エンペラーズチルドレン総主長フルグリム -Fulgrim Primarch of the Emperor's Children- by Rman
Rmanのコメン
エンペラーズチルドレンこそ我が心の故郷。 崇拝するスラーネッシュ神の申し子たるプライマーク・フルグリム様の公式モデルの立体化。
2013年6月末にこのモデルが発表されて、僕はもう嬉しさのあまり飛びあがって喜んだのを覚えています。
もちろん即注文で、届いてからプライマーク第一段のアングロンと同じく一番乗りで作ろうと思ったものの、
複雑なパーツ構成で組み立てるだけでも敷居が高く、ちょっと気遅れしてしまったのでした。
やはり思い入れが強過ぎるのも難しいものですねぇ。失敗してもまた買えばいいよ、と割り切れないほどに思い入れが強くて。

程なくしてその頃から結婚にむけての準備やらも始まったこともあってペイント時間もなかなか確保できず、
元々ゲーム用じゃないペイント課題は優先順位が低いこともあり、制作は無期延期となってしまいました。
2014年、2015年は結婚式に出産、育児で、筆を握ることもままならなかったのですが、
先日子供も1歳を迎え、僕も気持ち的に少し余裕が出てきたこともあり、ペイントを再開することにしました。

かといってアーミー増強をするパワーはまだ戻りきっていないこともあり、
何か楽しんで塗れるモデルは無いかな〜とサフ吹き済みモデルを見ていたら、フルグリム様が目にとまったのです!

コイツを今塗らなきゃいつ塗る!?

何かいきなりでしたがスイッチが入ってしまい以前の躊躇はどこへやら、勢いペイントを始めました。
塗り始めてみると案の定、あまりにも細かい造形で、妻子が寝静まった深夜に少しの時間で塗っても中々進みませんでした。
まぁ、無理に塗ってもしょうがないし、気長にやるか〜と思っていたら・・・たまたま妻が子を連れての三泊四日の里帰り(喧嘩したわけじゃないですよ笑)、
もうこの機を逃す術は無い!!とばかりに塗りまくりました(笑)。いや〜じっくり何も気にせずペイント出来る時間の何と幸せだったことか。
やけにゴチャゴチャしたドラマチックベースはこのキャラクター・シリーズの魅力でもあるのですが、正直面倒だったのでドライブラシをメインでがががーと塗ってしまいました。
勢いでやったにしてはまぁまぁ良い感じの紫アーマーが塗れた気もして、
このクオリティーでアーミー作りが出来る気軽なペイントライフにもちょっと憧れの気持ちが湧いてきました。

フルグリム様本体は見本の配色を真似ました。自分で塗ってみてわかる見本ペイントのハイクオリティーって感じでしたが、魔剣だけはちょっと派手目に塗ってみました。
非常にカッコイイ形状をしているし、デーモンが宿っている感じの造形もカッコイイんですよね〜なんか銀色で塗っちゃったら勿体ない!って感覚でした。
この魔剣が一番のチャームポイントかなと思います。

そういうことで、時間が限定されているというシチュによる集中力も手伝って一気に塗りきることができました。
そもそも今回は過去最高傑作を作るぞ!という意気込みこそ無かったものの、むしろリハビリに近いものがありましたが、それだけに丁寧な仕事は心がけたつもりです。
制作中のツイートも沢山の人に応援してもらえたことで、モチベーションを強く維持することが出来たと思います。皆さんありがとうございました。
何かアレですね、まだまだ自分は本気出せばもっとすげぇ作品が作れるはずだ!って心の中で思ってる自分がいるんですけど、
こういうこと言う人は大抵大した実力はないんですよね(笑)。
集中力の限界が実力の限界であって、もっと出来るっていうのはたぶん根拠のない思い込みなんですよね〜。 自分で言いますが。

ま、久しぶりに筆を握ったにしては頑張ったという思いもあるし、何より完成させることが出来た、今回はそれが一番良かったって思います。
と言いつつも塗りあげてみると、あまりにもカッコ良くて見てるとニヤニヤしてきちゃいますね。
それにしても・・・ペイント、やっぱり楽しいです。 今回じっくりとペイントに取り組んでみて、
やっぱりこのミニチュアペイントっていうもんは僕の人生において絶対に無くすことは出来ない大切な構成要素だなってすごく強く感じました。

皆さんもホルスヘレシーのプラキット発売を記念してプライマークのペイントに挑戦されてみてはいかがでしょうか?


ムッチーのコメント
Rmanさんの復帰投稿第一作がまさかの総主長フルグリムだとは!
フォージワールドからイラストもおぼろげにしか出ていなかった30k時代のスペースマリーン達の父、総主長(プライムアーク)シリーズの発売が発表された時には
サプライズと嬉しさで趣味人界に痺れたものでした。
そうして第一弾のアングロンに続きリリースされたのがエンペラーズチルドレンの総主長フルグリムです!

近年ではインペリアルフィストの男、Rmanさんですが、言われれば確かにRmanさんのルーツがスラーネッシュのケイオスマリーンである以上、
フルグリムへの思い入れはただならぬ事であったのだなぁとコメントで気付かされました!
その思い入れの分、気遅れされてたとの事ですが、こうして完成作を拝見するに、
Rmanさんの高いペイント力で思い入れシッカリ籠めて塗られた力作に感じます!

復帰直後に精密なフォージキットの中でも一際精緻な総主長とは…!と製作中のツイッターでは一瞬思った物の、
「派手なモデルは大変だけど丁寧に塗れたら、その分上手く見える」と言う入門したばかりの方へのアドバイスを高いレベルで反復する事になって逆に良いのでは!?
…とで思ってましたが完成した美しい作品からはブランクを全く感じる事もなく、自分の気付きは間違っていなかった!と一人で納得していました(笑)
お時間も上手く取れなかったとの事ですが、逆に集中力を鍛え直す機会になるなど、色んな事が上手く噛み合って完成したんだんだなぁと思わせて、
まさにルーツであるエンペラーズ・チルドレンがRmanさんを復帰に導いたのだと感じさせるエピソードですね。

フルグリム様ですが美しいと伝わる容貌でありながら激しい戦闘の最中を切り抜いた表情、ポージングになってますねぇ!
先のアングロンもそうですし、後に出たフェーラス・マヌスと組み合わせてバトルシーンの再現になるように戦闘の最中を切り取ったような演出になっていて
ホルスの大逆の苛烈さと感じさせます。
手にした魔剣を振るって取り囲むロイヤリストを切り捨ててる様が目に見える、そんな躍動感に溢れたミニチュアですね。

ペイントも流石塗り慣れたピンクよりの紫は手慣れたもので久々でしょうにグラデーションも美しく、曲面の多い鎧でも滑らかに見えて流石!
前述したように装飾が物凄く多くて大変そうですが、チャプターマークの羽、スダレ、長い経文など、コメントにもあるように丁寧に造形に対峙して塗られてるのが伝わります。
ベースのやられマリーンはドライブラシでザッと塗ったと言う事ですが一見分からないですし、ベースと一体化させると言う意味では良いチョイスだったと思います。
そんな中でもスラーネッシュの紋章が輝く魔剣をNMM+マーブル地のようにペイントされて公式作例にはなかった見どころの一つにする辺り、
魅せる勘所もまったく鈍っておらずペイント巧者の地力を感じました!

最高傑作を作る!と言う意気込みの話にはまったくもって納得です。集中力=実力と言うのも分かりますが個人的にはそこに本来の地の力と言う物も考えてます。
そこを行くと永年渡り丁寧にペイントに取り組まれてきたRmanさんの地力は極めて高いなぁ!と常々感じており、
「リハビリで丁寧に塗る」と言うスタンスでありながら壮絶な造形にシッカリ対峙されきっちり魅力を引き出して+アルファを加えていて、
エンペラーズ・チルドレンがルーツであるならそこから歩んできた道のりのような物を感じさせる、傑作だと思います!

ホルスヘレシーのボードゲームとタイミングが被ったのも運命的ですね!
フォージは怖いので30Kにはあまり興味を持たないよう気を付けているのですが(笑)
今回のフルグリムを見て自分もダークエンジェルの総主長ライオンをペイントしたくなったので早くリリースして欲しい気持ちを一層強めました!w

これからも勘を取り戻しながらバリバリペイントしてください!

2015.11.21