“召喚師”サマンスレイヴ by 湊
湊さんのコメン
ストーム・オブ・マジック向けに制作した私の新たなる相棒、ソーサラーロードの“召喚師”サマンスレイヴです。
ケイオスのソーサラーはソーサラーでありながら接近戦でも十分戦えるので、
前戦に切り込んでいく魔法も使える戦士をイメージして制作しています。
ソーサラーであることを表すため、背中のマントにケイオスの紋様を描きました。彼の持つ装身具が杖でなく大鎌なのは、
彼が得意とする魔法が〈死の魔法体系〉であると同時にこの鎌で時空や空間を切り裂き、様々なモンスターを召喚するためです。
制作に使った主な素材は、二刀流のエグザルテッドヒーローとデモニックマウントに騎乗したナーグルロード、そしてファミリア。
ファミリアの持っている巻き物は、ストーム・オブ・マジックで使われる“束縛の巻き物”をイメージしています。

サマンスレイヴの設定は、とあるディーモンプリンスの策略に遭い紫水晶の学府を追放された元紫水晶の魔術師で、
そのディーモンプリンスに復讐を果たすべく自ら進んで魔道へ入り、様々な魔物を喚び出す召喚術を身につけたというものです。
燃え尽きぬ灼熱の復讐心を糧に血の滲む研鑽を重ね、ついにサマンスレイヴは轟々と〈魔力の風〉が吹き荒れる中でさえ己を見失わず、
冷静に魔力を支配し、ディーモンプリンスをもしのぐ強力な魔物を自分の手足のように操る事が出来るようになりましたが、
実は彼に召喚術を身に付けさせる事こそが彼の復讐相手たるディーモンプリンスの、
ひいてはそのディーモンプリンスの主たる暗黒神の仄暗き計画であった事に彼は気付いていません。

仮面を被っていて表情は伺えませんが非常に義理堅い性格で、未熟であった当時、魔物の支配に失敗した自分を救ってくれたイーサンに忠誠を誓っており、
また療養中に自分の世話をしてくれた部族の人々に、自分の持つ様々な知識を分け与えています。
マローダーの大部隊にいる熊を支配下に置いている男も、彼の教え子の一人です。


Rmanのコメン
モデル的にも設定的にも、これほど個性的なキャラクターはオールドワールド広しといえど中々お目にかかれないでしょう!
ソーサラーと言うとローブを着て、いかにも魔法使いという印象が強いですが、接近戦もこなせるケイオスソーサラーだけに、
まさに「魔法戦士」といった佇まいで、がっつり鎧を着こんでいるあたりも含めて非常にケイオスらしいソーサラーだと思います。
ナーグルロードのパーツを使われながらも不浄感はむしろ全く感じられず、表情を見せないことでダークかつ謎めいた雰囲気を感じさせてくれます。
大鎌を肩にかついで、彼方を指差すポーズも実にカッコイイですし、
その大鎌に「元紫水晶の魔術師だった」という過去が暗示されているあたりが、非常に奥深いですね〜。

ソーサラーロードと言うと、凄まじくパワフルなキャラクターなわけですが、このサマンスレイヴは配色もシックに抑えてあって、
派手過ぎないのも実はキャラクターの背景にぴったりで、設定を知ることでより魅力的に感じられるキャラクターだと思いました。
色味が全体に落ち着いているところからも、並の理性を失っているような凶悪なケイオス人とは違って、あ
くまで目的意識を持って魔道を利用しようとしている知的な雰囲気が感じられます。
ケイオスというと、とかく悪一辺倒なイメージが非常に強かった僕ですが、湊さんの考えられた設定は目から鱗でした。
その上で「実はケイオス神の手の中で踊らされていただけだった・・・」というあたりも、実にウォーハンマーっぽい悲壮感が感じられて素晴らしいですね。
僕はキャラクターを作る時に名前ぐらいは頑張って考えるのですが、
これほどに深い設定を作りこんだことはかつて一度もありませんでしたので、とても感銘を受けました。
ここまで掘り下げたらゲームの中でもよりドラマチックな活躍が期待できそうですね〜。
このサマンスレイヴが巨大な鎌で時空を切り裂き、そこから巨大なキメラが絶叫しながら出現してくる様が目の前に浮かんでくるようです!

そして、束縛の巻物持ちとして、このファミリアを使われたのはナイスアイデアでしたね!
僕もこのモデルが大好きなので、ストームオブマジックを遊ぶことになって、ソーサラーを作ることになればパクら・・いや参考にさせていただきます(笑)。

彼がケイオス神に抗いつつ、かのデーモンプリンスに復讐を果せるのか、
そしてその復讐の後、彼を待ち受ける運命やいかに!(まさかデーモンプリンスへの転生!?)

“召喚師”サマンスレイヴのこれからの活躍に目が放せません!またいつか彼の物語を聞かせてくださいね。