by Rman


GamesWorkshop Ltd
イントロダクション

「サンダーホーク・ガンシップ」
この名を聞いたことの無いスペースマリーン・プレイヤーはいないことでしょう。
サンダーホーク・ガンシップこそは戦乱の銀河においてスペースマリーンが数多の戦場で人類の存亡をかけて戦うために必要不可欠な戦力であり、
その強力な戦闘力のため通常のゲームで登場することは無いものの、コーデックスでも設定は紹介されており、また数々のストーリーで華々しい活躍が語られています。
そして、エキスパンション「アポカリプス」においては(英語版のみですが)サンダーホークそのもののルールも発表されています。
コストは900点と凄まじいだけに、まさにマリーンプレイヤーにとっては究極の一手なのです。

ちなみに皆さんもご存知の通り、サンダーホークはモデル化されています。
手元の資料によると10年以上前(1998年頃)に全世界500個限定販売されており、ホワイトメタル製のサンダーホークが400ポンド(USでは649.99$)とあります。
当時の正確な為替相場はわかりませんが、約80,000円くらいでしょうか。

このメタル製サンダーホークの写真はスペースマリーンの旧版(3版)コーデックスにも載っていたのでご存知の方も多いのではないかと思います。
サンダーホークのサイズを想像してみてください。これがメタル製だと思うとそれだけでゾっとします・・・。

しかし、当然ながら今これを入手することはできません。
そこで出てくるのがフォージワールド。RoRをご覧の皆さんには今更説明するまでもありませんが、GWが作っていないようなマニアックなモデルを販売するメーカーです。
販売されているほぼ全てのモデルが模型製作上級者向けのレジンキットです。
そのフォージワールドのラインナップの中でも目玉商品のひとつがサンダーホーク。マリーンプレイヤーにとってはまさに高嶺の花。憧れの逸品です。
サンダーホークのサイズは想像するだけでも馬鹿みたいにでかいので、お値段も馬鹿みたいな値段です。

395ポンド。ウォーハウンド・タイタンよりも高いんです!昔のメタル製サンダーホークよりかは安いですが・・・。
もう「とりあえず買っとけ」とかいうレベルを超えた金額です。よほどの覚悟がなければ購入すら出来ません。そんなお金があったら1アーミー揃いますからね・・・・。

僕もマリーンを作ってきましたが、さすがにサンダーホークだけは遠い存在のように感じていました。

購入!(2010年8月某日)

でもまぁ、よく考えて見ると円高です。
このサンダーホークが発売された頃はまだまだポンドが高くて(僕の記憶では1ポンド200円超えてたこともありましたから・・・)昔を思えば今は凄くチャンスとも思えてくるのです。
半額とまではいきませんが、発売当時の40%オフって勢いですから、買うなら今なんじゃない?って気もしてたんですよね。

ただ、買ったはいいが作れないっていうんじゃ意味がありません。買っただけじゃ自慢になりませんからね・・・・。

しかし僕は2010年5月にウォーハウンド・タイタンを完成させました。
フォージワールドの巨大モデルを完成させたというのは僕にとっては何よりの自信になり、
「これはもうサンダーホークを作るしか!!!!」と勢いづかせたのは言うまでもありません!!(笑)。
それで、夏のボーナスで購入したのでした。

ただ、作れなかったら恥ずかしいので買ったことは一部の友人以外には秘密にしてましたが・・・。

フォージワールドから届けられた荷物は例によって透明のビニール袋にバッサーっとレジンパーツが詰め込まれているだけというものでした。
これが「買っただけでは自慢にならない」と僕が思う最たる理由です(笑)。せめて美しい化粧箱に収められていれば、棚に飾ることもできますが、
レジンの塊だけを飾るわけにはいきませんからねぇ。

ほんと、フォージのモデルは作ってなんぼです。

ウォーハウンド・タイタンの時と一緒で、アデプタス・メカニカスからの認定証も入っていて一人熱くなりました。僕のキットは世界で1139個目のようです。

それにしてもビックリしたのはパーツの数。そしてキットそのものの不良っぷり(笑)。
平たい表面のでこぼこは当たり前、反ったり歪んだパーツの数々、パテ埋め以外では修正不可能な割れ目や段差、それはもう「唖然」という感じでした。
ウォーハウンドのキットはキレイだっただけに、かなりショックでした。
たぶん、発売から年数もけっこう経ってますし、型が劣化してるんでしょうねぇ・・・・・。

でも395ポンド。

そんなことで諦めることが出来る金額ではありません!(笑)。
でもこのクソみたいなレジンの塊を見ていると値段が倍でも組み立て済のサンダーホークがあったらそっちが欲しい!と心から思いました(笑)。

ただ唯一の救いは膨大なパーツ数にもかかわらずパーツの欠品が全く無かったことですかね。


製作開始(2010年9月より)

白状しますが、実は僕、モデルの組み立ては苦手です。何故かわかりませんが、昔からモデリングに関しては苦手意識が消えません。
あんまりツールも持ってなかったりします。ほとんどの作業を「モデリング・ナイフ」と「100円ショップのニッパー」と「手動ピンバイス」のみでやってきました。
ウォーハウンド・タイタンもそれで作りきったわけですが、サンダーホークはさすがに厳しい戦いになるという予感がしましたので、いっちょ道具も揃えることにしました。

そして購入したのがタミヤの組み立て式電動ドリルと同じく電動リューター。そして1,000円くらいの高級な模型用ニッパー。ほかにも様々な模型用ツールを購入し、やる気満々!
こういう時は形から入るのも悪くないものです!(笑)。

どうでもいい話ですが、これらのツールはネット通販で購入したのですが、購入後しばらしくしてお店から
「もうしわけありませんが、お客様のクレジットカード番号が流出しました」とメールがきました。

ふざけてますね、ほんと・・・。まぁ、直接被害は無かったので良かったんですが(笑)。


組み立ても意外に楽しくて、威力もバッチリのタミヤ製ドリルとリューター。
こんなに良いモノならもっと早く買っておけば良かったと今更思いました(笑)。
針金は近所のお店で購入。こんだけぶっとい針を通せば強度もバッチリでしょう!

とにかくパーツ・クリーニングは時間と体力を消費しました。購入したのは8月末でしたが、それから暇を見つけてはコツコツと完成させるあてもなく、パーツクリーニングをしてました。
そして、9月に広島ミニチュアゲームの会において行われた15000Pアポカリプスの戦いを終え、大満足(笑)。
次にアポカリプス遊ぶのはいつになるんだ!?って状況の中、もうこのサンダーホークを作るタイミングは無いかもしれないなぁと何となく思ってしまいました。

そんな11月のある日。
GWのサイトにおいてブラッドエンジェルの新兵器である「ストームレイブン」の画像がリークされるという事件が起きました。



ストームレイブンはコーデックス内でもイラストがなく、どんな格好良いのが出てくるのかと期待も大きかったのですが、
出てきた写真はサンダーホークの後ろをスパっと切り落としたような何とも寸詰まりのデザイン。僕は正直「うっわぁ〜〜〜〜ダッサー!!!」ともらしてしまいました(笑)。
仲間内ではかなり好評だったので、そこは僕の主観でしか無いわけですが・・・しかも見慣れてくるとけっこう良いんじゃない?とか思えてきたりもしてるんですが、
ともかく!僕はこれを見た瞬間に「ストームレイブンを作るくらいならサンダーホークをつくっちゃるわ!」といきなりやる気に火が付いたのです!

もう、意味がわからないですね。

僕のインペリアルフィストにストームレイブンは入らないので(実は)関係無いことなんですが、なんていうかライバル意識ってやつ?(笑)。
勢いパーツの洗浄を始めたのでした。



パーツ洗浄(2010年11月12日から13日にかけて)

僕はこのパーツ洗浄という工程がもうヒジョーに嫌いです。
いわゆるプラモでも洗う人は洗うようですが、僕は洗ったことはほとんどありません。メタルもですけど・・・。
でも、レジンばっかりは型から外す時の離形剤というのがかなりヤバい感じなので、ちゃんと洗わなくては塗装すらままなりません。
もともと、レジンという素材そのものが塗装しづらいモノだけに、パーツ洗浄は確実に行わねばならないポイントです。

作業開始は11月12日(金曜)の夜から。

今回のサンダーホークだけは僕でもヤバさが分かるくらい表面が油でベッタベタな感じだったので、舐めてもピリリっときました。(ウソです。)
一応、洗剤を入れた水の中に漬けて翌朝からクレンザー(粉)を歯ブラシに付けてガシガシ磨くように洗っていきました。
凄まじい点数のパーツを洗浄するのはそれはもう辛い作業でした。約2時間くらい風呂場にこもってひたすらゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシやってました(笑)。
たぶん、ちゃんと洗えたはずです・・・?


組み立て(11月13日)

そして土曜(仕事はお休み)の昼からいよいよ組み立てを開始しました。
とりあえずパーツを全て並べてみました。

お察しの通り、これは正直、ウゲーってなりました(笑)
ちなみに写真の真ん中下の黄色い丸っこいのがマリーンです。比較するとパーツのデカさがわかるかと思います。
ちなみにこんなクソなほどパーツが多いのに、
組み立て説明書はペラい紙が3枚のみの親切設計。
かなり不安にさせてくれます。
でも、ここまできたら勢いが大事ですよ!
このサンダーホークは内装まで完全再現されています!塗るかよ!みたいな(笑)
運転手は肩パッドが無くて貧弱に見えたので追加装備させました。
運転し辛そうですが・・・・。
日中は天気も良かったので、とりあえず運転席周りだけはドライヤーで強制乾燥させた後に黒サフを吹いて、勢いでペイントしました。
基本ベタ塗り&ウォッシングのみです。どうせ、あんまり見えなくなる部分ですしね・・・・・。
夜には本格的に組み立てを開始しました。とにかくパーツが合わないんですが、
仮組みなどせずに勢い重視で作業を続けました(笑)。
深夜2時頃にはこんな感じでざっくり組みあがりました。
こうやって形になるとめちゃめちゃ感動しますね。うぉ〜でけー!みたいな。
両羽はムクのレジンの塊のため激重です。
というわけで、2・5ミリの針金を通す工作をしました。
14日(日曜日)の朝から細かい部品の組み立てです。
4つのヘビーボルターを組み立てました。これがまた反ってて大変でした。
巨大兵器といえど細部にはコダワリたいものです。
インペリアルフィストのアイコンやピューリティーシールを準備し、
テキトウに張り付けました。
組み立ては以上で完了。
羽はくっつけたら重すぎてペイントに支障が出そうだったので、
ペイントしてからくっつけることにしました。
これだけのパーツが未使用です。
板は内装のパーツで、完成したら100%見えなくなるところなので省きました。
それから主砲のバトルキャノンもターボレーザーのほうを使う関係で省略。
隙間がひどい部分はタミヤのエポキシパテで埋めました。
塗ったらどうせあんまり目立たんだろうな〜って感じでテキトウな感じ。

というわけで日曜日の午前中には組み立てが完了しました。僕もやれば出来るもんだな〜と我ながら嬉しくなりましたね(笑)。


サフ吹き(11月14日)

天は我に味方せり!
とでも叫びたくなるほど、サフ吹きには最高の温度に湿度。我が家の庭も美しく輝いています!
こんな条件が整っている日に組み立てが完了しているとは、皇帝陛下のご意志としか思えません。まだタミヤパテは固まってなかったんですが、まぁ勢いでいきますよ!
熱くも無く、寒くも無く、そして割りにカラっとしてて風もほとんど無い。
こんな日にサフを吹かない趣味人はバチが当たります。
内装をペイントしたコックピット周りや接着剤を使う予定の部分についてはマスキングテープをしっかり貼っておきました。
こんな真面目にマスキングテープ貼ったことはかつてありません!?(笑)
我が家の駐車場でサフ吹き開始。周りを汚さないよう新聞紙を敷き詰めてます。 まずはスカルホワイトのアンダーコートスプレーから。数回に分けて入念に吹きます。
主砲やヘビーボルターなどは黒サフを吹いておきます。
ちなみに白サフより黒サフの方がなんとなく吹き易い気がしませんか?
このアンダーコートがかなり重要なのでとにかくしっかり丁寧に吹きました。
吹き終わり後に昼食を戴き、2時間くらい放置。
そして一気に黄色スプレーを吹き付けます。タミヤのキャメルイエローという色です。
普通はアンダーコートしてから数日間は乾燥させた方がいいんでしょうけどね・・・・。
黄色スプレーも終わり、しばらく放置しているといつのまにか西日が当たってました。
日光を当ててキットの温度が上がりすぎるとヤバイことになるのがレジンなので、
この光景にはかなり焦りました。大丈夫だったんですけどね。
そして黄色スプレーもそこそこ乾いたら、勢いでつや消しスプレーをブブッーと吹きました。
通常は完全乾燥するまで数日間は・・・・・まぁ細かいこと言うのは止めましょう(笑)。
  こんだけのスプレーを使いました。
  もちろん、全部使いきったわけじゃないですけどね。
夕方までにここまで出来ました。思わずニンマリしてしまいましたね〜。
ちなみにサンダーホークを組み立てるまでは
「サンダーホークは組み立てさえ出来れば完成したも同然!」と本気で思ってましたが、いやいやそんなこと全然無いですね・・・・。
むしろ今からが本番ってぐらいにかなりのプレッシャーがありました。


ペイント(11月14日から27日)

ベースカラーの黄色まで吹き終わって、これからいよいよペイントという段階になって、途方も無いサイズに改めてビビってしまいました。
そして、こんなのを完成させることが出来るのか悶々と考え出してしまったのですが、ともかく当たり前のことながら手を動かさないことには完成するものだって完成しません。
とにかくやれるだけやってみようと、開き直りながらペイントを開始しました。
そして、あえて完成までの目標を掲げることにしました。それが11月28日。広島ミニチュアゲームの会のイベント日です。
この日までに完成させることが出来れば、皆にじゃーん!!!ってやれるので、それを楽しみに頑張る事にしました。

平日は毎日寝る前の2時間ばかりコツコツとペイントを進め、休日や祝日などはほぼ1日中ペイントし続けました(笑)。
以下はペイント工程の記録です。

まずはゴールデンイエローをベタ塗りです。これで完全な下地が完成しました。
ちなみにゴールデンイエローのシタデルカラーを1本丸ごと消費しました(笑)。
まずは黄色以外の部分を黒く塗っていきます。この黒ペイントがけっこう大変でした。
アンダーコートが奥まった部分に行き届いてなくて塗料を弾きまくるんですよね・・・。
そして乾いたら金属色をベタベタと塗っていきます。
それからモールド部分を際立たせるためにシェイドも丁寧に入れていきます。


ここからが運命の分かれ道
今まで作ってきたビークルみたいに丁寧にグラデーションを入れてエッジを立たせるペイントをするか、
ざっくりドライブラシでハイライトを入れるか、もしくはシェイドのみで済ますか・・・・・。
サンダーホークはデカい。それだけは間違い無いわけで、デカいモデルにはそのサイズに適したペイント方法があるものです。
しかし、今までのビークルと違う塗り方をして満足のいく作品が作れるのかどうか、約30分ほど長考した後に僕が出した答は・・・・
やっぱり、丁寧にグラデをかけていこう!ってことでした。
この羽だけでライノ1台分くらいの労力がかかりました・・・(笑)
拳のデカールを貼って、完全乾燥させてからつや消しを塗り、
黒にグラデーションをかけて馴染ませました。これにして両羽は完成です。
このペイントステーションを覆い尽くすサイズには笑ってしまいました。 とりあえず裏側のシェイディングからスタートです。
僕は全体にバシャーっとやるのではなく、
モールドに沿ってスミ入れの感覚で入れてます。すごく疲れる面倒な作業ですが、
バシャっとやると黄色が汚くなるんですよね。
本体全体にシェイドを入れました。
とにかく楽しくない作業でしたね(笑)。
羽と同じく、黄色以外の部分をケイオスブラックでベタベタと塗っていきます。 裏側はもう思いっきり濃いケイオスブラックをガンガン勢いで塗りました。
そしてシルバーを塗れる所には塗っていきます。 足もシルバーをベタ塗りです。この入り組んだ部分を塗るのが大変でした。
安いボロの筆をぐしゃぐしゃと押し込みながら無理やり塗りましたね・・・。
シルバーが乾いたらインクウォッシュです。
シタデルの絶版インクを使うのは勿体無かったので(笑)
画材屋で買ってきたホルベイン社のアクリル絵の具用インクを使ってみました。
なかなかいいですよ!
底面にもインペリアルフィストのアイコンデカールを貼ります。
シワが寄ってるように見えますが、デカール軟化剤が乾く前の撮影のためで、
完全に乾いた後はシワは完璧に消えました。その後、上からつや消しを塗りました。
銀色の部分も微妙に塗り分けたりしました。あと底面はシェイドを派手目に入れて、
ハイライトは入れませんでした。
たぶん、完成したら底面を見ることはほとんど無いので・・・(笑)。
ここまで塗って約1週間。
こうして置いてみるともう思わず顔がほころんでくるのが自分でもわかりました(笑)。
もうニヤニヤしっぱなしです(笑)。なんか完成後のビジョンも見えてきましたよ!
フロント部のグラデーションをかけつつ、一番目立つチャプター・アイコンを丁寧にペイントしました。
これはクリムゾンフィスト・コンバージョンキットとして発売されたメタル製のアイコンです。
フロント部を塗ると、ちゃんとグラデをかける道を選んで良かったな〜としみじみと思いました。
黄色に飽きてきたらヘビーボルターの銃身部分を黒く塗ったり。 本体にくっ付けてる小さい羽は無駄にモールドが多くてほんとダルかったです。
ラスキャノン付きなんですが、これがまたメンドイ・・・・(笑)
11月23日勤労感謝の日。紅葉狩りでもしに行きたい気分でしたが、今の僕にはそんな時間はありません!!!
というわけで、部屋から見える我が家の庭の紅葉を楽しみつつ(笑)、ひたすらペイントに打ち込みました。
夜には全体の黄色グラデーションが完成!もう「うぉぉおおお、やったぜぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜」っていう達成感で心は満たされていました。
ランドレイダー3台くらい一気塗りした気分です。(そんなことしたことありませんが・・・)
またも仮置きしてみて、飛び跳ねたいくらい心はワクワクウキウキです!(笑)。もう完成が見えてきた〜って感じで。
しかし、翌日、事件が発生しました。
フロントのヘビーボルターを装着する台が2枚一対で計4つあるはずが、一つ無くなっていたのです。
この日のペイント時間を全て費やして無くなった1枚を探したものの、見つかりません。この数日間で家の中で動いた箇所は全て当たったのですが見つかりません!
モチベーションがどんどん落ちていくのを感じつつ、泣きそうになっていると閃きました。ひょっとして!?
布団をガバっとめくりあげ、布団と壁の隙間にそれは落ちていました!「うわぁぁああああったぁぁあぁぁ〜〜〜〜〜」と思わず安堵の声をあげてしまいました(笑)。
たぶん、寝る間際に服の上にこのパーツが落ちて、そのまま布団に入ってしまったことでこんなところに紛れ込んでしまったんでしょうね。

約3時間のタイムロスですが、これで何とかモチベーションを回復することができました。よかったよかった・・・。
ここで一番面倒な窓を作ることにしました。
窓はフォージの見本ですら省略してたりするので付けるかどうか迷ったんですが、一応、ペラペラの透明板がキットの中には入ってましたので、
マジックペンでテキトウに窓枠を書いて、
テキトーにハサミで切って木工用ボンドで接着していきました。非常に難しい作業で1時間くらいかかりました。
パイロットのマリーンもここでやっとこさペイントしました。
といっても窓を付けるとあんまり見えなくなるので最低限のペイントです。
顔はグラデだけでパワーアーマーはシェイドのみです。
このタイミングで4丁のヘビーボルター関連パーツは全てペイントしました。
無くなったパーツが出てきた後だったので気分的にはすごく楽しかったですね(笑)
そして、フロントにヘビーボルターを装着! うぉぉ〜〜超格好良いじゃん!と自分でも思いました(笑)
ここまでで7割完成です。もうここまできたらイベント日に間に合わせるしかない!と
更に勢いが増してきました。
主砲の大砲ターボレーザーはどうやって塗ろうかな〜とか考える時間すら勿体無いわ!
という勢いでとりあえず銀ベタ塗り。
ミサイルもとりあえず思いつきでペイント! そしてインクウォッシュ!
インクを乾かす間に窓をペイント。グラデーションを丁寧にかけて、
リベットはウォッシングで強調させています。
ミサイルは砲身部分をスカルホワイトでドライブラシしてから羽の裏に装着!
アタッチメントの接着を左右で間違えていることが判明しましたが、
まぁ細かいことは気にしない方向で(笑)。
リアの縦羽もやっとこさ重い腰をあげての黄色グラデーションをかけました。 ここまで来るともうほとんど完成といっていい感じになってきました。
11月25日。待ちに待ったグランツーリスモ5の発売日です(笑)。
PS3ごとまとめて購入したのですが、今はまだサンダーホークを仕上げるのが先!
ってことで開封は完成までお預けです(笑)。
ターボレーザーもテキトーになんとなくペイントしてそれっぽくなりました?
そして、両翼をいよいよ接着しました。
2本の針金を通して黒い瞬間接着剤をドップリ流して圧着!
金曜日の夜、究極のツールが登場です。
それが「くるくる回る食台」。昔使ってた奴を物置から掘り出してきました。
このサイズのモデルを手に持ちながらペイントすることはできませんので、
細かい部分は食台を回しながらペイントしていきます。
さらに左右のハッチなどの下側にある部分はとにかく塗り辛いので、
箱を置いて目線の位置にサンダーホークをもってきます。
これなら何とか筆が届きます。フロント・カナードの下にあるハッチが塗り難いの何の。
今から作る人はこのハッチだけは塗ってから接着されることをお勧めします(笑)
なんとかそれっぽく塗れました。
平成22年11月26日の深夜〜27日にかけて、なんとかとりあえずの完成を迎えることができました。
ちょうど、卵帝さんと長電話をしながらのペイントで「いま、サンダーホークが完成したわ〜」、「おぉ〜やりましたか〜御疲れ様」などと話しながら塗ってました(笑)。
27日の土曜日、朝からいつもの汚し塗装をはじめました。 これも食台をくるくる回しながらペイント。
約2時間でついに、ついに完成しましたッッ!


完成!!(2010年11月27日)

毎日、仕事が終わって、諸々を済ませて寝るまでの2時間ペイントし続け、
そしてこの紅葉真っ盛りの観光シーズンにもわき目もふらず休日はひたすらペイントし続けた2週間。
なんともいえない濃密で充実した2週間でした。

夢にさえ見なかったサンダーホークが今、目の前にあるという喜び。あえて言葉にするなら「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜」って感じ?(笑)
言葉になってないですね・・・。

僕のインペリアルフィスト・アーミーはすでに5000Pをオーバーする規模になりましたが、
まさかサンダーホークをそこに加える日がこんなに早く来るとは実際思ってもいませんでした。

いやぁ、やれば出来るもんですねぇ。というか、こういうデカものは「やるか、やらないか」だけですね(笑)。
もう、ゲームでいるとかいらないとか、そういう理屈抜きに、作ったもん勝ちなんじゃないかと思いました(笑)我ながら。
このサンダーホークを塗り終えた時の達成感は今までで味わったことがないほどの大きなものでした。
もうなんていうか、怖いものは何も無い!って感じです。今の僕ならリーバータイタンだって!・・・・・・いや、やっぱりアレは遠慮しておきます・・・(笑)



箱作り(11月27日)

「サンダーホークを広島会でじゃじゃーんって見せるなら、箱に入れていかんとね」とは電話にて卵帝さんのアドバイス。
そうですよね、確かに僕は絶対「じゃんじゃーん!」をやりたかったので、急遽箱をでっち上げる事にしました。

というより、このサンダーホークは50センチ四方のサイズなので、既存のトランスポーターでは運ぶことが出来ないのでした。
そこで役にたったのがグランツーリスモ5用に買ったWRCオフィシャルシートが入っていた巨大なダンボール箱(笑)。
それと家に貯めてあったダンボールを片っ端から切った貼ったして、約1時間格闘した結果、なんとか箱らしいものができました。
ダンボールとホッチキでガチガチに固めてあります。
強度は十分なはずです。
しかし、いくら車で運ぶからといっても見た目が悪過ぎます。
ゴミ箱みたいです。
というわけで、画用紙を貼っていきました。しかしそれでも何か物足りない感じです。 途中写真は省略しますが、夜にはこんな感じになってました(笑)。
まだ吹きつけた塗料が乾いてなくて、部屋中にシンナー臭が・・・・。
インペリアルフィストの怪しいアーティファクトが収められた箱って感じ。
ピューリティーシールを貼るのが無駄に楽しかったです。
サンダーホークはこんな感じで収まってます。
これでイベント会場まで安全に(?)運べるというものです!


広島ミニチュアゲームの会でお披露目(2010年11月28日)

広島会へ行く際の車の運転は、急アクセル、急ブレーキは絶対禁物の非常に丁寧な運転を心掛けました(笑)。
サンダーホークが壊れたら意味ないですからね。

今回のサンダーホーク製作は僕の中ではトップシークレットで、卵帝さん以外には誰にも言ってなかったので(完成しなかったらダサいという思いもあって笑)、
広島会の皆さんもこのデカい箱を見て目を丸くされました(笑)。
そして・・・・・

じゃんじゃじゃーーーーん!の時!

一同
おおお〜〜〜!マジか〜〜〜〜!と驚いてくださいました。いや〜嬉しかったです(笑)。
皆さんにとっては初めての完成した生サンダーホークとあって、じっくりと見て楽しんでいただけたように思います。自分で言うのもなんですけどね(笑)。
馬鹿な箱を持ってきたワタクシです(笑)。もうニヤニヤしてますね。 サンダーホーク片手にピースサイン。
この写真は外せない!って感じでしょうか(笑)。

そんなわけで、サンダーホーク製作記を終わりたいと思います。
いや〜ほんと、我ながらよく作ったな〜と自分で自分を褒めたいというか、我ながらバカやってるな〜という気もします(笑)。
でも、ほんと、完成させることができて感無量です。
僕はここまできたらインペリアルフィスト第三中隊の完全再現とか、もっともっとマリーンを作りたい!って決意を新たにしました!

皆さんもやる気と根気さえあれば、何だってきっと作れますよ!
アーミー製作、楽しんでいきましょう!

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