Imperial Fists Relic Contemptor Pattern Dreadnought by Rman
Rmanのコメン
「サンドロス、再び大地に立つ」
ジェニス2号星における戦いでインペリウム陣営はケイオスの力に屈し、ジェニスはデーモンワールドと化した。
その戦いの中でインペリアルフィスト第三中隊も壊滅的な損害を被っていた。
中でもタイタン・レギオンが引き起こした大地をも切り裂く大爆発の中で、
第三中隊の中隊長パウロ・サンドロスが行方不明になってしまったことはチャプターにとって図りしれない損失であった。


全てを消し去った猛爆の中、彼の体もまた吹き飛び千切れ、肉の塊と化していたが、しかし、サンドロスは生きていた。
彼の高潔な魂はその体にまだ宿っていたのだった。

ジェニスの戦いで密かに活動していた勢力がある。
黒きパワーアーマーに身を包んだスペースマリーン、その名もデスウォッチ・キルチーム。

このデスウォッチを率いていた軍曹こそインペリアルフィスト出身のストゥルトゥスであった。
彼は激戦の最中、中隊長の傷ついた躯を見出し、その傷ついた肉体に生体反応がわずかながらも残っていることに驚いたという。
サンドロスの状態は通常であれば間違いなく絶命しているほどの傷つきようであり、
彼のヘルメットが残っていたことが唯一キャプテンを判別できる状態であったのだ。

ストゥルトゥスはサンドロスの肉体を回収し、ジェニス2号星が壊滅状態となる前にサンダーホークで離脱したのであった。

惑星を離れるサンダーホークの中でサンドロスに対する緊急蘇生手術が行われたが、彼の体はもはや修復不能な状態であり、
彼の魂を辛うじて肉体に安定させることしか出来なかったのである。

ジェニスの戦いが終わり、数十年の月日が流れインペリアルフィストも新たなキャプテン、ラインヴァルト卿の下で失った戦力をいくらか回復させていた。
そして、そこにデスウォッチ・キルチームから軍曹ストゥルトゥスが失われたキャプテンの身体と共に帰還を果した。


ストゥルトゥスは元々インペリアルフィストのチャプレインでもあり、異国の地で多くの経験と戦いをくぐり抜け帰還を果した英雄に対し、
同胞は熱烈な歓迎式典を開いたという。
彼は即座にチャプレインとして復帰したが、サンドロス中隊長はそうはならなかった。
なぜなら彼の身体は頭と上半身の一部しか残っておらず、生命維持カプセルの中に入った状態だったからである。

しかし、かの激戦で失われたかと思われた英雄が生還を果したことは同胞達にとってこれ以上無い喜びでもあった。
サンドロスはインペリアルフィスト歴代のキャプテンの中でも武勲多き英雄であり、この銀河にその名を知らぬ者は居ないとまで詠われた男なのである。
インペリアルフィストのチャプターマスター・ブラディミルはこの帰還の知らせを受け、チャプターアーモリーに対し直ちに命令を下した。
彼の身体をドレッドノートに納めよ、と。

インペリアルフィストの武具庫に一体どれだけの兵器が収められているのか、その正確な答えを知る者は一人も居ない。
今は空となっているドレッドノートもかなりの数があることはマスターオブフォージも知っているものの、正確に把握はしていなかったという。
武具庫にはドレッドノートを鎮座している回廊があり、彼がサンドロスの肉体を収めたカプセルを持ち入った時、
永遠に続く暗き回廊の奥から巨大な体が姿を現したのであった。
それは彼も存在を把握していなかった華美に装飾されたコンテンプター型ドレッドノートであった。

コンテンプター型ドレッドノートはマスターオブフォージの前で動きを止め、その大きなボディを上方に開け放ったという。
その中には古代の英雄は乗っていなかった。驚くべきことに誰も入っていなかったのである。
古代の英雄の魂が、このドレッドノートを動かしたのであろうか・・・。
マスターオブフォージ・アルマンは独断でこのコンテンプター型ドレッドノートにサンドロスを納める決断をした。
彼にはこのドレッドノートがハッチを開けたその瞬間、「声」が確かに聞こえたのだ・・・・。

かくして、サンドロスがアーモリーから再び姿を現した時、多くの同胞がその偉大なる姿に崇高の念を覚え、息を呑んだのであった。


チャプターマスターその人も大いに驚きながらも、これに歓迎の意を示したという。
これほど古式ゆかしいドレッドノートが生けるレリックとしてチャプターの先頭に立って戦うことは、
インペリアルフィストの威光を世に知らしめ、混沌の汚れを排斥するために誠に重要な意味を持つであろうとチャプターマスターは考えたのである。

サンドロス中隊長はコンテンプター型ドレッドノートとして復活を果した。インペリアルフィストの全同胞はこれを喜び、この奇跡の復活に胸を熱くしたという。

インペリアルフィストの戦いはこれからも苛烈極まるであろう、しかし、偉大なる英雄と共にチャプターは必ずや勝利を掴むのだ!!


とまぁ、非常に長い前置でしたが、もし読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございました(笑)。

昨年(2011年)の夏ごろ、コンテンプター型ドレッドノートが発売された時はそれはもう衝撃を受けて、速攻で購入してしまったんですが、
その時は我がチャプターで唯一の1台にしようと思ってました。30Kをやるならともかく、現代のチャプターに古い型式ばっかりとなっても、おかしいですしね。
ただ、その後謎に包まれていた専用のレリック・ウェポンが色々と発売され、武装をラスキャノンで固定してしまったことに激しく後悔していたのも事実です。

しかも数ヶ月後、「レリック・コンテンプター・パターン・ドレッドノート」発表。
もうね、フォージワールドはね、ひどいですよ。後からこんなの出すなんてねぇ。コンテンプター型ってそれだけでレリックなのに、
更にヴェネラブル化したヤツを出すとは、想像を越えておりました。いや、なんかね、嫌な予感はしたんですけどね・・・。
でも、そんなフォージワールドが大好きです(笑)。

で、発売後すぐに購入し製作のチャンスをうかがってましたが、なかなかペイントに入れず、年を越してしまいましたので、2012年の新年初塗りの題材としてチョイスしました。
前回は片足を折っていたので、今回は仁王立ちもいいかな〜?と思いましたが、ただの短足のドレッドと違って、
せっかく自由度の高いキットなので、ついついケイオスマリーンを転がすお決まりのパターンにしてしまいました。
今回は景気よくアイアンウォーリアーを踏みつけさせてみました。まぁ、ヨハネスさんに当てつけたわけじゃないですよ・・・(笑)。
アイアンウォーリアーは公式ライバルですからね。

基本的にはもうかなり装飾品で飾り立ててあるので、特別手を加えたのはピューリティーシールを少し追加したのと背中に巨大なアイアンヘイローを装備させたくらいでしょうか。
アイアンへイローは聖セレスティアンのヤツで、ダニエルさんのを塗った時に余っていたパーツなんですよね。
大きさが丁度良かったので装備させてみたら、何とも似合う!(自分で言う笑)。
おかげでサイクロン・ミサイルランチャーを装備できなくなりましたが、まぁここは趣味優先ということで。

武装はせっかくなので、コンテンプター型専用のレリックウェポン「ヘビーコンバージョン・ビーマー」を装備させました。
これはマスターオブフォージのヤツの強化版(ブラストウェポンになってます)なので、最大射程時からであればかなり強力な一撃を放つことができるものの、
ドレッドノートにあるまじき、動いたら撃てないというルールがあって非常に使い辛そうな性能です。
でも、コレクション的というか絵的には持たせてみたい武装ですよね。
普通に使う時は微妙そうだったので、いちおうマルチメルタも作ってあり、両武器ともマグネットを仕込んであるので、武装の変換は自由自在です!

ペイントについては普通のコンテンプター型よりはやっぱり少し難しかったです。
フォージの色見本が例によってミノタウラーのアレな感じなので、装飾を何色で塗ろうか結構悩んでしまいました。
まぁ悩んだものの、奇をてらう感じではなく、自然に仕上がっているように見えればそれは僕の狙ったところです(笑)。

このドレッドノートをサンドロスにするというアイデアは広島会の鉄さんと雑談している時に出てきたもので、
非常に熱い話だと思って、ばっちりPAURO SADROSと署名しました。
元々我がインペリアルフィストの旧キャプテンには非常に愛着がありましたので、同じくらいお気に入りの1作になってくれそうな気がします。
ゲームでも積極的に使ってみたいですね〜。
ちなみにゲームのルールはインペリアルアーマーアポカリプス・セカンドエディションに収められており、レリック版とノーマル版とに違いはありません。
ノーマルのコンテンプターも40Kの世界ではやはりレリックなのです。
ただ、今年出るかもと噂になっている30Kを舞台にしたキャンペーンでは専用ルールが出てくるかもしれませんね〜。

新年1発目から楽しいペイントでした。今年もインペリアルフィストを楽しく作っていきたいものです!