祝!6版アポカリプス発売 by Rman(H25.7.14)


2013年7月13日、ついに6版対応のアポカリプスが発売されましたね!いや〜実にめでたいです。

思い返して見ると、初代アポカリプスが発売されたのは40Kが4版の時、今から6年前の2007年ですか。
過去に類のない大判サイズ、ハードカバーで発売されたアポカリプスに対する世界中の趣味人の熱狂はすさまじく、
日本でも大いに盛り上がったことをよく覚えています。

その頃の僕はファンタジーバトルばっかり作ってたもんで、40Kはもう遊ばなくてもいっかな〜とか思ってたにも関わらず、
アポカリプス巨大ルールブックのハードコアなカッコよさにシビれてしまい、その時にスペースマリーンのミニチュアを大量に購入したんですよね。
僕にとってはアポカリプスへの憧れが40Kを再開するひとつのきっかけにもなりました。

それから2年後にインペリアルフィストの制作をようやく開始し、
4年経った今では僕のインペリアルフィストも地球で最も黄色いアーミーと呼ばれるほどに(笑)成長しました。

1年前に撮影したものです

僕がひたすらにインペリアルフィストの制作を続けてこれた原動力のひとつとして、アポカリプスという巨大バトルへの憧れがあったことは間違いないでしょうね。

実際にアポカリプスというゲームを遊ぶことはかなり敷居の高いことでもあって、なかなか回数を遊べることはありませんでしたが、
遊んだアポカリプスは全て思い出深い熱いゲームだったように思います。



アポカリプスを遊ぶこと、それはある意味40Kを楽しむ趣味人にとって一種のお祭りであり、
準備するミニチュアにせよ、今までに培ってきたゲーム感やコミュニケーション能力など、
言うなれば趣味人魂の集大成を見せる場でもあると思うんですよね。
まぁ、今では我が軍全て出撃させることが現実的にあり得るのかどうか、いまいちわからないくらいの物量にはなってしまいましたけどね(笑)。

そんなわけで、やはり新版対応のアポカリプスが発売されるとなっては、期待してしまうものは大きかったわけです。

どんな風に変わるのか?

そもそも従来のアポカリプス自体、かなり自由度の高いルールが特徴だったこともあり、
プレイグループごとにハウスルールをどんどん採用してカスタマイズして欲しいってうユルいルールが、まぁ熱かったわけですから、
そこは維持して欲しいなぁ〜とか、新しいルールがどれぐらい入ってくるのか、バランス調整とかあるのか、色々と期待が一杯でした。
5版から6版への更新自体が非常に優れたものであっただけに、期待度も自然と高まるっていうもんですが、
アポカリプスにバランス調整を期待するのもヤボかもしれませんね(笑)。
ぶっ壊れたパワーに対してぶっ壊れたパワーをぶつけることで結果バランスがついてしまうのがアポカリプスの魅力ですから(笑)。

そして発売日がやってきました!発売されたルールブックは過去のアポカリプスのような大判サイズでなく、通常サイズでした。
そこは過去のハッタリ度がお気に入りポイントだっただけにちょっと残念でしたが、そんなことより厚みが凄い!
第41千年紀の戦場で繰り広げられる破滅的戦闘
圧巻のフルカラー296ページ!!
ソフトカバー!
えっ?ハードカバーじゃなくて、ソフトカバーなんですか?そうなんですよ。何故かソフトカバーなんです。
英語版はハードカバーなんですけどねぇ・・・。
ここ最近の出版物は日本語版も英語版と同じハードカバーだったこともあり、
「日本語版はハードカバーではなく、実はソフトカバーでした」という発売日直前の突然の発表に驚いた方は多かったように思います。
僕も、驚きましたね。個人的にはやっぱりハードカバーの方が良かったんですけど、まぁ、大人の事情ってところでしょうから、
こればっかりはとやかく言っても始まりません。

まぁ、日本語版が海外と同日に発売されるということだけでも数年前に比べたら奇跡のような状態ですから、
世界中の趣味人と時を同じくして熱くなれるということには、やっぱり感謝したいところですね。

ソフトカバーといっても、紙質も非常にしっかりしていて、通常使用のうえで問題になることは全く無さそうです。

さてさて、ページを開いて見ますと・・・。
うおおおおおお!!エンペラー級タイタン!!!
1ページ目で異常にテンションをあげさせてくれるとは、やるな・・・新アポカリプス。とか思いつつ(笑)。

思い返すと、初代アポカリプスの英語版にはウォーロード・タイタンのデータが載ってて、超熱かったわけです。
結局、今時点でも40Kサイズのウォーロード・タイタンはモデル化されてませんが、そこには夢があったんです。
まさか、今度はエンペラー級のデータが収録されているのか!?いきなり期待度が一気に高まりました。

ま、結果的にエンペラー級どころかウォーロードすら載ってなかったんですけどね(笑)。そこは今後に期待ってところですか。
さらに見開きのページを開くと、凄まじい戦場が広がっていました。
これです!これ!この圧倒的な光景。これぞアポカリプス。
GWホビーを突き詰めていくとこういうことになってしまう、みたいなヤバい絵に思わずニンマリしちゃった人、僕以外にも沢山いるでしょう?
やはり文字だけじゃ伝わらない迫力、エピック感がたまりませんよね。
改めてアポカリプスの、ある意味「壊れてる感」に魅力を感じてしまう僕でした。

さてさて、気になるルール面を読んでいくと、すごく好印象。
従来の自由度の高さはそのままに英雄達のヒロイックな活躍を支援するルールの拡張や、
ルールの整備や省略によってかなり遊びやすくなっている印象を受けました。

一番大きな変更点はゲームの進め方でしょうか。
従来の(一応)何ターン遊んだら終わり、というものではなく、まず「ゲームの終了時間」をきめて、
途中に2回程の「休憩時間」を挟み(これも時間を決めておきます)、最終的には両チームが同じターン数を戦うというように変更されています。
「休憩時間」というのはルールの上で必須のものとなっており、この休憩時間に入るタイミングで作戦目標の確保による勝利点を得られたり、
休憩明けに援軍を出撃させたりと、重要な機会となっています。
アポカリプスは予想以上に時間がかかることも多く、規定のターン数をこなすというのはなかなか難しかったという現実から、
時間制限制に変更されたのでしょうけども、これがまず良い変更だな〜と思いました。

それから、編成ポイントについては今までもアバウトでしたが、今回はかなりはっきりと
「ありったけのミニチュアを持ち寄ること、合計ポイントは気にしなくていい」と書いてあるんですよね。
おいおい、大丈夫なの?って思った人がきっと沢山いると思います。
いっぱい持ってる人が有利になるようにはなっていない、とも書いてあるのですが、
このあたりは実際の運用面では、まぁ空気を読んで、だいたい何ポイントくらいを目処にってことになるでしょうね(笑)

そして、追加ルールが熱い!
巨大な戦争に相応しい「神々の介入」や「宿命の刻」というルールの導入により、
まさに神がかりでしか成し遂げられなかったような偉業をキャラクターが体現することが可能となっており、
このルールが実際に決まった時の戦場の熱気、興奮は想像するだけでもワクワクしてきます。
スペースマリーン・プレイヤーにとっては、そこに加えて「総主長の子ら」というルールもあり、
40Kの世界ではすでに伝説となったプライマークの力を宿し、発揮させたキャラクターを演じることも可能となっている点は思わず熱くなりました。
ドルンの力はちょっと地味でしたけどね(笑)。

こういったキャラクターのヒロイックな活躍を援護するルールは従来のアポカリプスには無かったもので、今回の更新のひとつの目玉と言えそうです。

また従来のアポカリプスで基本となるシナリオが「総力戦」のみだったのに対し、今回は基本となるミッションが6つも設定されているのは特筆点です。
そんなに遊ぶ機会なんてそうそうないよ〜って感じのアポカリプスだけに個人的には6つは多すぎる気もしましたが(笑)、
それぞれに面白そうなシナリオとなっていて、かなり魅力的に感じました。
バトルに至るまでのストーリーを考える上でも、6つのシナリオは想像力をかきたててくれそうです。

さらに、今回の更なる新要素として「超自然的災厄」というオプション・ルールも提示されています。
バトルシーンをドラマチックに仕立てるためのもの、というにはあまりにもパワフルな災厄が目白押しなため、上級者向けルールといった扱い。
これはこれで、導入すればバトルに更なる不安定要素が入ってきて、本当に緊張感のあるドラマを楽しめることでしょう。

策略ももちろん従来どおりのパワフルさを保ちつつも、
旧版において強すぎと思われいたものについてはゲームの勝利点を1点消費して使用するといった追加のコストを支払う必要があったりと、
バランス調整されているのが好印象でした。

フォーメーションも従来のデータシートのフォーマットからガラリと変わりました。
従来のレジェンド・ユニットもフォーメーションも全て「フォーメーション」の一部となり、さらにその中で種別分けされました。
各種別ごとに新しいルールが出来ているので、このあたりはしっかり覚えて運用したいものです。
良い点としては、スーパーヘビーの運用が簡単になってる点です。
めんどくさいルールが無くなってて、シンプルに大破壊力を行使できるようになってます。素晴らしい!
ついでに言うとデストロイヤーウェポン(通称D)も非常に熱いルール変更がなされています。
スーパーヘビーの破壊力が上がった結果、Dウェポンの直撃率もあがって、
結果としてけっこうドカドカとスーパーヘビーが陥落していく光景が目に浮かびます(笑)。アポカリプスらしいといえばらしいですね。

数々のフォーメーション、今まであった熱いところは概ね残ってる感じですが、やはり増えたものもあれば減ったものもありました。
個人的にはインペリアルフィスト専用でタイタンハンマーが再録されてたことやリーヴァータイタンが収録されたことが嬉しいですね〜。
もちろん、戦闘中隊もきっちり入ってるので、あともうちょっとで完成させられる身としては、決意を新たにしたところです。

ユニットにせよフォーメーションにせよ無くなっちゃったものについては、
新しい追加エキスパンション(おそらくウォーゾーン・シリーズ)などで発表されていくのでしょう。


これだけ様々な要素が追加されるにも関わらず、今回のアポカリプスの印象は、前より遊び易そうだな〜ということでした。
何となくそう感じるだけですが、たぶん面倒な処理が簡略化されてばんばん吹っ飛ぶイメージの強さがそう感じさせてくれるのでしょうね(笑)。
たぶん5000Pとかの大規模戦を遊ぶにしても、アポカリプスを導入したほうがゲームはスピードアップしそうな気がしますね。

さてさて、
ルール面だけではなく、今回のアポカリ本の魅力は豪華なビジュアル面にあると言っても過言ではないでしょう!
フォーメーションのページもかなり派手なビジュアル付きになりましたし、全編にわたってミニチュアの写真がとにかく豪華なのが印象的です。
チャプターまるごと再現したウルトラマリーンはほんとにシビれる1枚ですし、スタッフが作ったアポカリ級アーミーも超カッコよくて、憧れるものがあります。
こういったアポカリプス級のアーミーを構築していくためのコツなどにも言及があったりと、
初心の友にとっては大きすぎる目標なれど、アーミー構築のための良いアドバイスが記されていました。
こういうのを見たり読んだりすると、やっぱりアーミー制作って楽しいもんだよね〜となんかワクワクする気持ちが湧いてくるんですよね。

とにかく、手を動かしていけばいつか自分にもこんなアーミーが!

そんな前向きな気持ちになれること請け合いです。
ま、そのあと実際にペイント机に向かうと、やっぱアーミーは一朝一夕にしてならず・・・だよね、とか現実に引き戻されそうですけど(笑)。
今回のアポカリプス以降の特徴となりそうなのが有名な戦役を再現するための「ウォーゾーン」というページです。
このアポカリ本にはかの有名な第二次アルマゲドン戦役がまるごと収録されており、50ページものボリュームとなっています。
ウォーゾーンでは、その戦役のストーリー解説に始まり、専用のルールやシナリオ、新しいフォーメーションが収録されており、
今後も定期的にウォーゾーンはシリーズ化されていくようです。

とりあえず今回のアルマゲドン戦役についてはガズグッカル率いるオルクとスティールレギオンやブラッドエンジェル、
ブラックテンプラーな人にとってはかなり熱い内容になってます。
アルマゲドンの再現を生涯テーマとして掲げている廣島会のウォーボス有機溶剤さんが喜ぶ顔が目に浮かびました(笑)。

最後に追補編も個人的に激しく熱かったです。
なんといってもタイタンレギオンに関する詳細な情報がついに日本語で読めるという奇跡。
ウォーハウンド・タイタンやリーヴァー・タイタンを抱える僕にとっては、これは本当に興奮ものでしたね。
フォージ本などの英語版書籍に記されている数少ない情報を自分なりに訳して読んでるのとは比べ物にならないくらいに
タイタンレギオンをしっかり理解することができて、なんかすごいオレ得な気分でした(笑)。

驚いたのはウォーハウンド・スカウトタイタンは通常2機一組で編成される、という設定です。
ということはやっぱりもう一個買って作ってねってことなんでしょうね。

う〜ん、まぁいずれは・・・ですね(笑)。


そんな感じで、かなり大満足なアポカリプス本の紹介でした。
僕なんかは読むだけでも満足しきちゃって、やっぱアポカリプスは熱いよね、とか呟きたくなりましたが、
もちろん遊ぶためのルールブックですから・・・・いつかまた廣島ミニチュアゲームの会のみんなとがっつりと取り組みたいものです!

やろうぜ!アポカリプス祭り!

とはいえ、今度は合計4万ポイントでいこう!とか無茶な設定をしちゃうといつまでたっても実現しないので、
せっかくシナリオも充実したことですし、身の丈にあった規模のゲームを複数回やっていけたらな〜と思います。

ほんとに、楽しみですね!
ちなみに本題とは逸れますが、今回のアポカリプスで導入される概念として大型防御施設というものがあります。
このアクイラ型要塞もそのひとつで、装甲値は限界を超えた15!巨大なマクロキャノンはDウェポンという超ゼツな要塞です。
コストもスーパーヘビー並ですけどね。
僕としてはぜひともアーミーの中心に据えたいという思いもあって、発売日に入手し、発売日に塗りきりました(笑)。
我がインペリアルフィストにまたひとつ頼もしい「戦力」が追加されました。
このアポカリプス発売を機に今後も軍備の拡張を進めていきたいな〜と思います。
ほんっと、アーミー作りって天井が無い楽しみがありますね。
アーミーが大きくなればなるほど、作りたいものが増えていくという不思議な感覚を楽しんでる今日この頃です(笑)。

最後になりましたが、このアポカリプスを翻訳・出版されるまで尽力されましたゲームズワークショップ・ジャパンのスタッフの皆様には
一ファンとして本当に感謝しています。
やっぱり日本語の書籍を手にとって読める喜びは替え難いものがありますから、今後もぜひとも日本語版出版を続けて欲しいです。

ついにで趣味人の皆さんにもお願いがあります。
ソフトカバーはやだー!とか、値段設定が高すぎー!とか言わずに今後の日本語版展開のためにぜひ本書をお買い上げなさってください(笑)。
自分の持ってるミニチュアをフルに活かすための10,100円と思ったら、良い買い物ですよ、これは。
そして、ぜひ皆でアポカリプス祭りを盛り上げていきましょう!!

う〜ん、われながら余計な御世話というか、アケスケ・マーケティングってやつ?(笑)。

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