エンパイアVSビーストマン 2000ポイント ピッチバトル
Written by Rman


対戦日 平成22年2月28日
対戦場所 広島ミニチュアゲームの会(東広島公民館)
対戦者 Rman(エンパイア)、卵帝さん(ビーストマン)

2010年2月初めイギリス本国で新版ビーストマンが発売されました。
しかしながら日本語版PDFの発表は3月末とのことで、世間一般には盛り上がっているとは言えない状況のようです。
余談ですが、日本語版がほとんどタイムラグなく発表されるとは本当に素晴らしい時代になったものです。
とか言いつつ2月初めにGWJからビーストマンのアナウンスがあった時に
「ウゲー!ビーストマン楽しみにしてたのに来月かよッ!!」と毒づいてしまったのは贅沢でした。すみません(笑)。

とまぁ、そんな状況の中でも大喜びしている人といえば前からビーストオブケイオスを使っていた卵帝さん。やっぱり新版が出ると嬉しいですよね。
英語版アーミーブックを入手する前の、噂の段階からビーストマン増強に向けてミニチュアの入手や製作などの準備をされていました。
そして晴れてビーストマンのアーミーブックを入手、2月の広島会での対戦を申し込まれました。僕としてはもちろん、断れるハズがありません!
何気に僕も新ビーストマンは自分で作りたいくらい興味津々でしたので、新ビーストマンがどんなアーミーなのか直に学べる良い機会と思って楽しみにしていました。

さて、ビーストマンを迎え撃つために僕が選んだアーミーはエンパイアです。
ほんとはハイエルフか最近微妙にマイブームのトゥームキングにしようかと思ったのですが、
そういえば前にも卵帝さんのビーストマンにエンパイアでやられていたので、そのリベンジを果たすためエンパイアをチョイスしました。

それはそうと、しょっちゅう対戦しているイメージがあるかもしれない卵帝さんと僕ですが、実は約1年ぶりの対戦でした。
まぁお互い身近な存在だけに対戦しようと思えばいつでも出来るから、って思ってて気が付けば、という感じでしょうか。

そういう意味でも久しぶりの対戦、お互い気合は十分です!

オストマルク州軍第二師団第一大隊所属 州境警備隊第三中隊
(エンパイア2000P)
ジェネラルはウィザード・ロードの放蕩魔術師ティム。マジックはロア・オブ・ビーストを選択。
卵帝さんのビーストマンには多くのモンスターが含まれていることが彼の製作日記から分かっていたので(笑)、
僕も急遽グレートキャノンを1台ペイントし、このゲームに間に合わせました(笑)。まぁ、エンパイアはこれが命ですから・・・。
基本的にはとにかく魔法と射撃力で何とかしようという編成で、お楽しみは傭兵のジャイアント。このアーミー中唯一の打撃力です。
ジャイアントを使うのは何気に初めて!しかも射撃と魔法に振った編成も今回が初めてです。さぁ吉と出るか凶と出るか!?

チルドレン・オブ・シャドウゲイブ
(新版ビーストマン2000P)
ジェネラルは髑髏の主モルグフゥル。塗りあがったばかりの旧版ドゥームブルもさっそく投入されています。カッコイイ!
コアはチャリオット3台とウンゴル・スカーミッシャー、レア枠には新版で登場のジャバスライズ、サイゴールなるモンスターが投入されています。
この2体は今現在モデルのリリース予定がなかったため、卵帝さん自身の手によってしっかりとオリジナルモデルが用意されています。
ちなみにこのビーストアーミーのコアとハーピーは僕が昔作ったものです。こうして今も大事に使ってくれて非常に嬉しいのはもちろん、
自分が作ってきたミニチュアを対戦相手に使われるというのも妙にワクワクするものがあるんですよねぇ。
しかし、ランク兵が居ないということで、新版にしてイキナリ尖った編成だと思います。まぁ卵帝さんに言わせれば「ソフトな」編成なんでしょうけど(笑)。

毎度のことながら写真メインの雰囲気重視で進めてまいります。お楽しみいただければ幸いです。
紫の枠が先行エンパイアターンに起こった出来事。
オレンジ色の枠が後半ビーストマンターンに起こった出来事。
〜イントロ
近年穏やかだったエンパイアに広がる森林地帯「上古の森」からおぞましき怪物の群れが溢れ出て、森に隣接する村々を襲っているという。
上古の森が国土の半分を占めるオストマルク州にとってもその被害や甚大で、撰帝侯ヴォルフラム・ヘルトヴィヒは苦悩していた。
そんな中、森から溢れ出た獣人の群れがエッセンの村に迫っているという報告が撰帝侯の元に届けられた。
ただちにエッセン近郊で警備にあたっていた州境警備隊に村への派遣命令が下された。
エッセンに警備隊が到着した時、村外れの小高い丘を乗り越え、巨大な化け物を含む獣人の群れが今まさに村へなだれこもうとしていた・・・・・。

放蕩魔術師ティムはこの小高い丘の上にある民宿にたまたま滞在していたが、彼が村の市場で実験材料を仕入れ、さぁ宿に帰ろうと思った矢先、
ビーストマンの群れがこの宿屋を飲み込んでしまったことを知る。
「宿には大事な呪文書が残っている。何としてでも取り返しにいかねばならぬ。しかし貴重な休暇を台無しにしたこの獣人どもに復讐をしてからでも遅くはなかろう」
彼は州境警備隊に合流を果たした・・・・・。

初期配置完了
今回、このゲームの為に僕は「レルム・オブ・バトル」ゲームボードを広島ミニチュアゲームの会へ持っていきました。

ちなみにこのバトルボードはデカ過ぎて僕の黄色いランドスピーダーS2000のトランクには入りません(笑)。
さらに余談ですが、僕の家から東広島の会場までは車で(高速道路を使って)約2時間かかります。
毎月1回の、この東広島までの道のりは僕にとっては屋根を開けての解放感溢れる高速ドライブということになってまして、
これが僕にとってはイベントそのものと同じくらい楽しみだったりするのです。

しかし!今回はその楽しみを断念し、わざわざ荷室スペースの大きい仕事車で会場に出向くという気合の入りようです。
それだけでも僕のこの戦いにかける意気込みが伝わるかと思います(笑)。

でもバトルボードはやっぱり良いですね〜。こうやって広げると心底持ってきて良かった〜とこの時点で満足してしまいました(笑)。
丘の上にはもちろんグレートキャノン。
ハンドガンナー部隊お付のミリティアがキャノンの護衛を兼ねています。
オストマルク州軍に正式就任したばかりのケイトラーとジュニア。
「アレが見えるかジュニア、ケダモノどもをぶっ潰すんだぞ!」
こちらの丘の上にはグレートキャノンが2門配置。そこにファイアウィザードのオルウィンが合流。この丘こそエンパイアの生命線。
キャノンチームがハーピーの襲撃を受けないようにウィザードはファイアリーブラストを準備。近づくものは焼き尽くす構えです!
RoR掲示板の管理人が今回我が軍のウィザードロードとして登場(笑)。選んだロアはビースト。しかしお目当ての「野獣ならし」は取れず!
ウォーリアープリーストも合流したこのソードマンこそ汚らわしき獣人の村への侵入を防ぐ鉄壁となる!!

丘を乗り越え村へとなだれ込むビーストマン。
一つ目の巨大なビーストマン「サイゴール」もその姿を現した。
これほどに強大な存在がこのような辺境の村に姿を見せようとは!
この脅威にオストマルク州軍兵はまだ気付いていない。
ヒーロー枠のキャラクター・ドゥームブルが合流したミノタウロスユニット。非常に迫力満点です。
しかし完全なまでにエンパイアのグレートキャノンに身を晒した初期配置はかなりの冒険とも言えます。これはもう狙うしか(笑)。
3台のチャリオットが丘を駆け下りる!その後ろには見るもおぞましい姿を白昼に晒したジャバスライズなる化け物が。
ちょうど丘の影になってグレイトキャノンの射線が通らない絶妙な初期配置。


1ターン目
先行はエンパイアが取得
「よーし!ジュニア、やつらに一発ぶちかますぞ!すすめ!」
他の兵士が持ち場を固める中、ジャイアントのみが開戦と同時に前進します。

続くマジックフェイズでは射撃系スペルのレンジがどれも足わない為、キャストをするまでもなく無く終了。
そしていよいよエンパイア的メインフェイズの射撃フェイズです。この一回目の射撃フェイズでこの戦いの流れを一気に引き寄せたいところ!
まずはグレートキャノンが火を吹きます!
ズドーン!ガシャーン!!!
一発目は見事チャリオットにクリーンヒット。チャリオットは一発でぶっ壊れます!これは一発目にして非常に幸先が良いです!
獣人どもよ、天主シグマーの怒りを受けるがよい!!

そして2砲目が狙うはドゥームブル!撃てッー!!
ズドーン!ゴロゴロゴロガガガガーン!
しかし、ダイスの出目が走りすぎ、砲弾が着弾したのはドゥームブルの後ろ!残念、失敗です!
しかも転がった砲弾は奪還すべきウィザードロードの宿をぶち抜いていったようです・・・(笑)。


3砲目も狙うはミノタウロスユニット。この凶悪な戦群れの主戦力を是が非でも削っておかなければ!
ズドーン!ごろごろごろ・・・・
しかし!今度はわずかにダイスの出目が足りず、砲弾はミノタウロスの目の前で勢いを失います。
ううむ、こんなハズでは。
1ターン目にしてドゥームブルを沈める予定でしたが、まぁ次があるけんね。まだまだ余裕たっぷりのオストマルク州軍。
キャノンさえ当てれば、何とかなる!
森の中へウンゴルと共に身を潜めるビュレイシャーマン。 ドゥームブルは身の危険を感じユニットから離脱、岩陰に身を寄せます。
グレイトキャノンの的を分散させるのが目的か!?
ゆらゆらと低空飛行を続ける異形の怪物ジャバスライズ。
降り立ったのは小さな丘の後ろ。前進しつつもしっかりキャノンの視界からは身を隠しています。
続く魔法フェイズ。ジャバスライズの特殊能力「狂気のオーラ」が発動!
周囲12インチの全てのユニットに2D6−LD値分のダメージを与えます。
このオーラに触れたものは狂気に陥り戦線離脱してしまうのです。
そして貴重な古参兵アウトライダーの2人が狂気に陥り、死亡!
サイゴールは頭の上に持ち上げた巨大な岩を投げる
「投げつけ攻撃」なる特殊攻撃を持っています。射撃フェイズに発動。
概ねストーンスロアーと同じ能力のようです。
しかし、いきなりミスヒット!持ち上げた岩が重すぎたのか!?
ミスの場合は自分自身に1ダメージ。イテッ!かかとに落石!

2ターン目
放蕩魔術師ティムの周囲に琥珀色の魔力が渦巻き、強大なる魔力がいよいよ具現化します。抗えぬ大魔力によって発動したのは「狩人の槍」。
ティムの手に魔法の槍が出現!そしてそれをドゥームブルめがけて投げつける!猛スピードで飛んで行った槍はドゥームブルを確実に貫きます!
しかし!ドゥームブルは再生能力が付与されるマジックアーマーを装備していたのです。そして再生テスト失敗!(笑)、1ダメージを与えました!

丘の上のファイアーウィザードは眼前に迫ったハーピーを目標に渾身の力を込め灼熱の爆風をキャスト!
しかし森に身を潜めるビュレイシャーマンが使用した解呪の巻物によりあえなくディスペルされてしまいます。ううむ、苦しい展開。

続く射撃フェイズ。再びグレイトキャノンが火を吹きます!何はともあれミノタウロスどもを抹殺しなければッ!
ズドーン!ゴロゴロゴログシャッ!
轟音と共に飛び出し転がった砲弾はミノタウロスのチャンピオンに直撃!しかし!2ダメージしか与えることができず殺しきれませんでした!

2砲目はドゥームブルに当てたいところ。撃てー!!
ん?弾が出ないぞ。
おい、導火線が繋がってないではないか!このばか者が!肝心な時に役にたたんヤツじゃ!
クルーの凡ミスによりこのターン射撃不可。まぁ、ぶっ壊れなかっただけ良かったということで、不幸中の幸いですかね。

それならば3砲目は是が非でもドゥームブルに当てて、この脅威をはやく戦場から除去したいところ!撃て撃てぇぇぇ!!
ズドーン、ゴロゴロゴロゴロゴロッ!!!
砲弾は転がり、ちょうどドゥームブルに当たるか当たらないか際どい所まで転がりました(出目2)。
ここで厳密に距離を測りなおし、それでも微妙なので、当たったか当たってないかは趣味人ロールで決めましょうということになりました。
んで、僕が出目で負けたので当たらなかったことに(笑)。まぁ、こればっかりはお互い様ということで。
ウォーハンマーは紳士のゲームですからね。と余裕をかましつつ、ピンチじゃないですか!?この状況は。
ヘルブラスターボレイガンに迫るケイオススポーン!実は先のターン、モルグフゥルの特殊能力「ケイオスの精髄」により、
1匹のケイオスハウンドがスポーンと化していたのです。

しかしヘルブラスターの前に身を晒すとは愚かなリ!レバーを下げるガン・クルー。
爆裂音と共に飛び出した鉛球の数は22発!さしものスポーンも穴ぼこだらけかと思いきや、多くの弾は外れ、
当たった弾もどれもこれも致命傷にはならず、スポーンの前進を止めることは出来ませんでした!ヤバイ!
ハーピーがウィザード合流のグレイキャノンにチャージ!はやくもこのような事態に陥るとは不覚なり!
そしてケイオスハウンドとケイオススポーンがヘルブラスターボレイガンにチャージ!ぬぉおお。クルーの地獄の時が始まる!
ジャバスライズは丘の上の射撃部隊ににじり寄ります。
前進から発散される狂気のオーラ。不気味すぎる。
ドゥームブルは再びミノタウロスに合流。
全力でエンパイア前線に詰め寄ります!
続く魔法フェイズ、モルグフゥルのケイオスの精髄の効果によりウンゴルスカーミッシャーの1匹がケイオススポーンと化す!
ちなみにこのスポーンは僕が作ってこのゲーム用にお貸しした通称「クチビル君」(笑)。いや笑っている場合ではないッ!
ジャバスライズの狂気のオーラにより、屈強なるフリーカンパニーとグレイトキャノンのクルーが狂気に陥る!
そしてフリーカンパニーはパニックに陥り逃走!
ビュレイ・シャーマンが死の魔法体系より「死をもたらす黒き手」を出目5でキャスト。

こちらは出目5ならば解呪の巻物を使うまでもないと判断し、ダイス3つでディスペルを試みます!

が、しかし!1ゾロ!?

黒き死の化身は具現化し、ペガサスに騎乗したゴットハルト大佐を襲います!
S4の5発ヒットはすべて愛馬シルドラスにヒット!その心臓は一瞬で凍りつき、背中からぶっ倒れるペガサス。
まさか解呪の巻物をケチったばっかりにここまでの被害をこうむるとは!後悔先に立たずとはこのことか!←笑


勢いづくビーストマン、続く射撃フェイズ。サイゴールが再び投石攻撃を行う!狙うはグレイトキャノン。
今度はミスなくしかもドンピシャでグレイトキャノンの真上に当ててきました。この目測の正確さはさすがの一言。
しかしグレイトキャノン本体へのダメージは2ダメージに抑えられたため、何とかクルーともども生き残ります。
接近戦フェイズ!
ケイオススポーンはヘルブラスターボレイガンのクルーを食い殺し、一人残ったクルーは恐怖のあまり逃走!
ケイオススポーンは追撃の勢いを保ったままソードマンにチャージ。ケイオスハウンドは森に身を潜めていたアーチャーにぶつかります!


そして丘の上でのハーピーVSクルーのグレイトキャノン攻防戦もあっさりクルー側が負けてしまいました。
ハーピーの攻撃回数2回はエンパイア的にはかなり脅威ですね。勉強になりました。

しかしその差はわずか2点。ブレイクテストで6以下を出せば踏みとどまれます!

頑張れ、ここを耐えなければエッセンの、いやエンパイアの明日は無い!
でもやっぱりブレイク!(涙)
ファイアウィザードのオルウィンもろとも、ハーピーに八つ裂きにされて全員死亡してしまいました。この展開、残酷過ぎる。

エンパイアに明日はあるのか!?

3ターン目
放蕩魔術師ティムは眼前に迫ったドゥームブル合流のミノタウロスに多大なる脅威を感じ、
またビーストマンの猛進撃に対し、州境警備隊の士気が衰えていくのを感じていました。

ここで、何とか形勢を逆転しなければ、この兵士ども もろとも私の命まで危なくなるかもしれない・・・・
危機感を感じたティムは渾身の力を込めエンパイアのジャイアントに「狼の後ろ足」を唱えます!
(モンスターを追加移動させ、敵にぶつかればチャージ扱い)

しかしその難易度9はクリアーしたものの、通常のキャストでは
(敵側)ビュレイ・シャーマンが持っているであろう「解呪の巻物」によってディスペルされてしまう可能性が!

一瞬考えた後、ティムはその手に収めている大きな水晶玉を掲げます!これこそがアーケインアイテムの「幸運の石」!
キャストの際にロールしたダイスを全て振りなおすことが出来るというマジックアイテムです。

何としてでも6ゾロを出して抗えぬ大魔力によってこの魔法をキャストしなければ!!!!
運命の再ロール!

見事に6ゾロ出現!抗えぬ大魔力によって「狼の後ろ足」をキャスト!
大声をわめき散らしながら、ジャイアント(とケイトラー氏)がミノタウロスユニットに突進します!!
この接近戦こそ、この戦いの流れを決定付けるものに違いありません!
頼むぞジャイアント!大声でわめき散らしてくれッ!(敵側自動敗北&LD-2でブレイクテスト)


続く射撃フェイズ。
先ほどサイゴールの投石により若干の被害を受けたものの未だ健在のグレイトキャノンがお返しとばかりにサイゴールに向かって砲弾を放ちます!
ドカーン、ゴロゴロゴロ!
サイゴールのすぐ手前に着弾しそのまま転がった砲弾が直撃するかと思いきや、一歩手前で勢いを失ってしまいした(出目2)。
ぬぉお、またか!

もう一つの丘からもグレイトキャノンがジャバスライズに向かって撃ち込みます!
ドカーンあぁ飛びすぎだ!
距離の宣言は2。出目は10!その砲弾はジャバスライズのわずか1インチ後ろに着弾!
このタイミングで外してしまうとは、なんということか!

しかしハンドガンナー部隊16名がジャバスライズに向かって一斉射撃!マークスマンの連射式ハンドガンを加えて18発の射撃により、
さすがにこの怪物も深手を負います(2ウーンズのダメージ)。
こうなって見れば、なおのことキャノンのミスが痛かったのですが、まだ諦めるのは早い!


接近戦フェイズ。
先のターンにソードマンユニットに突撃していたケイオス・スポーンがウォーリアープリーストを襲います!
しかしこれを信仰の力で防いだプリースト。両手持ちのハンマーでスポーンの脳天を叩き割ります!

しかし!
頭と思われた部分が潰れてもなお、この混沌の堕とし子が死ぬ気配はありません!何という生命力。
よって、戦闘継続!

そしていよいよジャイアントの攻撃が始まります!
「ジュニア、叫べ!!」
しかし戦いの熱狂の中、肩の上に座るケイトラー氏の声はジャイアントには届きませんでした。
ドゥームブルに対して
頭突きをお見舞いじゃ!(違うだろ!内心、ガクっ)

これでドゥームブルは目がくらんだため、その反撃は受けなかったものの、
配下のミノタウロスからは強烈な攻撃を受けて深手を負ってしまうジャイアント。
何とか鋼鉄の意思をもってブレイクテストに成功し、この場に踏みとどまったものの、
対するミノタウロスはさらなる血の狂乱にみなぎり攻撃回数+1回のボーナスを得てしまいました(新ビーストマンのミノタウロスの特殊能力)。

ミノタウロスの攻撃力、恐るべし!
ピギャァァァァァァ〜!
ジャバスライズがグレイトキャノンにチャージ!クルーは戦うまでもなく、その後の恐怖のオーラにより狂気に陥り、逃げ出してしまいます。
この醜悪な怪物に魅入られてしまえば、それも無理は無いかもしれない!
サイゴールは再びグレイトキャノンに対して投石攻撃!これがまた寸分狂わずキャノンを直撃!
先ほどの投石で本体にかなりのガタが来ていましたが、ついに砲身はへし折れ、土台もバラバラに。グレイトキャノン全滅!


そして悲劇は続きます!
何と、敬虔なるシグマー教徒のラッヘンマン氏が神のご加護があったにも関わらず、スポーンの魔の手によって憤死。
州境警備隊の心の支えであり、実質のリーダーであった戦闘司祭を失ったことによる兵士達の精神的な痛手は大きい!
そして、そのソードマン達の目の前で繰り広げられていたミノタウロスとジャイアントの地響きたなびく怪獣対決にも決着が!
圧倒的攻撃回数を誇るドゥームブルの巨大な斧により、ジャイアント瞬殺!
ミノタウロスの力がこれほどのものとは想像をはるかに超えていました。

そしてぶっ倒れるジャイアント(とケイトラー氏)。その倒れた方向は見事ミノタウロスユニットの即面。1ダメージを与えることが出来ました。
ちなみにジャイアント・転倒テンプレートは僕の手作り!(笑)このケイトラー&ジュニア専用イラストを描いてみました。
もちろん、サイズは純正サイズぴったり!

ハァ、
空騒ぎしたところで、戦局が絶対絶命なのは変わりありません(笑)。

世の中、なるようにしかならんのでしょうか。

4ターン目
勇敢なる兵士達よ、私に続け!オストマルクに栄光あれ!!
先のターンに落馬したゴットハルト大佐とハルバーディアー・レジメントがミノタウロスの側面に向かってチャージ宣言!
しかし、ハルバーディアーは目の前の柵が突撃移動の邪魔になり、距離が足らずにチャージ失敗ッ!
そして、単身ゴットハルト大佐がミノタウロスと接近戦を始めることに!
ゴットハルト大佐の装備はハンドウェポン、加護の盾、フルプレート・アーマーという防御的装備のため、あまりにも無謀な挑戦でした。
しかし、男には負けると分かっていても戦わなければならない時がある!まさに今がその時!

ゴットハルトが渾身の力で振るったソードはミノタウロスを確実に捉え、見事これを切り倒します!
しかしその次の瞬間、もう1人の巨大な獣人は大きく重たい斧をゴットハルトに振り下ろしました!
そのあまりにも強力な一撃は人間の鎧盾などまるで紙クズかのごとく、ゴットハルトを真っ二つに叩ききってしまったのです。
一方、先のターンに精神的リーダー失ったソードマンはその怒りをケイオススポーンにぶつけます!
デュエリストが振るったソードがスポーンの背中に食い込みます!声にならない悲鳴をあげるスポーン。
そして、その体から精気が抜け、不浄の塊はくず折れました。
元はといえばケイオスハウンドだった、とるに足らない存在が、
モルグフゥルによってスポーン化した途端、エンパイア陣営にこれほどの被害を与えようとは・・・・、恐るべしケイオスの精髄。

そしてソードマンの正面はガラ開きになってしまいました。目の前に迫るは強大なミノタウロスユニット!
ドゥームブル合流ミノタウロスユニットがウィザードロード合流のソードマンに猛烈なチャージ!
この迫力!新ビーストマンのミノタウロスは伊達ではありません!(このモデルは旧版ですけどね)。
何と、新ミノタウロスはインパクトヒットまでも持っているのです!そして、先ほどの戦闘でそれぞれ攻撃回数が+3回も増えています。
もはや、ソードマンに残された道は・・・・・死あるのみ!
ソードマンの背後を固めるハーピー。
これで逃走経路さえも潰され、まさに絶体絶命。
先のターンに誕生したスポーンは、ハルバーディアと接近戦を開始。
ブレイクしない相手とあって、ハルバーディアにとっては非常に苦しい展開。
ハルバーディアの背後にはサイゴールが迫る!
もう何が起こっても覚悟はできているッ!(笑)
ジャバスライズはあっちいったり、こっちいったり。
非常に鬱陶しい動きをしてきます。
そして長い舌をデローンと伸ばして、ハンドガンナーを削ります!
そしていよいよミノタウロスユニットの凶暴極まる攻撃が始まります!
一人1回のインパクトヒット、ドゥームブルはD3回のインパクトヒットで出目は3!
いっきに1ランク分のソードマンが倒れます。
続くドゥームブルの通常攻撃はまさに圧巻。マジックアイテムの効果もあり、その攻撃回数は何と13回
放蕩魔術師ティムも身を隠す間も無く、ミンチ肉にされてしまいました。
そして配下のミノタウロスも先ほどからの狂乱パワーにより、ザクザクとエンパイアの精鋭達を刻み殺していきます。
かくして完膚無きまでに粉砕されたソードマン・レジメント!これほどの破壊力をもったモンスターユニットがかつて存在したでしょうか!?
血の狂乱で勢いづいたミノタウロスを止められるものは誰もいない!(少なくともエンパイアには・・・・)
狂気の奮戦などありえるハズもなく、逃走するソードマン、
しかしその先にはハーピーが待ち構えています。
かくして凄惨なる最後をとげた人間達。

オストマルク州軍全滅へのカウントダウンが始まりました・・・・・・
戦場中央では良いこと無しだった古参兵アウトライダーも
ハーピーとチャリオットの襲撃を受け非業の死をとげました。
余談ですが、アウトライダーはシュートorファイアなので、
使いこなすにはかなりの熟練技が必要ですね。
ぼくにはまだまだ扱いきれません。

5ターン目
本体がミノタウロスによって惨殺されたのを目の当たりにした分隊のハルバーディアは、玉砕覚悟でハーピーに突撃!
そして見事に玉砕!これはもう笑うしかありません。ハーピーの攻撃回数はばかになりません!いや、本当にエンパイアにとっては恐ろしい存在です・・・
ピギャァァァアアア!
ジャバスライズがハンドガンナー部隊に突撃!
迎え撃とうにもあまりにも近い距離からの突撃とあって、間に合いません!
必死に恐怖と戦い、覚悟をきめるハンドガンバー部隊。

一方、スポーンによって硬直化させられたハルバーディア部隊にも正面からビーストマン・チャリオット、後ろからはサイゴールが突撃をしてきました。
この完璧すぎる展開の前に、もはやどうすることも出来ません!
ビーストチャリオットのインパクトヒット、そしてクルーの振り下ろすハルバードは兵士達の鎧をいとも簡単に引きさきます。
そしてサイゴールが両手にかかげる巨大な岩をハルバーディア部隊の真上から打ち付けます!
この圧倒的攻撃をうけ、一気に4人もの兵士が巨大な岩の下敷きになって潰されてしまいました。
かくして多大なる被害を被ったハルバーディア部隊は完全に戦意喪失し、そのままチャリオットの餌食となって全滅してしまいました。

最後の接近戦はハンドガンナーVSジャバスライズ。
しかしながらジャバスライズの攻撃はこのビーストマン圧勝の流れに逆らって大ファンブル!
ハンドガンナーの攻撃も通用しませんでしたが、戦闘結果はかろうじてハンドガンナーの1勝ち。
そして!
ジャヴァスライズまさかのブレイク!!
最後の最後にオストマルク州軍は全滅を免れたばかりか、一矢報いることが出来ました。

ここで、ゲーム終了です。

戦い終わって
かくして、オストマルク州の地図からまたひとつの村が消えた・・・・。
撰帝侯ヴォルフラム・ヘルトヴィヒはエッセンの村の滅亡と、その村を守るために命を散らした尊き兵士達を想い、涙を流したという。

しかしながら、この悲劇は序章に過ぎない。いまや上古の森からだけではなく、エンパイア全土に横たわる多くの暗い森から獣人達のいななきが聞こえるという。

獣人の夜明けはまさに今始まったばかりだ。人間達は覚悟の時を迎えるであろう・・・・・・


というわけで、エンパイア側(僕の)大虐殺負けでした。
いやはや、何で?って言いたくなるくらいの負けっぷり(笑)。
ここまでくると、悔しさを通り越して「僕も新ビーストマンやりてぇぇ!」ってなるぐらいです(笑)。

こうやって振り返ってみると、僕のキャノンがちょっとイマイチでしたね〜。
ミスファイアは1回だけと、そういう意味では安定してましたし距離の読みもピッタリだったのですが、転がりの出目がイケてなかったですねぇ。
今回はキャノンと魔法に頼りすぎた編成だっただけに、こういう展開には滅法弱い感じでした。一旦接近されると、どうしようもないという。
それに何より、エンパイアをまだまだ使いこなせてませんでしたので今後も要修行です。

卵帝さんの強さは新ビーストマンでも相変わらずでしたね〜。
それにしてもジャバスライズにサイゴール、そしてドゥームブルという新作3点が大活躍!
「気合入れてペイントしたミニチュアほど活躍しない」というウォーハンマーのジンクス(笑)を見事に打ち破る凄まじい戦果をあげてくれました。
僕も日本語版PDFが発表されたら新ビーストマンはしっかり研究して、いずれ作ってみたいと思います!
ほんと、このゲームですっかりその気にさせられましたよ(笑)。

対戦ありがとうございました!またいつかリベンジさせていただきたいものです。
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