アシェット社から週刊ウォーハンマー「IMPERIUM」創刊  by Rman(R5.2.28)


2023年はウォーハンマーにとって新しい門出の年として記憶されることになりそうです。

それが、週刊ウォーハンマー「インペリウム」の発売です。こちらがアシェット社の公式サイトです。

TVのCMでウォーハンマーが流れる日が来るとは数年前には誰も予想できなかったと思います。

CMで渋い声のウォーハンマーフォーティーケィ〜中略〜君だけのアーミーを作りあげろ!とか聞こえてきて僕もギョっとしました(笑)。

妻が「そういえばさっき晩御飯作ってたら、CMでおたくがやってるミニチュアのやつ、週刊なんたらやってたわ!あれっておたくのやってるアレでしょ?」
と聞かれて一瞬ゲってなりました。

「そうそう、アレね、今話題沸騰中なんよね!」と返すと「どこで沸騰してるんよアンタのツイッタの中だけでしょ!」と煽られてしまいましたが、
なんかニヤニヤしててちょっと面白がってるようでもありました。

そんなわけで?このCMの効果はたぶん絶大だったようで、ウォーハンマーの認知度が(少なくとも)ホビー界隈では爆上がりしたように思います。



熱心なウォーハンマーファンの僕としてはこの歴史的瞬間を体感したいという思いも強く、定期講読を申し込みました。

実を言いますと、昨年の3月頃にも日本各地で試験販売というのがあり、僕も広島の趣味人たまさんより試験販売の創刊号を譲っていただき、
その際も定期講読を申し込んでいたのですが、試験販売の例に漏れず3号で発刊停止となり、その後の音沙汰も無かったことから正式販売は見送られたのだと思い込んでいました。

それだけに正式発表があった時は飛び上がって嬉しくなったものです。まぁ試験販売時に熱心にアンケート答えた手前、定期講読行くしかねぇ感はありました。

昨年はマジックザギャザリングとのコラボレーションもあって、40Kの認知度は一段と高まった感もあったわけですが、
そういうのも週刊ウォーハンマー正式発売の追い風になった気がしますよね。

それにしても創刊号の価格破壊感は凄い!実質無料どころか1000円払ったら501円お釣りがもらえるレベルではないかと。
お得感につられてとりあえず買ってみた、という方も多いのではないでしょうか。



全部で90刊発売予定でこの大ボリュームのミニチュアが届くそうです。
1刊あたりの正式価格は2199円なので、総額にするとかなりの金額にはなっちゃいますが、ディアゴスティーニとかアシェットのパッチワーク系、そんなもんですよね。
トータルのキットのボリュームからすると決して割高感は無いと既存ウォーハンマー趣味人的には納得感があります。むしろお得感も十分感じられます。

まぁ、僕なんかはほぼ全部持ってるんですけども、持ってるから買わなくていいや、と言いきれるほど大人ではありませんでした。
むしろ前のめりで欲しい!週刊でウォーハンマーが届くなんて夢かよ!的なノリです。
(実際には数冊まとめて届くので、月刊ウォーハンマー的なノリになりそうですが)



ウォーハンマーの多面的な楽しみ方をしっかりサポートしてくれる誌面構成にも十分に期待が出来ます。
この記事を書いている時点で5号まで届いていますが、実際誌面はかなり読みやすく、かつ面白いと思います。

それはそうと、現在のウォーハンマー40Kは第9版であり、版の更新が間近という噂はあります。夏ごろではないかと。
版の更新があると、ゲームの基本ルールがガラっと変わったりします。

そうなるとインペリウム刊行中に、40Kのメインストリームは新版になります。

海外ではすでに終盤に差しかかる週刊インペリウムは新版発売前にちょうど完了するようですが、
日本には1年半くらい遅れて発売になっている関係上、本家新版なのに旧版のまま刊行が続くので、ルールが古くて使えないのでは?
という懸念があるとツイッターで見かけました。その心配も一応、理解はできます。

しかし、そんなこと関係あります?

「集める」、「読む」、「作る」、「塗る」、この4つの楽しみは版とか関係なく楽しめちゃうところですし、
「遊ぶ」のところもがッつりフルルールで遊ぶつもりなら週刊インペリウムじゃそもそも足りなくて、
どっちみち別売りの基本ルールを収めた大冊の「コアブック」やアーミー専用ルール集「コデックス」を買ったりするようになります。
そこまで行きたい人は行けばいいし、週刊ウォーハンマーの範囲で楽しもうと思えば、旧版になろうがなんだろうが全然問題ない気がします!

何より、作ったミニチュアは版が変わってもずっと使い続けられるのがウォーハンマーの良い所なんですからね!



定期講読は色々とお得な特典がついてました。
プレミアム購読も魅力的ではありましたが、たぶん普通に定期で届くやつを追っかけて塗るだけでもかなりしんどそうなので、ノーマルの定期講読に留めました。

この記事を書いている時点で6号まで発刊されているわけですが、定期講読は随時申し込み受け付けをしているそうです。
全部揃わなくても別に困りませんし、段々と発行部数は減ってくるでしょうから、キットの価格的に特段にお買い得なやつだけつまみ食いするのは
実際かなり難しいのではないかという気もします。

毎号書店で見かけてはついつい買っちゃって、という感じで割と楽しめちゃってる方はぜひ定期講読されてみてはいかがでしょうか。



ちなみに、今までも散々買って積みまくってるのに週刊ウォーハンマー買ったってどうせ積み上げるだけでしょ?と友人に煽られたので、
「いやいや、週刊ウォーハンマーは積みませんよ!
このウォーハンマーの歴史的な歩みを僕は応援したいですし、ちゃんと作っていきますよ!」
と啖呵を切ってしまいました。
まぁこの宣言を撤回しても誰も困らないんですけども、今のところ楽しくてペイントこなしてますよ。



あまり誌面を見せてはいけないのかもしれないですが、ちょっと紹介したいと思います。
スコーペク・デストロイヤー付属でバカ売れしたであろう4号から。

週刊インペリウム全般に言えるのですが、読み物もミニチュアの細かい造形の解説もあり、オリジナル設定を盛り込んで愛着を湧かせようという試みもあって興味深いです。

イラストは従来のものを使いまわしてはいますが、テキストは完全にオリジナルかつ読みやすくてとても良いです。スラスラと頭に入ってきます。
コデックスなどの専門書はわりと玄人向けなので、こういうライトな解説が無かったなぁって感じで。

むしろ本家のコアブックやコデックスに掲載されているストーリーや設定は「基礎を知ってる」前提で書かれており、かなり難解だったりしますしね。



ミニチュアの組み立てもかなり丁寧に解説してあり、ウォーハンマー初めての人にもすごく親切だと思います。
梱包が日本人からすると雑だ!というお叱りの声も見聞きしましたが、まぁ、元々ウォーハンマーはそんなものなのでそこは慣れてくださいませ。
組立説明がこんなに丁寧なだけ、すごいぜインペリウムって思いました!僕は。



ペイントに関しては純粋に週刊ウォーハンマーに付属してくるシタデルカラーだけを使った実践解説なので、ペイント経験者からすると物足りないかもしれません。
逆に言えば純粋にここから筆塗りを始めた人にとっては非常に取っ付きやすくて良いのでしょうね。
これも段々カラーが増えてきて少しずつ塗れるようになってくる過程を誌面で追いかけるのも楽しそうではあります。

だいたいが、忙しい現代人が週刊でウォーハンマー1ユニット仕上げていくのはかなり無謀なチャレンジなのであります。
ウォーハンマー超人であれば、息をするようにペイントをし日々完成品を積み重ねて行けるのですが、一般的な趣味人でもかなり困難な所業だったりします。

故に、一色だけ塗っていく最初の頃のペイント紹介は入門者にとってはまさに最適解なのかもしれませんね。



ゲームの解説も懇切丁寧なチュートリアルがあり、非常にイメージしやすいものになっています。
4号ともなると使えるミニチュアもだいぶ増えて面白そうではありますよね。しかも地面になるボードが割と上質紙で両面仕様なのも良い感じでした。
現在の40Kってかなり複雑なゲームなので子供(8歳児)にも気軽に一緒に遊ぼうや〜って誘えないのですが、このくらいのボリュームから始めて見ても良さそうだな、と思いました。
実際やってみる?と聞くと「やりたいやりたい!」と喜んで乗ってくれました。



この記事を書いている時点ではまだ5号の週刊ウォーハンマー限定キャプテンが完成していないのですが、6号のアグレッサーはすでに先週発売され、ちょっと遅れ気味だったりします。
毎日塗っても追いつけんよ、これってなりそうなのですが、たまに塗料だけの回があるので、そこはむしろ時間回復のボーナスステージって気がしてきました。

どっちみちアシェット社からの直接の定期講読の場合は複数号がまとめて届くようになるので、ペース配分が難しそうではあります(笑)。
今年はマジで週刊ウォーハンマーだけ塗る年になりそうで。

それにしてもアグレッサー3体2199円は超絶お買い得ですよね。複数買いしたくなる人の気持ちもわかります。

週刊インペリウム ギャラリー

さて、せっかくなので4号までのペイント成果をここに発表しておきたいと思います。


プライマリス・レフテナント
今回、僕は純粋に週刊ウォーハンマーを楽しむことを目的にしていますので、見本に沿ってウルトラマリーンを選択しました。
まぁ黄色マリーン塗るのに飽きた、という話もあるんですけどね(笑)。
コントラストカラーを使ってなるべく手間をかけずに塗りきる、というのを一つの指標にしています。週刊ペースに付いていく為に少し割り切ってみようかなと。
スペースマリーンのキットは3つアーミー作れるくらいはストックがあるので、1つくらいはサクサク塗ってもいいかな、という気もしてきました。


ロイヤルワーデン
微妙に性能が中途半端で塗らずにいたキャラクターでしたが、週刊ウォーハンマーのネクロン代表選手に抜擢されちゃってましたので、
僕のネクロンアーミーのカラーに合わせて塗ってやりました。普通にカッコイイですね!


ネクロンウォーリアー
銀スプレー吹いて、黒と緑のインクを混ぜてビシャーってやって本体完成です。銀色で塗るとこの上なく簡単だけどカッコイイ。
ネクロンはほんと良いアーミーです。3体というのが中途半端なので、はやく追加支援が来て欲しいですね。


アサルトインターセッサー
このアサルトマリーン、ウルトラマリーンのマークが彫刻されてるヤツだったので、違う色で塗ろうと思ってた人にはウゲって感じだったでしょうね。
こちらもコントラスト中心にペイントしました。コントラスト塗ったらそれだけで陰影が付いてるので、完成まで一気に持っていける感じが最高です。
いわゆるバトルレディークオリティーでどんどん塗っていきたいですね。


スコーペク・デストロイヤー
今やネクロンの白兵戦の主力と言っても過言ではないと思われるスコーペクデストロイヤー。
すでに6体塗ってありましたので、週刊ウォーハンマーで届く分は省略しようかと思ってましたが、やっぱり大好きなモデルなのでまた塗りたくなっちゃって塗りました。
我が家には9体の完成体が居ることになります。スコーペクマシマシ編成もしてみたいですねぇ。(4号は2冊買ったのでまだ3体未塗装もあります)


というわけで、週刊ウォーハンマーの紹介でした。

90号完終の際には凄まじいボリュームの積みが天井まで積み上がっているのか、もしくは美しい帝国軍とネクロン軍がショウケースに勢揃いしているのか。
まだどうなるかわかりませんが(笑)、出来る限り塗り続けていこうと思っています!

僕も、皆さんも、無理せず楽しんでいきましょう。

週刊ウォーハンマーがきっかけでウォーハンマーを始められた方も多いと思うのですが、このホビーを末長く楽しんでもらえたらと思います。
作ったミニチュアは一生物、それがこのホビーの美点だと僕は思っています。焦らずじっくりこつこつ、的に時間をかけて楽しんでくださいませ。

いつか一緒に遊びましょう!

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