コマンダーレイジの紹介 by Rman(H28.8.29)


僕らが夢中になって遊び続けているホビーといえば言わずもがなウォーハンマーやミニチュアゲーム。
模型を買い、思い思いに組み立て色を塗って完成させる、そして軍隊を編成してバトルフィールドで戦わせる。
文字だけで簡単に説明しちゃうと、まるでプラモ狂四郎だったり超戦士ガンダム野郎の世界を地で行ってる感じがしてきますね。

僕が小学生の頃にコミック・ボンボンで連載してたこの「超戦士ガンダム野郎」にはホント心底ハマってました。
毎月数百円のお小遣いはもらったその日に近所の模型屋さんに走っていってBB戦士買ってオシマイでした。

そしてそれを組み立てて、兄と一緒にガシガシとロールプレイング的なことをして遊んでましたね。この漫画の影響は大でした。
まぁ、その当時からガンプラは色プラだったので、自分で色を塗ることなんて全く無く素組でしたけど、
たぶん多くの子供たちはそれでも十分に満足してたんですよね。漫画の中で活躍するキャラクターを自分の組んだプラモに投影していたというか。

この小学生のころの原体験があってこそ今の僕が居る、とまで言うと少々大げさですが、
三つ子の魂百までとも言いますしね、小さい頃に夢中になれたことは邪念が入って無い分本当に好きなことなのかもしれませんね。

世代は違いますがプラモ狂四郎やこの漫画があったからプラモ作りにハマったという人はきっと沢山いらっしゃるでしょうし、
模型とはちょっと違いますがミニ四駆なんかのブームの牽引役としてやはりダッシュ四駆郎やレッツ&ゴーなどの漫画の存在は欠かせなかったと思います。
カードゲームで言えば遊戯王、でしょうか。

日本で何らかのホビーがブームになる時、
常にそのホビーを題材にした漫画やアニメなどがそのブームの立役者になっていた、よくある話だと思うんです。
僕もけっこう井の中の蛙なのでウォーハンマー以外のホビーについては詳しく無いんですけど、そういうイメージがありますよね。

日本でウォーハンマーを始めとするミニチュアゲームの知名度がなかなか向上しなかったり、爆発的なブームになったりしないのは、
やはり漫画やアニメといった日本で馴染み深いメディアを使って情報発信をしていないからではないか、という話も昔からよく話題にあがります。

まぁ、はっきり言って、製品は基本海外製で高額、それに自分で色を塗って、大量に集める、ゲームテーブルもバカでかいし、と。
お金も時間も場所もかかる、このミニチュアゲームっていうホビーが日本で爆発的に流行るわけがないと冷静になれば誰もが分かる話ですけど、
手間がかかるからこそ面白いんだと言えちゃうくらいの人にとっては、メーカー主導でなんかもっと上手い宣伝方法をとってくれれば、
もうちょいこのホビーの面白さが広まるんじゃないのかな〜と口惜しく思う気持ちもあるんですよねぇ(笑)。

現状、このホビーの存在を知らない人が多いだけで、好きな人はドハマりすることもあるだけに、もうちょっとメジャーなメディアへの露出が増えればなぁ、
なんて他力本願に思ったりしちゃうんです。

ウォーハンマーの漫画があったらいいのにな〜、誰か描いてよ!
日本のホビー普及に足りないのはウォーハンマー漫画なんだ!ってくらいには思ってきたわけですが・・・
そんな僕の夢を我らがムッチーさんが叶えてくれました。

それこそが「爆散40K コマンダーレイジ」です!
もうこの表紙からしてワクワクしてきませんか!(笑)狙い尽くした少年バトル漫画風の一枚。
超戦士ガンダム野郎だった僕としてはもうこの表紙を見ただけでも熱いドラマを想像できてしまいましたね!

過去にもウォーハンマー趣味人を題材にした同人漫画はいくつかあったことを僕も覚えていますが、
趣味人をテーマにした内容で、かつある程度まとまった厚さで発刊されたのはこの作品が初めてではないでしょうか。
誰もが「あれば良いのにな〜」と話のネタにしてきたウォーハンマー漫画、そうやって願うだけなら簡単ですが、
実際に形にされるのは本当に大変な苦労があったことでしょう・・・。
ここ数年、ムッチーさんがあまりアーミー増強をバンバンされていないのには、
この作品の執筆に情熱を燃やしていたというのが要因であったと想像しています(笑)。


ウォーハンマーには集めるホビー、組み立てるホビー、塗るホビー、遊ぶホビー、語るホビー、などなどの色んな形のホビーがありますが、
「漫画にするホビー」は実に新しくグレイトなホビーだと思います(笑)。

肝心の内容についてはあまり詳しく説明しちゃうとネタばれというか読む時の楽しみが無くなっちゃいますので、
内容を貼るのはムッチーさんのブログで紹介されている範囲に留めさせていただきますが、一言で言うと熱いです!
ま、一言過ぎて何が何やらでしょうけど(笑)、とにかくムッチーさんの中で熟成された少年バトル漫画の王道ラインが僕の心にドンピシャでハマりましたね!

王道の少年バトル漫画のラインに沿って進むストーリーの中で、これでもかと趣味人界隈のネタが盛り込まれてて、
このホビーを嗜む趣味人であればツッコミ所や唸るポイントがたぶん最初の1ページからして盛ってあります。
ほんとニヤニヤしながら読んじゃうこと請け合いです。
主人公は平凡な小学生、部活動はサッカー部、この設定も定番感があって安心感があります(笑)。
こんな初々しい少年が最終的には「俺はもっと強くなりたい・・・・!」とか言ってるので、実に熱いです。

このコマンダーレイジは趣味人界隈でよく盛り上がる様々なネタを盛り込んであるとは上でも書きましたが、
聞いたこと無いようなアホっぽい(良い意味で笑)演出もブチ込まれてて、その辺りも実に面白いです。
例えばこれ↓
怒雷武嵐!に筋トレ的ダイスロール特訓に、レディウォーッ!
もうツッコみ始めたら話が壊れてしまいそうなくらい、聞いたこと無い趣味人あるあるシチュエーションに思わず吹きました。
これ、ミニチュアゲーム知らない人が見たら「へ〜レディウォー!か、熱いな〜!」とか信じちゃったりして?(笑)
あとちょっとネタバレですが「バナーを賭けて戦うBBB(バナーベットバトル)」というバトル方法が紹介されてるのですが、これがまた実に興味深い。

「バナーベッドバトル、丹精込めてペイントした旗を取られる屈辱は計り知れず、争いの元となったので時の公式に禁止された古式決闘法である」

とか紹介してあって、聞いたことないよ!と(笑)。マジ受けました。
BBB、やってみたいですね・・・(嘘)。

まぁ、こんな感じで全編が独特の少年漫画ノリでテンポよく進んでいきます。
登場人物もいちいち癖とネタが盛り込まれてて魅力的です。
この少年のメガネはブラストテンプレートというのがまた。メガネを取ったら実は美少年というのもまた(笑)。
主人公を慕う女友達が実は世界的有名趣味人の娘という設定も実にご都合主義な感じで素晴らしく熱いです(笑)。
趣味にかまけて(?)失踪した父を恨んでおり、主人公レイジのウォーハンマーへの情熱をへし折る為にバトルを申し込むという、
凄まじく業の深いバトルシチュエーションに思わず胸が熱くなりました。

僕も家庭を大切にしなきゃな〜とわが身を省みました(笑)

そして正当派なライバルも・・・・。

バトルを通じて心を通わせ、友情を育んでいく、王道少年バトル漫画がここに展開されていました。
僕の一番大好きなウォーハンマーでそれをやってくれたムッチーさんに感謝です!思いっきり楽しませていただきました。

僕もウォーハンマーを始めてからけっこうな年月が経ってきて、実際歩んできた道を振り返ってみますと、
当然といえば当然ですが漫画ほど単純爽快でもなければ、
そんなに簡単に人は分かりあえないよ!と思うこともしばしばでした(笑)。
趣味人を長年やってれば色々と毒を吐きたくなることもあるし、嫌いになったり嫌われたり、色々とあります(ありました)。

でも、だからこそ夢を見たいんですよね。このコマンダーレイジには僕らが小さい頃に憧れてた純粋な子供たちの世界がありますよ。

いつか、僕の息子がこのホビーに興味を持ってくれたら、コマンダーレイジを読ませてやりたいな〜と思いますね。
そして、現在ムッチーさんはこのコマンダーレイジの第二巻を鋭意執筆中とのことです。楽しみですね〜。
レイジのアーミーがどんな風に成長していくのか、まだ見ぬ新たなライバル達との出会いと死闘。
免太店長のスマイルの奥に秘められた未だ語られぬ過去・・・・。

期待して待ちつつ心から応援しております!

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