ケイオス・ウォーシュライン by 湊
湊さんのコメン
北方人達が〈禍つ神々〉から様々な力を授かるべく〈禍つ神々〉へ供物を捧げる移動式戦闘祭壇、ケイオス・ウォーシュラインです。
制作を始めたのは去年。ペイントのモチベーションがあまり上がらず、ほぼアンダーコート状態で放置してあったのですが、
タムさんのお作りになった素晴らしいウォーシュラインに触発され制作を再開。今年の2月頃に完成させました。
当初、アーミーブックに載っているようにケイオススティード達にウォーシュラインを引っ張ってもらおうと思ったのですがなかなか上手くいかず、
悩んだ末にウォーシュラインの【移】が8であることを思い出し、同じ【移】が8であるケイオス・ウォーリアー達に引っ張って貰う事にしました。

肝心のウォーシュラインに載せる聖遺物についても非常に悩みました。最終的に素材として使ったコープス・カートにあった大量の死体の山にスポーンを作る過程で余ったパーツを組み合わせ、グレーターディーモンの成れの果てをこの祭壇に捧げる聖遺物としました。グレーターディーモンが、自分の力を取り戻す為に捧げられた生け贄を吸収して体を再生させている過程を表すため、死体の山の一部をGLOSS VARNISHやBAAL REDを使って生々しく表現しています。

我がケイオス軍総大将たるイーサンが、冒険の途中でかつてグレーターディーモンであった残骸を発見。その成れの果てを粗末なカートに押し込んでウォーシュラインにしたという設定です。このグレーターディーモンは〈死の島の戦い〉に参戦したグレーターディーモンの一人で、無残な姿になってもなおティーンチ神から当時と変わらぬ恩寵を受けています。その恩寵はグレーターディーモンを通じてイーサンらにも与えられます。グレーターディーモンが本来の力を取り戻せば取り戻すほど恩寵はより強力なものとなるのでイーサンは非常に満足していますが、自分への冒涜の報いとして完全復活を遂げる際、イーサンを最後の供物にしようとグレーターディーモンが密かに企んでいる事を彼はまだ知りません・・・

Rmanのコメン
湊さんの考えられた説得力溢れる新解釈によりデザインされたケイオスウォーシュライン!
ケイオスの神々に供物を捧げるというのが大筋のテーマになる中で、グレーターディーモンという要素を盛り込みつつ、
見た目の雰囲気はウォーシュラインに期待されている雰囲気を保ちながら、湊さんだけのオリジナリティー溢れる作品に仕上がっていると思います。
とにかく、傷ついたグレーターディーモンが中心に据えられているのが熱いですね〜。Gディーモンが力を取り戻せば取り戻すほどケイオスのパワーが強く発揮され、
最後に復活を遂げる際に恐怖の展開が待っている・・・・何ともドラマチックなモデルです。

引っ張ってるのがケイオスウォーリアーというのもカッコイイですし、彼らがきちんと引いているのが分かるようにモデリングされているのも芸が細かいですね〜。
またケイオスの気に当たり過ぎたのかミューテーションが進んでいるのかな?と想像力をかきたててくれますね〜。
そして中心に据えられたグレーターディーモンも生々しいペイントも相まって恐ろしい雰囲気が存分に伝わってきます。

それにしても、ウォーシュラインの正規モデルが発売されていないことで、こういった熱い作品が生まれてくるという流れは、
ケイオス神の恩寵ゆえか、あるいはGWが趣味人の創造力を試すために意図的に販売していないような気がしてなりません(笑)。

ところで、コンバージョンモデルというヤツは組んだ時の勢いのままペイントまでやってしまわないと、間をあけるとなかなか完成しなくなりがちですよね。
ほんと、これほどオリジナル要素を盛り込んだ面白い作品が完成して本当に良かったです!