背景画コレクション by Rman(H24.1.28)


本日、スペースマリーンの巨大戦車フェルブレイドを完成させました。
何とか作りあげたという安堵の気持ちと、予定より少し早めに仕上がった関係で少し時間があったので、新しい背景画を描くことにしました。
通常、僕がよく撮影に使う背景画のサイズはA3サイズ。実際これで十分なのですが、フェルブレイドなどのスーパーヘビー用にはサイズ的に役不足です。
A2×横2列の40K用もあるにはありますが、それがかなり即興で作った関係でイマイチな出来でもあり、新しいのが欲しいなぁ〜とは思ってたんですよね。

今回は将来的にインペリアルフィスト全軍を並べても背景内に収まるサイズを想定して、A1×横2列のスーパーサイズを描くことにしました。
まぁ、描くといっても、背景でピンボケる前提の絵なので大したものではありません・・・。
フェルブレイド完成直後から真っ白の画用紙に着手して約2時間で完成!
下書きとか何も無しでアクリルガッシュを使いノリと勢いだけで描きました(笑)。さすがにデカかったのでちょっと疲れました。

ちなみに僕は100円ショップのアクリル絵の具も愛用してて、特によく使う白と黒は安くて助かります。
大真面目に絵を描こうと思ったら白にも黒にも色んな種類があるので、100円ショップのを使ったりはしないのかもしれませんが、
とにかくテキトーにノリで描く分には申し分無い感じです(笑)。
一番目立つポイントは大きな工場というか城は、もっと時間をかければ繊細かつしっかりした形にできるのかもしれませんが、
そこまでの心の余裕は無くて・・・。非常にざっくりとしたものになりました。こうやって見ると、ちょっと濃すぎたかもしれません・・・。
でもまぁ、かけた時間なりの物は出来たかな〜と満足満足です。

こんな感じで背景画を描くのもウォーハンマーミニチュアの写真撮影に繋がる楽しい行事なわけですが、
昔はここまで凝ったものを準備していたわけではありません。
ジオラマ風に情景モデルを置いて撮影するのは初めの頃からやってましたが、最初はこんな感じでした。
当時は背景の絵までには気が回らなくて、他の物が写らない様に目隠し的な意味でのみ背景画を用いていました。
ただの真っ黒だとけっこう違和感あるので、黒い紙に灰色を塗って、当時なりにダークな雰囲気を狙っていたつもりです。
そして、次の段階はネクロンを作り初めて、写真の雰囲気をよりトゥームワールドに近づけようという試みから始まりました。
当時のコーデックスには緑の空に岩とクリスタルばっかりのトゥームワールドの写真が載ってて、
それがネクロンのホームワールドなんだろうな〜という感じでしたので、スプレーの緑をまだらに吹いて作りました。
何となく、ネクロン墳墓っぽい雰囲気を狙ってみたつもりです。
当時のデジカメはかなり性能がアレだったので、背景はめちゃめちゃピンボケてて、これでも十分な感じでした。
この後も砂漠風のシンプルなものを作ったりして、背景画を「目隠し」としてではなく「雰囲気作り」のために使うようになっていきました。

そうなってくると僕はホワイトドワーフ誌などのバトルレポートなどでしばしば使われていた本格的な背景画が欲しいと思うようになっていきました。
それで、地元の親友で絵を描くのが趣味のブルーパンダ君と遊んでいた時に背景画を描いてくれないかと持ちかけたところ、
快く了解してもらい描いてもらったのがこの絵です。
ちょうど僕がエンパイアを作っていたこともあり、険しい岩山に囲まれた土地だけど穏やかな雰囲気で、と注文して
100円ショップのスチレンボード上に描いてもらったのがこの牧歌的な背景画です。
ブルーパンダ君がこの絵を描いてる間、僕はミニチュアのペイントをしてたんですが、出来上がったこの絵を見た時にはちょっと感動したものです。
背景画もやりこめばここまで出来るんだ!とびっくりしました。僕が今まで使ってたものは単なる色紙でしかなかったと気付かされました(笑)。
(2005年9月24日完成)


そして、それからしばらくして大阪に嫁いでいる姉が帰省してきまして、背景画について話していると
「暇つぶしにワタシも描いてやろうか」という感じで背景画を描いてくれました。
僕の姉は弟から見ても絵が超上手なので、マジで!?みたいな感じでした。ちなみにお題は「ファンタジーな感じ」ぐらいだったと思います。
出来上がったのがこの巨大な月をメインに据えた夜景というか朝焼けといか、非常にファンタジックな雰囲気溢れる背景画です。
月の描き方がなんか非常に雰囲気あって、神秘的な仕上がりに感動しました。
この神秘的な雰囲気はまさにFBにぴったりな感じで、この画はハイエルフの背景としても大活躍でした。
(2005年11月12日完成)


こういった背景画が出来てからはミニチュアの写真撮影もより楽しくなってきて、雰囲気も出てきました。
背景画とはかくあるべし、という見本が手元に出来たこともあり、僕も本格的なものに挑戦してみることにしました。
イメージとしてはケイオスの暗黒城を中心に据えたダークなものです・・・。
結果、出来上がったものは何とも微妙な雰囲気のものになりました。空の色を塗ってる時はこれはいい!と思ったのですが、
遠近感がおかしいというか無いというか、なんか、昔のファミコンの絵みたいな笑、そんなちょっと安っぽい雰囲気になってしまいました。
クセは強いんだけどなんとなく、オールドワールドっぽく無いんですよね・・・。結局、この背景画はあんまり使いませんでした。
(2006年4月7日完成)


それからしばらくして、再びブルーパンダ君に背景画を描いてもらえることになりましたので、
僕の描いたものを見せつつ、もっとケイオス風味溢れるダークな奴をお願いしました。
ブルーパンダ君はウォーハンマーをやってないので、遊ぶツールといったらマジックザギャザリングが主でしたが、
絵を描くのも楽しんでやってくれてたように思います。
出来上がったのは指輪物語のモルドールか!とでも言うべき非常にダークな雰囲気の背景画でした。
これは世紀末な雰囲気に溢れていて、何気にハイエルフの背景としてもかなり良い雰囲気を演出できて非常に有用なものとなりました。
センスの良さと空気遠近法をたくみに取り入れた奥深さを感じさせるさすがの完成度です。
(2006年9月9日完成)


1年後、僕がミニチュアを地元の公民館に2回目の出展をすることが決まり、またもやブルーパンダ君にお願いして
それに合わせた大きな背景を描いてくれることになりました。
今までの2倍のサイズでオールドワールドの険しい雰囲気を見事に描ききってくれました。
この絵はケイオスVSエンパイアの構図にもぴったりで、また分割してそれぞれのアーミー用にも使えるとあって、
非常に有用な背景画となりました。
いつも数時間でササっと描いてくれてたブルーパンダ君でしたが、これはさすがに2日間くらいかけてやってくれました。
ブルーパンダ君には心より感謝しております。
(2007年10月14日完成)


僕が40Kの製作を再開してインペリアルフィストを作り始めたのが2009年になってから。
40K専用の背景画は作っていなかったので、何となく雰囲気が合うトゥームキング用の砂漠背景を使って撮影していました。
アーミーの製作は順調で、そんな時に姉がまたお盆休みで帰省してきましたので、ここぞとばかりに背景画をお願いしました。
お題は「SFの戦争っぽい感じで」みたいな。
出来上がったのは爆発炎上が印象的な実に40Kらしい雰囲気の背景画になりました。
ちなみにドロップポッド降下を描いてくれ、というお願いもした結果、黒いものが沢山降ってきて40K度がかなりアップしたように思います(笑)。
下塗りが面倒という理由で僕が昔描いた砂漠用背景に上書きされましたが、それを差し引いても非常に使える背景画になりました。
まさに戦争が激化していく瞬間のようで、戦争が絶えない40Kの背景としてはベストな1枚と思います。
(2009年8月7日完成)


2010年のゴールデンウィークにウォーハウンド・タイタンを完成させた僕は背景画の大事さを改めて実感しました。
というのも、従来の背景画はA3サイズだったので、ウォーハウンドが収まるサイズでは無く、やむをえず背景画の無い写真を撮影したものの、
何とも微妙な雰囲気で、納得のいくものではありませんでした。
そこで、僕も姉の絵を参考に大きいサイズ(A2×横2列)の背景画を描くことにしました。
アポカリプスの表紙絵なんかに代表されるように、40Kといえばこういう黄土色な空模様が一般的なようでしたので、
ノリと勢いで描いていきました。当初はウォーハウンドのためだけに描いたつもりでしたので、かなり大雑把に爆発と炎上、
遠くにウォーロードタイタンがいる雰囲気だけを描いてみました。
今までの背景画にくらべると何とも薄味ではありますが、何も無いよりは随分雰囲気の良い写真がとれるようになって、描いてよかったです。
その後もけっこう活躍してくれてます。
(2010年5月6日完成)


2010年のお正月休みに姉が帰ってきましたので、またもや背景画をお願いしました。
姉も大阪から田舎に帰ってきてもあんまりやることがなくて暇そうなので(笑)、けっこう楽しんで描いてくれているようでした。
今回は年末に紅白とかを見ながらだったので、初日の出がテーマでした。もちろん、40Kな雰囲気で。
そして出来上がったのが、さすが我が姉よ!と言いたくなるほど(笑)カッコイイ初日の出。
月の不思議な色味もSFっぽくもありファンタジーっぽくもあり、非常に良い雰囲気です。
この背景画のおかげで僕の写真は雰囲気が何倍も良くなったと思います。青い空と黄色い装甲服は相性が良いんですよね。
2011年は僕の作品がGWのグローバルサイトでも何度か紹介されたのですが、
この背景画による写真の面白さと雰囲気作りへの貢献はきっと大きかったと思います。姉に感謝感謝です。
(2010年12月31日完成)


2011年はトゥームキング復活の年でした。
僕も流れに遅れまいと、気合を入れてセトラ王を完成させたものの、砂漠用背景画はもう無くなってしまったので、
セトラ王を完成がてら新たに描きました。
従来の背景画はA3サイズが標準でしたが、A3サイズだと微妙に足りないことが多かったので、今回はA2サイズの画用紙に描きました。
シンプルにピラミッドを描いて、エジプト風を表現してみたつもりです。これはこれで必要にして十分な背景画になったかな〜とは思います。

しかし、残念ながらトゥームキングの製作はセトラ王だけでマイブームが終わってしまったので(笑)、
またいつかトゥームキングの製作を再開した時はこの背景画をどんどん活用していきたいものです。
(2011年6月22日完成)

そして本日描いたのが最初に戻ってこの1枚です。
ちなみにA2サイズの厚手の画用紙を4枚繋ぎ合わせてあります。画用紙だけだと強度が心配なので、補強とついでに自立するように
裏側にはダンボールを貼ってあります。これで丈夫さは折り紙付き。しかしながら、かなりかさ張る仕様になってしまいました(笑)。
イベント会場に持っていくのは無理かもです。
ノリと勢いだけで描きましたが、今回は緑や青空、そして巨大な構造物も加えたことで前回よりもかなり濃い背景画になったとは思います。
とにかくサイズだけは十分あって、こんな写真も撮れます!
じゃ〜ん!
リーヴァータイタンの背景としてもバッチリです。
前回リーヴァ−を完成させて撮影した時は背景画が無く、イマイチ雰囲気の無い完成報告的な写真しか撮れなかったのですが、
これでもうバッチリです。

今度、第三中隊をコンプリートしたらウォーゲームズアーミーにインペリアルフィストを掲載してシメようと思ってますので、
その時が楽しみです!

背景画を描くのもなかなか楽しいですよ〜。ミニチュアペイントが出来る趣味人なら案外描けてしまうものだと思いますので、
背景画付き写真が好きな方はぜひトライしてみてください!
あ、でもシタデルカラーを使ったら勿体無いので(笑)、100円ショップのアクリル絵の具、オススメです!


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