4本角のアングロル by AMON | |||
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AMONさんのコメント 「公式モデルが無いシリーズ第3弾」ということで、地味めなビーストマンの中でもさらに地味な雰囲気の「4本角のアングロル」です。 ホント第一印象は地味だったのですが、作るにあたっては非常に苦労し、また新しいことにもチャレンジしたので、かなり熱もこもりました。 まず、モデリングするにあたって、参考がてら海外サイト等を探してみると、 見つけたほとんどが「ゴール」か「アンゴール」の体に2つの頭と4本の角を付けて製作しているものでした。 確かにアングロルに必要な要素は満たされているのですが、自分の中で「何か足りない・・・」という部分が漠然とあったので、設定を何度も読み返し、 ジョン・ブランシェ氏のイラストを穴が開くほど見返しているうちにその答えに気づきました。それは「異形」であるということです。 「2つの頭」は最も目立つ異形ではあるのですが、他のゴールたちと比べて姿勢が悪く、全体のシルエットも大きく異なっていて、 この全体から漂う異形こそがアングロルたらしめている大きな要素ではないかと思ったのです。 そこで、体のベースパーツとして選んだのがDoCの「ブラッドレター」です。 そのシルエットをイラストに重ねてみると、イメージにピッタリだったので「コイツだッ!!!」と思いました。 そのまま意気揚々とモデリングを進めていたのですが、予期せぬトラブルが発覚・・・! 「コイツ、もしかして片足が義足・・・!?」 何度もイラストを見返していたはずなのに完全に見逃していました・・・。少し言い分けさせてもらえると、巨匠の絵が流麗過ぎて・・・。 ただ、これもアングロルのキャラクターを示す重要な「異形」だと思い、 スラグタンを作った際に使ったVCのコープスカートを牽引していたゾンビから義足パーツを拝借して合体させました。 その後のモデリングはサクサク進み、初めての試みでもあった「パテ造形」に体毛部分でチャレンジしました。 いままでパテやグリーンスタッフに苦手意識があったのですが、試行錯誤しながらも納得いく形に出来たので満足しています。 配色に関しては、当初は体色を肌色系でと思っていて一度は塗っていたのですが、コイツの生い立ちや食生活を考えると、 同族達よりもむしろVCのストリゴイやクリプトグールの方が近いのではないかと思い、グレー系の体色にしました。 当然イラストはモノクロなので「正解」はありませんが、「らしく」なったのではないかと思います。 また今回は撮影用に背景画描きにも初挑戦しました。キッカケは当然ながらRoRで紹介されたRmanさんの「背景画コレクション」です。 製作中も頭の中で「月夜に奪った4本角に歓喜するアングロル」のワンシーンのイメージがあったので、その方向で製作しました。 近くで見ると粗いのですが、背景なので気にせず仕上げてます。 ホント色々苦労した場面も多かったのですが、そのつどTwitterで沢山の方から応援をいただいてヤル気を貰ったので完成させることが出来たと思います。 嬉しいコメントを頂くたびに、心の中でアングロルのように「フォーホーン!(4本角〜!)」と歓喜してました(笑) Rmanのコメント 美しすぎる1枚の絵「月夜に奪った4本角に歓喜するアングロル」、ミニチュアの写真はいまや「アート」になったといっても過言ではありません。 それほどにこの1枚目の写真は印象的で美しいと感じました。これはもう2012年のベストオブショウ確定です・・・。 公式モデルが無いシリーズをハイクオリティーで作りあげてこられたAMONさんが気合十分に製作されたアングロルは本当に凄いとしか言えない完成度の高さです。 わずか半ページ余りしかない設定文と抽象的なジョン・ブランシェのイラストから得られる情報を最大限に盛り込み、 一切の妥協無く仕上げられたまさに大作だと思います。 もともと、このアングロルはかなり地味でマイナーなキャラで、どうせモデルも出ないんだろうなぁ〜という匂いがしていたのに、 この大作感、存在感たるや驚くべきものがあります。 2つの頭はもちろん、族長とシャーマンを闇討ちして殺し、 切り取った角を装着させているという設定と併せてイラストのように角をひもでグルグルと巻き付けているのが再現されているのも芸が細かいというか、こだわりの再現度です! 族長の角だっただけに非常に雄雄しく、切り取られ年月を経た現在もなお力を保っているのが繊細で印象的なハイライトにより上手く表現できていると思います。 シャーマンの巻き角もイラストの雰囲気をよく捉えてますよね! 猫背の異形感を再現するためにブラッドレターを用いたというのも、AMONさんの柔軟な想像力ゆえですね〜。 体毛を生やしたり、配色のセンスの良さで、元のモデルが何だったのか言われるまで全くわかりませんでした。 それだけ違和感の無い仕上がりなのだと思います。 また、途中で義足であることに気付き、妥協せずきっちりと再モデリングに取り組まれたというエピソードも熱いですね〜。 AMONさんのアングロル再現にかける思いの強さを感じさせてくれました。 義足もテキトウにプラ棒とかで作るのではなく、ゾンビから移植されたということで、 最近のプラキットの使い勝手の良さと出来の良さを改めて実感させてくれるチョイスです。 ペイントについてもモデリングで込めた気合に相応しい力のこもった塗り込みようですね〜。 ただの異形の赤子として生をうけ、 いまや怪物の大群を率いる伝説の王となったアングロルのカリスマ性を気合のペイントからも感じさせてくれます。 肌の色は影をきつめにいれることで、筋肉質の身体を強調させてくれてます。独特の落ち着いた肌色もカッコイイですね〜。 現行のビーストマンの見本のような明るい肌よりも、病的なこの色のほうがキャラクターの性格にもあっていると思いました。 総じて本当に完成度の高い作品で、アングロルの決定版といっても過言ではないと思います。 アングロルの純正モデルが発売されることがあるかどうか全くわかりませんが、 もし仮に発売されたとしてもこのアングロルの格好良さは唯一無二のものであることは間違いないでしょう! 最後に、背景画もほんとうに美しく幻想的な雰囲気で、背景画に求められるものを全て満たした素晴らしい仕上がりだと思います! ここまでくると写真そのものが作品と言えると思います。 |