Crimson Fists Rhino by Fhantom
ファントムさんのコメン
はじめまして、ファントムと申します。
40Kの世界には有機溶剤さんと久しぶりに会い、こちらの世界にお邪魔することになりました。

普段は戦闘機や、戦車をやっているもので、この世界のデザインの豊富さ、
そしてなによりその自由度の高さに惚れてしまい、何かやってみたいと相談したところ、
この兵員輸送車で在るライノを拝領し、部隊配備可能なように工作とペイントを楽しませていただきました。

工作ですが、まず戦車らしさを演出するために排気管を開口し、縁を薄く削ります、次に各装甲パーツに溶接モールドを追加します、
またここからミリタリーな作りを目指すためにボルトモールドを全てウエーブの角モールドに変更します、
この作業がつらかった、完全に数を間違えた感じで大変でした。
ついでに車体上面に現用装甲車にある滑り止めモールドを加工する気持ちで800番のペーパーを接着したものを貼り付けたのですが、
こいつが塗装したら完全に飛んでしまい、ただの装甲板みたいに見えるのはさびしかったです、
それとゲーム実戦配備時に破損しないように各種ステップを真鍮線で加工します。

そして、今回の一番のポイントは新たに新造したターレット上のバルカンポットです、
装甲車なんでいきなり重火器で押し込むのではなく皇帝陛下の同胞の支援を行うために、辺りを威嚇する目的での装置とゆう脳内設定で完成させました、
自慢は上面に向け微妙に上部傾斜をつけてあり、浅海可能にしてあることですね、設計時点は上下の稼動も考量してましたがスペースの関係であきらめました。

ついでに、装甲車らしさを出すために、荷物を積んでみました、装甲車にはやはりこれぐらいの荷物があるとかっこいいですね。

で塗装ですが、シタデルカラーを保有してないので全ていつもしようしているアクリルカラーでの塗装に踏み切りました、
まず全体を濃い目のグリーンで塗装し、徐々にブルーを重ねて重量感を狙ってましたが、
途中色味確認をお願いしたところ、もう少し濃い目にブルーと言われて上からクリアーブルーを吹き調子を整え、
それからグレーの混ざったブルーで全体をフィルタリング、その後ウエザリングを施します、
これもまずは足回りに付着しそうな濃い目の色をしっかり塗装してそこから埃をゆっくり乗せて行きます。

最後に全体に艶整えて完成です。

非常に楽しい作りをさせていただきましたが、今後またやりたいですね。

Rmanのコメント
模型製作と言えばウォーハンマー以外ではたいした経験の無い標準的趣味人の僕からすると、
生粋のミリタリーモデラーであるファントムさんが製作されたこのライノは非常に新鮮味溢れる興味深い作品です。
まずはこの現地改修型とでも言うべき、非常に(良い意味で)泥臭い雰囲気に圧倒されてしまいました。
このテイストはGW作例や僕が作ってきたライノとは全く違ったリアリティーを感じさせられます。
またこの泥臭さというか「なりふりかまって無い」感が、チャプター存続の危機に立たされているクリムゾンフィストの設定にマッチしているんですよね。
そこがこの作品の妙で、クリムゾンフィストという選択肢は有機溶剤さんのアドバイスがあったそうですが、上手いなぁ〜と思わされました。

そして、作品をパっと見ただけででは一見気付かないようなポイントにもミリタリーモデラーならではのこだわりポイントが詰まってますよね。
汚し塗装の自然さはさすがと言ったところですし、何はともあれボルトを全て打ち替えなどは「言うは易し、行うは難し」の代表的な点じゃないかと思います。
でも、こういった所のリアル感はミリタリーモデラーには避けて通れない道なのでしょうね〜、お気楽な僕にとっては全く「業」な話だとは思います(笑)。
それにしても、この重厚感。
やはり大量の荷物は一番目に付く所ではありますが、追加装甲板や各所溶接痕、各種ステップの付け替えなど、
様々なテクニックの積み重ねの成せるわざなのでしょう。

僕はどうしてもウォーハンマラー的にライノを見てしまうので、「これは真似できない!」と思うポイントも多々ありますが、
例えばマフラーの穴をきっちり開けてやる工作や追加装甲板の張り方など、参考にしたい点もホントに沢山あります。

オリジナル・バルカンポッドも熱いですね〜。40K世界的には「アサルトキャノン」に見えてしまうのですが、
ファントムさんの設定を汲めばやはりストームボルターとして使用するのが良さそうですよね。
この無骨さがいかにも現地改修型武器という雰囲気もあって、車両本体のイメージにもぴったりです。

ちなみに、このクリムゾンフィスト・ライノは我がインペリアルフィストマリーンの中で
ドロップポッドが降下地点捕捉に失敗し、戦場から離れて降り立った。するとどうだろう!?そこには、かっての同胞のライノが朽ち果てていたのである!
是も否も無い!これを緊急修理し、何とか激戦区にたどり着かねば!
」という長ったらしい設定の下(笑)、使用させて頂きました。
自慢のバルカンポッドは火を吹く前に武器破壊を喰らってしまいましたが、数ターンの間、我がマリーンをしっかり守ってくれました。
そして最後はお決まりでライノらしく爆散!(笑)。ファントムさん、快くお貸しいただき、ありがとうございました。

これからも、また機会を作ってぜひ40Kのモデルを製作してみてください。ウォーハンマラーとしてもミリタリーな40Kは楽しみです!