アーミー概要
制作者 野原
アーミー名 イノラム機甲連隊第二中隊
ジェネラル名 オルドルド・ルード大佐
製作期間 2008年4月〜2013年3月(現在進行中)
アーミーの規模 約2,000ポイント

SQUATとは

聞きなれない名前のSQUATという種族は、いわゆる40K世界のドワーフ的存在です。
現在はルールブックの背景設定の中に人類と共に生きるデビヒューマンをしての名が残る位ですが、その昔独立したアーミーとしてルールのほか多数のミニチュアがリリースされていまいた。
とは言え発売されていた時期は90年代の後半までで、直接入手する事はかないません。
ゲームズワークショップからのリリースやサポートこそ無くなりましたが海外ではまだまだ根強いファンがいて、
オリジナルのコデックスを作成したり、スペースマリーンやインペリアルガード、はたまたオルクのルールをもとに「あたかもアーミー」を作成しているネット記事や写真を多数見る事が出来ます。
古いカタログなどでスカットの存在は知っていたので、ドワーフ好きの私はそのような海外の記事を羨ましく眺めていました。

アーミー制作の経緯

まずはeBay落札できたスカットのプラボックスが始まりでした。
憧れだったミニチュアを入手した事に満足して暫くは押し入れに眠っていましたが、ある時このスカットミニチュアをもとに500Pのアーミーを作ってみようと思い立ちました。
(切っ掛けはアポカリプスに投入するネタの一つとしてだったと思います)
余談ですが、この時「SQUAT」ではなくプラボックスに大きく書かれていた「SPACEDWARF」の名前で出品されていた為、競争相手がおらず運良く入手する事が出来ました。

アーミーとして再現するには、まずどのアーミーのルールを使用するか決めなくてはいけません。
ミニチュア達を見てみるとメインの武装はラスガン、アーマーもパワーアーマーほどゴツイものを装着していない事からインペリアルガードのルールを選択しました。
この時入手していませんでしたが、ラスキャノンやモーター、各種スペシャルウエポンなど帝国側と共通する兵装が多く見られたのも理由です。

プラスカットにはラスガンのほかヘビーボルターのパーツも入っていましたが、アーミーを組にはまだまだ不分です。
知り合いのミニチュアコレクターさんなどに協力して頂きつつ、手に入らないものやルールに合わせた兵装などはコンバージョンで再現し、何とか最低限の40体を確保する事が出来ました。
最初からネタアーミーとして着手した為、BLOGでも制作の過程を公開していましが、このBLOGを見て知って下さった方々から色々な協力や応援を頂きました。
IGの細かい武器を譲ってもらったり、通信兵に使用するためのカタチャンについていた通信機を大量に譲って頂けたりと大変助かりました。

その中でも一番大きかったものが、ゲームを通して知り合った方から、自分が持っているよりは有効に活用してくれる方にとプラのスカットボックス丸ごと(全36体入り)譲って頂けた事でした。
この事により、より一層スカットIGの作成意欲が湧き立ったのは言うまでもありません。

オルドルド・ルード大佐率いるコマンダーの面々。凄まじい密度。どこまでが旧メタルでどこまでがグリーンなのか・・・わからない! by Rman
FBのミニチュアを上手く40Kの世界に招待されての素敵なコンバージョンもこのアーミーの見どころ! by Rman
古の種族でアーミーを作るには、造形技術も必須!?プロ顔負けの造形技術に支えられたアーミー作りです! by Rman
無いものは作っちゃえ

スカットを現行のIGとして使うに当たり、分かっていた事でしたが色々再現出来無い物が出てきました。
スカットのメタルバリエーションには無いIGのキャラやユニットなどです。
そんな時はFBのドワーフミニチュアをコンバージョンして作成します。同じシタデルのドワーフミニチュアは最も使い勝手の良い素材です、
ただミニチュアのサイズを合わせる為に素材となるモデルも若干古いミニチュアになりましたが、そこはドワーフファンの私ですしっかりオールドミニチュアを在庫から発掘しましたw。

それ以外でも素材の無い物は一からグリーンスタッフで作成してみました。
コミッサーは初めて手掛けたグリーンメインの造形です。これが作れたおかげでその後も色々自作してみようと考えられるようになりました。
これはBLOGでも好評価を得ましてそれも自信に繋がったのは言うまでもありません。
その後は貴重なスカットミニチュアを加工して作るのが勿体無いとタンククルーやセンチネルクルーなどをグリーンスタッフで自作しました。

このグリーンスタッフで作ったスカットミニチュア達は、複製してレジンに置き換える事で原型を残しながらゲームで使用しています。
クルーの方は複数作ってタンクとセンチネルそれぞれのアクセサリーとして使用しています。
自作ミニチュアの複製もこの時が初めてで、最初にうまく行った時には嬉しくなって何人かの知り合いに配ったりもしましたw。
(スカットコミッサーは直接ゲームには使えませんし、タンククルーに至ってはアクセサリーでしかない為問題はないですよね)

Rmanさんにもトレードという形でしたがお譲りして、さらにそれをペイントされ、私のアーミーに加えて対戦なんて楽しい事もやったりしました。
いい思い出です。

これからもスカットIGを拡張して行く上でコンバージョンとグリーンでの新規造形は積極的にチャレンジして行く事になります。
もっと造形の技術を上げて、ゆくゆくは1スカット丸々自作ミニチュアなんてのにもチャレンジしてみたいですね。
僕個人としては一番お気に入りなのがこのテックプリーストです。何とも言えないイカつさと可愛いさ。ラブリー過ぎです。 by Rman
モーターチームは貴重な純正メタルです。かつてのスカットというアーミーがフルラインナップだったことを垣間見ることができます。 by Rman
アーミーを作るにあたって。

スカットミニチュアを使用したインペリアルガード、スタートラインから特殊です。
その為なるべくスタンダードな編成を心がけながらアーミーを構築して行く事にしました。
もちろん入手の困難なモデルを使用する為なるべくユニット数を少なくしたい所ですが、旧コデックスのドクトリンを使った特殊な編成や、
現行コデックスの少数のベテランを主軸に多数のビークルを配備した構成などは「一体何のアーミーと戦っているんだろう?」と相手に思わせてしまうかもしれません。
現行には無いアーミーを自分の我儘で再現しゲームに使う為、さすがにそう言うのは避けたいので、いかにもIGと戦っていると感じてもらえる為にオーソドックスな編成を目指しました。

スカットIGアーミーを作るにあたってもう一つ決めなくて置きたいのがビークルのデザインです。
よく見かける海外でのスカットアーミーでは、ビークル類もスカットらしく色々なデザインにコンバージョンされています。
しかし、スカットオリジナルのビークルというのはepic40kのスカットが使用していたスーパーヘヴィ・ビークル類しかありません。
そういえば昔のカタログのイラストでは帝国のライノに乗車しているものもあったりしました。

ビークルはオリジナルのデザインにするとサイズ変わってしまう為リアル射線システムの都合上具合が悪いく、先にも書いた様に現行に無いアーミーを無理やり使用している事もあり、
ルール上此方が一方的に有利になるような事は避けたいと考えて、ビークル類は基本現行のIGのをそのまま使うことにしました。
もちろん、ゲームルール上の不利益以外の部分でスカットらしさを付加する事は忘れていません、自作のタンククルーやアクセサリーの類でスカットらしさを表現しています。

まあ、最初ネタで500P作ろうと考えた時はビークルの事は深く考えていなかったんですけどね。
ビークルは現行IGのものをスカット風味にペイントされています。この小豆色がまた独特な雰囲気で素晴らしいですね〜 by Rman
インペリアルガードの主力タンクは、もちろんスカットIGにとっても欠かせない存在です。タンククルーがちゃんとスカットなのがやっぱり凄い by Rman
ペイント!

アーミーの方向性などもろもろが決まったら次はペイントです。
私の中のスカットのイメージといえば、プラボックスの表紙を飾ったボックスアートに描かれていたスカットです。
そんな訳でカラースキームはボックスアートそのままの配色を再現する事にしました。
緑のインナーに赤のボディアーマー、黄色いヘルメットなどにブーツや髭など色数が多くてペイントの際は「もっと配色を考えるべきだったと」何度か後悔しました。
しかし、そこはドワーフ好きの性か、完成したモデルを眺めるとその後悔や苦労も一辺に吹き飛び、自分のイメージするスカットそのままのこの配色にして良かったなと心底思いました。

そういえば、サンプルでペイントしたスカットを見せた時に仲間の趣味人から「クラシックなミニチュアのベースにはゴブリングリーンでしょう!」と進められて、久しぶりにゴブリングリーンをベースに採用しました。
最近は中々ベースにゴブリングリーンを使う事がなくなってきましたが、クラシカルなスカットミニチュアにはこれがまた良く合いました!。
最高のアドバイスでしたね。
歩兵も一体一体がとても美しくペイントされており、野原さんのほとばしる愛情がヒシヒシと感じられます。 by Rman
ベテランもバッチリですね!眼光の鋭さがベテランらしさを感じさせます。スカット風プラズマガンのデザインも美しい! by Rman
好きこそ物の上手なれ

やっぱり好きなミニチュアを塗る時は自然と力が入りますね。
このスカット達はアーミー規模でペイントしている割には手の抜き所を少なく、それぞれを手間暇かけてペイントしています。
中でもHQやキャラクターの一品物は力が入っています。
その殆どがスカットミニチュアそのままではなく、コンバージョンをしたり、FBからミニチュアを持って来たり、はたまたグリーンで自作したりと、より一層思い入れが入ったモデルたちの為当たり前ですね。

本ページのタイトル「We Shall never sarrender」には「我々は決して屈しない、ティラニッドにもGWのマーケティングチームにもw」という気持ちが込められているそうです。
そして野原さんのその気概が見る者を熱くさせる最高に美しいアーミーです by Rman
今後の展開

今まで作ってきたアーミーとは一味違うスカットIGアーミー、かけた手間暇やこめた愛情は他の所有するアーミーを凌駕しております。
まだまだIGユニットをスカットとして「らしく」再現するアイデアやネタは多数温めております、中には再現するのに途方もなく技術が必要になるネタもありますが、
そこは楽しんでじっくり取り掛かって行きたいと考えています。
まずは、温めているアイデアやネタよりも、在庫として確保しているミニチュアを作成し、アーミーとしての地力をつけさせる事を優先してガンガンゲームにも使用して行きたいと考えています。


さて、思うまま書いた為まとまりのない文章になってしまいました、
こんな稚拙な文章を最後までお付き合い頂いて有難うございました。

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