SPARTAN ASSAULT TANK by Rman
Rmanのコメン
明らかにランドレイダーの派生型のような外見を誇っていながらも、ランドレイダー〇〇型という名前ではなく、スパルタンという名前のこのヘビータンク。
そんなネーミングひとつとっても、このマシーンが非常に貴重で個々の存在そのものがレギオンからチャプターに引継がれた聖遺物であるという強いメッセージを感じます。

今年に入ってから、このスパルタンは海外の公式イベントで先行発表されていたこともあって色々な憶測を呼んだものですが、
正式発表されたのが40K6版の発表前夜でした。
6版の盛り上がりもあって、「ついにキタかぁぁ!!」ってな感じで、大いに気分を高揚させてくれましたね〜。

このスパルタン型も例によって元ネタがあるようです。


初代ランドレイダーと初代ライノを二個イチして作ったランドレイダー。大昔からのヘヴィーな趣味人の間では人気のコンバージョンだったようですが、正式なキットが出ているわけでもなく、当時の初版とか2版時代にルールがあったのかどうかもよくはわかりません。
ただ、作例としては割に昔のWD誌などでもよくみかけたので、何かしら公式での誘導というかサポートがあったのかもしれませんね。



そういうわけで、あの二個イチ・ランドレイダーを今風にするとこうなるわけか〜と感心しつつ、まぁ、僕としては買う以外の選択肢は無かったわけですが、予約開始時にはルールは公開されていませんでした。というのも6版発売前ということもあり、ビークルのルール変更に合わせて6版発売までは伏せられていたのです。
とはいえ、ルールはともかく、もうこんなゴツくてカッコイイやつは買うしか!でしたね。しかもラスキャノン4門?25人乗れる?ウソでしょ?みたいな商品説明を読んでると意味の分からないパワフルさに一瞬スーパーヘビータンクかと思ってしまった程でした。

ついにスペースマリーン専用のスーパーヘビー登場!だからランドレイダーって名前じゃないんだ!
等と勝手に解釈して予約注文(笑)。

6版発表後に公開されたルールでは結局ノーマルタンクだったわけですが、その理不尽なまでに強力な性能は目を疑うものがありました。
コストは基本295P。基本ランドレイダーの装甲オール14は引継ぎつつ、ツインリンク・クアッド・ラスキャノン(2発撃てる!)×2、つまり4発のラスキャノンをツインリンクで撃てるという凶悪な装備。そして25人のトランスポートキャパシティ。ハルポイントは何と5点!もちろん、マシーンスピリットもあればアサルトビークルでもあります。+20点出せばセラマイト装甲となり、メルタ系の効果を無効化できるようにもなります。
まさに至れり尽せりの超性能。これで295Pだと、アポカリプス専用ランドレイダーのタルミナス・ウルトラの立場が無いというか、非常に違和感を覚えるコストパフォーマンス。
僕が想像するに、将来的にビークルのコストは下がっていく傾向にあるのか、もしくは正式ルールで大幅コストアップとなるのか、わかりませんが、この試験ルールはちょっと熱いと思います。要は売る気満々ということで(笑)。

でも、よく考えてみると、これってオールレジンのフォージワールド専用キットなわけですから、モデリング難易度もそれなりに高いのです。それをわざわざ買って、頑張って作ってという「リアルコスト」の面も含めるとゲームのコストが少し安くても大目に見て欲しいなぁ・・・なんて思ったりも(笑)。

実際、レジンの塊がドサっと袋に入って届くとですね、ものすごいゲンナリくるわけです。



めちゃめちゃやる気で精力に満ちている時はともかく、普通の時に来るともうそのまま押しいれ直行させたくなりますからね(笑)。



で、こんな感じにすごいタグとかがガッチリ付いてて、組立はかなり大変でした。例によってキャタピラはカチっときませんしね。
何とか組み立て終わった時にはそのサイズと重量感(690グラム!)、存在感のデカさに思わず嬉しくなりました。



今回はせっかく25人のキャパがあるわけですからターミネーターの運搬を視野に入れて、ターミネーターの紋章の専用ハッチを装備させてあります。
この各種ランドレイダー専用ハッチはフォージワールドの定番商品なわけですが、なんというか非常に残念なことに、今回買ってみたところファインキャスト化してました(笑)。明らかに従来のフォージレジンにあった切れ味鋭いシャープな造形が損なわれて、微妙にもっさりとしたテイスト、ザラついた表面、悲しい穴ぼこなど、ファインキャストがダメな場合の全てがもれなく盛り込まれていて、従来のフォージ製品のクオリティーを知る者としては、なんともやるせない思いがしましたね。

でもまぁ、丁寧に処理してやってちゃんと塗ればそれなりにはなるので、より上級者向けになったというところでしょうか。
う〜む、納得いかないですね(笑)。

そして、クルーもフォージワールドのタンク・クルーセットから双眼鏡(?)を持った珍しい人を持ってきました。
ほんとはオプション装備でマルチメルタとかも装備できるのですが、キットに附属されてなかったので装備させませんでした。
まぁ、僕もここまでくるとゲームで使いたいというより、作りたいから作ってるという感じなので(笑)、そのあたりは緩く楽しむつもりで。

このクルーセットもファインキャストになってて、これがまたちっともファインじゃなくて・・・(以下省略)。

ペイントについてはけっこう大変でした。いつも通りの工程でコツコツと塗っていったんですが、通常のランドレイダーよりも少々デザインが複雑ですし、プロテウス型よりもひと回り大きく、塗っても塗っても終わらないという感じでしたね。

そうは言っても、手を動かし続ければ必ず完成させることが出来るものです。
いざ仕上げ段階に入ってくると一気に筆の伸びも良くなってきて完成まで持っていくことができました。

このスパルタンの正式ルールはフォージワールドが2012年秋頃にリリース予定の40Kファン待望の新シリーズ「ホルスの大逆」のルールブック内で紹介されそうですね。
いやはや楽しみでなりません。