DAEMON LORD-Scabeiathrax the Bloated by まるま
まるまさんのコメント
ごぞんじ、Forge Worldから発売されている、巨大グレートアンクリーンワンです!

世にナーグルのモデルは数あれど、これは間違いなく最高傑作のうち1つ!
――と言い切れるほど、出来の良いモデルです。
つねづね欲しいと思っていたところ、独酌さんにゆずっていただく機会がありまして、ついに手に入れることができました。
組み立て・ベースのチョイス・刀身のサビ加工・サフ〜下塗りくらいまでは、独酌さんがやって下さった状態で受け取っています。
ですから、合作的な側面もあって、ますます思い出深い一品となりました。
ペイントについては、ほぼ全体に筆を加え、自分のカラーで仕上げたと言える段階まで塗り重ねています。

塗りは、海外の超人的な作例なども参考にしつつ、自分にできる範囲でがんばってみました。
本当はシワ1つイボ1つまで塗り込むこともできそうですが、根気と自分の実力の範囲では、今はこれが限界!
いつかもっと腕を上げたら、さらに加筆などもしてみたいです。

ナーグルのカラーリングは、やり過ぎるとカラフルになってしまいがちですが、できるだけ病変を思わせるパレットで色数を増やしました。
左肩の病変部の炎症が、グロくてお気に入りです。
グレートアンクリーンワンのベースカラーは、緑や灰白色が多めかと思います。
でも、自分は中学生時代に初めて見たグレートアンクリーンワンの写真が黄土色ベースで
「なんだこの、歩くウ◯コみたいなの…超かっこいい!!!」と思ったトラウマがあるので、できるだけ黄土色ベースにしてみました。

気に入った出来なので、40kはもちろん、FBでもディーモンのジェネラルとして使ってみたり、TRPGにも活用してみたりしたいです!


Rmanのコメント

もう、なんというか、あらゆる意味で「げぇぇぇぇぇ」な感じの、まるまさんのデーモンロードです。
複雑な色味が絡み合った見事なまでの気持ち悪さ、質感の表現まで追求した凄まじいペイントにより、
まさしくこのデーモンロードは生きているかのような迫力、言うなれば「負のオーラ」を身にまとっていると思います。
RoRの読者の皆さんには言うまでもありませんが、
「げぇぇ」は僕の中で最高級の感嘆詞であり、「気持ち悪い」はナーグル的褒め言葉です(笑)。
ここまで言うと失礼にあたるかもしれませんが、素手で触るのを理性ではなく本能が拒否してしまいそうな(笑)、まさに疫病の王たる貫禄を感じさせます。

このデーモンロードを製作される方はそもそも並のナーグル信者ではないので、
皆さん想い入れたっぷりにペイントされているようですが、まさにこのデーモンロードもまるまさんが力を出し尽くされたというだけに、凄まじい完成度だと思います。

このまるまさんのデーモンロードは非常にリアリティーのある色味が不気味です。
トラウマであった歩くアレ的物体のイメージを昇華され、この得も言われぬおぞましい肌の色をペイントされたのですね。
技術的にも、どうやってここまで複雑な色にするのかは想像がつきませんし、
複雑な色が重なりあいながらも決して汚いものではなく、言うなれば「病気色」とでもいうべき色であり、全体としてはしっかりしたまとまりを感じます。

肌のペイントだけでなく、数え切れないほどの穴や破れから覗く臓物やただれ、疱瘡の生々しいペイントはリアルを通り越して超自然的な気持ちの悪さです。
ナーグル信者ではない多くの趣味人にとってこれは正視するのも辛くなるほどではないでしょうか(笑)。
僕はホラー映画とか大好きなので、この手の臓物ビシャーってのには慣れているつもりではありましたが、こればっかりは文字通り「げぇぇぇ」ってなりました(笑)。

このデーモンロードはフォージワールドの大作だけあって、細部に至るまで異常に作りこまれているのがまるまさんのペイントにより、さらに際立ってよく分かりました。
ぶ厚い皮膚の質感、爪の1枚1枚、醜悪な笑みを浮かべる顔など、見所満載ですねぇ。
巨大なソードのサビ具合もこれ以上は無いというくらいにサビあがってます。
このサビ方がまたオウガの武器とかで有りがちな淡いサビ加減ではなく、重々しく明らかに不浄なものを感じてしまうのです。そしてその剣にからみつく舌の気味悪さ。
この剣で切られたらどんなに頑健な奴でもたちまち死に至るでしょうねぇ。しかも苦しみながら・・・。

普通のグレートアンクリーワンも素晴らしいミニチュアですが、このデーモンロードのクオリティーの前ではさすがにモデルとしての古さも感じてしまいそうですね〜。
(普通の)グレートアンクリーワンは不浄物としてのパワフルさを感じさせてくれますが、
このデーモンロードは恐ろしげな「にやけ顔」の不気味さとまるまさんの凄まじいペイントが相まって、
5分以上写真を見続けるとナーグル神に呪われたような気分にすらなります(笑)。

いやはや本当に凄い作品です。
まさに、まるまさんの長大なウォーハンマー歴を代表する超大作となりましたね!
これからこの不浄の王は、まるまさんが繰り広げる様々なワールドでキーキャラクターとして登場してきそうですね。
まことに恐ろしく楽しみな限りです!(笑)