偽典ウォーハンマー40,000
〜渾沌の章〜
Written by ムッチー


はじめに
ウォーハンマー40,000のストーリー部分のフォローを自分が噛み砕いた形で綴って行くフレーバー補足企画「偽典ウォーハンマー40,000」。
前回の記事、第一章とも言うべき人の章では40K世界の世界観、人類の歴史の話を致しました。
しかしこの世には表があれば裏があり、戦争にはそれぞれの正義があるとは言え、この40,000銀河には負の力の権化が存在します。
今回はウォーハンマー世界を語る上で外せない概念、我々の世界と表裏一体の邪悪、「渾沌(ケイオス)」「歪み(ワープ)」、ケイオスディーモンとケイオススペースマリーンについて語って行きたいと思いますのでこの第二章を〜渾沌の章〜としました。
ストーリーやRoRの作品を見る補助、もしかしたら新たに始める人の手助けになれば幸いです。

免責事項
以下に掲載する文章、イラスト、作品画像は完全に非公式であり、
ゲームズワークショップ社によって承認されたものではありません。


その前に
ウォーハンマー40,000とはゲームズワークショップ社が発売しているミニチュアゲームです。 
ミニチュアゲームの解説はこちら→RoRイントロダクション
ゲームズワークショップ社では
・剣と魔法の世界「ウォーハンマー(通称ファンタジーバトル」
・ダークなSFの世界「ウォーハンマー40,000(フォーティーケー)」
・小説や映画でおなじみ「ロード・オブ・ザ・リング-ホビット」
と言う3つのシステムをリリースしています。
どれもミニチュアゲームと言う点では似た雰囲気ですが別のゲームで、今回はウォーハンマー40,000が題材です。
ウォーハンマーはいずれの機会に、ロード・オブ・ザ・リング〜ホビットは小説、映画をご参考ください。
それでははじまりはじまり


渾沌(ケイオス)
渾沌の領域と邪神の眷属
ウォーハンマー世界には我々が住む物質世界と表裏一体の異次元世界が存在し、
「歪みの空間(ワープスペース)」や「渾沌の領域(レルム・オブ・ケイオス)」などの名前で呼ばれています。
時間、空間の概念が無く、物質、生命が意味をなさない文字通り渾沌としたこの世界は四柱の禍つ神々、渾沌の邪神の支配する世界でもあります。
(※柱とは神を数える単位です。)

四柱の渾沌の神々
・暴虐と破壊の神コーン
絶望と腐敗の神ナーグル
変化と洞察の神ティーンチ
・堕落と快楽の神スラーネッシュ

神は主であり、領土でもあり、概念でもあります。
四柱の邪神達は渾沌の領域をそれぞれ支配して、下僕である悪魔(ディーモン)達を生み出しては使役して領土を治めるとともに
渾沌世界での神々の優劣をつけるべく神々の軍勢同士の終わらない戦争と言う無限の遊戯を楽しんでいるのです。
時に一歩先んじた神を蹴落とすために同盟する事もあれば同士討ちをする事もあります。
渾沌は渾沌としているが故に渾沌なのです。

邪神は永遠を生きる存在で現実世界にはほとんど目もくれませんが
神の目に留まるような傑物の出現、莫大な情念を生む凄惨な戦争など、稀に目を引く物があると
意識や力、または使者を差し向けたり、自らの信奉者に力を与え、物質世界をより渾沌とした世界になるよう干渉する事もあります。
先の人の章で触れた産まれたばかりの総主長を宇宙中に放流される事件や
皇帝の右腕だったホルスが邪心に捕らわれた出来事などは、分かりやすい一例でしょう。

また神々が手を下すに限らず、ディーモン達は神々の闘争に明け暮れる中で物質世界へ侵攻する隙を伺っています。
主の力を強める為、手柄を立ててより大いなる力を恩寵として賜る為、時に自分自身が崇拝の対象になる為、
理由は様々ですが物質世界と歪みの世界を隔てる障壁に裂け目が出来た時に彼らは物質世界に肉体を持って顕現したり、
命あるものに憑依したりして現実世界に混迷をもたらします。
そして、稀に世界の境目が脆弱になった時は、ディーモン達は肉体を持つ大軍として突如出現し死と破壊をまき散らす事でしょう…






渾沌の悪魔達
Daemons of Chaos

人類の黄昏
我々が住む物質世界の広大過ぎる宇宙では電波も役に立たないので、人類は通信にもテレパスを使い、
銀河の海を渡る宇宙船はワープ航法を使い、戦場でサイカー達は超常の力を奮います。
しかしこれらの事柄はすべて歪みの力を使っているのです。
歪みの力は使う度に、渾沌の悪魔達に付け入られる危険と隣り合わせであり、人類は怨敵と知りながらその力を使わざるを得ません。
近年では自らを生贄に悪魔を召喚する術まで発見されました。
歪みの影響と思われる超能力者の自然発生は増える一方でありワープ航法、サイキック使用時の事故も絶えません。
それでも人類は歪みの力を使わずには生きられないのです。





渾沌の戦力
渾沌の神々の勢力を説明をしましょう。
四柱の邪悪なる神々自身が立ち上がる事はないですが、主の形質を色濃く受け継いだ眷属たちによる軍勢を手先として使い、
邪神同士の闘争や我々の物質世界への侵攻を行います。
眷属の悪魔達の種類も様々で最も多い下級悪魔(レッサーディーモン)や、それらを率いる邪神の使者(ヘラルド)、
さらに強力な、大きな功績を上げ力を得た上級悪魔(グレーターディーモン)などが居り、その他に渾沌の獣を率いたり、奇怪な戦車類を駆る事もあります。

コーン神の勢力


真紅の巨躯を真鍮の鎧に包んで雄叫びを上げる
コーン神のグレーターディーモン「血に餓えし者(ブラッドサースター)」

闘争の神コーンの眷属たちは主に血と髑髏を捧げる為、激情につき動かされ戦い続ける生まれついての狂戦士たちです。
血を思わせる赤い体色、真鍮の武具、数え切れぬ髑髏で彩られた闘争の神の軍勢は、神が欲する闘争の為の闘争を繰り返します。
地獄の猟犬フレッシュハウンドや真鍮の魔獣ブラッドクラッシャーを駆る騎兵が敵陣を崩し、
下級悪魔ブラッドレターは物質世界の鎧では防げない地獄の剣を振るい、その名の通りに溢れるばかりの血を血の神に捧げていきます。
上級悪魔ブラッドサースターはけだもののような形相と巨人のごとき筋骨隆々の体躯、巨大な翼を備えた悪魔そのものの姿で顕現し、
戦場で憤怒の化身のごとく暴れまわり途方もない屍の山を築くでしょう。
相手が人類だろうが他の神だろうが、時に同じコーン神の眷属同士だとしても変わりません。
偉大なるコーン神の為に血と闘争を捧げる事だけが唯一の存在理由なのです。


ゲームでは
闘争の神コーンの眷属を表すように白兵戦に特化した能力値、装備、特殊能力を備えています。
コーン神の兵に白兵戦に持ち込まれて優位をとれる戦士は、銀河にもそうはいないでしょう。
その分、射撃は出来ない兵が多くその他の能力も平均的です。工夫するか、他の戦力で補うか、信念を貫く覚悟を決めましょう。


ナーグル神の勢力


様々な病を宿し腐敗した巨体で迫りくる
ナーグル神のグレーターディーモン「偉大なる不浄物(グレートアンクリーンワン)」


腐敗の尊王ナーグル神は邪神と言うにはそぐわない程、生への賞賛、父性、情熱に溢れた朗らかな神です。
しかしナーグル神が司るのは疫病、腐敗、害毒などであり、死から生まれる細菌などの生、情熱を持って自ら生み出した新しい疫病や、
それを担う悪魔たちへの父性と言う方向性であり、命ある者からすると、相容れない性質での神聖さなのです。
ナーグル神の眷属は自らの領土から溢れた疫病が他神の領土まで浸食して敵対行為とみなされたり、
主の生み出した聖なる疫病の効能を試しに物質世界へ実験をしに来ると言う形で戦争になります。
下級悪魔プレーグベアラーはその名の通り疫病を敵陣に運び、その被害者の数やおぞましい効能を粛々と記録して行き、
上級悪魔グレートアンクリーンワンは、まるまると太った腐敗した巨大な身体に主の新たな病原菌を保有し、
指導者のようにナーグル神の眷属を叱咤激励して主の恩寵である疫病を広めて行くのです。
ナーグル神の眷属は不浄な生命力に溢れていてどんな攻撃を受けても新たな腐敗で覆い物ともせず進軍します。


ゲームでは
腐れ切って多少の攻撃は物ともしないナーグル神の眷属の特徴を反映して能力値も特殊能力も耐久力のあるものになっています。
また疫病、毒に溢れた攻撃を表すために、ポイズンなど耐久力を無視した攻撃を得意としています。
一方鈍重な者が多いので機動力、敏捷性に欠けます。工夫するか、他の戦力で補うか、信念を貫く覚悟を決めましょう。


ティーンチ神の勢力


ティーンチ神のグレーターディーモンの一人「運命の紡ぎ手カイロス」
ティーンチ神の使命の果てに未来を見通す力を得たが、同時に逆の事を話す双頭の持ち主となった一際異形の存在


変化の神ティーンチは虚偽と陰謀を司る偉大なる妖術師であり、武力より知力、戦略より策謀を良しとして他の邪神を策謀にけて翻弄したり、
神の視点からしたらあまりにもかよわい、命ある者の運命を弄んで楽しむ為に現実世界へ干渉したりします。
ティーンチ神はその宮殿に無限の知識の書庫を持ち、命ある者が探して止まない書物、秘術を隠しています。
その蔵書を恩寵として閲覧を許された眷属や、主の目を盗んだ眷属が閲覧すれば、魔術師として膨大な力を得るでしょう。

変化を司る神であるティーンチの眷属は悪魔の中でも一際奇怪な容貌をした者が多く、不定形な形をした極彩色の下級悪魔ピンクホラーは魔法の雷を浴びせかけ、
体中に口を持つフレイマ―は防ぐ事の出来ない地獄の炎を吐きかけるでしょう。
上級悪魔、「変化の主(ロードオブチェンジ)」となるとその性質は主が持つ妖術師、知識の恩寵を多いに受けて痩せ細った魔術師の姿を取りますが、
その頭は鳥をモチーフとしている事が多いです。見た目の奇怪さと裏腹に魔法への膨大な知識を持ち対峙した相手を翻弄し焼き尽くすでしょう。


ゲームでは
ティーンチ神の妖術師の要素を色濃く受け継ぐ為、攻撃魔法としての射撃、防御魔法としての守備の高さを備えています。
また未来予知の再現として自分や相手の出目を操る術を持つ者も居ます。
一方魔法使いタイプの弱点として、身体能力が平均して低いです。工夫するか、他の戦力で補うか、信念を貫く覚悟を決めましょう。


スラーネッシュ神の勢力


下級悪魔デモネットを率いる上級悪魔「秘密の番人(キーパー・オブ・シークレット)」
官能的なラインとグロテスクさの混じった奇怪な姿はスラーネッシュ神の気まぐれさと歪んだ美意識によるものでしょう。


仄暗き皇子スラーネッシュ神は、永き寿命と高度な文明を持つ古の種族エルダーの種としての堕落と爛熟により生まれた邪神です。
快楽と堕落を司るスラーネッシュ神は邪神でありながら、神々しい美しさを備えていてその領土も優美極まりないと言われますが、
その反面、美しくない物を排斥せんと使者を送る事もあれば、悪魔のみならず命ある者を美しさや快楽で堕落させ、その魂を得ようと現実世界に干渉したりします。
スラーネッシュ神の眷属は皆美しく(見える幻覚を用い)、両腕にグロテスクな鋏を備え、舞踏をするように軽やかに動きます。
下級悪魔であり神の侍女でもあるデモネットはしなやかな肢体で俊敏に動いては鋏で敵を両断し、奇怪な馬に乗ったシーカーは敵陣深く切り込み血祭りに上げます。
爬虫類と昆虫の中間のような淫獣フィーンドは素早く敵に迫り切り刻み、上級悪魔キーパー・オブ・シークレットは主に堕落した魂と苦痛を捧げる為に屍の山を築きます。
スラーネッシュ神の眷属にとって戦場は殺人技術を披露する舞台のようでもあり、主にその美しさと悲鳴を捧げる場でもあるのです。


ゲームでは
スラーネッシュ神の眷属のしなやかさと俊敏さを表す為に移動、敏捷性にすぐれています。並の兵ではスラーネッシュ神の素早さに太刀打ちできないでしょう。
また鋏の切れ味を表すように一撃が強い能力も備えていて、敵の動きを操る、制限するサイキックなども備えています。
一方、スマートな体の為に身体能力は低く、長距離戦も不向きです。工夫するか、他の戦力で補うか、信念を貫く覚悟を決めましょう。


ディーモン・オブ・ケイオス全体としてゲームでは
説明したように四柱の渾沌の邪神は特徴的であり、互いに反目しあっていますがゲームではひとつのアーミーとして扱われます。
ですので、ある神の眷属をメインに据えて弱点を補う為に、他神の眷属を導入しても何のデメリットもありません。
多少書いたように邪神たちも目的の為には一時的に手を組む事もあるからです。
しかしあなたが邪神に魅入られて、信仰する邪神の眷属以外使いたくない時もあるでしょう。
わざと繰り返しましたが、そのような時は工夫するか、信者などの他の戦力で補うか、信念を貫く覚悟を決めましょう。





ケイオススペースマリーン
渾沌の誘惑と邪神の信徒
先のケイオスディーモンの段でも記述しましたが、四柱の渾沌の邪神は互いに反目しあっていますが、利害の一致があれば協力をする事もあります。
神の目に留まるような傑物の出現、莫大な情念を生む戦争、重大な過去の文明の遺物などの発見は邪神の耳目を集めますが、
人類の出来事からすると一番大きな物は皇帝の台頭でしょう。
その邁進を邪魔する為に渾沌の神々はまず、皇帝の右腕となるべく生み出された超人将軍「総主長(プライマーク)」を赤子の頃に宇宙の各所に放流します。
ですがその妨害にも負けず勢力を強めた皇帝に対し邪神の次なる手は総長主の心に邪心を植え付ける事でした。
皇帝の欺瞞を説かれた者、溢れる力を奮う激情に駆られた者、不死の命を求めた者、溢れる知識欲に負けた者、耽美に溺れた者、コンプレックスを刺激された者、
様々居ますがその企ては成功し、皇帝にもっとも信頼されていた総主長ホルスをはじめ半数にもあたる9人の総主長と、
彼らの率いる超人戦士の軍団が、皇帝と人類を裏切り人類を二分する内乱「ホルスの大逆」を巻き起こしました。
(※総主長は20人いましたが内2人は一切のデータが無い為、便宜上半数としました。)

この事件により人類の前途は閉ざされ邪神の企ては成功したと言えるでしょう。
ホルスの大逆については人の章で書きましたので、ここでは大逆側、渾沌の信徒ケイオススペースマリーンについて語りたいと思います。
ホルスの大逆でホルスは皇帝に致命傷を与えるも、その身と魂は皇帝に打ち砕かれ大逆の兵団は散り散りになり退却しました。
ケイオススペースマリーンたちは銀河中で最大の歪み空間との狭間である「恐怖の眼(アイ・オブ・テラー)」を拠点に復讐の機会を伺っています。

こうした初めて渾沌の邪神に魂を捧げた者以外にも渾沌に堕落した邪神の信徒はその数を増やす一方です。
時に一人、小隊、稀に戦団まるごとが渾沌の誘惑に負けると今までの厳しい戒律から解き放たれた解放感から
破壊衝動に駆られ殺戮を繰り返したり、特定の渾沌の邪神の信徒となり神に捧げる為の悪事を働いたり、
稀に自分の行動が邪神に利するとは知らず利己的な海賊、冒険者になる者なども居ます。



ケイオススペースマリーンの戦力
ケイオススペースマリーンはホルスの大逆の時に反旗を翻した最初の離反者達「大逆の兵団(トレイターレギオン)」の他にも、
我欲に目覚める者、邪神の姦計により堕落した者、後世に渾沌の誘惑に負けた者なども多数居ます。
ケイオスの戦士の中でも武力、カリスマ、邪神の覚えが良い者は「統べる者(ケイオスロード)」となり、
その他のケイオスマリーンを率いて「戦闘集団(ウォーバンド)」を結成し暴虐の限りを尽くします。
規模も目的も様々ですが皆、等しく邪神の恩寵を得る為に暴虐の限りを尽くし、人類を憎んでいると言う点では共通しています。

ケイオススペースマリーンは元々がスペースマリーンである為に最高級の武具は身に着けていますが、
帝国の科学技術のサポートが無い為、身に着けている武具がまちまちであったり、最新鋭の兵器を所持していません。
その代わりに邪神の恩寵を受けて、肉体と兵器が融合した異形の姿や、悪魔のごとき特性を備えた身体などに変化させた兵、
戦車や戦闘機にディーモンを憑依させた魔導兵器・ディーモンエンジンなども配備していて、戦力で帝国には劣る事はないでしょう。
特定の邪神を強く信仰する兵士「カルト・マリーン」達は信奉する邪神の恩寵を得て、邪神の眷属のように主の性質を反映した能力を得ています。ます。
邪神は渾沌をもたらす者を喜び恩寵を与え、悪魔の秘宝を下賜されている事もあります。
そして、その最たる者はその身体を悪魔そのものに変えたディーモン・プリンスとなる事です。その栄誉を受けた者はその身を不死にし永遠に邪神の為に闘い続けるでしょう。




ヒューロン・ブラックハートの率いるウォーバンド「レッド・コルセア」に連なるケイオスロードと
その身を悪魔と化す栄誉を得たディーモン・プリンス達。


ゲームでは
主だったケイオススペースマリーンは能力値、装備共にスペースマリーンと似た高水準の物となっていて、
一部戦車類もスペースマリーンと同等の性能を持っています。
特徴としてケイオスロードやディーモンプリンスなどに四邪神の信徒である烙印をオプションで付ける事で、
ディーモンのように各邪神の特性を反映した能力値や特殊能力を備える事ができます。
これは精鋭である邪神の熱烈な信徒カルトマリーンも同様に邪神の個性を反映しているので、
ゲーム面でも設定面でも自分の好みにカスタマイズできるでしょう。

またスペースマリーンとの大きさ差異として、変異して特異な能力を持った兵も多く、特徴的な魔導兵器もきわめて強力です。
元来高水準なスペースマリーンに加えて強力な火力がある分、サイコロの出目によりデメリットなど不確定要素が大きくなっています。

そして信奉しているケイオスディーモンとはデメリットがなく同盟を組める為(逆に渾沌の勢力以外だとデメリットが生じます(※7版時点))
双方の弱点を補うような構成にする事も可能です。


渾沌の陥穽
そもそも人類、物質宇宙に存在する生物は激情、崩壊、変化、快楽など渾沌の要素を内包した存在であり、
暗黒神からすると支配するにあまりに容易く、数多の誘惑が待ち受けています。
帝国の厳しい戒律に不満が鬱積する居住惑星の住人の不満を突いて、渾沌の邪神を信奉するカルト教団が発生したり、
アストラミリタルムの連隊を率いる将校や、惑星の為政者が渾沌に身をやつすとその邪悪な教えは反乱の火種や、
場合によっては召喚の儀式を成功させてしまい悪魔の現世侵攻の引き金になる事もあります。
そして渾沌の誘惑で最も恐ろしいのは人類の守護者であるスペースマリーンの魂が渾沌に堕落する事です。
超人的な戦闘力を持つ破壊者が生まれるだけでは無く、鋼鉄の意志、高潔な精神ですら
渾沌の誘惑に抗えないと言う事実は、ある意味もっとも絶望的な証左と言えるでしょう。
人類は様々な異種族の脅威に晒されていますが、その最大の物は内に潜む邪悪なのかもしれません。






最後に
ネタバラシになりますがケイオスディーモンの想像図は漫画ベルセルクからのパロディですので勘違いしたまま終わらないようお願いします。
でも神の使徒で闘争、知恵、疫病、色欲の権化として描かれてるので割とマッチしたかなと気に入ってますw

また検索などでこの記事に直接辿り着いた方は人の章、執筆予定の以後の章も目を通されるとより理解が深まると思いますので 宜しければ合わせてご覧下さい。
人間視点の物語、今回の渾沌の勢力に注視した記事でしたがウォーハンマー40000銀河には様々な異種族も存在しています。
いずれはそれらの脅威について語る事になるでしょう。
とりあえずはこれにて。



2015.2.8

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