Settra the Imperishable by Rman
Rmanのコメン
砂漠の聖なる鷲にして全能なるセトラ。
まさにトゥームキングの代名詞と言っていい程の存在感を持ったキャラクターです。

トゥームキングアーミーを作るなら最終目標にこのネフェキーラ最強のファラオ、セトラ王をペイントしたい、僕はずっと思ってました。
しかし、6版のセトラ王のルールが何かヤバくて、とても実戦に投入する見込みが立ちませんでした。
というのが、セトラ王はリッチープリーストの裏切りを許しておらず、彼を入れるとリッチプリーストは入れられないとか、
アーミーの半分以上をヘビーキャバルリーとトゥームガードとチャリオットにしろとか・・・かなり厳しい条件が並んでいたのでした。

最終目標ではあったわけですが、実際に作ることは無いかもな〜なんて思ってましたが、
8版の新トゥームキングでは最近の流れにあって妙な編成制限もかからないし、コストも150P安くなって随分身近な存在になってくれてました。
コストが安くなった分、凶悪な能力だったマジックアイテムが一部省略されてしまったりと、寂しい部分もありますが入れやすくなったというのは何より大きいものです。

せっかく新しいアーミーブックが出たわけですし、やはりこの流れに逆らわずトゥームキング増強を再開しようかな〜という気持ちもあり、
気軽にアポファス王子を塗ってみて、何となく満足感が薄かったので(たぶんファインキャストの関係で・・・笑)、何か気合を入れてペイントしてみたくなり、
色んなものをすっ飛ばしていきなりセトラ王を塗ることに決めました。
まぁセトラ王が完成してしまえば、彼を使うためにその配下のトルーパー製作にも力が入るに違いない!という見込みもありました。

と言っても、さすがにトゥームキング最強のミニチュアだけあってシタデルミニチュア最高レベルの逸品と言っても大げさではないほど、素晴らしく細かい造形が施されたミニチュアです。
タグにも「SETTRA HIMSELF!」と書いてあって、デザイナーも気合入れて作ったことがうかがえました。



例の何たらキャストと違って(笑)、2002年発売当時のこのメタルミニチュアは抜け具合も完璧だったのでやる気も増すというものです(笑)。

このセトラ王はセトラ自身とチャリオット、馬4頭を(当然ながら)分けて塗る事にしました。
1キャラとしてはかなりの大事業です。とはいえまさに僕のアーミーの顔になるキャラですので気合だけは十分みなぎっており、
「う〜ん・・・塗りきれるかなぁ・・・」とか弱気な考えは1パーセントもありませんでした(笑)。



まずはセトラ王のペイントから始めました。やはり主役が出来なければ話にならないというものです。
この御方はとにかく造形が細かいので、ひたすら丁寧に宝石塗りなどを積み重ねて塗っていきました。
もう宝石の数はアホかってくらいありましたね〜(笑)。宝石塗り好きな僕でも若干ヘキエキしてしまうくらいでした。
本体はヘビーメタルチームの見本を参考にしたこともあり、普通な感じになってしまったので、ここはひとつ個性を持たせたいと思って、
「プドラ神の聖なる刃」を思いっきりマジックウェポン風に塗ってみました。造形は案外普通なので、ペイントによって尋常じゃない雰囲気が出たかなと自画自賛しつつ(笑)大満足してます。
それから、マントを筆頭に体のいたるところにくっ付いてるスカラベも、
例のファインなんたらと違ってちゃんと一匹一匹認識できるハイレベルな造形に感動しつつ丁寧に塗っていきました。

完成した時は「これはチャリオットまで完成させたら、ひょっとすると最高傑作誕生か!!」と一人ニヤニヤしてしまいましたね〜(笑)。
もちろん、神々のチャリオットが壊された時用にチャリオットとは接着させていません。
普通の20ミリベースに乗せると妙にチャリオットから浮いてしまうので、薄いプラ板をベースにしています。
これで接着したものと比較してもほとんど違和感無い感じになったとは思います。


それから馬のペイントを始めました。
最初はただの素の馬に黒サフを吹いていたのですが、やはりセトラ王の馬が素の馬では味気ない!と思い直し、追加で飾りを装着させました。
バーディングとして見たらこんなの無いわって感じですが、まぁそこは雰囲気で・・・豪華にはなったと思いますので・・(笑)。
飾りを塗るのは楽しかったですが、骨馬を塗るのはかなり苦しかったです。
これが終わっても、今から骨塗りが続くのに大丈夫かいなぁ・・・と先行き不安になるほど何か頑張って塗りきった感じです(笑)。


そして最後は神々のチャリオットです!!
このチャリオットもセトラ王に引けをとらないくらい、このモデルの目玉ですのでセトラ王を塗るのと同じくらい気合を入れ直してペイントを始めました。
こちらも基本的にはヘビーメタルチームの作例を参考にしつつ、僕のアーミーのアイコンカラーである灰色を取り入れてみました。
全体のイメージとしては見本の豪華絢爛な雰囲気を上手く再現できたかなって思います(我ながら)。
宝石塗りなどの美味しいところは楽しみながらペイントできるわけですが、
車輪とか車体の黒い部分とか楽しくない箇所を塗る時は卵帝さんと電話で無駄話をしながらペイントしたりして(笑)
、いつのまにか仕上がっていたという感じで、助かりました(笑)。
卵帝さんには「何を塗ってるかは秘密だけど、これは最高傑作かもよ〜」と10回くらいは言ってしまったので、ウザかったと思います。すみませんでした(笑)。


セトラ王、馬、チャリオットを合体させる儀式はそれはもう心躍るものがありました。
よっしゃぁぁあ完成!!と思わず両手の拳をぎゅっと握り締めてガッツポーズしましたね〜。
最終的なところでは、仕事の丁寧さでは最高傑作のテクリスに1歩及ばないものの、
作品全体の存在感というところで、テクリスにならぶ傑作を生み出すことができたかな〜と思います。
というわけで、
僕のミニチュア人生最高傑作のテクリスと同列の1位です(平成23年6月26日現在)

いやはやセトラ王ほどの大物を塗りきってしまって完全燃焼!ってなりそうですが、嬉しいことにそうはなってません!(笑)
これを契機に8版向けトルーパーの増産や大チャリオット部隊、トゥームガード(旧版)、ネクロスフィンクスなどの新兵器も塗っていけたらな〜と思ってます!
これからが楽しみです。