by Rman
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イントロダクション 「サンダーホーク・ガンシップ」 この名を聞いたことの無いスペースマリーン・プレイヤーはいないことでしょう。 サンダーホーク・ガンシップこそは戦乱の銀河においてスペースマリーンが数多の戦場で人類の存亡をかけて戦うために必要不可欠な戦力であり、 その強力な戦闘力のため通常のゲームで登場することは無いものの、コーデックスでも設定は紹介されており、また数々のストーリーで華々しい活躍が語られています。 そして、エキスパンション「アポカリプス」においては(英語版のみですが)サンダーホークそのもののルールも発表されています。 コストは900点と凄まじいだけに、まさにマリーンプレイヤーにとっては究極の一手なのです。 ちなみに皆さんもご存知の通り、サンダーホークはモデル化されています。 手元の資料によると10年以上前(1998年頃)に全世界500個限定販売されており、ホワイトメタル製のサンダーホークが400ポンド(USでは649.99$)とあります。 当時の正確な為替相場はわかりませんが、約80,000円くらいでしょうか。 ![]() このメタル製サンダーホークの写真はスペースマリーンの旧版(3版)コーデックスにも載っていたのでご存知の方も多いのではないかと思います。 サンダーホークのサイズを想像してみてください。これがメタル製だと思うとそれだけでゾっとします・・・。 しかし、当然ながら今これを入手することはできません。 そこで出てくるのがフォージワールド。RoRをご覧の皆さんには今更説明するまでもありませんが、GWが作っていないようなマニアックなモデルを販売するメーカーです。 販売されているほぼ全てのモデルが模型製作上級者向けのレジンキットです。 そのフォージワールドのラインナップの中でも目玉商品のひとつがサンダーホーク。マリーンプレイヤーにとってはまさに高嶺の花。憧れの逸品です。 サンダーホークのサイズは想像するだけでも馬鹿みたいにでかいので、お値段も馬鹿みたいな値段です。 395ポンド。ウォーハウンド・タイタンよりも高いんです!昔のメタル製サンダーホークよりかは安いですが・・・。 もう「とりあえず買っとけ」とかいうレベルを超えた金額です。よほどの覚悟がなければ購入すら出来ません。そんなお金があったら1アーミー揃いますからね・・・・。 僕もマリーンを作ってきましたが、さすがにサンダーホークだけは遠い存在のように感じていました。 |
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購入!(2010年8月某日) でもまぁ、よく考えて見ると円高です。 このサンダーホークが発売された頃はまだまだポンドが高くて(僕の記憶では1ポンド200円超えてたこともありましたから・・・)昔を思えば今は凄くチャンスとも思えてくるのです。 半額とまではいきませんが、発売当時の40%オフって勢いですから、買うなら今なんじゃない?って気もしてたんですよね。 ただ、買ったはいいが作れないっていうんじゃ意味がありません。買っただけじゃ自慢になりませんからね・・・・。 しかし僕は2010年5月にウォーハウンド・タイタンを完成させました。 フォージワールドの巨大モデルを完成させたというのは僕にとっては何よりの自信になり、 「これはもうサンダーホークを作るしか!!!!」と勢いづかせたのは言うまでもありません!!(笑)。 それで、夏のボーナスで購入したのでした。 ただ、作れなかったら恥ずかしいので買ったことは一部の友人以外には秘密にしてましたが・・・。
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製作開始(2010年9月より) 白状しますが、実は僕、モデルの組み立ては苦手です。何故かわかりませんが、昔からモデリングに関しては苦手意識が消えません。 あんまりツールも持ってなかったりします。ほとんどの作業を「モデリング・ナイフ」と「100円ショップのニッパー」と「手動ピンバイス」のみでやってきました。 ウォーハウンド・タイタンもそれで作りきったわけですが、サンダーホークはさすがに厳しい戦いになるという予感がしましたので、いっちょ道具も揃えることにしました。 そして購入したのがタミヤの組み立て式電動ドリルと同じく電動リューター。そして1,000円くらいの高級な模型用ニッパー。ほかにも様々な模型用ツールを購入し、やる気満々! こういう時は形から入るのも悪くないものです!(笑)。 どうでもいい話ですが、これらのツールはネット通販で購入したのですが、購入後しばらしくしてお店から 「もうしわけありませんが、お客様のクレジットカード番号が流出しました」とメールがきました。 ふざけてますね、ほんと・・・。まぁ、直接被害は無かったので良かったんですが(笑)。
とにかくパーツ・クリーニングは時間と体力を消費しました。購入したのは8月末でしたが、それから暇を見つけてはコツコツと完成させるあてもなく、パーツクリーニングをしてました。 そして、9月に広島ミニチュアゲームの会において行われた15000Pアポカリプスの戦いを終え、大満足(笑)。 次にアポカリプス遊ぶのはいつになるんだ!?って状況の中、もうこのサンダーホークを作るタイミングは無いかもしれないなぁと何となく思ってしまいました。 そんな11月のある日。 GWのサイトにおいてブラッドエンジェルの新兵器である「ストームレイブン」の画像がリークされるという事件が起きました。 ![]() ストームレイブンはコーデックス内でもイラストがなく、どんな格好良いのが出てくるのかと期待も大きかったのですが、 出てきた写真はサンダーホークの後ろをスパっと切り落としたような何とも寸詰まりのデザイン。僕は正直「うっわぁ〜〜〜〜ダッサー!!!」ともらしてしまいました(笑)。 仲間内ではかなり好評だったので、そこは僕の主観でしか無いわけですが・・・しかも見慣れてくるとけっこう良いんじゃない?とか思えてきたりもしてるんですが、 ともかく!僕はこれを見た瞬間に「ストームレイブンを作るくらいならサンダーホークをつくっちゃるわ!」といきなりやる気に火が付いたのです! もう、意味がわからないですね。 僕のインペリアルフィストにストームレイブンは入らないので(実は)関係無いことなんですが、なんていうかライバル意識ってやつ?(笑)。 勢いパーツの洗浄を始めたのでした。 |
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パーツ洗浄(2010年11月12日から13日にかけて) 僕はこのパーツ洗浄という工程がもうヒジョーに嫌いです。 いわゆるプラモでも洗う人は洗うようですが、僕は洗ったことはほとんどありません。メタルもですけど・・・。 でも、レジンばっかりは型から外す時の離形剤というのがかなりヤバい感じなので、ちゃんと洗わなくては塗装すらままなりません。 もともと、レジンという素材そのものが塗装しづらいモノだけに、パーツ洗浄は確実に行わねばならないポイントです。 作業開始は11月12日(金曜)の夜から。 今回のサンダーホークだけは僕でもヤバさが分かるくらい表面が油でベッタベタな感じだったので、舐めてもピリリっときました。(ウソです。) 一応、洗剤を入れた水の中に漬けて翌朝からクレンザー(粉)を歯ブラシに付けてガシガシ磨くように洗っていきました。 凄まじい点数のパーツを洗浄するのはそれはもう辛い作業でした。約2時間くらい風呂場にこもってひたすらゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシやってました(笑)。 たぶん、ちゃんと洗えたはずです・・・? |
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組み立て(11月13日) そして土曜(仕事はお休み)の昼からいよいよ組み立てを開始しました。 とりあえずパーツを全て並べてみました。
というわけで日曜日の午前中には組み立てが完了しました。僕もやれば出来るもんだな〜と我ながら嬉しくなりましたね(笑)。 |
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サフ吹き(11月14日) 天は我に味方せり! とでも叫びたくなるほど、サフ吹きには最高の温度に湿度。我が家の庭も美しく輝いています! こんな条件が整っている日に組み立てが完了しているとは、皇帝陛下のご意志としか思えません。まだタミヤパテは固まってなかったんですが、まぁ勢いでいきますよ!
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ペイント(11月14日から27日) ベースカラーの黄色まで吹き終わって、これからいよいよペイントという段階になって、途方も無いサイズに改めてビビってしまいました。 そして、こんなのを完成させることが出来るのか悶々と考え出してしまったのですが、ともかく当たり前のことながら手を動かさないことには完成するものだって完成しません。 とにかくやれるだけやってみようと、開き直りながらペイントを開始しました。 そして、あえて完成までの目標を掲げることにしました。それが11月28日。広島ミニチュアゲームの会のイベント日です。 この日までに完成させることが出来れば、皆にじゃーん!!!ってやれるので、それを楽しみに頑張る事にしました。 平日は毎日寝る前の2時間ばかりコツコツとペイントを進め、休日や祝日などはほぼ1日中ペイントし続けました(笑)。 以下はペイント工程の記録です。
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完成!!(2010年11月27日) 毎日、仕事が終わって、諸々を済ませて寝るまでの2時間ペイントし続け、 そしてこの紅葉真っ盛りの観光シーズンにもわき目もふらず休日はひたすらペイントし続けた2週間。 なんともいえない濃密で充実した2週間でした。 夢にさえ見なかったサンダーホークが今、目の前にあるという喜び。あえて言葉にするなら「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜」って感じ?(笑) 言葉になってないですね・・・。 僕のインペリアルフィスト・アーミーはすでに5000Pをオーバーする規模になりましたが、 まさかサンダーホークをそこに加える日がこんなに早く来るとは実際思ってもいませんでした。
もうなんていうか、怖いものは何も無い!って感じです。今の僕ならリーバータイタンだって!・・・・・・いや、やっぱりアレは遠慮しておきます・・・(笑) |
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箱作り(11月27日) 「サンダーホークを広島会でじゃじゃーんって見せるなら、箱に入れていかんとね」とは電話にて卵帝さんのアドバイス。 そうですよね、確かに僕は絶対「じゃんじゃーん!」をやりたかったので、急遽箱をでっち上げる事にしました。 というより、このサンダーホークは50センチ四方のサイズなので、既存のトランスポーターでは運ぶことが出来ないのでした。 そこで役にたったのがグランツーリスモ5用に買ったWRCオフィシャルシートが入っていた巨大なダンボール箱(笑)。 それと家に貯めてあったダンボールを片っ端から切った貼ったして、約1時間格闘した結果、なんとか箱らしいものができました。
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広島ミニチュアゲームの会でお披露目(2010年11月28日) 広島会へ行く際の車の運転は、急アクセル、急ブレーキは絶対禁物の非常に丁寧な運転を心掛けました(笑)。 サンダーホークが壊れたら意味ないですからね。 今回のサンダーホーク製作は僕の中ではトップシークレットで、卵帝さん以外には誰にも言ってなかったので(完成しなかったらダサいという思いもあって笑)、 広島会の皆さんもこのデカい箱を見て目を丸くされました(笑)。 そして・・・・・ じゃんじゃじゃーーーーん!の時! 一同「おおお〜〜〜!マジか〜〜〜〜!」と驚いてくださいました。いや〜嬉しかったです(笑)。 皆さんにとっては初めての完成した生サンダーホークとあって、じっくりと見て楽しんでいただけたように思います。自分で言うのもなんですけどね(笑)。
そんなわけで、サンダーホーク製作記を終わりたいと思います。 いや〜ほんと、我ながらよく作ったな〜と自分で自分を褒めたいというか、我ながらバカやってるな〜という気もします(笑)。 でも、ほんと、完成させることができて感無量です。 僕はここまできたらインペリアルフィスト第三中隊の完全再現とか、もっともっとマリーンを作りたい!って決意を新たにしました! 皆さんもやる気と根気さえあれば、何だってきっと作れますよ! アーミー製作、楽しんでいきましょう! |