ケイオスターミネイターロード 『灰燼を征く者』アルマリック -Chaos Teruminator Lord-y by石造
石造さんのコメント
アルマリックはティラニッドのハイブタイラントとライバルという設定です。
このモデル、殆ど鉄塊と言えるほどパーツが少なく、どうにか動きを付けたいと悩んでいたところ、友人の勧めで、重さで斬る大型のパワーソードを肩に担ぎあげる荒々しいスタイルに改造しました。
このモデルには右腕用にプラズマガンのバイオニクスらしきものが付属しており、そこからティラニッドとの遭遇以前は砲火力の信望者であったとしました。
二つ名は「火力をもって全てを灰にする」戦術に由来しています。しかし、ティラニッドの絶望的な物量に脅かされてより、現在の戦闘スタイルになったとしました。

また、ケイオスロードは漏れなく狂っているということなので、彼は『皇帝陛下の復活を願うケイオスロード』と設定しました。
大剣で隠れていますが背中にエンブレムがあり、意匠は「蜘蛛の巣に囚われた蒼い薔薇」で、蜘蛛の巣が混沌の八極、蒼い薔薇が報われぬ願いの意味を表しています。
一時、皆さんがフレーバーテキストを付けていたようなので、遅蒔きながら、以下設定です。

ウォーバンド「レギオン」の総帥アルマリック。彼のウォーバンドは、主に東方宇宙で活動し、その脅威は異端審問庁によりたびたび上位の脅威に挙げられる。
なぜならば、彼の「レギオン」はいまだ『皇帝に忠実なマリーンレギオン(・・・・・・・・・・・・・・)』を標榜し、事実、その通りに振舞っているからに他ならない。

アルマリック率いるレギオン、通称『永久に報われざる者ら』はホルスの大逆は、より強きスペースマリーンの選別のための手段であり、
すべては皇帝陛下の大いなる計画に相違ないと信じ切っている。
しかし、ホルスは失敗した。ゆえに、皇帝は自らの手で、ホルスを誅し、失意のあまり、その御心はこの現世を去られたのだと。
ならば、真に強きマリーンが万難を排し、再び皇帝陛下の御前に参着した時こそ、陛下の御心はこの世に帰還なされ、われらを高き戦にお連れ下さるのだと。彼は自らの同胞たちに説いている。
そのため、彼のウォーバンドには図らずも大逆に与したものの、贖罪を求める永年の抗争の古参兵たるトレイターが集い、
ホルスの大逆を再現し、再び皇帝陛下のもとに参着する日を夢見て、銀河を放浪し続けている。

アルマリックのトレードマークの巨大なパワーソードは、ある強大なハイブタイラントから奪い取ったものである。ハイブタイラントとの戦いは終始アルマリックが圧倒され、
終に止めのボーンソードが振り下ろされたその時、偶然にもアルマリックの放った最後のプラズマ弾がボーンソードに命中し、撃ち砕いた。
爆発によって地に投げ出されたアルマリックに、折れ飛んだボーンソードの一部が地面に突き立っているのが目に入った。この瞬間、アルマリックは無意識にパワーソードを抜き放ち、
プラズマ炎の燻ぶるボーンソードの断面に切っ先を突き入れ、パワーソードの刀身を無理矢理伸ばし、渾身の力でハイブタイラントへと斬りかかった。
彼我の間合いを力尽くで抉じ開けた捨て身の戦法により、アルマリックはかろうじて勝利を得ることができた。
以来、アルマリックは砕け散ったプラズマキャノンではなく、彼のウォーバンドに勝利をもたらしたこの大剣を身に帯び、ティラニッドと闘い続けている。




 
ムッチーのコメント
石造さんから久々にご投稿頂きましたのはマイアーミーのケイオスマリーン、ウォーバンド『レギオン』を率いるケイオスロード、灰燼を征く者アルマリック!
以前送っていただいたハイヴタイラントの所でライバルとなるケイオスターミネイターの話が出て僅かに映ってましたが満を持して登場ですね!
振りかえれば以前の投稿は卵帝さん時代で、自分はRoR読者なりたての頃に全作品見てた時に拝見して、大胆なコンバージョンに痺れたものですが、
その作品の対になるミニチュアを、自分が管理人として掲載できる嬉しさもあり、石造さんの長いスパンでホビーを楽しまれてる足跡を感じるようでもあり非常に感慨深い気持ちになります!


ミニチュアとして眼を引くのはやはりハイヴタイラントのボーンソードから作られた巨大なパワーソード!
ビジュアルとして面白いのはモチロンの事ですが、奇をてらっただけのアイディアにしないバックボーンのストーリーが良いですねぇ!
差別化しづらそうな古いメタルのターミネイターロードの印象を大きく変えていて俺HQらしいオリジナリティが出てると思いますし
モンスターから奪った部位を武器にすると言うのはモンハン的で時代が追いついてきた感ありますね!
デザインライン的にも角ばったケイオスのターミネイターアーマーに対して曲面の有機的なラインだし、
カラーリング的にも青と金に対して鈍い赤で良い意味で差別化されてて「異質」さが強調されてて良いと思います。

アルマリック本体も青色の深さとモールドを際立てる丁寧なハイライトが良いですねぇ!
2色目が落ち着いた金色で暗くなりがちなところを、赤いケーブル類の差し色や剣の鮮やかな黄緑のラインが効果的に配されてると思います。
蜘蛛の巣に薔薇のマークが少し見づらいのが勿体ない気もしますけど、
ゲームしてて背面を一番見る自分が栄誉を感じられる隠れたワンポイントとして粋かもしれませんね。

そして何より興味深いのはケイオススペースマリーンとティラニッドを平行して増強していく中で
そこにある確執を含めたストーリーも共に成長して行くと言うホビーの姿勢が実に面白いと思います!
これから両軍を増やして行く中でどんな熱いバトルが繰り広げられ綴られていくのか楽しみでなりません!


2015.8.21