Imperial Fists Land Raider Proteus by Rman
Rmanのコメン
スペースマリーンが誇る強力無比なる戦闘車両「ランドレイダー」の起源はテクノロジーの暗黒期の中で失われてしまったが、
皇帝が銀河征服に乗り出したかの時代、人類の無限の科学力によってランドレイダーが生み出されたことに誰も疑いを持つことは無いであろう。
ランドレイダーはスペースマリーンによる銀河広域に及ぶ聖戦の初期段階で見い出され、その強大な力ゆえに瞬く間にスペースマリーン・レギオンの主力兵器となったのである。

多くのランドレイダーが聖戦の中で独自に改良されたり、または新たに鍛造されてきたため、
アデプタス・メカニクスが「プロテウス型」と呼ぶランドレイダーについて、現在は多くのデータが失われてしまっている。

このプロテウス型は多くの型式を持つランドレイダーの中でも最古参の一つであると考えられており、
現在スペースマリーン戦団が主力として用いるファボス型と比較するならば、車両の駆動システム自体はほぼ同様であり、
非常に強固な装甲を持ち十分に武装をしている点も共通でありながらも、大きく異なる点を持っているのである。

それは多数の精巧なスキャンシステムと特殊なエンジンを持っていることであり、これにより非常に鮮明かつ明瞭に戦場で起こった事象をモニターすることが可能なため、
他のランドレイダーと違った役割を持っていたと考えられることである。
おそらく銀河平定のためスペースマリーンが新しい惑星に乗り込んだ際、このプロテウス型はその地の先住民及び環境の調査、
そして兵団の本体が到着する際の足がかりを築くことを目的としていたのであろう。

プロテウス型ランドレイダーはホルスの大逆を経た現在の世界では、多くがすでに失われ、それを再生する技術も残っていない。
しかしながら非常にまれな光景として、スペースマリーンのコマンダー専用機として、またスピアーヘッドの先頭にこのプロテウス型を見い出すことがあるかもしれない。

ランドレイダーの始祖たるプロテウス型はインペリアルフィスト戦団にとってもレギオンから受け継がれた非常に貴重な戦力であり、
チャプターアーモリーの中でも最高位に位置するまさに聖遺物なのである。

40Kの古参兵であれば誰の脳裏にも焼き付いているモデル、そして40Kのヤバさを語る上で外せないモデルが一つあるとすれば
それこそ「Mk1ランドレイダー」ではないでしょうか。



僕がウォーハンマーを始めるちょっと前まではこれが現役販売されていたそうで、
2000年にランドレイダーは現在販売されている形のものが新登場し、世の40Kファンを大いに喜ばせたそうです。
そりゃまぁそのはずで、いきなり超かっこよくなりましたからね〜。

僕が40Kを始めた時はすでに現在のランドレイダーが標準だったこともあり、言わばこれが当たり前でした。
僕の中で40Kのミニチュアは基本的に「最新こそ最良」って考えが強いこともあり、古いランドレイダーに思い入れは全くありませんでした。
とはいえ、インペリアルフィストアーミーがそれなりに大きくなっていく過程でスペースマリーンへの愛着は留まることはなく、
旧式ライノさえも愛しく感じられるようになってしまったのでした。
そこまでいくと欲しくなってくるのがMk1ランドレイダー。ある意味、あれは実際、40Kの暗黒史を語る上で外せないアイテムとも言えます(笑)。
単に旧モデルと言うだけではなく、ホルスの大逆を描いた画集の中でもこの旧型はそのままのデザインで登場しており、
ちゃんと旧モデルを旧式として扱ってくれているのがまた心憎いポイントなんですよねぇ。

しかしながら、今更欲しがってみても、入手ルートと言えば海外のオークションぐらいしか無く、
しかも世界中のスペースマリーン・マニアにとってはまさにレリック級のキットだけあって、常に高値安定なんですよね、これが。
旧式としては非常に魅力を感じても、キットそのものは本当にまぁヤバいものなので、プレミア価格払って入手するのはさすがに気がひけて入手することは出来ませんでした。

そんな世のスペースマリーンファンの強い味方が我らがフォージワールド!!(笑)
ゲームズデイUK2011に合わせてフォージワールドから発表された新モデルを見たときの衝撃と言ったら
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
って感じでしたね〜(どんな感じや笑)。
なんと、まさかの旧ランドレイダー新発売のニュースと合わせて公開された写真を見た時はもう鳥肌モノでした。

このプロテウス型は現行のランドレイダーと共有パーツはひとつもなく、全て新規造形のオールレジン製ということもあり、
かなりの高額商品でした。80ポンドです。普通のランドレイダーの実に2倍の価格設定。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、昔の旧キットをプレミア価格で購入しそうになった身としては全くもってお買い得な価格とさえ思えました(笑)。
なので、僕としてはもうこれは絶対に買わねば、と心に誓ってリリースを待ち焦がれていました。

注文が始まってすぐに発注し、届いてから早速組み立てを始めました。
いろいろあってなかなか大変な組み立てでしたが、今回のキットの出来栄えは文句無しにファインなキャストだったので、
なんとか形になりました。ちなみに別売りのインペリアルフィスト専用ハッチも装着させてあります。

組んでみると、想像以上に小さいことに驚きました。このコンパクトさは旧キットのサイズを再現しているのでしょうか。
個人的には少し物足りないものを感じましたが、その代わりカタマリ感が中々に凄いのです。密度が濃いといいますか。
しかもムクのレジンを組み合わせて作っているだけに激重いのです。この重さは満足度を通り越してペイント中に苦痛を覚えるほどでした(笑)。

ペイントについてはネクロンと並行作業だったこともあり、時間こそかかりましたが、僕もすっかり黄色ビークルのペイントは慣れたもので、さくさくと進んでいきました。
ただ、むき出しのキャタピラがこれまた旧キットのデザインを踏襲してシンプルに作ってあるのが良くも悪くもって感じで、
単に銀ベタ&ウォッシュではとても間が持たない感じでしたので、かなり激しく汚して表情豊かに仕上げてみたつもりです。

チャームポイントはMk2クルセイドアーマーのクルーです。
最近はフォージから各種旧式アーマーが出揃ったこともあり、メタル製の旧キットの使い道が減ってきたので、ここぞとばかりに使ってみました。
旧式ランドレイダーと良い具合にマッチして見えれば嬉しいところです。

小さめとはいえやはりランドレイダー、ペイント量はかなりのものがありました。
そして、完成させてみると何とも言え無い気持ちになりましたね・・・。
素直に見るとやっぱり「これ、カッコイイ!!・・・・のかな?」と疑問符が付いてしまう感じ(笑)。
でもまぁスペースマリーン・マニア的思考でいくと間違いなく「ヤバ過ぎる!クソカッコイイェェェァ!!!!」って感じですか(笑)。
ま、複雑な心境ではあります。

さてさてゲームのルールの方は中々に興味深いものとなっています。
ランドレイダー最大の特徴であるフロントハッチが無いこともあって、アサルトビークルの能力はありませんし、運搬人数も最大8名と少なめ、
されどエリート枠で入りスカウト能力を持っています。そして最大の特徴が戦場のコントロール能力。
敵のリザーブロールを常に-1し、自分のリザーブロールを成功、失敗に関わらず振りなおすことができるという特殊能力。
こういった能力は今までスペースマリーンには無かった能力であり、特に自分のロールを振りなおせるのは編成によっては非常に強力で役立つ能力となりそうです。
攻撃的ではなく、サポート的な活躍をしてくれるランドレイダーというところでしょうか。
とはいえ、防御性能はメルタ武器の追加D6を無効化するアーマードセラマイトを装備できる点でランドレイダー以上と言えますし、
射撃力も相変わらずツインリンク・ラスキャノン2門とマルチメルタ装備で引けを取りません。

我がインペリアルフィストにとって非常に頼もしい戦力となってくれることは間違い無いでしょう!!