出戻りレーサーその3(ミニ四駆) by Rman(H24.10.20)


2012年はミニ四駆生誕30周年ということで、タミヤもかなり気合入れてミニ四駆をプッシュしているといいます。
昔はまってた人には懐かしい思い出が蘇るあの「ジャパンカップ」を復活させたり、新製品も例年以上に気合が入っています。
中でも新型シャーシの発売はハマってる中の人にとってはかなり熱いことらしく、ミニ四駆の世界は非常に燃え上がっているそうです。

過去にも何度か流行り廃りがあったミニ四駆ですが、現在は親子ニ世代で楽しんでいる人も多いみたいで、現在の熱気も過去にあったような単なるブームではなく、
大げさに言えばひとつのモータースポーツとしてすっかり定着している感すらあると言います。これって凄いことですよね。
大人も子供もそれぞれが楽しめる、
大きなポテンシャルを秘めた小さなマシン。それがミニ四駆と言うわけです。

僕もひょんなとこからミニ四駆を再び買ってしまい、たまに思い出したようにマシンを組んだりイジったりしてきましたが、
クソ馬鹿デカいコースを自宅の駐車場に広げるのは正直言ってヘキエキするので、なかなか走らせることができませんでした。
今時のミニ四駆は昔と違って、基本的にはサーキット仕様オンリーなので、オフロードを走らせてダッシュ四駆郎のごとくマシンをスティックでコントロール、なんてことは当然しません。
ま、昔からこれは
憧れであって、現実にはほぼ不可能だったわけですが(笑)。

そんなわけで、広島ミニチュアゲームの会に遊びにいくことがあれば、そのときに広島のK'sというお店のサーキットでちょっと走れたらいいな〜なんて思ってましたが、
実際広島会に遊びに行ったら、途中でミニ四駆やってきますね〜なんて時間の余裕があるはずもなく(笑)。

そこで、ひょっとして近隣にサーキット置いてる模型屋さんとか無いかな〜?と調べて見たら、車で約30分の隣街にありました。
ぼっくり屋周南店というお店で、ミニ四駆だけでなくありとあらゆるものを取り扱ったお店でした。
サーキットは常設ということで、こんな(ミニ四駆的に)熱いお店があったとは知らなかった〜と、さっそくマシンを持ってでかけました。
ちなみに、これが僕のファーストカーです。見る人が見たら「懐かしい〜〜!」と叫ばずにはいられない名車「アバンテ」です。
シャーシは根強い人気をもつVSシャーシというもので、黄色と青のコンビネーションがなかなかスタイリッシュに決まった!と我ながら自信作。
モーターはパワーダッシュモーター。ホイールはアルミホイールです。
フロントにもリアにもブレーキを装着してあり、僕の想定ではかなり安定感のある走りが期待できる!ハズ・・・(笑)。

しかし、お店に着いてコースを見て驚愕しました。


な、なんじゃこのコースは・・・

なんか、めっちゃ難易度高そうなんですけどッ!!
いやぁ、凄い。掲示板にはこれを3周回っての最速タイムは19秒11と記入してありました。
っていうか、タイム以前に完走できるかどうかが問題ですね。
スタート直後の急坂。これがおそらく曲者でしょうねぇ・・・。
角度が付いた急カーブも2箇所あり、すごい迫力です。
よくミニ四駆をやってる人がプラスチックのローラーは消耗品だ、とかシャーシも消耗品って当然のように言ってるのを聞くのですが、
こんだけ激しいコースをガンガン走らせてれば、そういう台詞も自然と出てきそうですねぇ、ほんと。
それにしても立体コースは熱いです。僕も自宅コース用にこのスロープセクションは2個ほど購入したので、いずれは自宅でも展開してみたくなりましたね。
ま、もちろんその為に買ったんですけどね・・・。ほんとコース広げるのは疲れるので・・・。どっか常設しておけたら良いんですけど。

ちなみに、遊びに行ったら先客の方がいらっしゃって僕とほとんど同世代くらいの方でしたので声をかけたところこれがまた良い人で、凄く話が盛り上がって、
その方は僕のようなニワカ者ではなく、かなりの趣味人のようでしたから、色々とマシンチューニングのアドバイスをもらったりで、非常に有意義な出会いとなりました。

さてさて、歓談もそこそこにさっそく
我がアバンテを走らせたのですが・・・・見事にコースアウト!!
最初の坂は越えられても3周目くらいにスピードが乗ってくるとどうしてもぶっ飛んでしまいます。ブレーキが足りないのか着地が安定しないのか・・・・
実際スピードが速すぎて、どこに原因があるのかよくわからんのです(笑)。

そこで、我がセカンドカーの出撃です!
僕が一番大好きなマシンは渋いと言われそうですが、実は「アスチュートJr」というマシンです。僕がミニ四駆を再開した時にはすでに売ってなかったので、
やむを得ずヤフオクで旧キットを1000円でゲットしました。ボディーは真っ黒だったので、僕らしく黄色メインのカラーにペイント。
青と白と赤というトリコロールな色味を加えて、レーシングカーっぽさを演出してみたつもりです。
シャーシはスーパー2。モーターはハイパーダッシュ2モーター。
フロントとリアのリアル・カーボンステーが自慢(笑)。これ1個で1000円くらいするんですよ・・・。ミニ四駆もけっこう金がかかります。
フロントタイヤの後ろに吊り下げたマスダンパーがどこまで効果を発揮するか、流行りの盆提灯型と言われるセッティングほど本格的ではないですが・・・・、
けっこう期待していました。
結果的にはコースアウトもせずに何とか3周完走できましたッ!!
しかしタイムは21秒58とトップのタイムと比べると2秒以上の差が。まぁ、まずは何とか完走できたことを喜びましょう。
ミニ四駆って一旦手を離したら、あとはもう見守るしか無いんで、ほんと、ドキドキですからね。

ちなみに、3周は完走できても、延々ずっとクリアできるかというとそんなことはなく、4周、5周と走れば走るほど挙動が怪しくなり、ついにはコースアウト、
みたいな感じで、まだまだおぼつかない走りでした。

しかし、コーナリングのスピードとか、一緒に走らせていた先輩趣味人さんのマシンとは比べるべくもありません。ほんと激ハヤです。
そんな先輩趣味人の方のマシンを見せてもらうと、もう何か色々凄いんです。
もはや定番とも言われる盆提灯型のマスダンパーセッティング。軽量化したボディー。異様に回るローラー(脱脂しているそうです)。必要最低限のブレーキ。
全く無駄の無いマシンは機能美と言う言葉がピッタリの凄みがありますねぇ。
実際、このマシンのスロープからのジャンプ着地の安定感、そしてコーナリングの速さは半端じゃないものがありました。
タイムもトップタイムに迫るものをなんなく叩き出しながら、「う〜ん、まだまだだなぁ・・・」と呟かれてました(笑)。
いやぁ、ミニ四駆をちゃんと作ってみて、初めてわかる凄さが色々秘められた熱いマシンでした。
その先輩趣味人の方のチューニングコーナーがまた凄い迫力。
車で1時間かけて来られるそうで、たまにしか来れないから来る時はセッティングから何から全部調整できるようにと、しっかり道具を揃えて出撃されているそうです。
いやぁ、これはほんと男の仕事場ですね・・・・。カッコイイ!

たまたまでしたが、良い方と巡りあえて良かったです。
何度か走らせた後、僕のマシンの方向性についても色々とアドバイスをいただき、さっそくコースの横にあるパーツコーナーで色々とチューニングアイテムを購入。
やっぱりコースで走らせてテンション上がってる時はあれもこれも欲しくなっちゃいますね。ミニ四駆は走らせてナンボって感覚、蘇ってきました。

僕も今度は盆提灯マスダンパーをセットしてみて、安定感のある走りを手に入れたいところです!!
上の2台も僕が現在煮詰めているマシンで、今回の実戦経験を元に大幅に改修する余地がありそうです。
黄色いキャノンボールの方はガッツリ装備する方向で、右側のエンペラーは比較的低予算でベーシックなチューンをしようと思ってます。

ウォーハンマーほどとは行きませんが、これからもぼちぼちミニ四駆を楽しんでいきたいですね。


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