サウス サンプルロスター
サウスアーミー 150p
サブリスト SRA

コンバットグループ1
・GPスカッド
イェーガー ×1 (CO)
→コマンドアップグレード
→SCOアップグレード
イェーガー ×1
イェーガー ガンナー ×2
30p

コンバットグループ2
・ストライクスカッド
ストライクマンバ ×1 (CGL)
ブレイジングマンバ ×2
ロングファングマンバ ×1
→XO
50p

コンバットグループ3
・ファイアサポートスカッド
キングコブラ ×1 (CGL)
→プレコーションアップグレード(vet)
→ブロウラーアップグレード(vet)
スラッシングコブラ ×1
ジャングルモーウァーコブラ ×1
51p

・(サポート)レコンスカッド
イグアナ ×1
チャッターボックスイグアナ ×1
19p

合計150

まず、はじめに2、3、製作上の注意点をお話ししておこう。
GPスカッドに2機のイェーガーガンナーを配備している。イェーガーガンナー、この機体は通常型より性能の良い銃、MACを装備している。だが、イェーガーのランナーをどんなにくまなく見たとしても、そんなビッツは付いていない。だが、安心して欲しい。このMACはブラックマンバのランナーから調達することが出来る。正直な話、ブラックマンバにはあまり必要のないビッツなのだ。彼らにはそれよりヤバい武器を担いでもらうことになる。

ストライクスカッドのロングファングブラックマンバ、彼の担ぐMRPはLinkだ。詰まる所、2個装備させる必要がある。ランナーには1つしか付いてない。だがキミは4機分のランナーを手にしている。あとはわかるね?ちなみに、このロングファングブラックマンバはMACも装備している。建造の際は注意して欲しい。

キングコブラのアップグレードはモデルには反映されない。強化装甲のビッツがないからといってプンスカする必要はない。(勿論、ポーズやアレやソレのフンジャカでこれらのアップグレードを再現してみても良いぞ。これはホビーだ。自由にするといい。)

スラッシングコブラはMATMという兵器を装備する。後で述べるが、このアーミーにおける主力兵器だ。そして、諸君らはすぐにこの問題に気がつくはずだ。このMATM、コブラのランナーには付いていない。他の機体にも付いていない。サウス軍のプラスターターには、このMATMが入っていないのだ。なんということだ、DP9。正気か?策謀か?まぁ良い。解決策を伝授しよう。キミの手元にはイェーガーのランナーがあるな?そこに、LATMのパーツがあるはずだ。いや、正確には、LATMと世間で呼ばれている武器の形をしたパーツだ。それは、MATMだ。サウス驚異のメカニズムを持ってすれば、LATMからMATMの弾を発射するなど、朝飯前なのだ。公式の組み立てサポートPDFを読んでみろ。*ATMと書いているはずだ。それが証拠だ。大丈夫、そもそも一般人にはLATMとMATMの違いなんてわかるはずが無いんだ。やっちまえー!!…なに?それは気が咎める?なるほど、キミの様な真面目な優等生クンがのうのうと生き残れるほど、戦場は平和ではないのだがな…まぁ良い。キミにはノース軍のオトモダチは居るかな?彼らの所持するグリズリーのランナーにはMATMが付いているのだ。しかも2つ。どういうことだ?お前ら1個しか使わないだろう。まさか、我が軍にノース軍への内通者が?!…まぁ良い。仮にその様な者が居るとするならば、彼には然るべき処分が待っている。さて、取られたものは取り返せば良いのだ。例え頭を下げたとしても、ブツが手に入るならば、安い犠牲だ。土下座もいい。効果的だ。最悪の場合は金だ。全ての問題を解決する最強の解決策だ。なんだ、不満か?それならば仕方ない。大人しくサウス驚異の「*ATM」を使ってくれ。あれは良いものだ。


さて、改めて、サウス軍へようこそ。
我が軍のギアは標準以上の機動性と偏差値55くらいの優秀な装甲を有した非常に高性能な物だ。
武器も良いものが揃っている。特にレーザー兵器の豊富さは他の追随を許さない。レーザー兵器は良いぞォ。命中率がクソほど高く、火力もそれなり以上に高い。

高性能なギアが高性能な武器を担いでいるのだ。弱いはずがない。キミが選んだ、このサウス軍はいわばカチグミ。アレもコレも何でも出来るぞ。
基本的には何でも出来る。だが、何でも出来るが故の器用貧乏に陥りやすい。
全てをそつなくこなす優等生クンよりは、明確な欠点があれどズバ抜けて秀でた何かを持ってる奴の方が、戦場では生き残りやすいものだ。
では、優等生クンたちはどうすれば良いかって?そうだな…全部をやろうとせず、自分の仕事を見極め、それをキチンとこなせば良いのではないだろうかな。


プラスターターには、このサウス軍を代表する5種類の機体が入っている。万能量産機イェーガー、汎用偵察機イグアナ、主力量産機ブラックマンバ、火力支援機コブラ、そして、エース機のキングコブラだ。
それぞれ、担ぐ武器によって、また追加のカスタムによって様々な用途に使い分けることが出来る。
編成の解答は1つではない。が、今回は「とりあえずこれを作っとけば大丈夫」なオススメ兵装を揃えた、まさしく優等生クン的解答だ。
それが故に、しっかりとやるべき事を見極めねばなるまい。


・サブリスト
サブリストとは、平たく言えば特殊編成ルールである。条件を満たしたアーミーを構築すれば、恩恵が受けられる、というものだ。さて、SRAサブリストの要項を読んでみてくれ。凄い、ヤバい、強いことが書いてあるはずだ。そして気がつくであろう驚愕の事実。制約らしい制約が何もないのだ。足枷らしい足枷が何もない。サウス軍のカチグミ感がどんなものかおわかりいただけただろうか。
という訳で、何もペナルティを受けずに強くなれるので、このサブリストを導入しておいた。有効に活用してくれたまえ。とはいえ、現段階においては1つ目のボーナスは特に関係のない話だろうがな。

・GPスカッド
彼らの仕事は、特にない。強いて言うならば、死なないことが仕事だ。
なに?それでは不満か?
では、ちゃんと解説しよう。
イェーガーのスペックは、全てにおいて”並み”だ。秀でたところが特に無い。
特徴が無いのが特徴だ。これは、決して悪いことでは無い。やろうと思えばどんな仕事でも出来るのだ。これが彼らがGP(何でも屋)スカッドと呼ばれる所以だ。
彼らの主兵装LACは、主に格下相手にしか通用しない。つまりは自分と同程度以下の装甲を持つ軽量級ギア、メインターゲットは装甲の薄い偵察機達になる。前線を構築するであろう中量級ギアや優先排除対象の戦車、重量級火力支援機にはほとんど歯が立たない。つまり、撃つべき物が無い、という状況にまま陥る。
だが、それで良いのだ。
戦争で一番偉いのは、たくさん敵を殺した奴ではない。最後まで生き残った奴だ。死なない、という仕事を実行し続ければ、自ずとその先が見えてくるだろう。相手の偵察機が迂闊な位置取りをしてくれるかもしれない。他の隊では手が回らない歩兵の排除に回れるかもしれない。焦る必要は無いのだ。出番はいずれやって来る。
この特性を活かして、アーミーの指揮官はこの隊の中に据えている。死なない、という仕事に存分に励んで欲しい。
MAC持ちのイェーガーガンナーにおいても同様だ。確かにMACなら、敵の主力中量級ギアに損害を与えられるかもしれない。だが、彼らのGU 4+は決して高くは無いのだ。無理して突貫していく必要はない。そういう武器を抱えた奴が、無傷で戦場に立っている。それも二人も。しかも容易には殺せない位置に。そういうプレッシャーを常に相手に与えてやるのも、なかなかオツなものではなかろうか。


・ストライクスカッド
花形主力部隊のお出ましだ。…と行きたいところだが、彼らは戦場には出てこない。正確には、”最初は”出てこない。
この隊を構成するブラックマンバはAirDropという特性を持つ。この隊はただの強襲部隊では無い。空挺部隊なのだ。
サウス軍は優秀だ。標準以上の装甲、標準以上の火力、足回りも申し分無い。だが、その分小細工が無い。
安全圏に陣取りミサイルの雨を降らせてくる外道や、規格外の装甲これ見よがしに掲げる重戦車などをコロコロ手玉にとれるような小細工は、一切無いのだ。
そんな時にこそ、このストライクスカッドの出番となる。強敵に翻弄されるサウス軍に射し込む一筋の光、救世主、ヒーロー、ガンダルフ。言葉は何でも良い。とにかく、遅れてやってくるのだ。

空挺部隊はそのルールにより、2ターン目以降に戦場の好きな場所に降り立つことが出来る。安全圏から矢を放つ外道どもに、その安全が勘違いであったことを思い知らせてやるのだ。ガチムチの重戦車どもも、その柔らかいケツをファックし放題だ。
勿論、救世主といえど万能では無い。まず第一に、ちゃんと来てくれるかどうかの保証は無いのだ。キミにダイスを振る才能が無い場合、南軍の英雄は一転、遅かりし由良之助になる。第二に、彼らが降り立つのは基本的に敵陣ど真ん中だ。つまり、片道切符であることは覚悟しておかなければなるまい。
とはいえ、彼らこそがこのアーミーの主力部隊であることは疑いようもない。たっぷりと活躍して頂くとしよう。
装備の方にも一応目を向けておこう。

ロングファング、彼に期待されるのはご自慢の二門のMRPを2+で叩き込むこと。承知の通り、この武器は範囲攻撃となる。密集する敵を一掃する鉄槌となるだろう。ちなみに、腕に掲げるMACは飾りとなる。前述の通り、ブラックマンバには用のない武器なのだ。
ブレイジング2機が装備するのは、サウス軍のお家芸たるレーザー兵器、ロータリーレーザーである。単発兵器ではあるが、驚異の命中率とそれなり以上の火力は基本的にあらゆる目標を破壊出来る。

ストライク、彼はコスト調整の意味合いが強く、少々割を食った装備となっている。が、決して弱くはない。あってよかったAP兵器、となることが間違いなくあるはずだ。こういったAP兵器は装甲が硬い相手にこそ脅威となるのだから。


・ファイアサポートスカッド
火力底上げ隊の皆々様である。ストライクスカッドに勝るとも劣らない戦場の花形が彼らファイアサポートスカッドだ。
この隊は、全て重量級ギアで構成される。特にキングコブラはイェーガー3機分のコストを誇る超重量級機体だ。その巨体もさることながら、コブラ以上の装甲、2点のアクションポイント、装備するのはお化け兵器パーティクルアクセラレータと、あらゆる点が規格外の化け物機体である。
この隊は、後方支援のスラッシングコブラと、前線を押し上げる残り2機の2部隊に分かれての運用が望ましい。

スラッシングコブラは、スターター戦力での貴重な間接攻撃要員として存分に活躍してもらおう。まずは、敵の攻撃を食らわない安全圏に陣取る。そして、自身の行動でスタンバイを宣言する。あとは、偵察機から送られてくる位置情報に向けて、産地直送ミサイル便をお届けするだけである。
この機体は単体目標に対して猛威を振るうMATMを装備している。これを喰らえば、ストライダーや重戦車といえど無事では済まないだろう。敵に姿を晒すことなく、一方的に雷を落とし続ける、まさに神の如き攻撃。その威力に存分に酔いしれると良い。
尚、偵察機が撃破されてしまうとこの神の鉄槌は出来なくなる。そうはならないことを祈りたいが、そうなってしまったら仕方ない。引き篭もりにも、外に出なければならない時がやがては来るのだ。臆することなく前に出よう。大丈夫だ、何も怖くない。空の青さを噛み締めよう。
幸いにして、彼の装甲は分厚い。しかも、持っている通常火器も、結構洒落にならない威力の兵器なのである。引いてよし、押してよしの万能マン。それがコブラなのだ。難があるとすれば、脚が割と遅いということくらいか。

さて、一方の前線押し上げ隊のお二方を紹介しよう。ジャングルモーウァーコブラはAR8、キングコブラはAR9。これはギアとしては最高クラスの硬さである。が、しかし、そんな装甲を持ってしても不用意に敵に姿を晒し続ければ、スクラップ工場の溶鉱炉という輝かしい未来へ、ベルトコンベアで運ばれていくことになるのがこのヘヴィギアというゲームだ。前線押し上げ隊などという大層な名前を付けたが、実情はコソコソ隠れてチマチマ撃つブラザーズである。死なないこと、それが唯一のジャスティス…くれぐれも忘れないでくれ。何度だって復唱してくれて構わないぞ。

さてさて、機体運用の話だ。
ジャングルモーウァーコブラ。彼は別に無理をしなくても後ろの方からスラッシングコブラと共に曲射榴弾をばら撒いていても構わないといえば構わない。MARはAE5という恐ろしい範囲兵器だ。しかし、Blastがない為、叩き出せるダメージに少々疑問がある。防御を固めたお硬い相手には通用しないのだ。なので、MARという選択肢をチラつかせつつ、前線でHRCをブッ放すのが最も活躍出来る形だ。迂闊な事をすればすぐにお陀仏と脅しはしたが、実のところそうそうは死なない。安心してくれ。時には大胆に、だが堅実に、障害物を上手く使いながら、戦場の中央より少し手前くらいに陣取ろう。そして、敵に対してプレッシャーを振りまいてやるのが宜しい。後述するが、キングコブラは時に敵陣に向かって突撃をかます。その際に援護をしてやれる様な位置だと尚完璧だ。使ってみればわかるコブラの安心感。ブラックマンバとは違う意味で「主力」であることがよくわかるはずだ。強いて難を挙げるとすれば、脚が割と遅いということくらいだ。

キングコブラ。これは実に特殊な機体である。このアーミー唯一のベテラン機にして、唯一の複数アクションが可能な機体である。名実ともにエース級であるわけだ。特筆すべきは、彼の白兵戦におけるパワー。使うことがあまりないので忘れがちだが、とりあえず付けておいたサブリストの恩恵で、この機体のMVBはリーチが伸びている。そして、ベテラン機体にのみ許された特別なアップグレードによって、人知を超えた力を手にしたこの機体は、魔人とも鬼神とも呼べるような戦いざまを見せてくれることだろう。彼は装甲もベテランアップグレードによって更に硬くなっている。この火力にしてこの装甲。敵陣に突撃を仕掛けることだって必要とあらば十分に可能だ。そして、その暁には、敵機をベルトコンベアでいく工場見学の旅へご招待仕ることを、この私が保証しよう。存分に暴れてみせるといい。
勿論、ご存知のこととは思うが、リーチ範囲での殴り攻撃はサブオプティマルになる。可能であればB2Bした方が遥かに良い。それでも、B2Bせずとも鬼パンチを繰り出せるのは強い。ダイスが1つ減ったところでさして変わらぬ。全てのミニチュアゲームにおいて共通する真実だが、距離が長いということは、それだけで揺るぎない大正義である。

また、彼の右腕に輝く主兵装”MPA”。これもまた恐ろしい兵器である。MPAを捻じ込まれた敵は一時的に性能がガクッと落ちる。その性能の下がり方と言ったら尋常じゃなく、産廃と呼ぶに相応しいレベルにまで落ちる。出来ることならば、そのターンにまだ行動していない機体をターゲットに取りたい。勿論、火力も相当あるので、敵の主力戦力を順番に削ぎ落としていくことだって可能だ。なんと恐るべき兵器。これほど強力な兵器になれば、それが存在すること自体が大きな力となる。そう、抑止力だ。この身体を通して出る力を存分に活用してくれたまえ。別の言葉で言うならばプレッシャーだ。”居る”という仕事。これがこの機体の最も重要な任務となる。敵が超火力をここに割いてくれるのなら、それはそれで儲けものだ。彼のお陰で他の機体が生き延びる。生き残ることはいつだって大切だ。それは間違いない。だが、他の仲間を生かしてやることも、また、大切な仕事となり得よう。

とはいえ、むざむざ散ってやる道理も無い。なので、ジャングルモーウァーの項でも述べたが、時には大胆に、基本は堅実に、決して冒険しない位置に立つことが重要だ。あとは勝手に敵が恐怖してくれる。それ程までにこの機体のプレッシャーは半端ないのだ。
この機体に唯一難があるとすれば、脚が割と遅いことくらいだろう。


・(サポート)レコンスカッド

スターターの規模の戦闘ではどうしても電子戦兵器が貧弱になりがちである。それ故にこの2機の偵察機は非常に貴重な存在だ。
偵察機の役割は実に多岐にわたる。偵察、ジャミング、電子戦…
色々仕事はあるが、居るのと居ないのとでは戦術の幅が段違いとなろう。電子戦を制するものはゲームを制する、と言われるほどだ。それ故に、敵も優先的に偵察機を破壊しようとしてくる。

容易には撃破されないような慎重な運用が求められる。基本的にはギアや障害物の物陰に隠れながら、コソコソと動き回ることになる。
さて、先にも述べたが偵察機の仕事は実に多岐にわたる。全容についてはルールブックを確認して欲しい。これだけは覚えておいて欲しい仕事が2つある。
1つはECMディフェンス。もう一つがFOだ。

特にやることが無いとき、そんな時は是非味方の近くに寄ってECMディフェンスを実行して欲しい。それだけで、味方の生存率がググッと上がるのだ。
死なないこと、それが戦場における唯一無二の正義だ。

そしてFO。安全圏からの曲射攻撃のキモとなる行動だ。敵にやられるとウザいミサイルの雨だが、自分でやってみるとその爽快感に病みつきになることだろう。別に偵察機でなくともFOは行えるが、キミがダイスロールの才能に絶対的な自信がない限りは偵察機からのFOを基本に考えておいた方が安全だ。試練は少なければ少ないほど良い。また、偵察機からのFOは他にもボーナスがある。詳しくはルールブックを参照してくれたまえ。[14.3]に書いてあるはずだ。
さて、もしも、ということもある。彼ら自身の戦闘力も一応は推し量っておこう。

まずはイグアナ。PI 3+。説明不要の生存力だ。GUはイェーガーと同じく4+。過信は禁物の”並み”性能である。主兵装のPG。武器表を見て貰えばわかるが、射程が鬼短いということを除けば、LACと同じかそれ以上の性能を有している。積極的に撃つ必要はないが、自衛には使えるだろう。とはいえ、LRPがあるのだから、基本的には撃つとしたらこちらになろうか。

チャッターボックスは、イグアナのカスタム機で、偵察機としては最上クラスの性能を誇る。機体の性能が変わっていないことも優秀だ。武器はPGをお馴染みのLACに持ち替え、LRPをLPZに持ち替えた。LPZはAP兵器なので、装甲が硬い相手にも削りのダメージを入れられる。もしも、の時に忘れず使いたい。




サウスアーミー 300P
サブリスト SRA
コンバットグループ1
・GPスカッド
イェーガー ×1 (CO)
→コマンドアップグレード
→SCOアップグレード
イェーガー ×1
イェーガー ガンナー ×2
30p

コンバットグループ2
・ストライクスカッド
ストライクマンバ ×1 (CGL)
ブレイジングマンバ ×2
ロングファングマンバ ×1
→XO
50p

コンバットグループ3
・ファイアサポートスカッド
キングコブラ ×1 (CGL)
→プレコーションアップグレード(vet)
→ブロウラーアップグレード(vet)
スラッシングコブラ ×1
ジャングルモーウァーコブラ ×1
51p

・(サポート)レコンスカッド
イグアナ ×1
チャッターボックスイグアナ ×1
19p

コンバットグループ4
・MPスカッド
イグアナMP ×1 (CGL)
イグアナMP ×1
→一体にLSE装備
マンバMP ×1
→MSE装備
コブラMP ×1
40p

コンバットグループ5
・ストライダースカッド
ナーガ ×1
ドレイク ×1
ブレイジングドレイク ×1 (CGL)
82p

・(サポート)レコンスカッド
イグアナ ×2
チャッターボックス ×1
28p

合計300P


購入するもの
・Southern Military Police Squad ×1箱
(・MP Shield ×1)
・Southern Recon Squad×1箱
・Naga Strider ×1ブリスター
・Drake Gear Strider ×2ブリスター



アーミー解説に入る前に、例によって製作上の注意とお買い物のアドバイスを少々行う。

まず、製作上の注意だ。
Southern Military Police Squad (通称MPスカッド)のMPコブラ、この機体はスペック上はシールドを装備していることになるが、このボックスセットにはシールドが3枚しか入っていない。これは、旧版でMPコブラがシールドを有していなかった為である。ルールブックに記載の公式作例では、未だMPコブラはシールドを装備していない。ちなみに、高さ2インチ以上の機体は40mmベースに載せること、とルールで決められているが、上述の公式作例ではこの機体はヘクスベースに載っている。これも旧版ではヘクスベースで問題がなかった為である。この写真は旧版の使い回しなのだ。

ちなみに、このMPスカッドが装備するシールドは、サウスのMPスカッドにのみ配備される特殊なシールドで、見た目もさることながら、性能も段違いのヤバい奴である。後述の、ドレイクが装備しているものよりも硬い。サウス驚異のメカニズムはこんな所にも詰まっているのだ。そんな特別なシールドなので、もしお買い物の際に公式通販を利用するのであれば、MPシールドを余分に1枚購入するのが望ましい。公式通販を利用しない場合は、デュエリストウェポンパックなどに封入されている別のシールドを取り付けよう。無いよりはマシだ。

勿論、対応が追いついていない古い写真とはいえ、公式作例は公式作例だ。公式が、こうと定めた作例に他ならない。それに従って「サウス驚異のメカニズム!我々は馬鹿には見えないシールドの開発に成功した!」と言い張るのも宜しかろう。これはホビーだ。好きにしたまえ。

続いて、お買い物のアドバイスだ。
このアーミーにはイグアナが合計5機必要だ。2機は150pアーミーで製作したものを利用するので、都合3機の増強が必要になる。ちなみに、300p規模の戦闘において5機の偵察機というのは、実はかなり少ない。今後のアーミー増強のことも考えて、今回はレコン箱を購入することにした。1機余るが、すぐに必要になることだろう。改造パーツもちゃんと入っているので、1機はチャッターボックスに改造することができるぞ。どうせ必要になる機体なので、まとめて買ってしまうのがオススメだ。

だが、ブリスターで個別に買うのも、同様にオススメできる。確かに、かかるお金は若干高くなる。だが、もしキミ達がもっとたくさんのブラックボックスや、チャッターボックスが必要となった時、キミ達は改造パーツの不足を大いに嘆くことになるだろう。この改造パーツ、単体売りはしていないのだ。イグアナを買う以外に入手する術がない。

上記2機種はイグアナとは似て非なる性能を持つ上位互換機である。そして、キミのアーミーの増強方針にもよるが、必ずや必要となる機体たちであろう。ブリスターで個別買いをすれば、機体の数だけ余剰改造パーツを確保することができるのだ。

尚、単体購入よりも若干お得なIguana Two Packは、1機分の改造パーツしか入って居ない。…が、これを2つ買って、4機のイグアナを手にすれば、レコン箱と$1程の差額で、追加の改造パーツが手に入ることになる訳だ。何故だかわからぬが、この2機パックにはバズーカなどの追加武装が一部入っておらぬ。だが、安心して欲しい。正直な話、イグアナの武装バリアントを使うメリットは殆どない。見た目に惚れた、とか、そういう理由がない限りは、素のイグアナで全く問題ない。これは、運用面だけでなく、編成面の話でもある。

勿論、最低限のお買い物で済ませたい場合は、2機パックを1つ、単体売りを1つ、計3機のイグアナを買えば良い。余剰改造パーツも手に入り、単体パックから武器も手に入る。出費も、レコン箱を買うより抑えられる。追加の機体は必要になってから買えば良い、という割り切りプランだ。
なんにせよ、最終的にはキミ次第だ。お財布と相談してみて、決めると良い。



さて、本題のアーミー解説には入ろう。
幾許かの150pの戦闘を経験したキミは、いまや立派なサウス軍の指揮官だ。そろそろ、本格的な規模のアーミー運用にも興味が出てきたことだろう。
とはいえ、いきなりこれまでの倍の規模を運用するのは少々不安だってあるはずだ。どんなミニチュアゲームでもそうだが、大規模な戦闘になれば、往々にしてこれまでのやり方は通用しない。だが、今回はあえてその常識に真っ向から立ち向かう。我々はそのまま戦うぞ!やり方は一切変えん。そして、それが通用してしまうのが我がサウス軍の強みだ。

勿論、キミが望むのであれば、もっと違う戦い方をしてみることも出来る。戦車部隊で横列砲撃を行うも良し、極ミサイル編制で一切敵に姿を見せない戦いだって可能だ。大艦巨砲主義的編成だって可能だし、歩兵連隊による物量作戦だって問題なく機能する。なんだって出来る対応力こそがカチグミたる我がサウス軍の最大のウリだ。だが、今回重視するのはキミ達のような初心の友に大手を振ってオススメ出来る“汎用性”だ。その点を了承して欲しい。

さて、この300pアーミーの基本のコンセプトは「覚えたことを駆使して戦う」だ。150pのスターターアーミーで叩き込まれた戦い方のイロハを存分に活かしつつ、そこに更なる戦力を追加して戦う。勿論、サブリストも続投だ。一部内容は繰り返しになるが、大切なことなので、心して聞いて欲しい。

・GPスカッド
300pの戦場ともなれば、より一層の苛烈を極める。一瞬の判断の誤りが即、死に繋がると思って欲しい。味方の数は増えたが、敵の数だってそれ以上に増えているのだ。
というわけで、GPの諸君には、これまで以上に、「死なない」という仕事に打ち込んで頂きたい。
その上で、だ。ひとつ耳寄りな情報をお伝えしておこう。

普通、アーミーを増強するとなると、強い機体、大きな武器を導入するものだ。そして、戦況は目紛しく変化していく。キミ達、末端の”何でも屋”を悠長に狙ってるような暇はなく、また、そこに割く弾なんて基本は無い。つまり、キミ達の存在は見過ごされることが往々あるのだ。

これまでパッとしない日陰者だったGPスカッドにも、時が来れば、大いなる活躍の瞬間が訪れるかもしれない。いや、必ずや訪れることだろう。雑魚で良かったな、おめでとう。ついに諸君らの時代がやって来た。その瞬間、その場所に居合わせる為にも、やはり、最も大切なのは「死なない」ことだ。
己の仕事に忠実であってくれたまえ。キミの努力は必ずや報われる。

・ストライクスカッド
この部隊も、仕事は全く変わらない。敵陣深くに降下し、敵の裏を取るのだ。敵の主力を的確に削ぎ落とすのだ。ただ、ひとつ注意して欲しい。目標はかつてのものと必ずしも同じでは無い。時に、敵軍はかつての主力兵器が霞むほどの激烈な決戦兵器を戦場に運び入れているかも知れないのだ。破壊目標の優先順位が変化している可能性がある。頭に入れておいてくれ。

理論上は、どんな超兵器でもこの4人の英雄は破壊出来る。少なくとも、破壊には至らずとも、機能不全までは持っていける(勿論、キミにダイスを振る才能がない場合はその限りではないのだが…)。だが、世の中には人智を超えたオーバーテクノロジーの怪物も居ない訳ではない。また、スーパー超安全圏「盤外」に配備される兵器もあったりする。全くもってフザケンナな案件であるが、人生とはそのような不条理の連続だ。一応は知識として持っていてほしい。時に、破壊したい物ではなく、破壊出来るものを作戦目標に据えなければならない場面もあるのだ。

また、これまでは比較的安全に戦場へ降下出来ていたことかと思うが、敵軍だっていつまでもそれの対策を怠り続けてくれているとは限らない。迎撃の為の兵器を導入している場合、それを避けられる位置があるならばそこに降下しよう。勿論、それを避けた結果、破壊目標に到達できなくなるようでは本末転倒だ。どうせ彼らは片道切符。戦果第一、安全第二だ。それでも、必要以上の犠牲を出す必要はない。
以上のことを鑑みて、降下目標の選定には、慎重を要されたい。

・ファイアサポートスカッド
彼らは依然として主役級の働きを見せる。
スラッシングコブラのミサイルは、偵察機の増加によってこれまで以上に使いやすくなり、安定の戦果を叩き出すことだろう。

150pの戦場ではイマイチパッとしなかったジャングルモーウァーコブラのMRAも、このくらいの規模になれば真価を発揮する。迂闊に密集した敵機をまとめて平らげてしまおう。勿論、チャンスがあれば…の話だ。主に使うのは相変わらずのHRCとなる。このガトリングガンから繰り出される一撃の安心感を、キミはもう何度も体験しているはずだ。

キングコブラも、相変わらず物陰からMPAを撃つことがメインの仕事となる。150pでのゲームを遊んで気がついたかと思うが、突撃を仕掛けられる場面はそこまで多くない。決まれば強いのだが、現実はそんなに甘くない。悲しいけれど、これが戦争というものだ。

・(サポート)レコンスカッド
以前の倍以上の機体をアーミーに迎え入れることが出来るようになった。これで、最低限の電子戦には対応が出来る。決して十分とは言えないが、それでも必要な数は揃えてある。彼らの仕事も、以前と全く変わらない。今一度、ルールブックの電子戦の項目を読み直しておいて欲しい。

勿論、戦場の苛烈さは以前の比ではない。使ってみてわかると思うが、1発でも弾を喰らえば、イグアナは簡単に消し飛ぶ。残骸すら残して貰えないことも少なくない。これまで以上の慎重に慎重を重ねた運用を心掛けて欲しい。身を隠すのに使えるものは、ギアだろうが岩だろうがビルだろうがなんだって利用するのだ。

・MPスカッド
さぁ、ようやく新たな戦友たちの紹介に入ることが出来る。長い前置きであったな。
彼らはミリタリーポリス、サウスの国の平和を守る正義の味方だ。イグアナ、ブラックマンバ、コブラ、とサウスの主力ギアたちの名前を冠しているが、中身は全くの別物だ。特にイグアナ。偵察機としての能力は一切なく、戦闘に特化している。

先に武装の話をしてしまおう。コブラ以外の持つ主兵装はHFC。暴徒鎮圧用の銃であるため、威力、射程共に控えめだ。コブラにいたっては、LACだ。仮にもコブラであるのに、なんだこの貧弱な武装は!?と驚いたことだろう。だが、安心して欲しい。こんなポンコツ兵器を使う為に彼らをわざわざ雇い入れた訳ではないのだ。彼らのメインウェポンは追加で持たせたSEと、元から持っているPZだ。超近接兵器のこの2つ、普通のギアなら使う機会など永遠に訪れない。だが、彼らは違う。むしろ、これらを使う為の機体だ。これらの爆薬を戦場に振り撒く為に存在するといっても過言ではない。(尚、MPイグアナの1機はそのどちらも持っていない。彼は部隊長として「死なない」仕事に従事してもらう。)

彼らの戦場における存在価値は、主にそのシールドにある。普通の機体が持つシールドは、防御時に追加のダイスを1つ得る効果を持っている。だが、MPシールドは違う。これは追加のダイスを2つも得るのだ。ドレイクのゴッツいシールドですら1つしかダイスを得られないというのに、このシンプルで小さなシールドから2つもダイスが得られるとは、一体どんな驚異のメカニズムなのだろうか。これにより、MP機の生存率は驚異的な数値を誇る。

考えてもみて欲しい。常に2D6のボーナスだ。堅牢な要塞に身を隠すのに等しい。平原に棒立ちになりながら、物陰にコソコソ身を隠すのと同等の安全を確保しているのだ。堅牢な装甲を誇るキングコブラにすら許されなかった、考えなしの突貫攻撃。彼らなら可能だ。十分に、可能だ。そして炸裂する対装甲炸薬。「まさか、そんなバカな…」と狼狽える敵の将校の姿が脳裏に浮かぶようではないか。フハハハハ、いいぞ。強いぞMPスカッド。さすがは平和の使者だ!
しかも、彼らの役割は突貫ボム小僧に留まらない。このゲームではギア自体も身を隠す障害物として利用出来る。平原に仁王立ち出来るこのMPスカッドは 謂わばモビルバリケード。味方の進軍の大いなる助けとなるだろう。その役割に、特にうってつけなのがMPコブラだ。ARが8以上ある彼は、他の2種と異なりヘヴィーカバーを提供出来る。これはもはやバリケードというレベルではない。移動式の要塞、モビルフォートレスだ。

死ぬなら死ぬで実に結構。敵の弾を多く引き付けられれば、その分味方が生き残れる。しかも、此方が削がれる戦力は実に微々たるものだ。勿論、見逃して頂けるなら大いに結構。敵さんをドカンして、タップリと冷や汗を流して頂こう。

なんにせよ、相手に対応を迫る嫌らしい戦いを強要できるMPスカッド。敵の矢面に立つ突撃隊長として存分に活躍してもらおうではないか。

・ストライダースカッド
どうだ、見てくれ兄弟。このモンスターを。見てわかるデカさ、強さ、異質さ。そう、これが我らがサウス軍の誇る究極の決戦兵器。最強のギアの名を欲しいままにする怪物『ドレイク』と、最強のストライダーと呼び声高い『ナーガ』である。

1機あたりのコストは、イェーガー4機分を超え、5機分に達しようかという程の高価な機体だ。勿論、その性能は折り紙付き。この機体を前にした相手は、怯え、竦み、そして、それを知覚する前に塵となる。

む?なんだ?ナーガが見当たらない?…バッカモーン!そこでチョコンとお行儀良くお座りしておろうが!まったく、最近の若いモンはストライダーの見分けもつかんのか…(プンプン)。確かに、勇ましく立ち上がったナーガのモデルも存在するが、今回使用するナーガはこのモデルの方が相応しいのだ。理由は後で分かる。

ちなみに、ストライダーという語は、ガンダムで言う所のモビルアーマーに相当する。当然、ギアがモビルスーツだ。よくわからなければ、スルーして欲しい。
さて、彼らの戦場における存在理由は、ファイアサポートスカッドと似ている。というか、似ているどころかモロ被りである。彼らの仕事は、まず、部隊を二つに分割するところから始まる。ナーガと、ドレイクブラザーズだ。

ナーガのお仕事は極めてシンプルだ。安全を確保し、しゃがみ込み、そしてマジカルワード「スタンバイ」を唱える。これだけだ。どこかで聞いたことがある話だな?そして、この機体の主兵装は2門のMATM。どこかで聞いたことがある兵器だな?大丈夫、今度は見た目もちゃんとMATMだ。さて、勘のいい諸君はもうわかったと思うが、まぁつまりはそういうことだ。二人仲良く並んで、産地直送ミサイル便をお届けしてくれたまえ。この機体が立って戦場を駆け回ることは殆どないと思ってもらって間違いない。
こういう訳だから、今回のナーガちゃんは、勇ましく戦場を駆け回る姿よりは、お行儀よくお座りしてる方がお似合いという訳だ。一応断っておくが、このお座りモデルは公式商品だ。値段も通常型と変わらんぞ。

一方のドレイクブラザーズである。ナーガが曲射の鬼なら、こちらは直射の悪魔だ。ナーガもそうだが、ストライダーはほぼ全ての機体が2回行動を行える。つまり、一手番で2種類の武器を振り回すことができるのだ。念の為言っておくが、同じ武器を2回使うことはルール上禁止されている。

さて、ドレイクとブレイジングドレイクである。
ドレイクのメインウェポンは右腕に担いだゴツい武器…ではなく、胸に埋め込まれたLinkのHRPである。威力については最早説明不要のHRPを、Linkのお陰で3+という高命中率で叩き込むことが出来る。射線上に立つ目標物を消し炭に変えてしまう、文字通り悪魔の兵器だ。まずは、この武器を第一選択として使用していきたい。

では、この次に使う武器は何か。そう、右腕に担いだゴツい武器である。
ドレイクは威力10というバケモノバズーカを担いでいる。バズーカ自体は、このゲームにおいてはそこまで強い武器ではない。射程も短く、ダイスに受けられる修正も特に無い。あって良かったAP兵器…くらいのもんである。が、流石にここまでの威力となれば無視できる武装ではなくなる。同格の相手、つまり最強クラスの装甲を誇るストライダーに対しても十分な有効打となり得る。ストライダーハンターとでも言うべき秘宝クラスのバズーカなのである。

ブレイジングドレイクのメイン武器はHRL。しかもLink。ただでさえ命中率の高いレーザー兵器に、Linkが付いているのだ。2+で飛んでくる威力9、Burst1、更にスプリットで2体の目標に打ち分けることも可能。見た目の派手さや一撃のデカさは秘宝バズーカに劣るが、実際に叩き出すダメージはこちらの方が遥かに高い。汎用性も対応力も遥かに上だ。すばしっこい軽量機でも、分厚い装甲の重量機でも、戦車でもなんでも撃つもの全てを蜂の巣に出来る。

その次に撃つのは、悩ましいところであるが汎用性を重視するならHGLで良いだろう。使い勝手はバズーカのようなものだが、こちらはAPは1ながら範囲攻撃が可能な兵器となっている。動きの遅い敵を仕留めたら、その周辺の敵もついでに焼き尽くすことが出来るだろう。威力は9。申し分ない。

特定状況で猛威を振るうのはHAPRの方だ。LinkでAE5。えげつない広さの範囲攻撃を正確に打ち込めるのは言うまでもない。特筆すべきはAI、そしてFire:3だ。
歩兵というものは、このゲームにおいて非常に厄介な存在だ。AI兵器でなければ、基本的には1ダメージしか与えられない。多くの機体はAPGLを装備しているが、この武器は自分の周囲3インチにしか攻撃出来ない。つまり、歩兵を処理するためにギアを1体差し出さなければならない状況になる。実に割に合わない。インファントリースカッドが作戦目標を確保していると、そこを奪い取るのはなかなか難しくなる。そんな時に猛威を振るえるのが、APRだ。遠距離からドカンと歩兵を処理出来る。一方で、ギアに対しての攻撃はどうか。威力は7。MAC相当とこのクラスの機体が持つ武器にしては些か控えめだが、なんにせよ偵察機なんかを調理する分には問題あるまい。主力となってくるような中量級機にも、ある程度の損害は与えられるだろう。基本的に、鬱陶しい存在を抹消するのに都合が良い兵器ということになる。

そして、その後に猛威を振るうのがFire:3だ。この効果は、通常通りダメージを判定した後に解決する。まず、大前提として、この攻撃が命中していなければならない。そして、3個のダイスを振るう。そして、だ。4+で、無条件のダメージが入る。相手の回避力や装甲の分厚さは関係無い。博打といえば博打だが、そんなこと言ったらダイスを振るう全ての行為は博打だ。余程のことが無い限り、どんな敵にも1ダメージ以上は与えられる武器、と考えるのが妥当だろう。手負いのギアにトドメを刺す兵器としてはかなり優秀だ。相手が密集なんかしていてくれれば尚最高だ。

新品のギアを一気に叩き潰すことが可能な高威力対装甲兵器のHGLと、格下相手に滅法強い広範囲低威力兵器HAPR。状況に応じて、好みで使い分けると良い。
おっと、武器の話ばかりしていて、運用の話をしていなかったな。基本はキングコブラの運用を反映して欲しい。あまり迂闊な位置を取らず、威圧感を存分に発揮しながら抑止力として働く。ドレイクはどちらも殴りの性能も申し分無いので、必要とあらば拳を振るうことも出来るはずだ。

だが、ドレイクとキングコブラには決定的な違いが1つある。シールドだ。MPスカッドほどの堅牢さは無いものの、ダイスが増えるのは良いことだ。ちなみに、ダイス1つ追加ということは、普通のビルに隠れる程度の防御力は担保されていることになる。ドレイクはPIが低い。5+だ。MPブラックマンバやMPイグアナの3+と比べれば、回避力は一段劣る。だが、装甲は遥かにこちらの方が上だ。このゲームでは防御力は回避力と装甲の総和で決まる。結果、ほぼ同等の防御力を発揮できることだろう。

勿論、向けられる武器の脅威度が違う…という差はあるだろうが、当たらなければどうということは無い。誤解を招くことを承知で述べるが、このゲームは目標値以上のダイスを振るゲームでは無い。6を出すゲームだ。なので、6さえ出せば良い。ちなみに、3個もダイスを振れば4割ほどの確率で6が1つ以上出る。4個なら5割ちょい、5個なら6割だ。

シールドを装備した超装甲機、ドレイク。ずっと物陰に隠しておくのは些か勿体無い気もする。そこで、オススメの運用だ。まず、ドレイクを前に出す。そして、存分に”お仕事”を行う。そして、その背後にオトモのイグアナをつかせる。そして、イグアナにECMディフェンスを行わせる。これで、ドレイクはいつでも4D6でディフェンスロールに臨めることになる。あとは運命の女神にその身を委ねよう。

イグアナ自身はドレイクのカバーとECMディフェンスを得られるので、”直射攻撃”に対しては5D6振ることができる。当然、敵はECMディフェンスの効かない兵器や、曲射攻撃をしてくると思って、遺書は書いておいた方が良い。前線に立つとはそういうことだ。とはいえ、このくらい備えておけば、敵の攻撃も多少はマイルドになる。

当然のことながら、ドレイクがカバーを提供出来るのはオトモのイグアナちゃん達だけでは無い。この役目をなんと言ったか…そう、モビルフォートレスだ。デカい、高い、硬い。まさしく理想の壁役だ。ドレイクのカバーで、もう一体のドレイクを守るなんてことも出来る。縦一列で敵の攻撃をしのぎ、目標に対して立て続けに攻撃を繰り出す。防御性と突破性に優れながら、攻撃力を損なわない汎用性の高いフォーメーションだ。そうだな、まさしくジェットストリームナンチャラのイメージだ。