野原さんがペイントしたローガル・ドルンの輝き by Rman(R4.2.6)


関西の凄腕ペインター野原さんと言えば、
ウォーハンマー界隈に留まらずミニチュアペイント界隈では、日本のみならず世界的にもその名は知れ渡っていると思います。


少し前まで特殊技能と思われていたNMM(ノンメタリック・メタル)ペイントの手法も最近は多くのペインターが習得され、そのレベルアップは凄まじく、
ちょっともう真似できないな、という世界を見せつけられていますが、
そんな凄まじい技術を誇るペインターの中でも個人的には野原さんの作品は特に胸を打たれることが多く、
(僕の中では勝手に)野原さんは国内ペインターの最高峰でいらっしゃると思っています。

野原さんの作品に強い共感を覚えるのは、野原さんがウォーハンマーの世界観にも非常に精通しておられ、
その世界感を大切にしておられるのが伝わってくるからかもしれません。

何と言っても、野原さんご自身もペイント専科のペインターではなく、古くから我らと同じウォーハンマーゲーマーでもあり、
ウォーハンマーのアーミーを作ってゲームも楽しんでおられる方であるところに、思い入れが強くなってしまうのかもしれません。

こちらは今から16年前に野原さんが広島に遊びに来て下さった時に見せていただいたドワーフのアーミーです。
野原さんのギャラリー(2006年)
この美しい風合いの鎧を見てください。
ペイント法を教えて頂きましたがなかなか出来るものではありません。
古参兵のロングベアード。ミニチュアも古いので味わい深いです。 古いドワーフってほんと可愛いんですよね。
初代プラドワーフ。個性を出すために服の柄が8人とも変えてあるのです! このプラドワーフ。なんか平和な感じ(笑)ですごく気に入りました。 ハンマラーも格好よかったです。

そして、RoRを見て下さっているファンの皆さんはご存じのとおり、僕は野原さんと熱いバトルを演じたこともあります。
こちらのバトルレポートを未読の方がおられましたら、ぜひ見てください。
野原さんの40K版ドワーフ=スカットのアーミーは世界的に見ても超希少かつ間違いなく世界一美しい仕上がりと断言してしまいます!

RoRを存続させる価値の一つにこのバトルレポートの存在がある、とすら僕は思っていたりします(笑)。
レポート名 スペースマリーンVSスカット・インペリアルガード(6th)
作成時期 2012年12月
対戦者 Rman、野原
解説 2000Pのゲームレポートです。
大阪のカリスマ野原さんが自慢のスカットIGを
廣島ミニチュアゲームの会に持って遊びに来てくださいました。
世界的にも類を見ないほどの美麗なスカットIGが戦う姿を見れるのはRoRのバトルレポートだけ!!
大阪での戦い以来、この再戦を制したのは!?

また、野原さんといえば、かつて野原さんのブログやホームページで利用できた可愛らしいウォーハンマーのキャラクターのアイコンを
RoR掲示板用に貸してくださっています。
この掲示板も時代の流れの中で、今は利用停止しているので活かせきれていないので、勿体ない感は半端無いですが、
野原さんのアイコン作品集という意味では残してあることに価値はあると思っています。



そういったことでリアルイベントやRoRを通じてお付き合いのあった野原さんが、近年はあまりにペイント力が天井知らずに爆発しておられるので、
遥か遠い世界の方のように感じるようになっていました。もう我々の下界に住むべき人ではない、的な。

RoRの野原さんの作品を一部ご紹介しますと、僕の気持ちが少しご理解いただけるかと思います。

プライマリス・サージェント 野原さん
プライマリス・キャプテン
スペースマリーンヒーローズ(HJコンテスト受賞作)
スペースマリーン(HJコンテスト受賞作)

もう神かと。野原さんのペイントは一言で言いますとです。

そんな神の業を持つ野原さんがペイント代行サービスをされているのはご存知ですか?




僕も野原さんが代行サービスを始められた当初より存じておりましたが、色んな意味で恐れ多くお願いを出来ずにいました。
「自分で塗れるし、自分で塗りたいし」という理由もありました。今まで何でも自分で塗ってきた!という自負もありました。

しかし、僕が唯一自分では無理だ・・・!ってなったモデルがあります。
それがフォージワールド謹製インペリアルフィスト総主長ローガル・ドルン!なのです!!


当然、塗るつもりで購入しました。そして組み立ててサフも吹きました。自分で塗るつもりだったんですよ!ここまでは!!

しかしそこからが全然筆が進まないのです。ひとつには造形の豪華さ細やかさに怖気付いてしまった、
もうひとつには思い入れが強過ぎる、というのもあるかもしれません。

ご存じの通り、僕は熱狂的なインペリアルフィストのファンであります。

インペリアルフィストの超巨大アーミーを作ってきた僕にとってドルン閣下こそは最も尊き存在であり、
とても気軽に塗れるものではありませんし、今持っている最大限の力を尽くしても塗りきれる気もせず、かといってこれからはペイントが上手くなることは無さそうだ、
となると、もうドルン閣下を自分で塗るのは無理なんでは...となってしまったのでした。

結局、塗りかけのドルン閣下を放置すること数年。

ふと、野原さんならば、ドルン閣下を最高に美しく塗りあげてくださるに違いない・・・と思い立ち、
野原さんにペイント代行を依頼したのでした。
これが2021年10月頃でした。

御快諾頂けてから、ドルン閣下を急ぎフォージワールドに注文し、届いて検品してからすぐに野原さんにお送りしました。
それから2カ月近くの間、野原さんのツイッターにて定期的にドルン閣下のペイント経過が載り、これがもう最高にテンション上がってしまいましたね。
とにかく凄い塗り込み様で、これほどの腕前の方にペイントを依頼できるって、世界中で見てもまさに野原さんだけしかやってないんじゃないかと思うほどです。

年末近くなって、ドルン閣下が完成したとのご連絡と合わせて送ってくださった写真がこちらです。

やばいです。やばいです。これはやばいです。神です。マジで神です。
もうコメントが思いつかなくなるレベルです。


もはや解説は不要でしょう。写真が全てを物語っています。

これほどに美しいドルン閣下を塗りあげていただいて、こんなに凄まじい超作品を受け取る資格が自分にはあるのだろうか、と思わず自問自答してしまいました。

ちなみに届く前に地元の友人はたさんにドルン閣下ご依頼の件をお話したら
「あれほどの作品がこんな田舎の個人宅に収まるとはウォーハンマー界にとって大きな損失になりませんかね?」
と言われグヌヌって感じでした(笑)。

年が明け、ついにドルン閣下、我が家に到着です。

うひゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ちゃべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ



ドルン閣下は40Kの世界では推定死亡扱いなのですが、ここはIFの世界ということで、
ドルン閣下がついに帰還を果たした
、という雰囲気でいかがでしょうか。
我がインペリアルフィストのキャラクター全員でドルン閣下を出迎えました。


いやはや夢ですか、これは。いや、夢にすら見たこと無い絶景ですよ。これはッ!!!!!
野原さんの絵画のようなペイントの前にあっては、僕のインペリアルフィストはもはや引き立て役でしかないのですが、それがまた嬉しい!
あまりにも美しい塗り込み、生で見ると正直もはやよくわからないレベルなのです。スマホのカメラで撮影して見た方がよく分かる感じ。
僕も40歳手前になって肉眼で細かいものを見るのは衰えてきているのかもしれないと実感した次第です。

とにかく生で見ると緻密な筆運びが・・・全く!みえません!グラデに境などない!
金色の質感、鬼気迫る表情、何もかもが凄まじいです。



実はこの瞬間のためにアーミーを作ってきたのだった、というオチがついても納得してしまうかもしれません。
それほどに野原さんのドルン閣下は強い!


僕個人としてはアーミー制作のためのペイントは自分でやりたい、という大前提があります。

今回、このドルン閣下におかれましてはあまりにも美し過ぎるのと、僕のスタンスからしても、ゲームには登場させることなく、
あくまでショウケースにて大切に保管したいと思います。

もちろん、世界最強の塗装見本としても活用できたらと思います。

もしも、ゲームでドルン閣下を登場させたくなったら(30Kの戦場か40Kならグィリマンルール採用で)、塗りかけで放置してしまっている僕のドルン閣下を塗りあげるつもりです。
野原さんのようなペイントは出来ずとも、この作品が近くにあれば良いインスピレーションは頂けると思います。



僕のショウケースにドルン閣下を置いてみました。ヤバい輝きです。ドルン閣下だけ解像度が全く違うので違和感はあるかもしれませんが!笑
子供には指一本触れさせないようにしないと。(最近勝手にミニチュア出して遊ぶので、やつら危ない)



最後になりますが、野原さん、本当に最高の作品を塗ってくださってありがとうございました。
我が家の家宝にしたいと思います。感謝してもしきれません。一生物の宝です。

そしてこの記事をご覧の皆さん、野原さんのような超絶カリスマペインターによるペイント代行、
これ自体、本当にすごい奇跡ではありますので。

最強の見本やお気に入りのキャラクターの最高の作品が欲しい方はぜひとも
野原さんにDMでお問い合わせくださいませ!

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