ムッチーさんのコメント
「皆様、作業は進んでおりますでしょうか…?」
穏やかな口調とは裏腹に戦慄するような冷たい声が広間に響き、技術者達の作業する音がピタリと止んだ。
彼の名は塗装教戒官(ペインテロゲイター・チャプレイン)ブレンディウス。
ダークエンジェルはその根源に抱える性質上、過去の歴史を具体的には同胞に教えず
寓話、暗喩などで伝えて行き、執行会に認められ位階を上がる毎に僅かずつ真実を知らされていくのだが、
その為には事実を知る上位位階の者が取捨選択、抽象化して
寓話、宗教画を修復、作成せねばならない。
その特殊な聖務を一手に担っているのがブレンディウスだ。
彼はダークエンジェルの先達の精神性を残し、巧みに事実を隠して作品を時に直し時に生み出す。
そうした教えはスカウト、新兵に沁み込んで行き、戦団の礎となるのだ。
一方彼はチャプレインとして戦場にも降り立つ。
両手に携えた筆は鈍器となり、振るう度に敵を屠り戦場に血生臭い光景を描き出す。
その時は彼自身がダークエンジェルの武勲を伝える一幅の絵画となるのだ。
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などとそれらしいフレーバーを考えてみましたが後付けです(笑)
そもそもはRoRでのペイント講座に向けて
「バボ・フェット卿のような教官アバターキャラが厳しく語った方が良いのだろうか」
と思いフラリと思いついたのが「塗装をしないと厳しい指導を与えるチャプレイン」である
ブレンディウスと言うキャラが予想以上にウケたのがキッカケでした。
そしてある日ゴールデンディーモン作品を考えていた所
オープン部門に出たら面白いんじゃないかと思うと
次々とコンバージョンのアイディアが沸いてきて作成を決意しました。
過度な厳しさからのイメージからアスモダイを軸にブレンディング用の二刀流筆、腰のカラー瓶に
バックパックのシタデルスプレーガン、レティニューが持つパレットを意識した聖遺物の楯、
打倒ゴールディーモンの崩れたディーモン像などペインター要素を膨らませていきました。
背中には廣島ミニチュアゲームの会でもおなじみペイントオアダイ、
楯にはペイントとインテロゲイト(尋問)と言う威圧的な文言が並びます。
キットの改造自体はほぼパーツの組み合わせのキットバッシュで出来ています。
ペイントとしては塗装を主とするキャラなので本来黒の装甲も
特殊コーティングされてる豪華仕様と言うイメージで黒からターコイズに変化するカラーリングで
一方ローブやバナーは逆に奇をてらわず自分の塗り方で丁寧に。
筆は懐かしく旧カラーの青と旧々カラーの赤と小粋にしてみました。
レギュレーションの変化に戸惑ったものの、熱意を失わない内にゴールデンディーモンに臨みました。
受賞は逃したものの作らずには居られないミニチュアだったので満足です。
筆が色違いなので「違う武器です!」と言い張ってアスモダイとして使えない事もないですし、
いずれRoRのコラムで使って元を取りたいと思います(笑)
と言う訳で引継ぎ記事に出た事もあり管理人代理就任一発目に更新させていただきましたw
2013.11.22
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