コンバージョン病 by Rman(H21.6.15)


僕がウォーハンマーを始めたころ、とにかく貪欲に色々挑戦していったものです。そして、「とにかく人と同じことはしたくない!見本と同じ配色で塗って何が面白いんですか!?」などと公然と言っていたものです。今考えたら暴言なんですけどね(笑)。

僕はその後、配色に留まらず、ミニチュア自体も変わったものがいいと思い、当時ですら珍しかったケイオスドワーフやビーストマンを作ったりしました。そして極めつけは「コンバージョンしなきゃ自分らしさにたどり着けない!」という考えに(笑)。
悪名高きケイオスマリーン時代です。
このときは技術よりも勢いでひたすらパテをこね繰りまわし、全てのミニチュアをコンバージョンしていました。今思えば、この時はコンバージョン病にかかっていたのだと思います。

そしてデーモンハンターのコーデックスが発売されて、超格好良いグレイナイトのミニチュアがリリースされた時。
僕はまたしても「グレイナイトを銀色で塗ったらそのまんまじゃねぇか、僕だったら違う色で塗るな〜」などと呟きました。

しかし、ふと思ったのです。僕は誰と競っているのだろう?

たとえ同じアーミーの人がいて、それが配色までも被ったとして何の問題があるのか。自分が塗ったミニチュアは自分の作品なんじゃないの。そんな当たり前なことに、やっと気付いたのです。

思い返せば、ずっと上を目指して、何か人と違うことをやらなきゃいけないと駆り立てられるようにしてミニチュアを作ってきました。

しかし、全力で走りぬけた過去を振り返った時、思ったんです。もっとゆっくりマイペースに楽しんだ方がウォーハンマーという趣味を今後も永く続けていけるんじゃないだろうか。息長く続けて行くには120点目指して玉砕するより、そこそこスタンダードな80点狙いの方がむしろ良いんじゃないか。

悪く言えば内向きになったというか、向上心がなくなったというか(笑)。

ま、勢いが生命線だった僕も、いつしか打算をするようになってしまったのです。数年後に自分のミニチュアを見返した時に、あんまり走りすぎたミニチュアばっかりなのよりは、むしろスタンダードに普通に作っていた方が、再増強しやすいかも。とか(笑)。

今ではコンバージョン病もすっかり癒えました。

最近の僕のアーミーは全体のイメージはスタンダードに仕上げていき、キャラクターとか、ユニットのチャンピオンとかはちょっとコンバージョンをして、その辺がアーミーの特徴になればいいな、という製作方法になってきました。すっかり(笑)。

それでもまたいつか重度のコンバージョン病が再発しないかなぁと心のどこかでは願っている自分がいるのでした。
でも・・・GWからビッツパーツ販売が終了したのでなかなか難しいかもしれませんね〜。