即席の戦場でゲームを遊ぶというのが最初のゲームだったりしたものですが、
今では最初のゲームから臨場感ある戦場で遊べるんで、良い時代になりましたね!



内箱は建物として使えます!ぱっと見コンビニみたいな建物ですね(6歳の息子がコンビニだ!って言いました笑)。
ウォーハンマーのゲームは敵の射撃などから身を隠すための遮蔽物が大事なので、そういうのをこの箱を使って体感できるわけですね。



マットの裏面は色違いの戦場になっています。マーキングがしてあって、最初のゲームの遊び方に連動したものになっています。



このセットに含まれるミニチュアのステータスを表記したカード2枚(両面印刷)、そしてリクルート・マニュアルという65ページのフルカラー冊子が入ってます。



この本がまた充実してるんですよね。最初に紹介したゲッティングスタートの本とも内容的に被りはありますが(全く同じページはないのでご安心を)
世界設定などもスペースマリーンとネクロンのフォーカスしてより掘り下げられています。



このボックスの良い所は、ミニチュアを組み立て、その組み立てたミニチュアを使ってミッション1のゲームを遊びながらルールを覚えられる点です。
本当にウォーハンマーをやったこと無い人の視点に立って、丁寧に解説、紹介をしてくれてます。
そもそもミニチュアゲームってどうやって遊ぶものなのか、ピンとこない人もおられると思うので、そういう方にぴったりです。

ちなみに僕が初めてウォーハンマーを知った時、戦場でミニチュアを動かす、というのがどうもイメージできなくて、
実際に遊んでる人の姿を見て「あ〜やっぱり自分の手でミニチュアは動かすんだなぁ〜」と思ったりしたものです(自動で動くかよ)。



ルールもゲームの進行に合わせながらの解説なので、最初に分厚いルールブックを全部読まないと始められないってことがなく、
ゲーム初心者でも受け入れやすいと思います。



一つ目のミッション(ゲーム)を終えれば、次のミニチュアを組み立てて、ミッション2に進みます。そんな感じの進行。
無理無く遊べる感じですね。もちろん、色は別に塗らなくてもいいんです。

最終的には4つのミッション+最終ミッション(総力戦)を遊び終えれば、ウォーハンマー40Kのゲームがどういったものかよく理解できるようになっています。
このミッションもそれぞれにストーリーとシチュエーションの設定があり、物語を楽しみながらゲームを遊ぶという、ロールプレイングゲーム的な視点も配慮されています。
ただ単に勝敗だけを競うゲームではなく、ストーリー性も意識されているのがウォーハンマー40Kの魅力のひとつなのですね!



最後に、ネクスト・ステップと称して今後の拡張方針も解説してある親切設計です。
新しい戦力(ミニチュア)を導入することの勧めや、コアブックという完全版ルールブックの紹介がありがたいですね。
このリクルート・エディションでウォーハンマー40Kのホビーは完結するものではありません。
もはや一人の人生では全てを掌握するのは不可能ともいえるほどに、無限の世界が広がっています。

その無限の世界への旅路に、このセットの戦力は必ずや役に立ってくれることでしょう。
そう、一度作ったミニチュアは版が変わろうともずっと使い続けられるのもまたウォーハンマーの魅力と言えるかもしれません。

さて、次のセットの紹介に進みます。


エリート・エディション(12500円)R2.11.22現在


リクルート・エディションの約2倍の価格となりました。箱も2倍の大きさに。



旧版におけるスターターセットと同等のボリュームと言えば伝わる人もいるでしょうか。
ミニチュアもエリート兵が加わり、まさにエリート・エディションの名前に相応しいボリュームです。



中身はこんな感じで、ミニチュアの圧がより高まっています。ここまで来ると正直ウゲってなる人も多そうですよね。皆さんは大丈夫ですか?



ランナーを並べて見ると、こんなにいっぱい入ってます。すごいですねぇ。
これを組んで色塗った見本がこちら↓。


スペースマリーンのジェネラル(大将)として最も一般的な「キャプテン」に加え、巨体を誇るバイク(アウトライダー)が3体追加されています。
ちなみにアウトライダーのお値段を公式サイトで確認してみますと、


これまた結構な単品価格です。キャプテンも通常単品売りだと3〜5千円くらいしますので、マリーンだけでも15000円相当ってところでしょうか。
ヤバいお買い得感ですね、すでに。(通常製品がそもそも高いとかいうヤボなツッコミは不要ですよ笑)。

さて、お次はネクロンです。

ネクロンもオーヴァーロードというジェネラルが投入され、異形のエリート兵スコーペク・デストロイヤーも含まれています。
こちらのスコーペク・デストロイヤーのお値段も例によってこれです。


ほんと計算できない会社ですねぇ!。頭悪いのか、いやスタートセットを超お買い得に見せるための戦略なのか。
ともあれ、ネクロンもめちゃくちゃお得感あります。2つの勢力合わせてバラで買えば3万円近いものになりますからね。

そう、GWミニチュアが国産のプラモデルに比べて高価というのは事実です。
単純に海外生産品で輸送コストもかかってるということや、こうして日本にローカライズして販売するための諸コスト、そういうのがキット価格に上乗せされてるんですね。

でもまぁ、考えても見てください。例えばこのセットに含まれるミニチュアを真面目に作ってやろうと思ったら、
ゆうに1ヶ月、もしかしたら2〜3ヶ月はペイント時間を楽しめちゃうかもしれません。
無尽蔵に多々買いしまくったり、積みプラしまくったりしなければ、実はけっこうコストパフォーマンスの良いホビーなのではないかと、僕は力説しますよ!
シタデルカラーだって1本500円近くしますが特によく使うとかでなければほとんどのカラーは普通に使い切るのに3、4年はかかりますからね。



エリート・エディションにもリクルートエディションと同じマットが入ってます。加えて内箱が建物になるのも同じ仕様です。
建物については箱がデカイのでコンビニサイズではなく、生鮮品とか売ってるスーパーくらいのイメージになりましたね。



リクルートエディションのマットと組み合わせれば2倍のサイズ(大規模戦にも対応できます)を作ることもできます。

さて、エリート・エディションにも73ページの「エリート・マニュアル」というフルカラーの冊子が付属します。


こちら、前半パート(32ページまで)はリクルート・エディションの冊子と全く同じです。
なので、両方買っちゃった人はちょっと損した気分かもしれませんが、エリートエディションだけ買う人もおられるでしょうから、しょうがないところですよね。



ゲームの始め方もリクルート・エディションと同じパターンで、組み立てたモデルからゲームに投入していくスタイルです。
そして、こちらのセットはエリート兵が追加されていますので、シナリオもそれに準じた面白そうなタイトルになっています。



こんな感じで、ミッションそれぞれにテーマやストーリーがあることで淡白に勝敗を競うだけのゲームではなく、
40Kの世界を感じながら遊び、ルールを学べるようになっています。
これ、全然ウォーハンマー遊んだこと無い二人が一緒に遊ぶことをちゃんと想定されていると思いました。



僕のように長年ウォーハンマーやってる人にとってはミニチュアのお買い得感が一番のトピックになりがちですが、
この冊子あってのこのミニチュア構成ががっちり組み合わさってて非常に良いスタートセットになっていると思います。

ちなみに、リクルート・エディションとエリート・エディションを両方買うと、
スペースマリーン側はアサルトマリーンも10体のフルスカッドになりますし、リーダーと副官、アウトライダーも含めて、アーミーらしい見た目になります。
ネクロンも、アーミーの根幹となるウォーリアーが20体になって、凄いボリュームですから、まさに軍団といった風格になります。
なので、スペースマリーンとネクロンが好きな人は両方買っちゃうという選択肢、大いにアリではないかと思いますし、
友達と一緒に買ってそれぞれの軍勢をシェアし合うのもありですよね。


さぁ、3種類のスタートセットで一番豪華なのがコマンド・エディションです。
コマンド・エディション(23500円)R2.11.22現在

こちら、買ってませんので写真は公式サイトから拝借してきました。買って無いのにレビューするなって話もありますがここはひとつ堪えてください。
流石に僕も3つとも買うほどの体力はありませんでした(笑)。

コマンドエディションの特徴は何と言っても情景モデルが含まれていて、戦場の迫力、豪華さがケタ違いになっている点です。
戦力となるスペースマリーンとネクロンのミニチュアはエリート・エディションと同じ構成ですね。


そして、嬉しいのが別売りで買うとリアルに重たいハードカバーのコアブックからゲームのルール・パートを抜粋した小型のルールブックが付属している点です。
この携帯性に優れたルールブックは現在のところ単品売りしていないので、このコマンド・エディションでしか手に入りません。
これがですねぇ、全ゲーマー待望のアイテムなんじゃない?ってくらいに良いモノなんですよねぇ。

ゲームのコアルールはwarhammer40000.comで無料ダウンロードできますが、ゲームを遊び続けるならいずれ単品売りの完全版のルールブックを買わねばなりません。
それが手に入るのは嬉しいですよね。
単品売りしてるルールブックはとにかく重量があって、持ち運びには不向きなんですよねぇ。
そういう意味で、ソフトカバーでサイズの小さくなった完全版ルルブの存在はありがたいというわけです。




テレインも非常に豪華。これだけあったら臨場感抜群のゲームを楽しめること間違いないですね!
テレインのペイントも楽しいんですよねぇ、実は。
アーミーを作って戦場も作る、そんな遠大なホビープランを実現できるセットと言っても過言ではありません!

ゲームボードもエリートやリクルート版のような紙ではなく、ボード紙になってて非常に丈夫なものになっているようです。

そんなわけで、コマンド・エディションも豪華かつ、お買い得感満載です!

リクルート・エディションのコスパが良すぎるので、
予算に余裕のある人はリクルート1個、エリートかコマンド1個を組み合わせると、ミニチュア的にはかなりハッピーなボリュームになりますね。


そんなわけで、40K(第9版)のスタートセットを紹介してみました。参考になれば幸いです。



スターターセットのミニチュア、簡易キットじゃないところからも、従来からのプレイヤーにとってもめちゃめちゃお買い得感のあるセットなので、
ネクロンかスペースマリーンの人は文句なし買いの逸品です。

あえて触れてませんでしたが、40Kをスペースマリーンでもネクロンでもなく、他のアーミーを揃えて見たいと思った人もおられるでしょう。
その場合はコアブック買ってみたり、コデックス買ったり、スタートコレクティングというセットを買ったりと色んな選択肢があります!
それについてはまた別の機会に。
(ウォーハンマーについて疑問があればツイッターで誰宛でもなく質問しても、
 ウォーハンマーやってる人は良い人ばっかりなので聞いても無いことまで懇切丁寧に教えてくれますよ〜!)

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