ライノ by けんぢ
けんぢさんのコメント
ついに我が戦団にもビークルが完成しました。
色々作りたいビークルはありますが、まずはスペースマリーンの基本と思われるライノを選択しました。
製品を購入して、箱を開けてまずランナーのシンプルすぎる構成にびっくりしました。
でも組立てみて、シンプルながらデザインとプラの成型の都合をうまく落とし込んであり、
内装を完成させて、外装を組立ていく工程に久しぶりにプラモの組立の楽しさを味わった気がします。

このライノの購入の際にスペースマリーンのコデックスを購入し、色々背景設定を読みましたが、
このコーデックスが読み物として面白くて色々な戦団があることがわかりました。

どの戦団にするか非常に悩みましたが、前回のタクティカル・スカッドの投稿の際にムッチーさんに教えてもらった『サン・オブ・オラール』に決定しました。
サンオブオラールはウルトラマリーンの後継戦団なので基本的なデザインはコデックスにあるウルトラマリーンのライノのデザインを参考にしました。

塗装では今回はエアブラシをメインに進めていくことにしました。
まず、サフを吹いたあとに黒を影になる箇所に吹いていき、それからシタデルカラーの赤でグラデーションをかけていきました。
グラデーションの仕方は戦車模型では流行になりつつある、カラーモジュレーション塗装をやってみました。
これはパネル毎に強めのグラデーションをかけていく方法ですが、けっこう上手くいったんじゃないかな?って思ってます。


仕上げのウェザリングですがこれも戦車模型でやってるウェザリングをやってやろうと思いましたが、
我がアーミーのテーマカラーである赤のボディには錆色はまったく映えないことに気づきました!
そこでふと考えたんですが、ウェザリングの種類をざっと考えてみると、傷、錆、雨ダレ、土汚れ等がありますが、
そもそも何百年も最前線で使用されてる遠未来の戦闘車両が錆びて劣化するなんてことがあるんだろうか、、、と思うことにして錆びによるウェザリングはやめました。
またコデックスのイラストの中で僕が印象に残ってるイラストは一心不乱になって機体を整備している人物です。
きっと彼らにはライノを始め、戦団の機体はただの戦闘車両では無く、神仏像のような聖遺物とし手入れをしているでしょうから、
機体の傷は執念で補修するだろうし、雨だれのような汚れなんか絶対に残さないと思いますので今回はウェザリングは最小限にすることにしました。
(アーミーを作るから時間も短縮したいですからねっ!!)
…ただ、戦闘期間が長期になれば機体表面を手入れする余裕も無くなり、少しの傷や雨ダレならそのままになるかもしれませんし、
何百年も使用されてる本体とは別にもしかして機体の中で交換可能な箇所は錆びによる劣化もありえるかもしれないですが、、、
なによりかっこいいウェザリングされたライノの作品もいっぱいありますしね!
ウェザリングはまた次回の課題にしたいと思います。

そんなわけで今回も色々悩みながら楽しく製作できました。
前回のタクティカルスカッドを最前線に輸送できるライノが完成できてよかったです。 これからも楽しくアーミーの増強をしていきたいと思います。

〜ムッチー注〜
製作工程を別途頂いたので併載させていただきます。
1:まずは内装の組立・塗装をしました。 内装の色は無難に白で塗って、計器類はRoRの作例を参考に塗ってみました。
内装の組立完了です。 結構いい雰囲気じゃないの〜?!ってウットリしちゃいました。 でもちょっとシンプルすぎたかも知れません。
天窓は後の外装の塗装のため、マスキングしておきます。



2:内装の組立後、いよいよ外装の組立に取り掛かります。
特に書くこともありませんが、とりあえず全体にペーパーかけして
面出しをしっかりさせました。
リベットのようなモールドを避けてのペーパーかけはめんどくさかった…
サフはタミヤのスプレーのライトグレイを使ってます。

3:クレオスのブラックで影になる箇所をエアブラシで塗っておきます。
この工程がその後の塗装にいい雰囲気になるはずです。
4:最初にシタデルのメフィストンレッドをエアブラシで
前の工程の黒をうっすら残すように塗りました。
シタデルカラーをエアブラシ塗装は初めてだったので不安だったのですが、
結構スムーズに塗れました。筆塗りでも、エアブラシでも十分使用できる
素晴らしい塗料ですね。
5:次にワイルドライダーレッドを1回目のハイライトに塗ります。
グラデーションは最近AFVで主流になってるカラーモジュレーション塗装で塗ってみます。
同じ戦車なので、きっと似合うはずです。
6:イービルサンズスカーレットで2回目のハイライトをかけます。
肉眼だと、結構きついグラデになって不安になってしまいます。
7:さらにホワイト+イービルサンズスカーレットで最後のハイライトをかけます。
最初のメフィストンレッドが塗り重ねたハイライトで飛んでしまってますねー
8:スペースマリーンのコーデックスを購入しまして、設定にある天窓の矢印マーキングを再現したかったのでマスキングして塗ってみました。 マスキングで塗膜の剥がれが怖かったけど、上手くいきました!さすがシタデル! あとやっぱし影色のメフィストンレッドを塗り直しました。マーキングの前に塗れば楽に塗れたのに、、、 9:コーデックスのカラー見本ではサイドドアも矢印マーキングがあったので、せっかくなので塗ってみました。 あと、我がマリーンはムッチーさんに教えていただいたウルトラマリーンの後継戦団のサンオブオラールに決定しました。
10:砲撃手は前回投稿したタクティカル・スカットの赤のグラデが写真では
飛んでしまってましたので、きつめのハイライトをかけてみました。
11:あとは付属の小物を塗ってほぼ完成です。 こんな感じで今回のライノを塗ってみました。
12:せっかくなのでライノを飾るための地面を作ります。 スチレンボードの上に千切ったコルクを貼っていきます。 本当はコルクの間には水が流れているようにしたかったですが、時間の短縮の為に、石を接着して、荒野を表現することにしました。 あとコルクの表面にボンドと砂を混ぜたものを塗りたくります。 気を付けたことは均一にならないようにわざとランダムにしたことです。 13:下地と影色を兼ねて、黒とグレーでをボード全体に塗装しました。 使用した塗料はタミヤのアクリル塗料です。 塗装はエアブラシでやりましたが、この面積では苦労しますな… 均一に塗るならハケで塗れば時間の短縮にもなりますしね。
14:石と地面を明るいグレーとブラウンで最初の塗装をします。 ランダムを心がけて、影を残すように塗りました。 このままでも塗装は完成でもいいんですが、草を生やすと、沈んで見えますので もう一段ハイライトをかけます 15:さらにもう一段明るいグレーとブラウンのハイライトをかけます。 この状態だと、ちょっと明るすぎるかもと不安になってしまいますねー
16:地面に草を生やしていきます。 これもランダムを心がけて様子を見ながら増やしていきました。
ちなみに縁の木は100均で買った木製の額縁にオイルステンを塗りました。
時間の短縮を心がけたので乾燥も兼ねて3日で製作できましたねー
コルクは千切って貼るだけで雰囲気抜群の地面になるからクセになってしまいますね。

でも次こそは水の表現に挑戦したいですな… これにライノを載せて完成です。



ムッチーのコメン
オーク&ゴブリンに惹かれてウォーハンマー世界にやっていらしたけんぢさんでしたが着実に40k世界にも惹かれてるようで新作は、
前回投稿頂いたタクティカルスカッドと同様の赤いチャプターでのライノ!
自分がコメントしたサンオブオラール戦団を採用していただいたようで嬉し恥ずかしです。

今回は今までになくエアブラシメインのペイントと言う事ですが筆塗りでは出せない平面の滑らかな陰影が美しいですね!
特に平面が多いライノのデザインに情報量が増えて、ともすればダレがちなライノに説得力と迫力が増してますし、
元々の模型の技術を活かせて本領発揮だと言う感じを受けます。
コメント用に製作過程の資料まで送っていただけたのですが、自分はエアブラシは詳しくないので影を作って透かしながら色を重ねていく製作過程が非常に面白く
勉強になったのと、他にもエアブラシの方が得意な国産モデラー肌の方も居るだろうと思いとても資料価値が高いと感じたので作品と併せて掲載させて頂く事にしました。
最近では海外の上級モデラーもエアブラシを多用してるので学ばねばならないなぁと思います。

内装も丁寧に塗られてますし、エアブラシならでは!その2のマーキングの美しさも見どころですね。 
一方スクロールや小窓などの細かい装飾品の筆塗りも綺麗で完成度の高い作品だと感じました。

実は自分もウェザリングが苦手なのでお気持ちはすごく分かりますw
マリーンの兵器に対する考えもまったく同じで「貴重なビークルはピカピカに決まってる!」と思い
砲塔の焼き付きとタイヤまわりチョチョッするくらいしかウェザリングができないので悩み所ですw

今回も大型の展示台を作られてマリーンと並べるとそのままジオラマ作品のような完成度で写真作品としても恰好良いと思います。
あと製作途中ながらマスキングで黄色い車内が常夜灯みたいで恰好良いので載せちゃいましたw
汎用兵器のライノでもこんなに綺麗に塗られるとは、このままアーミーを増強したらどれだけ壮観なアーミーになることか!
非常に楽しみにしております。


2014.10.25