サイゴール by AMON
AMONさんのコメント
ゴールゴン製作からかなりの時間が開いてしまいましたが
夏休みの大型キットチャレンジと銘打ってやっと完成させることができました。

まず、ゴールゴンとコンパチキットだったサイゴールですが、どーしても両者の体型が一緒というのが気に入らず、
「サイゴールは視力悪くて絶対イイもの食ってなさそうなのに、こんなにマッチョとかありえん!」と思い
ジャイアントとのコンバージョンを思いつきました。

モデリングに関しては、ジャイアントの胴体にサイゴールの頭と手足を付けてますが、
サイゴールの頭部をそのまま使うとかなり頭でっかちになってしまったので、
実は顔もケイオスジャイアント風頭部とコンバージョンしてたります。
上顎から上がサイゴール、下顎がジャイアントです。

またポージングに関して、今まさに岩を投げつける直前の「タメ」を意識して躍動感のあるものに挑戦してみました。
途中、何度も鏡の前で自分でポーズをとってみて確認していたので、嫁さんからは変な眼で見られましたね・・・。
ただ、その甲斐あってなかなか迫力のあるポーズになって、相手にも岩が飛んでくるかもしれない緊張感みたいなものを与えられたらなぁと思います。

ペイントに関してはあまり奇をてらわず、オーソドックスな配色にしましたが、目だけは魔眼っぽくしてます。

完成した後のゴールゴンと並べてみて、体型や体長の差別化には成功したなぁと実感しましたが、
それでもデカイことには変わりなかったので、並べてたり、対決させて怪獣ごっこさせたりして楽しめました。

ムッチーのコメント
アーミーブック更新直後はミニチュアが無く、ようやくリリースされたサイゴールですが、
それを体型が気に入らないという理由からジャイアント軸でコンバージョンしてしまう辺りが実に熱い!
しかもその理由が「イイもの食ってなさそう」と言うのがAMONさんの中にシッカリとしたイメージが固まってるなぁと思わせますし、
その確固たるイメージがミニチュアの精度にも反映されてるよう思います。
クラシカルなアルビオンジャイアントを今風にリメイクしたようで一見ボックスでこのまま売ってるのかと思うくらいくらいでした。
プロポーションの改造による筋肉+弛んだ腹+ヒョロりとした身体付きは往年のクレイアニメーションの怪物のようなイメージを受けますし、
苦労されたと言うポージングも実に決まっていて狙っている「タメ」を生む捻りや視線などが効果的に効いてると思います。

ペイント面では魔眼の表現が面白く、巨石の碑紋?の怪しげな発光と同系色を使う事で肌の赤みと対比して
目立たせつつ色がうるさくならない絶妙の配色だと思います。
やはり大きいミニチュアには見せ場があるとグッと締まりますね!
その他にも人間部分の肌の陰影、AMONさんらしい赤銅色のビースト肌部分、角、爪、蹄の象牙的ペイント、小物類の質感の塗り訳と
丁寧なペイントが見ていて気持ち良くなるような仕事だと思います。
特に角の象牙ペイントは良いですね!(自分が好きなだけですw)

ゴールゴンとの対比の画像は体型はもちろん、色味、シルエット、ポーズと大きく差別化できてるのが
視覚的にパッと分かるのが良いですし怪獣大決戦な構図が無条件にワクワクします!
気合も手も入った魅力的な作品だと感じました!
2体とも投入されたビーストマンアーミーと対峙するとゲーム開始前から威圧されそうですね!

2013.11.28