黄色クルマニア by Rman(H21.8.10)


大人になってから、「好きな色は何色?」って単刀直入に聞かれることは無いと思うんですが、子供の時って何かにつけて好きな色を聞かれる機会がありましたよね。
僕はそんな子供の頃(小学生低学年?)から「好きな色は黄色!」って答えてた覚えがあります。
何で黄色が好きになったのかわかりませんが、ひまわりのように明るい黄色が好きでした。難しいことを考えなくても黄色って色は明るくて元気な色ですよね。

ウォーハンマーのアーミーにおいても現在、満を持してインペリアルフィストアーミーを作ってはいますが、真黄色のアーミーは今回が初めてです。

黄色に対して、単に「好きな色」から、さらに一歩進んで特別なこだわりを抱くようになったきっかけはマイカーの購入でした

実は僕、免許を取るまでは車について全く興味が無かったんです。
「車なんてのは、動いて荷物が載れば後はどーでもいい」と言い切ってました。
僕には兄がいますが、兄は車好きで、車についてあーだこーだ語ってきましたが、僕はいつも聞き流してました。

そんな僕も仕事に就いて、どうしても免許が必要となって教習所に通い始めました。
金が無かったので、受講料は1年分割ローンで(笑)。人生初ローン。
当時はまだAT限定というほうが珍しかったので、特に考え無しでMT講習を受けましたが、
その時の教官が熱くて、僕がエンストした時に「あ〜ミッション難しい〜AT限定にしときゃよかった」とグチると、
バカっ!男はミッションやろうがッ!!」と怒鳴られました(笑)。

しかし、運転にもだんだん慣れて仮免許も取得したころから、MTを使った車の運転がどんどん楽しくなってきました。

そんな頃、兄貴が「お前にピッタリな車があるよ」と言って、新車カタログを持ってきました。
それが発売されたばかりの
「ダイハツ Copen(コペン)」でした。コンパクト・オープン、略してコペンは、丸目が可愛いちょっとクラシカルなスタイルで、電動でメタルルーフを開閉させる機構をもった軽自動車です。2シーター。

ちょっと前まで「車なんて、荷物が載って走りゃそれで十分なんだよ」と言い放ってた僕ですが・・・。
車の運転の楽しさを味わいつつあったその時の僕にはオープンカーになる(維持費の安そうな)軽自動車というのはとても魅力的に思えました。カタログで躍るコペンのメインカラーはシルバーでしたが、チラっと数カットだけ載ってた黄色のコペンに釘付け!車に興味が無かった時には外を走る車を意識して見たことがありませんでしたが、やはり黄色好きな僕にはあまりに眩しくその黄色いコペンが輝いて見えたのでした。もう積載性とかその他の重要事項は二の次になってますね(笑)。

そして兄貴に連れられてディーラーに実車が無いか見にいった時、
僕「頭金を貯めてから買おうと思ってるんですよ」
セールス氏「きみ、甘いね、若いのに頭金なんて貯まるわけないじゃん。
全額ローン組めばいいんだよ、貯めるにせよ払うにせよ、同じじゃん?車がはやく来た方がいいでしょ!」
僕「へ〜そういう考えがあるとは知りませんでした!」ともう買う気満々(笑)。一応、GWケースがトランクに収まるかも確認(笑)。

グレードはアクティブトップ(電動ルーフ)の5MT。もう本免許取得前にコペン買う気満々。他の車は1台も検討せず一択でしたね(笑)。
色についてはせっかく高い金を出すのだからもちろん黄色(ジョーヌイエロー)を考えていましたが、家族からは「シルバーの方が格好良くていいんじゃないか」と言われ、会社の人からも「黄色はキ〇ガイじゃけーね」と言われて、やっぱ黄色の車は派手過ぎて遊び人みたいに見えるかもなぁと何となく世間体を気にしたりもし、悩みました。

そこで、教官に聞いてみたところ「
色なんて何色でもいーんだよ。人の車が何色だろうと他人にゃかんけーねぇ。色なんて何色買っても半年もすりゃ飽きるんだから、どうせ買うなら好きな色にしとけ」と悩んでいたのがアホらしくなるような気持ちの良い回答をもらい、決心しました(笑)。今思うと、ほんと良い教官に巡り合えたと思います。

そして、免許取得前に新車購入の契約(笑)。頭金無し3年ローン。免許の講習代とダブルローン(笑)。
コペンは複雑な電動ルーフを熟練工が手作業で組み付けているとかで、当時コペンが発売して間も無かったこともあって、納車に3ヶ月かかるってことだったのです。それで、納車時には当然、免許も取れているし、ある程度車の運転にも慣れているだろうという計算もあり。

新免だけに納車1ヶ月後には家の柱にブツけてフロントフェンダー大破とか、スピード違反で捕まったり(笑)、色々ありましたが、コペンは本当に楽しい車でした。

小さいボディーで何とも小気味よく走る車でした。FFだけに直進安定性も見た目以上でしたし、ミッションもコクコク決まって、教習所の車(ブルーバード)とは大違い(笑)。車内の狭さもスポーツカーらしいタイトさって言うんでしょうか。僕にとっては心地の良い空間でした。そしてオープンにした時の解放感。車ってこんなに楽しいんだ、って毎日乗るのが楽しみでしょうがありませんでした。

そして、可愛い丸っこい外見に黄色いボディー。近所の皆さんも「良い車買ったね〜かわいいね〜」とか、道行く子供からは「ピカチュー!」と指を指され(笑)、仕事先でも「ハイカラさんやね〜これは何ていう車?」とそこにいるだけで街が明るくなるような、そんな黄色を選んでほんと良かったなぁと思いました。

ほんと「愛車」と呼ぶのがピッタリのマイカーでした。毎週のように洗車して、いつもピカピカでした。

納車から1年半後に貯金をはたいて改造。今思うと(金もコペンも)勿体無いなぁ(笑)。

続く