レルム・オブ・バトルボード
「墜落したサンダーホーク」編

by Rman
ゲームズワークショップからレルム・オブ・バトルボードが発売されてから早5年が経とうとしています。
発売当初は衝撃を持って迎えられた純正バトルボードでしたが、
今では多くの趣味人が自宅やゲームサークル用に購入し、それぞれのゲーム環境に導入されているようです。

GW公式イベント「スローン・オブ・スカル」においても、さすがというべきバトルボードのオンパレードで、
そのビジュアル的な訴求力の高さは通常のゲームマットと比べるべくもありませんでした。
僕も発売当初に購入し、今もこれぞというゲーム時には自宅でのプレイはもちろん、イベント会場にも持参したりして活用してきまして、
本当に買って良かったと心から思えるアイテムの一つとなっています。

そして、このバトルボードは発売当初より、ゆくゆくは「レルム・オブ・バトル」シリーズとして、様々なエクスパンション・タイルを展開していく、
というアナウンス(というか噂)もあって、楽しみにしていたところ、数年前にフォージワールドから新作タイルが発表されました。
それが「インペリアル・ストロングポイント」というものでした。

丘セクションを入れ替える形で使用できるタイルで、帝国軍の前線基地のような雰囲気溢れる雰囲気はめちゃめちゃ格好良く、
これは買いだな!とか思ってましたが、フォージ製=レジン製=塗装後の塗膜の耐久性を考えるとちょっと心配・・・って感じで手が出せませんでした。

その後、フォージ製ダンジョン「ゾーン・モータリス」を購入し、まぁレジンでも何とかなるか〜という感じになってきましたので、
レルム・オブ・バトル「シティーセクター」も気になりつつ購入のチャンスをうかがっていたところ、衝撃のリリースニュースが飛び込んできました。

それが「ネクロン・トゥーム・シタデル」の発表と次いで「クラッシュド・サンダーホーク」の発表でした。
ネクロンとスペースマリーンの両方を作ってる僕としちゃ、どっちも買うしか!!みたいな感じじゃないですか(笑)。
とりあえず、公開された見本がこの格好良さですよ!!まさにもう買うしか!!ですよね?(笑)
しかもサンダーホーク本体が通常395ポンドもするのに対し、こちらはたったの90ポンド!
クラッシュしているとは言え安すぎるといっても過言ではない価格設定です!
(ほんとか!?)
というわけで、少し早く発売されたネクロンの墳墓要塞も気になりつつ、
生粋のロイヤリストとしてはまずはサンダーホークを買おうと決意しました。発売日は2013年5月3日。
発売日から数日後、でっかい箱がバーンっと届きました。これだけ別送扱いです。
分かっちゃいましたが、やはり60センチ四方のボードです。デカイ・・・。
箱を開けるのが少し怖い気もします。
意を決して箱を開けて見ると、緩衝材も伝票も何も無く、ただ壊れたサンダーホークが地面に突き刺さってました(笑)。
黒いレジンはゾーン・モータリスと同じなので想定どおりでしたが、え?まじで、一発成型!?という方面で驚きを隠せませんでした。
フォージの技術力恐るべし。これが一発で抜けるなら、レルム・オブ・バトルボードのシリーズは今後もどんなのが出てくるか楽しみでなりませんね。

で、まぁ、でかいです。
誰がこんなの塗ってくれるんやろうって、他人事のように思いつつ(笑)、もちろん僕自身で塗るしかありません。
週末に少し時間が出来ましたので、製品の状態をチェックしたところ特に問題はなく、むしろ完璧に抜けていて最高にファインキャストでした。
そればかりでなく、無駄なバリなども一切無いので、手を加える箇所が全くありませんでした。これは凄い!テンションもあがります。

すぐにでも塗ってしまいたいものですが、
レジン製品なので離型剤の除去と洗浄は必須作業です。
そこで登場するのが「激泡キッチンクリーナー」です。これは歓喜天の城の圭さんが見い出した便利ツールで、
フォージ製品の強固な離型剤も除去可能と言われている便利アイテムです。
フォージのレジンといえば、研磨剤含む固形洗剤をブラシでごしごしやって無理やり落とすイメージが強かったので、
スプレーするだけとは何とも便利なアイテムです。
全体を泡だらけにした後に、圭さんから
「長時間クリーナーで表面を浸すためにキッチンペーパーを全体に敷き詰めて、さらに上から泡クリーナーを吹き付けて乾かないように6〜7時間くらい放置がオススメ」
というアドバイスを頂きましたので、この状態でしばらく放置しました。
しかしながら、2時間も待つと辛抱たまらずウズウズしてきちゃったので(笑)、一回水で洗ってみたところ、まだテカテカする部分が見えたので、
やむをえずいつも通りの研磨材入り洗剤でガシガシと全体を洗いました(笑)。

これで、ひとまず安心です(笑)。
ちょうど天気も良くなって来たので、ベランダで扇風機をあてながら急速乾燥させました。
乾燥時間は約1時間。
乾燥させる間に買ってきたのが、このプライマー。これも圭さんから教えてもらったアイテムで、かなりの強度を誇る下地を作れると言うものです。
シタデルの黒サフが最強感漂うウォーハンマー界ですが、確かに模型以外で使えるという用途性の広さから言っても、なかなかタフそうなプライマーではあります。

乾燥したてのボードに数回にわけてたっぷり吹き付けました。1時間くらい扇風機をあてて乾かしました。
下地が吹けたらその上からシタデルの黒サフを全体に吹きつけ、サンダーホーク部分にはざっくり白サフ、
その上から黄色のスプレーを吹きまして、こんな感じになりました。ここまでほぼ間髪入れずにやりました。
ほんとは、しっかり乾燥時間をおいたほうが良いはずなので、真似しないようにしてくださいね(笑)。

しかし、テレインと思うと何ていうんでしょうかね〜お気軽にやれるのがほんとに楽しいです。
数年前にサンダーホーク・ガンシップを作ったときとのプレッシャーとは比べるまでもありません。
そして、レルム・オブ・バトルボードを買った時に一緒に購入したペイントパックの地面の塗料を再び使って地面をベッタリ塗りました。
例の情景ボード専用ペイントパック、当時はこんなのわざわざ買わなくても良かったんじゃ?とか思ってましたが、
塗料の量もたっぷりで未だに使えてることを考えると、けっこうお得なセットだったな〜と思います。
地面の色は統一しておかないと、追加ボードを既存ボードと一緒に並べた時に違和感でますものね〜。

ここまでやってから数時間放置して乾かし、深夜にかけてペイントを再開し、一夜でほぼ完成させました。
翌日の朝にサクサクっと筆を加え、草(フロック)をボンドで張り付けて完成させました。

ほんとに、あっさりと完成しちゃいましたね(笑)

ではでは、以下より完成品の発表です!

と、その前に・・・。
在りし日のサンダーホークの雄姿をとくと見よ!!!
これぞ我がチャプターの誇り。
あぁーーー!!
撃墜されるサンダーホークっ!!

そ、そして!!
じゃーん!!!(笑)
墜落したサンダーホーク、完成です!!
この見事なまでの墜落っぷり。実に素晴らしい造形です。キットのサンダーホークが元になっているのは間違いないでしょうが、
破壊された箇所から見える内部構造の作り込みは非常に凝っていて、実に見応えがあります。
4版スタートセット「マークラーグの攻防」にも破壊された戦闘機の情景モデルが含まれていましたが、
このサンダーホークにはあきらかにより高度な造形がダメージ処理が施され、ボード全体から発せられる緊迫感、迫力は半端ではありません。
中隊長どの!
消息を絶ったサンダーホークを発見しました!
 周囲への警戒を怠るな!
   ・・・よし、調査を開始せよ!!
ってな感じで並べてみました。並べて見るとサンダーホーク・ガンシップの大きさがより実感できるでしょうか?
こうして並べてみますと、アーミーズオンパレードまではいかなくとも、アーミーを棚から出して、並べて飾っておきたくなる気もしてきますね〜。
すごくドラマチックな空間が60センチの世界の中で広がりそうです。

また、もちろんですがゲームで使ったら最高に熱いシチュエーションですよね。
墜落した直後か、墜落後数年が経過しているのか、このボード1枚から沢山のバトルストーリーが湧きあがってきます。
戦う者の想像力を掻き立てる力がこの迫力のボードにはあると思います。
接写にも耐えられるクオリティーの高い造形です。っていうかサンダーホークはキットそのままのデティールにダメージが加えられている感じなので、
非常に精巧な作りになっています。ほんとに一発成型とは信じられないです。

これを塗ってから思いましたが、サンダーホークって大雑把にウォッシュ&ドライブラシ塗装でもかなりイケてたんじゃないかって思います(笑)。
そういう意味では、サンダーホークのお試しペイント用としても、このボードは有用ですよ?
ってサンダーホークの試し塗りなんて、そんなシチュエーションはなかなか無さそうですね(笑)。
制作完了したらゲームや撮影で使う時以外はどっかに保管しとかなきゃいけないわけですが、なんせカサ張るので、
最初に送られてきた箱を有効活用するしかありません。これにいれておけば、とりあえず押し入れに突っこんでおけますかね(笑)。

いやぁ、はやくゲームで使いたいものです。
お家ハンマー専用アイテムになりそうですが、最高にドラマチックなバトルが、この墜落したサンダーホークの周囲で必ずや勃発することでしょう!

マリーン野郎はもちろん、反帝国アーミーの方にとっても等しく使えるボードだと思います。
何と言ってもミニチュアの撮影の背景としては持ってこいですし、バトルボードの追加タイルとしても本当にオススメです!
僕のレルム・オブ・バトルボードみたいに緑溢れるファンタジー色なボードでも、これを置いたら即4万年後の世界に変貌です。

というわけで、レポートを終了します。
レルム・オブ・バトルボード「墜落したサンダーホーク」の魅力が皆さんにも伝われば幸いです!

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