祝!ウォーハンマー40K 9版日本語版発売 インドミトゥス by Rman(R2.9.20)


こちらの記事では40K9版の発売をお祝いしつつ、インドミトゥスのボックスを手にした喜びを綴ってまいります。

去る2020年7月25日、日本ウォーハンマー界に至宝がもたらされました。
それがウォーハンマー40,000インドミトゥスです。

今回のこの9版最初のボックスセットは従来の版にあったようなスタートセットというエントリー向け商品ではなく、
初回出荷限定版という扱いで、スターターというよりは従来のユーザー向けに全部盛り沢山セットっていう体裁でした。

というのも完全新規造形のスペースマリーンとネクロンのキットが大量に含まれているだけでなく、
完全版のコアブックなる設定資料集でありルールブックでもある豪華でごっつい本もセットされているのです!


最大のニュースは完全日本語版が発売されたということでしょう!

6版の発売時に完全日本語版のルールブックが発売された時の熱狂を覚えている方も多いかもしれません。
その後の7版、8版で完全版のルールブックが翻訳されることはなく、6版の完全日本語版の時代からすれば実に5年以上経過しています。

2013年頃に続々翻訳されていた日本語版の読みやすさはまさに完璧なもので、文句のつけようもありませんでしたが、
しかしリーマンショック以後、一度翻訳チームが解散されたと聞きます。

その後、発売されてきた日本語版は怪しく読みづらいものが多かったですよね。
(僕は応援の気持ちも込めて、日本語版の翻訳物がついてる製品はほぼ全て買ってきましたが・・・)

最近は翻訳の精度もかなり上がってきて、安心感も感じられるようになってきた中でのインドミトゥス日本語版のお知らせに、
もう日本中の趣味人が大いに盛り上がったことはまだ記憶に新しいですね!本当に、嬉しかったです。

ウォーハンマーがホビージャパンで紹介されるようになって飛躍的に趣味人人口が増えた実感のある昨今でしたが、
やはりこの新版発売でちゃんとした日本語版のセットが出ることの意義は計り知れないものがあると思います。

ってまぁ、一趣味人風情がそんな業界の営業的なことを意識高く語るのもヤボってもんですが、
もう単純に日本語でプライマリス登場以後の設定とか読めるのが嬉し過ぎって感じでした!

インドミトゥスのお値段28500円で決して安価ではありませんでしたが、入ってるミニチュアの物量、そして格好良さ、
日本語版の完全版ルールブックってことでむしろお買い得感すら感じられるものでした。
2ドミした、3ドミったなど、ツイッター上でインドミトゥスを複数買いする趣味人の報告も沢山見て、盛り上がりを感じたものです。


我が家にもやってきました。インドミトゥス。僕は予算の都合で1ドミでしたけどね。
この充実のミニチュア群。完全新規造形でどれもこれもクソカッコイイもんですから、プレビューの時はお祭りみたいな熱を感じました!

そして、パッケージがちゃんと日本語版で作られているのは素晴らしい。箱も簡易的な薄いものではなく上質な硬いものでした。


箱を開ければ荘厳なマリーンの色紙が・・・。ほんと期待感が高まります!

どじゃーん!
うわぁぁぁこりゃぁぁぁスゲぇ、密度。正直、うげぇって感じでした(笑)。
いつも思うんですけど、バタリオンとかスタコレとかのまとめてキット入ってるお得セットあるじゃないですか。
あの手のやつは蓋をあけた瞬間に戦意を挫かれるパターンが多いんですよね。僕は。

今回もそうなりそうなところを何とか踏みとどまりました(笑)。


ネクロンオーヴァーロードとスペースマリーンキャプテンがひとつのランナーになっているのは面白かったですね!
最初は何で?って思いましたが、後に発売された正式なスタートセットでもネクロンとマリーンがセットになっていた関係で、
この2体は常に同梱される運命にあったわけなんですね。

いやしかし、パーツ分割がすごい。さっそくネクロンのオーヴァーロードを組んで塗ってみましたがめちゃくちゃカッコイイですよ!ほんと。


内箱の側面もフルカラーの見本が掲載されていて、このインドミトゥスのプロダクトの豪華さに感動しました。
8版から登場した当初のプライマリスは迷信的な装飾は極力排除されたプレーンな造形が特色でしたが、
この9版においてはプライマリスもだいぶ装飾過多になってきて、魅力マシマシだと思います。はやく黄色で塗ってみたい・・・・。


ネクロンも新戦力が続々出てきました!どれもこれも個性的でカッコイイですよねぇ。スコーペクロードの凶悪感はなかなかのものだと思います。
ようやくデストロイヤー系列の異形型で設定に伴った凶悪な雰囲気のモデルが出て嬉しい!
なんか、デストロイヤーって設定が勝ち過ぎてるというか、モデルが古くて凶悪感(狂気感)が足りない感じでしたものね。

ネクロンの新規造形モデルがツボ過ぎて、またネクロン再開するぜ!と気合い入りました。


ネクロンウォーリアーは2002年頃にキットが出たので、それこそ18年ぶりに更新ですね!色んな意味ですごいぜ。
GWが本気なのは伝わってきた!って感じです(笑)。

基本デザインは変えずによりアンデッドっぽさを意識させられる雰囲気になりましたよね、武装のオプションもできましたし、
旧プラキットは60体作りましたが、武装オプションも出来たとなれば新たに作る意義もあるというものですね。


そして、大量のプラキットを脇にどけていくと、出てきたのが書籍!
インドミトゥスのキットや背景設定を紹介した冊子「エッジ・オブ・サイレンス」。ページ数は少ないですが、フルカラーだし設定も分量があり読み応えありました。
そして!!

日本語版コアブック!!!
370ページの厚み、GW公式が「グリモア(魔道書)」と表現したのがしっくりくる重厚感たっぷりの一冊です。

内容はもう言わずもがな、超絶濃いです。40Kのホビーの楽しみ方から始まり、
160ページもの設定資料(ここはまさに40Kユニバースの解説としては過去最高レベルの決定版です!)、
そして完全版のルールパートで約150ページ!総計364ページの大冊であります。
この一冊さえあれば、5年、いや10年は闘えると言っても過言ではありません。

9版の新ルールはもちろん、設定部分も全て書きおろしといことでもの凄く面白いです。
主に帝国視点での解説といいますか、40Kの世界観を理解する上で必ず必要になる帝国についての諸知識から、
最新の設定における各種族の情勢なども記され、さらにはショートストーリーの数々が全編に散りばめられていて
読むだけでヒシヒシと暗黒の遠未来に想いを馳せることができます。
もちろん、イラストも美しく、ミニチュア写真も豊富なうえに全ページフルカラーなこともあって、もはや美術書と言ってもいい豪華さを誇っています。

いやぁ、ほんとしみじみ生きてて良かったなぁ、と。

日本語版が一度失われた時、日本語版って決して当たり前じゃないんだってことを思い知らされました。
そして、その日本語版冬の時代を生き延びてきた身として、この1冊はジーンときますね。

ウォーハンマーが好きで信じてきて良かったって心から思いました。(本格的に宗教じみてますね、これじゃ笑)。

余談ですが、GWが日本語版切った時の裏話的なものを色んな筋から聞いた時に、
日本語版が当たり前過ぎてお金使わなくなっちゃった日本人は棄民扱いされてしまったんだなぁというか見放されたんだなぁ、と
何とも言えないやるせなさを覚えたものです。
(世間一般的には当時を振り返ればリーマンショックによる経営悪化、っていうシンプルな説明で片付けられるんでしょうけど)。

だからこそ、今の盛り返してきた状況が嬉しいのです。
このまま続いてくれたらって思いつつ、「決して当たり前ではない」ことを意識していきたいなって思います。
まぁ、あんまりこういうこと言うと、若い人から暑苦しいというか老害扱いされちゃうかもしれないので、他人に強制するつもりはないんですよ。


いや〜ほんと、嬉し過ぎます。インドミトゥスが我が家にある風景。この瞬間の喜びは一生記憶に残したいと思って写真撮りました。
このインドミトゥスの箱、すごい丈夫なんで、捨てることはないでしょうねぇ。


インドミトゥスと同時発売された周辺グッズももちろん買いました!「お祝いに加わろう!」っていうポストカードが嬉しい。
ちゃんと買うもの買ってお祭りに参加しましたよ!


中でもこちらのコンバットゲージが激アツでしたね!想像以上にゴツかった。
昨今のホビーシーンは色々と物騒になってるので護身用にこのコンバットゲージ(戦闘用定規)は必須と思われます。
これがあれば乱暴なプレイヤーを物理的に黙らせることも可能でしょう。

全部うそです。


GWから過去に販売されてきた金属製の定規の中でも今回のコンバットゲージのイカつさが際立ってます!
実際のゲームで使いこなしてたらカッコイイでしょうね。楽しみです!

いやぁ、本当に素晴しき新時代がやってきたと思います。
9版時代のウォーハンマー40Kは日本にウォーハンマーがもたらされて以降、最高の盛り上がりになるのではないかという予感がします。
僕も楽しんでいきますよ〜!

オマケ:限定版の紹介

インドミトゥスがそもそも限定版という扱いでしたので、旧版にあったような超豪華限定版は出るのか出ないのか、って感じでしたが、
一応コアブックのみ豪華装丁版として限定版が発売されました。
お値段はインドミトゥスを超える29400円。従来の限定版に比べれば比較的お安いんですが、本だけでこの値段か〜っと戸惑った人は多数おられましたね(笑)。
僕もその一人なんですけど、RoRのネタにするぞという使命感だけで買いました。


いや〜正直、買わなくても良かったかなぁって思わなくも無いですよね。
インドミトゥスに入ってるコアブックも通常販売のコアブックとは表紙違いの限定版扱いで十分満足しちゃいましたしねぇ。

とはいえ、旧来からのマニア的には原書も持っておきたいという欲求もあるので、本だけの限定版であって買う理由はあるのです!
(照らし合わせて読み比べたりしたこと、ここ10年くらい無いですけどね・・・)

さあ、ERA INDOMITUSが来ましたよ!シリアルナンバー2000番中1434番です。2000冊は売れたんでしょうねぇ、けっこうお高い価格設定でしたけども…。
まぁ、たった2000冊のためにプロダクトを起こすということが凄いことなので、コストの価値は計り知れないと思うんですよね、僕は!(毎回言ってる人)


この一風変わった白をバックにしたスタイリッシュな表紙!すごいカッコイイですね!!まさにこれぞ魔道書の類のものです。
美しい!!

ページの縁は金色になってます。実に豪華絢爛。

中身は通常版と全く一緒です。
しかし、この豪華な本を母国語で読めるひとたちは、この本を枕元において読みふけったりするんでしょうねぇ。かっこいいなぁ。
僕は書棚に並べちゃうだけですが、こういうものは持ってることに意味があると、思うしか・・・無いです・・・!

裏表紙はケイオスなのかゼノなのか、帝国に迫る脅威を抽象的に描いてあって、実に禍々しくも美しいです。
素晴らしいですねぇ。40Kの遠未来の宇宙の恐ろしさをここまでスタイリッシュに描いた絵は見た記憶がありません。
このデザインの美を堪能するだけで29400円の価値はあった!と言いたい!!(う〜ん、さすがに無理してますかね笑)。


インドミトゥスだけで120%満足しちゃってたので、この限定版はいささか蛇足だったというか、むしろ満足度を下げかねないものでありましたが、
ともあれ買わずに後悔するくらいなら買って後悔しようというのが僕の生き方なので、
買って良かったとなります。


9版限定版ってどんなだっけ?って10年後くらいになった時にこの記事が貴重なアーカイブになってるハズです(笑)。

トップページに戻る    雑文ページに戻る