アゴナイザー by 卵帝
卵帝のコメント
初めて見ると、「コレは何じゃい!」と思ってしまうようなメタルですが、一応タイタンの幼獣です。
子供のタイタンをスコーネ帝国の調教師達が徹底的に痛めつけることにより、子供タイタンの発する苦しみに満ちた泣き声を周囲に響かせて、
敵ウォービーストを弱らせたり、ウォージャックのシステムなどにも影響を及ぼすことができます。
まさに、スコーネ帝国のヤバさが垣間見える非人(ビースト)道的兵器って感じですね(笑)。

アーミーブックのイラストもかなりエグい感じで、原型師もそれをノリノリで(笑)再現しているため、かなりタフな感じの造形になってます。
実際、空想のモンスターとは言え動物の子供を痛めつけるのはどうなのか?みたいな感じでちょっと問題にもなったっぽいですが・・・
まぁ、今でも普通に売ってますけど(笑)。

痩せ細ってカサカサしてる感じの造形でしたから、通常の重ね塗りと弱ーい力のドライブラシなどを組み合わせてペイントしました。
肌が変色してる部分はバールレッドを薄めて様子を見ながら少しずつ染めていきました。
血が滲んでる部分は、レッドインク+少々のブラックインクを使用してあります。
汚し塗装とかもそうなのですが、あんまりノリノリで血がベシャ!ドバッ!みたいな感じにならないように自分を抑えつつペイントしました。

まぁ、あんまり活躍させるのは可哀想なのですが、ゲームでの活躍も期待したいところですね〜・・・

Rmanのコメント
こいつはある意味でかなり強烈なやつですね〜。あまりにも哀れ過ぎて正視に絶えないというか・・・。
設定を聞くとさらに悲しみが強調されてきますねぇ。ほんと、子供の教育上よろしくないというか(笑)、
奴隷設定好きなGWでもちょっと出てこない露骨な表現がインパクト大です。
でも、PPゲームもすでにミニチュアゲーム界の超メジャー所になってるので、ホードの新版が出たらこういうキワドイやつは消えてそうです(笑)。

それはそれとして、痛々しい皮膚の破れなど執拗なまでの傷を負っているのをペイントでさらに強調していて、何とも言えない負のオーラが漂ってますね。
普通、モンスターで体の傷なんかがあっても、勢いとかが強調される程度なのに、このアゴナイザーはひたすらに悲しいのはなぜでしょうか。
やはり表情の哀れ感から、傷が痛々しく見えてしまうのでしょうね〜。
ドライブラシを巧みに活用したこの皮膚のひび割れ感なんかから、やはり「象」を連想してしまいます。
そして、子供の象が密猟者にやられているシーンを想像して胸が痛くなってしまうほどです。

皮膚のカサカサ感と口の中のウェット感、哀切を訴える瞳など、質感がそれぞれ見事に表現されていて小粒ながらとても良い仕事をされていると思いました。
サイズ的にも小ぶりで丁度塗り易い感じがいいですよね〜、とはいえ、やはり悪趣味だとは思いますが(笑)